32歳からの転職成功は厳しい?成功談・失敗談とおすすめの転職エージェント
[最終更新日]2024/07/15
「32歳の時期を目途に、転職をしようか」と迷われていませんか。
32歳というと、30歳を過ぎ、そろそろ30代半ばが見えてくる年代です。
転職活動においても、20代の頃とは異なる戦略が必要になりますが、とはいえ30代後半や40代以降の中堅〜ベテラン世代と同じ闘い方ができるかと言うと、「若干不安…」という人も多いのではないでしょうか。
ですが、32歳という年齢は「新しい環境へのチャレンジ」の時期として適しているのです。──つまり、転職のタイミングとしても、前向きに検討してみるべきでしょう。
目次
32歳の転職におすすめの転職エージェント
サービス名 | マイナビエージェント | doda X | リクルートエージェント | doda | ワークポート | JACリクルートメント |
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メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約6.7万件 | 約5.9万件 | 約47万件 | 約26万件 | 約11万件 | 約2.0万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年10月時点のものです。
1)30代の転職成功率は高い
上の図は、みんなの転職「体験談」。に寄せられたエピソード(2018年1月~2024年6月現在)での、30代の人達の転職成功─失敗の内訳を示したものです。
「成功」「まあまあ成功」と答えた人は全体の83%と高い数値となっています。
ここから、32歳を含む30代の転職は多くの人が成功を収めていることが確認できます。
一方で、5人に1人の割合で「失敗・やや失敗」と答えている人もいます。
32歳の転職をより有意義なものにして、そしてあとから振り返ったときに「今回の転職は成功だった」と思える為に、どんな取り組みが必要か、他の人の体験談も参考にしつつ確認していきましょう。
2)32歳の転職は、「将来のビジョン」をいかに描くかが重要
近年の転職事情から見た場合、32歳という年齢は「まだ十分に転職可能」「ただし、大きく失敗するとリカバリーに苦労することもある」といった年代と言えるでしょう。
感覚として、20代ほど気軽に転職するわけにはいかない、と感じる人が増え始める時期と考えられます。
転職の実態として、必ずしもポジティブな理由から転職に踏み切る人ばかりでないのは否めません。
いま現在の仕事や職場から離れたくて転職を検討し始める場合もあれば、人間関係など一般的に好ましくないと思われがちな理由から転職を考える場合もあることでしょう。
32歳のタイミングで転職するのであれば、目先の事情だけで転職に踏み切るのはリスクが高いと言えます。
目先の事情を理由に転職に踏み切ると、転職先でミスマッチのために苦しんだり、新たな悩みが出てきたりする原因になりやすいからです。
もし転職を検討し始めた理由がポジティブなものでなかったとしても、30代後半、さらには40代以降を見据えた「将来のビジョン」を描いた上で転職活動に取り組むことが重要です。
32歳の転職体験談①保険営業から、医療機器営業に転職!ワンターン さん(男性 兵庫県)
転職前 | 転職後 | |
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職業 | 生命保険会社 | 医療機器メーカー |
職種 | 営業 | 営業 |
従業員規模 | 3,000人 | 3,000人 |
年収 | 600万円 | 600万円 |
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(この生活が、今後もずっと続くのか…)
ふとそんな考えがよぎり、それは以降もたまに考えるようになりました。
思い浮かぶのは、30代、40代になってもこうやって、昼夜休日問わず働き続ける自分の姿です。
そして、その表情には今の活気はなく、ぬぐえぬ疲労の陰がつきまとって…。(さすがに、このままではビジョンが見えない)と思い、上司に「転職を考えているんですけど」と思い切って、そう考えた理由と併せて伝えてみました。
「ビジョンを持って働きたい」という気持ち
30代に入ると、20代の頃には気にしていなかった体調のことが気になり始めることがあります。
また、自分自身だけでなく両親や祖父母も年齢を重ねていくため、家族が病気にかかるといったこともあり得るでしょう。
そういったとき、働き方を見直したり、仕事に求めるものの優先順位を考え直したりし始める人も多いようです。
この方は良い条件がいくつか重なって、良い転職をできた事例と言えます。前職の上司に対して、転職を検討中であることをオープンにしたところ、本人の考えを尊重してくれています。
また、前職の保険営業において実績もあり、営業として能力があることをアピールできる状況にあったと考えられます。
そして何より、「ビジョンを持って働きたい」こと自体が、この方の「将来のビジョン」でした。自身の入院という経験から、将来の展望がしっかりと見通せる仕事に変わりたい明確な意思があったわけです。
