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転職活動に年齢は関係ない?ある?20代・30代・40代以降それぞれの活動法&注意点

[最終更新日]2024/06/12

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転職活動に年齢は関係ない?年代別の注意点とおすすめ活動方法

今後のキャリアプランについて考えていく際に、「転職」は1つの選択肢となり得ます。
転職によってこれまでと異なるキャリアの可能性が見えてきたり、キャリアアップを実現できたりすることもあるからです。

一方で、転職時の年齢によって転職活動の難易度や意識すべきポイントが大きく異なると聞いたことがある人もいるでしょう。
転職活動に年齢がどの程度関わってくるのか」について、疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。

目次

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1)結論から言うと、転職活動に年齢は関係「ある」。

「転職活動と年齢」の関係はあるのか──。

結論から言うと、転職活動は年齢によって難易度や進め方が異なります。
それは、大きく以下の理由があるからです。

理由1: 企業が35歳以上向けに出す求人の多くは、役職付きのもの(求人数自体が少ない)

●若手(20代~30代前半):企業から「プレイヤー」としての活躍を期待されることが多い ●中堅以降(35歳~):企業から「チームマネジメント」または「スペシャリスト」としての活躍を期待されることが多い

転職活動に年齢が関係あると考えられる最初の理由は、いわゆる「35歳の壁」と呼ばれるものです。

企業が人材を採用するとき、職務経験やこれまでの実績が入社後の期待値に少なからず影響します。

とくに社会人経験が10年以上となる35歳以上の人材に対しては、管理職経験などマネジメントの能力が求められる傾向があるのです。

企業にとって「若い人材を採用する=社内で育成していく」ことを意味し、「経験豊富な人材を採用する=即戦力を期待する」ことを意味しているケースが多く見られます。

経験豊富な人材を外部から採用し、即戦力として力を発揮してもらうことを想定した求人はそもそも希少であることから、転職時の年齢が高くなるにつれて転職成功の難易度が高くなる可能性は十分にあるでしょう。

理由2: 役職なしの求人については、企業は若手社会人を優先しがち

●若手(20代~30代前半):ポテンシャル採用が多い ●中堅以降(35歳~):実績を照らし合わせての採用が多い

2つめの理由として、入社後すぐに役職者として登用することを想定していない求人の場合、「社内で時間をかけて育成していくことが前提となっている」点が挙げられます

自社の企業文化に馴染み、仕事を任せられるようになるまでには年単位での育成期間を要することから、採用時点での年齢は若ければ若いほど有利になりやすい傾向があります。

第二新卒や20代の転職希望者がいわゆる「ポテンシャル採用」によって選考を通過するケースが見られるのはこのためです。

とくに中小企業では、社員の年齢構成や役職者との年齢バランスを考慮して採用しているケースがあります。

将来的に経営を担ってほしい人材を採用するのであれば、できるだけ若いうちから教育を施していき、時間をかけて育成したいと考える企業が多いのは自然なことといえるでしょう。

例外:専門スキルによっては、年齢に関係なく転職できる

「転職は年齢に関係ない」となりやすいケース:●専門資格職(会計士、介護士、医師、看護師など) ●技術職(ITエンジニア、イラストレーターなど)「実際のところは、ミドル層以降は経営や上流工程・チームリーディングを任されることも多いため、年齢の高まりに応じて転職難易度も高まります」

前項までで挙げた2つの理由は一般的によくいわれている「転職と年齢の関係」ですが、中には例外もあります。

それは、何らかの専門スキルを持っており、即戦力として活躍できる可能性が高いと見込まれるケースです。

近年増えつつある「ジョブ型雇用」に代表されるように、特定のスキルを発揮して活躍できると見込まれて採用されるのであれば、年齢に関係なく転職できる可能性があります。

典型的な例はITエンジニアです。
開発経験が豊富で顕著な実績があれば、年齢に関わらずITエンジニアとして採用されるケースは少なくありません。

ただし、採用時の年齢が問題にならないほどの高度なスキルや優れた実績を持っていることが条件になりますので、客観的に証明できるスキルを持っているかどうかはシビアな目で見られるでしょう。

年齢・年代ごとの「最適な転職活動」を知っておくことが大切

かつては転職市場で囁かれてきた「35歳の壁」ですが、昨今では35歳を超えてから転職を成功させる人も増えています。

年齢ごとに求められる能力やスキル・経験が異なるということは、転職時の年齢に見合った適切なアピールポイントを用意しておくことによって、年齢によって採否を判断されるのを防ぐことができるのです