この点が功を奏し、良い転職先に巡り会うことに結びついたのでしょう。
参考:30代の社会人の仕事のビジョン例
働き方のケース | 対応するビジョン |
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リモートワークを活用するITエンジニア | 柔軟な働き方を通じて、家族との時間を確保しながら高い生産性を維持する |
ヘルスケア業界の営業職 | 健康志向の仕事環境を活用し、自身の体調を管理しつつキャリアを発展させる |
プロジェクトマネージャーとしてのキャリアアップ | リーダーシップを発揮し、大規模プロジェクトを成功に導きながら自己成長を図る |
NPO法人での地域貢献活動 | 地域社会に貢献し、社会的な意義のある仕事を通じて自己実現を達成する |
32歳の転職体験談② SIerから社内SEに転職し、はじめて「前の会社の良さ」に触れて。 ゆうまさん(男性 東京都)
転職前 | 転職後 | |
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職業 | SI系企業 | ITエンジニアリング |
職種 | SIer | 社内SE |
従業員規模 | 10,000人程度 | 500人程度 |
年収 | 400万円 | 600万円 |
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転職して「前会社の良さ」を感じられたことは、私にとって大きな発見でした。
前会社では働き方改革を実施することで、無駄な残業が無くなり、生産性が劇的に上がっておりました。
組織に所属する従業員全てが四苦八苦しながら業務効率化を行い、残業が減らそうとするので、必然的に従業員レベルが上がっていきました。現会社では正直「ぬるま湯」の環境で、このままの生産性で業務を行っていたらビジネスマンとしてのレベルは下がってしまう可能性があるのでは、と思っています。
また、システムエンジニアにとっての「技術面を習得できる環境」も未整備な面が多々見受けられます。
前会社では様々な企業にシステム導入を行っていたため、幅広い技術力の習得が必要不可欠でしたが、現会社では特定システムのみの理解のみで充分となるため、社員の技術力が偏ってしまっている現状です。
このような気付きも、転職して二社を比較できたからこそのものなのでしょう。
大切なのは、これからです。これらの気づきをまずは私自身が意識して行動に変えていき、ゆくゆくは組織の改善に繋げられればと思っています。
転職の際、どの点を優先して改善していくべきかを検討すること
働き方改革による残業時間削減で残業手当が減り、結果的に年収が大幅ダウンする…。どの業種・職種にも起こり得ることです。
年収が2割下がったことを理由に転職を検討するのは、一見すると真っ当な動機のように思えます。転職によって年収アップを狙う人も少なくありませんので、この選択そのものは間違っていなかったのかもしれません。
ただし、この方がもう少し慎重になるべきだったこととして、転職先に求める条件の優先事項が「将来の安定性」だった点が挙げられます。
残業代が適正に支払われることや、業務量が過多でないことは、安心して働くために大切な要素であることは間違いありません。
しかし、それらに加えて「スキルアップできるかどうか」という点も非常に重要なポイントなのです。
ご自身が「ぬるま湯」と表現しているように、32歳の年齢であれば、レベルアップを目指して少し背伸びをした転職をすることも大切です。
スキルを研鑽し、ビジネスパーソンとしてレベルアップしておくことによって、結果的に仕事に困らない安定感につながっていくとも考えられるのです。
転職時の「優先順位」の定め方
転職の優先順位を持つことに難しさを感じる人は、まず転職の大方針(軸)を定めておくことをおすすめします。
転職の大方針(軸)は、以下の流れに沿って考えをまとめていくと良いでしょう。
- ①目指したい業界・企業・ポジション(働き方)を、ざっくりとイメージする
- ②その分野で、自分が出来ること、得意なことをイメージする
- ③その分野で求められること(知識やスキル)が何かをイメージする
- ④改めて、その分野であなたがやりたいこと、そして情熱を持ち続けられることをイメージする
- ⑤イメージの重なりの部分を、自身の転職の「軸」とする
それぞれのイメージは、上記図のように「CAN(できること)」「MUST(求められること)」「WILL(やりたいこと)」と表せます。
そして、これらのイメージの重なる部分が、その人が長く活躍できる領域になり、あわせて転職の大方針として定めやすいのです。
ゆうまさんのケース(SIer→社内SE)で、転職時の「優先順位」を定めた場合
ステップ | 具体的な内容 |
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①目指したい業界・企業・ポジション(働き方)を、ざっくりとイメージする | IT業界の社内SE、特に働き方改革が進んでいる企業 |
②その分野で、自分が出来ること、得意なことをイメージする | SIerとしての経験、システム導入のプロジェクトマネジメントスキル |
③その分野で求められること(知識やスキル)が何かをイメージする | 社内システムの運用・管理スキル、ユーザーサポート能力 |
④改めて、その分野であなたがやりたいこと、そして情熱を持ち続けられることをイメージする | 安定した環境で働きつつ、スキルの研鑽を続けること |
⑤イメージの重なりの部分を、自身の転職の「軸」とする | SIerとしての経験を活かしつつ、社内SEとしてプロジェクトマネジメントのスキルアップを目指すこと |
前述のゆうまさんの事例で言うと、SIerから社内SEの転職において「軸」とすべき優先事項は、「安定した環境」と「プロジェクトマネジメントのスキルアップ」にあったといえます。
この軸が転職時にしっかり言語化されていれば、転職活動の結果もまた違ったものになっていたかもしれません。
3)32歳の「人間関係への不満」の転職の際はポジティブな転職理由も併せて探そう
上司や同僚と「合わない」といった、いわゆる対人関係の問題が引き金となって転職を考え始める事例は、意外と多いものです。
職場の人間関係は毎日のことであるだけに、継続的なストレスとなって徐々にメンタル面を蝕んでいきます。
ただ、どの年代に関しても言えることですが、人間関係を理由に転職する人は「また同じ理由で辞めるのではないか」「どちらかと言うと本人に原因があるのではないか」と思われがちであるため、転職理由として好ましくないと言われています。
では、どのように転職理由を伝えたらいいのでしょうか。
転職に踏み切る理由は、必ずしも1つだけとは限りません。事の大小の差こそあれ、複数の理由が折り重なって転職という結論に至ることが少なくないのです。
たとえ人間関係が転職検討の最初の理由だったとしても、他にも転職理由にあたるものがあれば、そこを掘り下げていけばいいのです。
ポジティブな転職理由として伝えられそうなものが見つかったら、その部分が強調されて伝わるように工夫するといいでしょう。
参考:ネガティブな転職理由をポジティブなものに変換した例
ネガティブな転職理由 | ポジティブな転職理由 |
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上司や同僚と合わない | 新しい環境で、さらにチームワークを発揮できる職場を探したい |
職場の人間関係にストレスを感じる | より協力的なチーム環境で、自分のスキルを活かして働きたい |
現在の職場で評価されない | 新しい職場で、自分の能力を正当に評価してもらい、成長したい |
社内の雰囲気が悪い | ポジティブな社風の企業で、モチベーション高く働きたい |
会社の方針に不満がある | 自分の価値観に合った企業で、長期的にキャリアを築きたい |
32歳の転職体験談③8年間システムエンジニアで勤務。人間関係に疲れ、転職して、その後。テンショクさん(女性 東京都)
転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
職業 | IT企業 | IT企業 |
職種 | システムエンジニア | システムエンジニア |
従業員規模 | 300名以下 | 300名以下 |
年収 | 400万円 | 450万円 |
-
入社してしばらく経った頃に私はある小さなミスをしてしまい、そのことをきっかけにその「親しみやすい」雰囲気は少し変わってきてしまったのです。
思えばその頃、一人の女性社員が辞めたことが思い出されます。
その人は周りからの評判はあまり良くなく、信頼されていないような感じでした。そう、まるで批判の対象がその人から私に移ったかのように、周囲の目が冷たくなっていったのです。
それ以来、私の仕事に粗がないかを徹底的にチェックされるようになり、小さなミスでもあろうものなら上司にネチネチと文句を言われるようになりました。
しばらく耐えていたのですが、だんだんと私に対する評価も低くなり、耐え続けている意味がわからなくなってしまいました。
この会社は表向きは非常に仲が良さそうなのですが、実態は「一人の人間を敵にして他のみんなが結託する」というやり方を取っていたのです。
私と同じことをした同僚は何も言われず、私だけが批判される──そんな状況でした。
転職は、活動中のリサーチ・情報収集が大切
会社組織はある意味で閉ざされたコミュニティですので、中に入ってみなければ分からないことも多々あります。
この体験談にあるように、一見仲が良さそうな集団でも、実は独自のルールのもとにバランスが保たれているケースもないとは言えません。
こうした傾向の強い職場でいったん不利な立場になってしまうと、なかなか覆すのが難しいのが現実でしょう。こればかりはきれい事では片付けられない、人間関係の難しいところです。
人間関係をリフレッシュさせることを目的として、転職に踏み切るのもひとつの方法です。
この方の体験談でとても参考になる点として、大学の同期というネットワークを活用して同業他社の実態をリサーチしていることが挙げられます。
「環境さえ変えれば何とかなる」と勢いで決めてしまわず、できる限り情報を集めようとしているのです。
職場の人間関係が良好かどうかは、入ってみなければ分からないことも多いでしょう。しかし、実際に働いている人の意見や、取引先から見た社内の雰囲気といった生の情報は、非常に参考になるケースが多いのです。