別の見方をすると、20代の人と30代の人、あるいは30代の人と40代の人が全く同じアプローチで転職活動を進めてしまうと転職成功率を高めることはできません。

年齢・年代ごとの「最適な活動」とはどのようなものかを知り、ポイントを押さえて転職活動を進めていくことが非常に重要です。

次項で紹介する「転職成功のためのポイント」のうち、自分の年代に該当するポイントを確認した上で、転職活動開始に向けて準備を整えていきましょう。

2)20代転職成功のためのポイント

20代はいわゆる「若手」の人材ですので、転職市場におけるニーズは全体として高い傾向にあります。

ただし、この年代で転職を検討する人も多いことから、希望条件を叶えるためには十分な準備をして臨む必要があります。

社会人としての一定の経験を積み、新卒採用のときとは異なる観点で採用選考が進むことをよく理解した上で対策を講じていきましょう。

印象に残る職務経歴書を作成する

POINT1 印象に残る職務経歴書を作成する #1 最初の職務要約ですべてを語る #2 緩急をつける #3 企業ごとに職務経歴書を変える #4 定量的に書く #5 副次的なアピールはほどほどに #6「レジュメはラブレター」の意識で書く

新卒採用と中途採用で大きく異なる点として、「職務経歴書」の存在が挙げられます。

「経験した仕事内容を履歴書よりも詳しく記載するための書類」といった捉え方をする人が少なくありませんが、実は採否を決定づけることもあるほど重要な採用資料です。

企業の採用担当者は日々大量の応募書類に目を通しています。

書類選考を通過して面接へと進み、さらに面接で自身の強みをしっかりと印象づける上で、職務経歴書は中心的な役割を果たすと考えてください。

漠然と職歴を羅列するのではなく、具体的な成果や実績を伝えることをゴールに据えて作成する必要があります。採用担当者に強く印象づけることができような「キラリと光る何か」がある職務経歴書の作成を目指すことが大切です。

「印象に残る職務経歴書」作成のポイント

  • Point1)最初の職務要約ですべてを語る
  • Point2)緩急をつける
  • Point3)企業毎に職務経歴書を書く
  • Point4)定量的に書く
  • Point5)「ボランティアをやっています」等の副次的なものは程ほどに。
  • Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
Point1)最初の職務要約ですべてを語る

採用担当はたくさんのレジュメに目を通すため、最初の職務要約しか見ない人もいます。逆にいうと、この部分は全員が見るということです。

そのため、「最初の職務要約ですべてを語る」くらいの気概で作成したほうが良いでしょう。

自分の強みが最初の数行でパッと分かるように表すなど、とにかくこの部分の品質に意識を集中して作成することが大切です。

Point2)緩急をつける

ある程度実務経験を持った人が陥りがちなミスが、「やってきたことを全部書いてしまう」ことです。

全部盛り込むと、強み(アピールポイント)が薄まってしまいます。
アピールすべきところとしなくてもいいところを分けて、しなくても良いところはバッサリ切る──、といったメリハリが大切です。

例えば総務部門を経験した転職者の場合、総務の幅広い業務範囲を全部書くとどうしても冗長になってしまいます。

その際に、例えば応募する企業の求人要件が「総務の資産管理」だった場合、そのポジションと関連する経験をアピールするのです。

「自分はそのほかにも人事、採用などを経験していた」という場合においても、応募企業側で人事、採用のポジションを求めていないようなら、その記載は軽く触れる程度に留めるなどの取捨選択を意識しましょう。

Point3)企業毎に職務経歴書を書く

職務経歴書は、基本応募企業毎に準備します。
テンプレートのようにひとつの職務経歴書を使いまわしていた場合、応募企業側はすぐにそれを見抜きます。

効果的な職務経歴書にしていくためにも、企業が募集しているポジションに合わせて書くことを意識すると良いでしょう。

イメージとしては、「60%は共通部分として、残り40%を企業毎にかき分ける」、「これまでやってきたことが20種類あったら、求人ポジションに合わせて12~3個に絞って、7~8個は削る」といった形で進めると良いと思います。

ポイントは、求人企業に対して「企業が求めているポジションと、自分の経歴がいかにフィットしているか」を伝えることです。

Point4)定量的に書く

よく言われることですが、職務経歴書は「定量的」に書くことが大切です。

例えば、「お客様に大変喜ばれた」といった表現は、第三者はその程度を知ることができません。また、「主観的、感覚的にしか物事を捉えられていない」と評価されてしまうリスクもあります。

アピールする事柄は、なるべく「数値」に落とし込むことが大切です。
「売上や会員数、またはPV数などが何パーセント増えた」であったり、「結果として作業時間がこれだけ短縮できた」などの定量的な説明を意識すると良いでしょう。

Point5)「ボランティアをやっています」等の副次的なものは程ほどに。

プライベートでの活動(ボランティア)などは、書いても書かなくても、書類通過や採用にそこまで影響は無いと見たほうが良いでしょう。

他の候補者と比較検討になった際に、その人と甲乙つけがたいくらいの同評価だったら効果はあるかもしれませんが、その他ではあまり効果を期待しない方が良いと思います。

たまに、経営層の価値観とマッチした等のラッキーパンチもありますが、やや運要素の強いPRと言えます。
また、そうした副次的なPRをたくさん書いてしまうと、「仕事でアピールできないから、そこでアピールするのかな?」と思われてしまうリスクもあるでしょう。

Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。

レジュメ(職務経歴書)は、「企業へのラブレター」と思って書くと良いです。

例えば、気になっている異性に「私はたくさんのスキルと知識がある。だから付き合ってください」とラブレターを書く人はいないでしょう。

それよりも、「あなたはきっと、こういう人を求めていますよね。私はまさにそういう経験をしてきています。つきましては、私と付き合ってくれませんか」といった形でアプローチする方が成功確度を高められるはずです。

ポイントは、「相手を基点」にあなた自身のペルソナを作っていくこと、──つまり、「顧客視点」を持って職務経歴書を書いていくことです。

「印象に残る職務経歴書」作成のポイントを詳しく見る

転職理由をキャリアプランに落とし込み、「自分の言葉」で説明できるようにする

POINT2 転職理由をキャリアプランに落とし込み「自分の言葉」で説明できるようにする。企業は「前職の不満」を聞きたいのではなく、「うちの会社で何をしたいか」を知りたがっている。

企業の採用担当者の多くは、20代の転職者に関して「入社して何を実現したいのか?」を知りたいと考えています。

「今の仕事を辞めたい理由」や「前職で不満だった点」を知りたいわけではありません。

仮に面接で転職理由や退職検討理由を聞かれたとしても、その背景には「うちに入社したら何をしたいのか」が知りたいという思いがあると捉えてください。

転職理由を明瞭に伝えるには、転職後のキャリアプランから逆算して「なぜ転職したいのか」を自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。

補足:キャリアプランとキャリビジョンについて

キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。

その際に、キャリアプランとセットで使われる言葉に「キャリアビジョン」があります。 キャリアビジョンは、あなたが未来に「こういう働き方をしたい」というイメージのことです

つまり、まず「目標」としてキャリアビジョンを描き、それを実現するためにキャリアプランを立てるということです。

キャリアビジョンとキャリアプランは、以下のように表に落とし込むことによって考えやイメージを整理しやすくなります。

キャリアビジョン、キャリアプランの作成表
キャリアビジョン・キャリアプランの作成シート
キャリアビジョン、キャリアプランの作成表(記入例)
キャリアビジョン
(仕事で実現したいこと)
キャリアプラン
(そのためにやるべきこと)
1年後
  • リーダー職
  • ディレクターとして充分な業務遂行スキルを持つ
  • ディレクションスキルを高める
  • 業界知識を深める
5年後
  • マネージャー職
  • プロジェクトの責任者として活躍
  • チームビルディング、マネジメントスキルを高める
  • 人材育成スキルを高める
10年後
  • 自身のサービスを手掛ける、または独立起業
  • 事業運営の上流から下流までの経験を積む
  • 経営の知識を深める