企業研究 見るべきポイント
企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
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事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイトなど |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票など |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得られれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
32歳の転職体験談④ システムエンジニアとして、「今の自分の立ち位置」を知れて セラフィム さん(男性 東京都)
転職前 | 転職後 | |
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職業 | ITシステム開発 | ITシステム開発 |
職種 | システムエンジニア | システムエンジニア |
従業員規模 | 5,000人 | 1200人 |
年収 | 600万円 | 500万円 |
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転職後の仕事の内容については、転職前と同じような仕事をすることになっていたので、あまり心配はしていませんでした。
それよりも、新しい職場では「一から交友関係を築いていかないとならない」状況で(まあ、当然なんですが)、それが思った以上に煩わしかったですね。最初の頃は皆どこかよそよそしかったり、あまり心を開いてくれませんでしたので。
そこで僕が心がけたことは、あえて積極的に交友関係をこちらから築こうとするのではなく、長期のスパンで徐々にゆっくりと交友を深めていくことでした。
もちろん、飲み会や会社のイベントには積極的に参加しました。あとは、これまでのスキルが最大限発揮できるように意識して、周囲の人たちの役に立てることを努力してきました。
転職後の人間関係の構築がこれほど大変だとは予想できていませんでしたが、努力の甲斐もあって、しばらく経ってからは多くの同僚との関係性も出来てきて。「頼りにされている」のを感じられるようになりました。
転職活動によって気づけた「スキル不足」という課題
馬の合わない上司や、社内で「クラッシャー」として知られるような上司に当たってしまったことがきっかけで、転職を考え始めた人も多いはずです。
この方のケースでは、もともと転職を検討し始めた理由3つあり、そのうちの1つが人間関係でした。「誰がやっても同じ」プロジェクトにやりがいを感じられなかったとのことですが、転職活動を通じてスキル不足を感じる場面をいくつか味わうこととなります。
必然的に、転職を通じてスキルアップを意識するようになり、エンジニアとしてより高いレベルに行きたい考えを持つきっかけになったようです。
転職後の「周囲の人たちの役に立てるように」という目標設定がすばらしく、職場に馴染んで人間関係を円滑にするための努力と、エンジニアとしてスキルアップするための努力をうまく重ね合わせて一本化しています。
このように、人間関係が発端で辞めることになったとしても、解決するための方策を複数の方向から考え、具体的な行動に移していくことで解決に向かう場合もあるのです。
4)32歳の転職はリーダーシップ・コミュニケーションスキルが求められる
30代前半の人材に対する企業側の要求は、20代のときと比べてかなり高くなります。20代のうちは企業が求めるパフォーマンスを発揮してくれれば問題なかったのが、30代に入ると主体的にリーダーシップを発揮したり、自ら組織を牽引したりといったコミュニケーションスキルを求められるようになります。
20代のときと同じつもりで転職活動を進めていると、企業側の期待値との食い違いが露呈することにもなりかねません。
リーダーシップやコミュニケーションスキルといった言葉は、転職ノウハウでよく耳にします。しかし、リーダーシップとは何か、コミュニケーションスキルとは何を指しているのか、と言われると、漠然としていることがほとんではないでしょうか。
一歩間違えると、「我の強さ」や「人当たりの良さ」といった曖昧なものと勘違いされがちな面がありますので、具体的に自分がどのようにリーダーシップやコミュニケーションスキルを発揮していけばいいのか、よく考えておく必要があります。
32歳の転職体験談⑤広告営業職で、30代手前で東京の会社に転職! マサ さん(男性 東京都)
転職前 | 転職後 | |
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職業 | 広告代理店 | 広告代理店 |
職種 | 営業 | 営業 |
従業員規模 | 30名 | 100名 |
年収 | 350万円 | 450万円 |
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新しい職場で働きはじめて1ヵ月が経ちました。
新しい職場の日々の業務スピードは、前職の福島県の職場の数倍もの早さでした。