キャリアビジョンのイメージが持てない」という人は、さきに「キャリアの棚卸し」を行っておくことをおすすめします。

以下の記事にキャリアの棚卸しの進め方を紹介しています。興味のある方はあわせてご覧ください。

キャリアプランの立て方を詳しく見る

企業研究は入念に行う

POINT3 企業研究は入念に行う。ネット上の情報はすべて網羅する意気で臨もう。

転職を成功させたいという思いが強い人ほど、「自分は何をしたいのか」「どう活躍したいのか」を伝えようとする傾向があります。

しかし、重要なことは「企業が求める能力・経験を持っている人材かどうか」であることを忘れるべきではありません。応募先企業のニーズを知る上で、企業研究を入念に行っておくのは必須と考えましょう。

そのためには、ネット上で調べられる情報をすべて網羅しておくつもりで企業研究に臨む必要があります。

リサーチした事柄は面接での応答に必ず反映され、「うちの会社のことをよく調べている」と伝わるはずです。

企業研究を念入りに実施したと伝わることで、入社意思が固く「ここで働きたい」と心から思っていると伝えることができるのです。

企業研究をする際に、優先して見るべきポイント

企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。

チェック項目 確認ポイント どこで確認するか
事業内容 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する 企業HP
主力商品・サービス その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等
強み・独自性 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す
企業理念 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する
社風・雰囲気 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする インタビュー記事、口コミサイト等
求められる知識・スキル 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する 企業HP、求人票等

また、企業研究は転職エージェントから情報収集するのも有効です。自身で確認していくことへの難しさを感じる方は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。

企業研究のやり方を詳しく見る

20代 年齢別 転職活動のポイント

20代の年齢別に転職活動のポイントを確認されたい方は、以下の各年齢をクリックしてください。
対象年齢の転職成功・失敗体験談と転職活動のポイントを参照できます。

24歳 25歳
26歳 27歳
28歳 29歳

20代の転職活動におすすめの転職エージェント

サービス名 マイナビジョブ'20s
マイナビジョブ20's
マイナビエージェント
マイナビエージェント
doda
doda
リクルートエージェント
リクルートエージェント
キャリアスタート
キャリアスタート
type転職エージェント
JACリクルートメント
メリット
  • 「担当のサポートがよかった」評判多数
  • 転職ノウハウを学べるオンラインセミナー
  • 幅広い求人紹介
  • 書類添削・面接対策が手厚い
  • 豊富な求人・全職種カバー
  • 企業からのスカウトが多い
  • 求人数・支援実績 国内No1
  • 支援ツール・セミナーが充実
  • 一人ひとりに合わせたキャリアと転職対策を用意
  • 内定率86%・定着率92%の高いマッチング率
  • 丁寧なサポート・面接通過率が高い
  • 若手向けのIT/Web求人が豊富
デメリット
  • 地方の求人は少なめ
  • 転職意思の低い人は断られるケースも
  • 提案の電話・メールが多い
  • 活動ペースを急かすことも
  • 地方の求人は少なめ
  • IT/Web業界以外の求人は少なめ
公開求人数 5,700 6.9万 26万 49万 非公開 1.0万
得意業界/職種 全業種・職種 全業種・職種 全業種・職種 全業種・職種 営業職、管理部門、Webエンジニア、インフラエンジニア、販売・サービス 全業種・職種
対象年代 20代 全年代 全年代 全年代 20代 20代・30代
対象地域 関東・関西・中部 全都道府県 全都道府県 全都道府県 全都道府県 東京・神奈川・埼玉・千葉
おすすめの人
  • 既卒・第二新卒での転職を目指す人
  • 書類添削・面接対策をしっかり行いたい人
  • 積極的な求人提案を受けたい人
  • スピーディに転職活動を進めたい人
  • 正社員転職を検討している20代の新卒・第二新卒・既卒の人
  • 東京首都圏でIT・Web系の仕事を探している人
公式サイト

表内の求人数は2024年11月時点のものです。

3)30代転職成功のポイント

30代の人材はいわゆる中堅・ミドルに相当しますので、企業が転職者に求める能力・経験のレベルも20代と比べて高くなっていきます。

採用担当者の見る目が厳しくなる一方で、募集企業のニーズに合致したアピールができれば好条件で転職が決まることもめずらしくありません。

30代で転職を成功させるためのポイントとして、とくに次の点を意識しておく必要があるでしょう。

自己分析・キャリアの棚卸しは丁寧に行う

POINT1 自己分析・キャリアの棚卸しは丁寧に。#1 今までの経験を振り返る #2 これから何をやりたいかを考える #3 現在、何ができるかを考える #4 応募先企業で求められていることを確認する … 企業の求める人材像と自身の共通点を探る

30代の転職は、今後のキャリアにも大きな影響を与える重要な決断となることが少なくありません。

新たな環境に身を置くにあたって、自分がどのように働いていきたいのか、仕事に何を求めているのか、自己分析を通じてじっくりと考えておく必要があるでしょう。

自己分析とあわせて丁寧に行っておきたいのが「キャリアの棚卸し」です。これまで携わってきた仕事で得た知識・スキルや経験を掘り下げ、転職先でどのような貢献ができるのかを具体的に伝えられるようにしておく必要があります。

転職先で取り組みたいこととこれまで取り組んできたことが線でつながっていると採用担当者にイメージしてもらえるよう、「自己分析」「キャリアの棚卸し」「アピールポイント」に一貫性を持たせることを意識しましょう。

自己分析について

自己分析のコツは、「根本に立ち返る」ことです。
具体的には、次の4つのステップに沿って進めていくと良いでしょう。

自己分析は、振り返り→Will→Can→Mustの順番で行う
  • STEP1 今までの経験を振り返る
    …これまで培った知識・スキル・そして経験を振り返り、整理していきます(キャリアの棚卸し)
  • STEP2 これから何をやりたいかを考える
    …STEP1で整理した内容を踏まえて、これから先どんな働き方をしたいか、転職後にどんな知識・スキルを身につけたいかを考えます
  • STEP3 現在、何が出来るかを考える
    …STEP2で描いた今後の働き方に役立てられそうな、いま現在の自分の強み・活かせるスキルを整理します
  • STEP4 応募先企業で求められていることを確認する
    …応募しようと考えている企業が求める人物像を確認し、STEP1~3で導き出した自身の状態との共通点(またはギャップ)を明確にします

キャリアの棚卸しについて

キャリアの棚卸しとは、「これまでの自分のキャリアで何をやってきたのかを全て洗い出すこと」です。

キャリアの棚卸しとは「これまでのキャリアで何をやってきたのかを全て洗い出すこと」

「キャリアの棚卸しをしましょう」と聞いても、具体的にどう進めるかパッと思いつかない人もいると思います。
そんな際は、以下の手順で進めてみてください。

キャリアの棚卸しは簡単にできる ●キャリアの棚卸しとは:これまでの自分のキャリアで何をやってきたのかを全て洗い出すこと ●キャリアの棚卸しで得られる効果:・今後のキャリアプランを考える土台になる ・職務経歴書をスムーズにかつ高品質に作成できる ●キャリアの棚卸しの進め方 ①「自分は今、仕事で何ができるのか?」を考える ②出てきたスキル・知識に対して「好きか・嫌いか」を考える ③「その先の未来に何があるのか」を探求する

  • これまで経験した業務をすべて書き出していく
    例)「営業事務作業、企画書・提案書の作成、サービス進捗のデータ入力」等
  • 書き出した業務について、それら業務に求められる知識・スキルは何かを考える
    例)「営業事務作業」=ヒアリング力、数値管理能力、PC操作の知識等
  • 出てきた知識・スキルの中で、「これからも続けていきたいこと・伸ばしていきたいこと」が何かを考える
  • それらを実現できる働き方について考える

特に転職前においては、キャリアの棚卸しはぜひやっておきたいところです。
キャリアの棚卸しの進め方については、以下記事で詳しく紹介しています。興味のある方は併せてご覧ください。

これまでの経験・スキルを「論理的」に語れるようにする

POINT2 これまでの経験・スキルを「論理的」に語れるようにする。実績やスキルを証明できる数値など、定量的な情報は欠かせない。

30代の転職者は、入社後に即戦力として活躍することを期待される傾向があります。

「入社後は〇〇の面で貢献できます」「なぜなら前職で〇〇を経験してきたからです」といったように、これまでの経験・スキルを論理的に伝えられるように準備しておく必要があります。