とくに感じたことは、「自分から行動しないといけない」ということです。 私の引っ込み思案な性格が、この職場では(悪い意味で)かなり目立ちました。
<中略>
転職をして、「周囲の人たちと、いかにコミュニケーションをしっかりとるか」がとても大切と学びました。
転職をした会社から強く学んだことは、「自分がどんなことで悩んでいるのか?」「一緒に働いている仲間にしてどう動いてほしいのか?」などについて、スピードを意識してはっきり伝えないと相手も動いてくれないということです。
同じ会社で働く一人ひとりが「自分が会社の代表なのだ」「この会社を、日本を代表する企業にしていくのだ」という強い意志を持つことによって、会社全体の勢いが初めて発揮されていくのでしょう。
そのことを、働きながら感じられました。
「背伸びした転職」であっても、その後の努力・取り組みでチャンスはものにできる
前職の業務が平坦で物足りなさを感じたことをきっかけに転職を決断したマサさん(仮名)。
実際に転職してみると、憧れやイメージの域を超えた業務スピードと、求められるアウトプットのレベルに驚くことになります。
しかし、この方の素晴らしいところはこのエピソードが「転職後のミスマッチ」ではなく、転職を通じて得られた教訓になっているところです。
具体的に行動や考え方を変え、適応しようとしているのです。さらに、転職を通じてビジネスに対する考え方がアップデートされ、将来的に起業も視野に入れるようになっています。
このように、30代前半での転職は、ある程度背伸びすることも必要で、見方を変えれば負荷がかかることは必然なのです。
だからこそ、転職を通じて視野が広げ、その後のキャリアでより高みを目指していけるようになります。
30代に入り若手からミドル層へと徐々に移行する時期ですので、企業から多くを求められる場合もあること、それによってチャンスも大きくなっていることを理解した上で、転職活動にのぞむようにしましょう。
5)32歳の転職では、転職エージェントを活用しよう
これまでご紹介した体験だからも分かる通り、転職活動にあたっては転職サービスの活用とキャリアアドバイザーの方などのアドバイスを元にすることで、転職成功への道が開けることがあります。
転職エージェントは無料で利用できますので、少しでもご自身の納得がいく転職先を見つけるためにも活用していきたいところです。
参考:転職エージェントの仕組み
転職サービスにはそれぞれ特徴や長所がありますが、ほとんどの転職エージェントが求人の紹介をはじめ、書類添削や面接対策など、転職活動に必要な様々なサポートを行ってくれます。
また、転職エージェントに複数登録をしておくことで、そのサービスにしか無い「非公開求人」や豊富な求人の中から、自分の興味のある会社を選択していくことも可能です。
「総合型」の転職エージェントおすすめ一覧
サービス名 | マイナビエージェント | doda X | リクルートエージェント | doda | ワークポート | JACリクルートメント |
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メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約6.7万件 | 約5.9万件 | 約47万件 | 約26万件 | 約11万件 | 約2.0万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年10月時点のものです。
マイナビエージェント
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは全国の幅広い業種・職種の求人を取り扱う、転職エージェントです。
「20代~30代の若手社会人への支援に強い」と紹介されることが多いですが、40代以降のミドル世代やハイクラス向けの求人も多いです。
マイナビエージェントの主な特徴は、「営業職」「ITエンジニア」「Webクリエイター」「メーカーエンジニア」「金融」など、業界・職種ごとにサポートチームが分かれている点です。
マイナビエージェントの担当領域一覧
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これら領域に精通した専任のキャリアアドバイザーが、転職活動を力強く支援しています。
書類添削・面接対策の支援にも力を入れており、利用者からは「書類選考、面接準を丁寧に支援してくれた」という評判も多く見られます。
マイナビエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約6.1万件(2024年7月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビエージェントの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
doda X(デューダ エックス)
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年収800万円以上の企業からのスカウトが多く届く転職サイト。ヘッドハンターからのサポートも受けられます!
「忙しくて、転職活動に時間をかけられない…」という32歳の人におすすめのサービスが、doda X(デューダエックス)です。
doda Xの特徴は、企業からのスカウトが多いこと、そしてヘッドハンターがあなたの経歴と希望に合わせてキャリア提案をしてくれることです。
求人チェックや書類作成をする暇を見つけにくい人も、「スカウトを待つ」「ヘッドハンターのサポートを受ける」スタイルで効率的な活動をおこなえます。
紹介される求人の多くは、年収800万円以上の企業経営戦略や事業戦略に直結する重要なポジションのものが殆ど。
今よりさらに活躍できるフィールドで働きたいという人にマッチしやすいサービスでしょう。
doda Xの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京・埼玉・神奈川・愛知・静岡・大阪・京都・兵庫・広島 |
公開求人数 | 約5.4万件(2024年7月現在) |
とくに多い職種 | 事業企画・経営企画|営業|IT・Webエンジニア|経理・財務・人事・法務|マーケティング・販促・商品開発|技術職(機械・電気)|コンサルタント|金融系専門職|医療専門職|技術職(化学・食品系)|技術・専門職(建設・不動産系)|クリエイター・クリエイティブ職|サービス系(店舗管理・運営管理)|技術職(組み込みソフトウェア)|SCM・物流・購買系など |
doda Xでは登録後に職種別の経歴書のサンプルも入手できます。doda専属のキャリアカウンセラーのサポートを合わせて利用すれば、書類作成の準備は万全でしょう!
リクルートエージェント
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国内No.1の求人数の豊富さ!担当者からの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人に特におすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
とくに活用したい支援ツールが、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
「企業研究が苦手・やり方が分からない」という32歳の転職者の方は、レポート情報が大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに32歳時期の転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約42万件(2024年7月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
doda
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都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は20万件以上(※2024年7月時点)、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
dodaは求人数・実績において国内トップクラスを誇ります。
実績で培ったノウハウがあり、「積極的に求人紹介をする」タイプのアドバイザーが多いため、「スピーディ」かつ「自分にマッチする求人が見つかりやすい」特徴があります。
dodaのサービスの主な特徴は、「転職サイト・転職エージェント両方の機能を利用できる」、「企業からのスカウトが多く届く」ことです。
アドバイザーにキャリア相談をしながら求人を紹介してもらえるほか、自分でも登録後のマイページから気になった求人をチェックして応募が可能です。
企業からのスカウトについては、実際にdodaを利用した人たちからは「スカウトメールがたくさん届く」「(スカウトメールによって)色んな企業を知れる」といった評判・口コミが多く見られます。
dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
また、スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されますので、「この業界・職種に転職したい」という意思をレジュメにアピールすることによって、希望する分野の企業からのスカウト・オファーが届く確率を高められるでしょう。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約24万件(2024年7月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
ワークポート
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エンジニア、営業、メーカー系はじめ豊富な求人。未経験可の求人も多く、新しい領域にチャレンジしたい人におすすめです。
ワークポート(WORKPORT)は「業界・職種未経験者」のサポートに優れており、なかでもIT・Web業界の支援に強い転職エージェントです。
全都道府県の地域を対象としており、オンライン面談も受け付けています。
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。