ポテンシャルや熱意を見込んで採用される可能性もある若手とは異なり、30代の転職ではより客観的に「実際、何ができるのか」が問われると考えてください。

アピールポイントに客観性を持たせるには、実績や保有スキルを証明できる数値など定量的な情報が欠かせません。

採用担当者に「この人材を採用すれば間違いなさそうだ」と思ってもらえるよう、定量的な情報を元に自己PRや志望動機を組み立てるようにしましょう。

企業選びは「自分が即戦力として活躍できるか」で考える

POINT3 企業選びは「即戦力で活躍できるか」で考える。事業内容や主力商品、サービス内容、強み、独自性、企業理念などから総合的に判断する。

30代の転職では、応募先企業の選び方も重要なポイントとなります。

「この会社で働いてみたい」という思いも大切ですが、それ以上に「ここなら自分の能力を活かせる」「入社後、すぐに取り組めそうなことがある」と実感できるかどうかが応募時の判断基準となるのです。

自分が即戦力として活躍できるかどうかを判断するには、入念な企業研究がマストとなります。

応募先企業が求めている能力やスキルのタイプについて仮説を立て、ニーズを満たせるかどうかを冷静に見極めなくてはなりません。

応募先企業の事業内容や主力商品、サービス内容、強み・独自性、企業理念などを総合的に判断し、「ここなら即戦力として活躍できる可能性が高い」と実感できる企業を選ぶようにしましょう。

企業研究 見るべきポイント

企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。

チェック項目 確認ポイント どこで確認するか
事業内容 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する 企業HP
主力商品・サービス その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等
強み・独自性 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す
企業理念 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する
社風・雰囲気 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする インタビュー記事、口コミサイト等
求められる知識・スキル 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する 企業HP、求人票等

こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。

企業研究のやり方を詳しく見る

30代 年齢別 転職活動のポイント

30代の年齢別に転職活動のポイントを確認されたい方は、以下の各年齢をクリックしてください。 対象年齢の転職成功・失敗体験談と転職活動のポイントを参照できます。

30歳 31歳
32歳 33歳
34歳 35歳
36歳 37歳
38歳 39歳

30代の転職活動におすすめの転職エージェント

サービス名 マイナビエージェント
マイナビエージェント
doda X
doda X
リクルートエージェント
リクルートエージェント
doda
doda
ワークポート
ワークポート
JACリクルートメント
JACリクルートメント
メリット
  • 幅広い求人紹介
  • 書類添削・面接対策が手厚い
  • 年収800万円以上の好条件求人多数
  • 企業からのスカウトが多い
  • 求人数・支援実績 国内No1
  • 支援ツール・セミナーが充実
  • 豊富な求人・全職種カバー
  • 企業からのスカウトが多い
  • 担当からの積極的な求人提案
  • 未経験転職への支援に強い
  • ハイクラス向け求人が豊富
  • キャリア相談の品質が高い
デメリット
  • 職種によっては求人数は少なめ
  • 販売・サービス業の求人は少ない
  • 活動ペースを急かすことも
  • 提案の電話・メールが多い
  • 求人は質よりも量を重視
  • 全体的な求人数は少なめ
公開求人数 6.9万 6.0万 50万 26万 11万 2.1万
得意業界/職種 全業界 全業界 全業界 全業界 全業界 全業界
対象地域 全都道府県 全都道府県 全都道府県 全都道府県 全都道府県 全都道府県
おすすめの人
  • 書類添削・面接対策をしっかり行いたい人
  • 企業からのスカウトを多く受けたい人
  • スピーディに転職活動を進めたい人
  • 積極的な求人提案を受けたい人
  • 未経験分野にチャレンジしたい人
  • じっくりキャリア相談を受けたい人
公式サイト

表内の求人数は2024年11月時点のものです。

4)40代以降の転職成功のポイント

40代以降の転職活動では、「希望条件にぴったりの求人がすぐに見つかる」「応募可能な企業が常に複数ある」といった状況にはなりにくい面があります。

そのため、30代までの転職と比べて転職活動が長期化しやすかったり、企業側の人材ニーズと「この会社で働きたい」という転職者側の思いが合致しなかったりする事態が生じやすくなるのです。

40代以降で転職を成功させるには、次の点を意識しておく必要があります。

最新の求人情報などは常にキャッチしておくよう心がける

POINT1 最新の求人情報などは常にキャッチしておく。焦らず幅広く網を張っておき、「待つ」ことも必要。

40代以降の人材を対象とする求人は、20代・30代と比べて希少になりやすい傾向があります。

複数の媒体で求人情報を常にチェックし、求人の動向や採用条件を把握しておくことを心がけましょう。

とくに昨今は働き方の多様化に伴い、特定のポジションで活躍できる人材をピンポイントで募集するケースも見られます。幅広く網を張っておき、求める条件の求人が現れるのを「待つ」ことも必要になるはずです。