そのため、今の職種から新たにジョブチェンジを検討している32歳の転職者の方は、ワークポートの担当から積極的な支援を受けやすいでしょう。
引用元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
他の転職エージェントに登録したものの、想像していたほど求人を紹介してもらえなかった人や、担当者のレスポンスが鈍く転職活動が進まないと感じていた人にこそ、ワークポートを利用するメリットを実感できるはずです。
ワークポートの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約10万件(2024年7月現在) |
とくに多い職種 | ソフト開発・システムエンジニア系|クリエイティブ系|通信・インフラエンジニア系|ヘルプデスク・ユーザーサポート|研究・製品開発/品質・評価系|コンサルタント・プリセールス系|ゲーム制作関連|ものづくり系エンジニア|金融・保険・証券系|建設・土木・プラント・設備|不動産専門職|営業系|事務・管理系(総務・経理・財務・人事など)|経営企画・事業開発|マーケティング・プロモーション系など |
ワークポートの積極的な提案を最大限活用するには、初回面談時に希望する職種・働き方をしっかり伝えることです。事前にキャリアの棚卸しをしておくとスムーズでしょう。
JACリクルートメント
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ミドルクラス・ハイクラスの転職 満足度で6年連続No.1!(オリコン満足度調査2019-24年)利用者からは「相談の手厚さ」と「適切なマッチング」への評価が高いです。
JACリクルートメントは「年収600万円以上」のミドル・ハイクラス向け転職エージェントです。一定以上の経験や実績のある人材を求める企業の紹介に優れており、ミドル層以上の転職活動におすすめです。
JACリクルートメントでは求人紹介だけでなく、キャリア面談やキャリアの棚卸し、キャリアプラン相談といった総合的なキャリアコンサルティングを行ってくれます。
在籍コンサルタントは人材業界の中でもベテラン勢が多く、これまでの豊富な転職支援実績をもとにキャリアコンサルティングを実施してもらえます。
JACリクルートメントを活用するメリットとしてそのほか挙げられるのが「ハイクラス向け求人の充実度」です。とくに年収600万円以上など好条件の求人を多数保有していることから、ハイクラス人材を求める企業と転職者のマッチングを得意としているのです。
高年収帯の求人や、重要なポジションを募集する求人を探している32歳の転職者の方は、JACリクルートメントを選択肢にマストでいれておくべきでしょう。
JACリクルートメントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約1.3万件(2024年7月現在) |
とくに多い職種 | サービス|商社|流通|消費財|マスコミ|建設・不動産|金融|IT・通信|WEB|EMC|コンサルティング・シンクタンク・事務所|メディカル・バイオ|医療・介護・福祉など |
サポートの充実がウリのJACリクルートメントですが、求人数は少なめです。登録の際は希望条件をやや広めに&他の転職サービスにも登録しておくのがおすすめです。
「特化型」の転職エージェントおすすめ一覧
ITエンジニアや管理業務、マスコミや介護など、これまで培った専門スキルを活かしての転職を検討している人は、「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビIT AGENT | レバテックキャリア | ワークポート | doda X | JACリクルートメント | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | ジャスネットキャリア | マスメディアン | クリーデンス | MS Agent | エンワールド | ロバート・ウォルターズ | メイテックネクスト | レバウェル介護 | かいご畑 |
メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約5.7万件 | 約2.1万件 | 約36万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年10月時点のものです。
特化型の転職エージェント利用いちばんのメリットは、担当となるキャリアアドバイザーがその分野の業界情報やトレンドに詳しいということです。
30代で一定の知識・経験を培いつつ今後もキャリアを積み上げる為にどのような知識やスキルの開発が必要かであったり、応募する企業でどのような知識・スキルが求められるかについて、具体的なアドバイスを貰いやすいでしょう。
まとめ)32歳の転職は「主体性」が鍵!
新卒で働き始めてから、年数が経てば経つほどスキルや経験、志向の違いは大きくなります。32歳は新卒から10年というタイミングですので、仕事に求めるものや今後のキャリアに期待することも、人それぞれ大きく違っているはずです。
このようにばらつきがある年齢層の人材を採用することは、企業にとって一種の賭けのような面があります。だからこそ主体性を持ってキャリアプランを描き、どのように働きたいのかを明示ことが重要になってくるのです。32歳の転職は「主体性」が鍵になると言えるでしょう。