「今すぐ転職したい」と急いで転職先を確保しようとすると、重要な希望条件に対して妥協してしまったり、「とにかくどこかの企業から内定がもらえればいい」といった心境になったりしがちです。

求人の動向を確認するための期間をしっかりと確保し、「本当に良さそうな求人があれば応募を検討する」という余裕をもった姿勢で臨むことが大切です。

自身の「正しい市場価値」を認識する

POINT2 自身の「正しい市場価値」を確認 #1 これまでのスキルの棚卸しをする #2 自身の強みと課題、伸ばしたいスキルを言語化 #3 企業が求めている人物像と対価を確認 #4 自身のスキル・経験が見合っているか確認

40代以降の人材は現職での経験が長年にわたっているケースも多く、複数の部署や担当業務を経験してきた人もいるはずです。

多くの経験をしているのは強みになる一方で、「何をしてきたのか」「入社後、何ができるのか」のピントがずれやすいというリスクがあります。

現在の勤務先を離れ、一個人として見られたときにどのような評価が下されるのか、自身の「正しい市場価値」を認識しておく必要があるでしょう。

自分としては自信を持っていたスキルが、意外にも応募先企業ではあまり評価されないといったことも起こり得ます。

逆に、自分の中ではそれほど重要視していなかった経験が、応募先企業で重宝されることもあり得るのです。「経験が長いから」「実績があるから」と安直に捉えることなく、フラットな視点で自身の市場価値を見極めていくことが大切です。

市場価値の確認方法

人材の「市場価値」とは、お金や株価のような「誰もが共通認識を持てる価値」ではなく、その市場(業界、または個別企業)で「この人はこれだけの活躍をしてくれる」という客観的な評価をもって導き出されるものです。

「市場価値」の高さは、領域の重なりで判断される Youこれまでの実績・経験をもとに、自分が「できる」と思えること。Company企業やその業界・市場が、人材に求めていること。

注意すべきは、現在のあなたの年収が市場価値になるとは限らないことです。

■社内評価:過去の行動・取組み、実績・功績で判断 ■市場価値:これから先どれだけの活躍ができるか →この2つは連動していないケースが多い

社内でのあなたに対する評価は、過去の行動や取組み、実績・功績などをもとに判断されているものです。
一方、市場価値は将来的にどれだけの活躍ができるのかを見据えた上で決まります。

自身の市場価値を確認する方法は、以下の2点があります。

  • ①求人情報をもとに確認する
  • ②転職エージェントに確認する

ひとつめの「①求人情報をもとに確認する」は、応募企業(また応募予定の企業)の求人情報の人材要件・想定年収をもとに、あなたの市場価値を推定することです。

①求人情報の人材条件を、どれくらい満たしているか確認する ②求人情報の想定年収と、現在の年収との差を確認する

もうひとつの「②転職エージェントに確認する」は、転職エージェントに登録して、担当となったエージェントに以下のような質問をします。

転職エージェントやヘッドハンターに、「この領域における、私の市場価値はどのくらいでしょうか。」「現在の私の経歴と保有スキルを、高く評価してくれる業界や領域があるとしたらどのようなところでしょうか。また、その際はどのくらいの年収が望めそうでしょうか。」と確認する
  • この業界では、私の市場価値はどのくらいでしょうか。
  • 現在の私の経歴と保有スキルを、高く評価してくれる業界や領域があるとしたらどのようなところでしょうか。また、その際はどのくらいの年収が望めそうでしょうか。

ただし、担当となるエージェントが確実にあなたの市場価値を見極められるかは、その担当者の力量やあなたへの理解度の深さも関わります。
誤った評価で転職活動自体が難航しないように、可能な限り複数の転職エージェントを利用してセカンドオピニオンを得られる体制にしておいてください。

自身の市場価値の確認の仕方を詳しく見る

企業選びの際は「応募先の社風に自分が合っているか」も確認する

POINT3 企業選びの際は「社風」も確認。会社の雰囲気が「肌に合うか」どうかも重要。

応募先企業に関する入念なリサーチが重要であることはもちろんですが、リサーチの対象に「社風」や「企業文化」も加えることも忘れないようにしましょう。

40代以降で転職した場合、入社後に重要なポジションを任されることも想定されます。
経営陣などの重役とコンタクトを取る機会が多くなることも考えられますので、いわゆる「肌に合う」企業かどうかも重要な指標の1つとなり得るのです。

たとえ同じ業界・職種への転職であっても、働く会社が変われば企業文化や社風も大きく変わることは十分に考えられます。

企業としてのスタンスや歓迎される人物像、経営陣や従業員にとってスタンダードとされる価値観、目指す経営の方向性など、自分にとって「決定的に合わない」要素がないかどうかをチェックしておくことが大切です。

企業研究 見るべきポイント

ミドル層・ハイクラス層向けの転職活動の際は、企業の以下の点を優先して確認しておくと良いでしょう。

企業研究をする際に、優先して見るべきポイント

流れ 確認する対象 チェックポイント

企業の基本情報をチェック
求人票、企業HP
  • 創業(設立)年
  • 資本金
  • 業績(売上・収益)
  • 従業員数
  • 本社・事業所の所在地
…等

企業の特色をチェック
企業HP、業界ニュース、口コミサイト、競合他社のHP
  • 事業内容
  • 主力商品・サービス
  • 強み・独自性
  • その企業の業界内のポジション
  • 企業理念
  • 社風・雰囲気

募集条件をチェック
求人票
  • 雇用形態・契約期間
  • 給与・諸手当・社会保険
  • 求められる知識・スキル

調査からの所感・考察
──
  • この会社に対する印象
  • 入社するメリット・期待したい点は?
  • 入社後にチャレンジしたいことは?
  • 選考前に準備しておく点は?
企業研究のやり方を詳しく見る

40代 年齢別 転職活動のポイント

40代の年齢別に転職活動のポイントを確認されたい方は、以下の各年齢をクリックしてください。
対象年齢の転職成功・失敗体験談と転職活動のポイントを参照できます。

40歳 41歳
42歳 43歳
44歳 45歳
46歳 47歳
48歳 49歳

40代の転職活動におすすめの転職エージェント

サービス名 doda X
doda X
リクルートエージェント
リクルートエージェント
JACリクルートメント
JACリクルートメント
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウト
doda
doda
メリット
  • 企業からの積極的なスカウトが多い
  • 年収600万円以上の好条件求人が豊富
  • 求人数・支援実績 国内No1
  • 支援ツール・セミナーが充実
  • 利用者の年収アップ率67.1%
  • 全国に拠点がある
  • 実績豊富なヘッドハンター
  • 転職者がヘッドハンターを指名できる
  • 豊富な求人・全職種カバー
  • 企業からのスカウトが多い
デメリット
  • 販売・サービス系の求人は少ない
  • 活動ペースを急かすことも
  • 転職意思の低い人は断られるケースも
  • 急ぎの転職には不向き
  • 提案の電話・メールが多い
公開求人数 6.0万 49万 2.1万 40万 26万
得意業界/職種 全業界 全業界 全業界 全業界 全業界
対象年代 全年代 全年代 全年代 全年代 全年代
対象地域 全都道府県 全都道府県 全都道府県 全都道府県 全都道府県
おすすめの人
  • 企業からのスカウトを多く欲しい人
  • スピーディに転職活動を進めたい人
  • 丁寧な対面サポートを受けたい人
  • ヘッドハンターの支援を受けたい人
  • 積極的な求人提案を受けたい人
公式サイト

表内の求人数は2024年11月時点のものです。

まとめ)転職時の年齢に合った対策を講じて転職活動に臨もう

年齢に応じた転職活動のイメージ

本記事を読んで「やはり転職活動に年齢は関係あるのか…」と現実を突きつけられたように感じた人もいるかもしれません。

しかし、採用する企業側の立場で考えてみると、20代の若手を採用する場合と40代以降のベテランを採用する場合とでは、採用に際してスタンスが異なるのは自然なことといえるでしょう。

むしろ、転職活動時の年齢によって重要視されるポイントが異なるのは自明のこととして捉え、現実に即した対策を講じていくことが大切です。

年齢に見合ったアピールポイントを伝えることで、入社後の活躍に対する期待値を高める効果も見込めるでしょう。

それぞれの年代ごとに解説してきた転職成功のためのポイントを参考に、ぜひ理想の転職を実現するための行動へとつなげてください。

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