転職エージェントとは?メリット・デメリットと活用法・利用がおすすめの人
[最終更新日]2024/07/21
初めてのことや慣れないことをするとき、人は不安を感じるものです。転職活動においても、初めて転職エージェントを活用するとなると分からないことがたくさん出てくることでしょう。
「転職エージェントってどんな仕組みになっているの?」
「どうして無料で利用できるの?」
「上手に活用するコツは?」
こんな疑問を抱えている人もいるはずです。仕組みや活用方法があらかじめ分かっていると安心ですよね。
この記事を読んでわかること
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目次
国内の主要転職エージェント一覧
タイプ | 豊富な求人・スピーディな対応 | 豊富な求人・スピーディな対応 | 豊富な求人・スピーディな対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | ハイクラス向け | ハイクラス向け | ハイクラス向け | ハイクラス向け | 既卒・第二新卒向け | 既卒・第二新卒向け | 既卒・第二新卒向け | ITエンジニア専門 | ITエンジニア専門 | 営業専門 | クリエイター専門 | 管理部門専門 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ専門 | アパレル・ファッション | アパレル・ファッション | 製造系エンジニア | 看護師専門 | 介護士専門 | 介護士専門 |
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サービス名 | リクルートエージェント |
doda |
ワークポート |
マイナビエージェント |
パソナキャリア |
LHH転職エージェント |
type転職エージェント |
JACリクルートメント |
リクルートダイレクトスカウト |
doda X |
ビズリーチ |
マイナビジョブ'20s |
JAIC(ジェイック) |
就職Shop |
マイナビIT AGENT |
レバテックキャリア |
エイプエージェント |
マイナビクリエイター |
MS-Japan |
ジャスネットキャリア |
マスメディアン |
クリーデンス |
iDA(アイディエー) |
メイテックネクスト |
レバウェル看護 |
レバウェル介護 |
かいご畑 |
メリット |
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公開求人数 | 約49万件 | 約26万件 | 約11万件 | 約6.9万件 | 約4.0万件 | 約1.5万件 | 約1.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約6.0万件 | 約14万件 | 約5,700件 | 非公開 | 非公開 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 非公開 | 約5,000件 | 約1.0万件 | 約4,900件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.5万件 | 約1.4万件 | 約16万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界(とくにIT・Web系、メーカー系) | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業・技術職・管理・メーカー系 | IT・Web系、管理、営業 | ◎全業界 | ◎全業界 | 経営、企画・管理、技術職、専門職 | ◎全業界 | 経営、企画・管理、技術職、専門職 | 営業、技術職、企画・管理、サービス系職種 | 営業、販売・サービス業、メーカー系 | ITエンジニア職全般 | ITエンジニア職全般 | 営業職全般 | Web系・ゲーム系・技術系 | 管理部門・士業 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア系 | アパレル・ファッション | アパレル・ファッション | 製造系・ものづくりエンジニア | 看護師 | 介護士・ケアマネジャー等 | 介護士・ケアマネジャー等 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代~30代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 30~50代 | ◎全年代 | 20代 | 20代、30歳~35歳 | 20代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・東海 | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・札幌・大阪・愛知 | 東京・神奈川・大阪・愛知・広島・福岡・熊本 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・東海・九州 | 関東・関西・東海 | 関東・関西 | 関東・関西・東海 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
1)転職エージェントとは?仕組みと転職サイトとの違い
はじめに、転職エージェントの仕組みについて理解しておきましょう。
転職希望者は転職エージェントを無料で利用できます。なぜ無料でサービスを受けられるのか、どこから売上を上げているのか、気になっている人は少なくないでしょう。また、転職エージェントと転職サイトはどのような点が異なるのか、明確にしておきたいと感じている人もいるかもしれません。
こうした転職エージェントの仕組みが分かると、利用することへの不安な思いが解消されていくはずです。
利用は基本的に無料。そのワケは?
転職エージェントとは人材紹介事業の総称で、人材バンクと呼ばれることもあります。
転職希望者が転職エージェントに登録すると、人材を求めている企業を紹介してもらえたり、キャリア相談に乗ってもらえたりします。
こうしたサービスを受けるにあたって、利用者は料金を支払う必要はありません。なぜ転職エージェントは無料で活用することができるのでしょうか?
その理由は、転職エージェントのビジネスモデルにあります。
転職エージェントは求職者と企業の仲介役となり、企業が求める条件に合った人材を紹介します。求職者と企業の双方で合意が成立し、入社が決定すると企業は転職エージェントに対して成功報酬を支払います。
成功報酬は転職エージェントによって異なりますが、一般的には入社が決定した人材の初年度年収の30%前後が支払われるケースが多いと言われています。
このように、転職エージェントは人材を求める企業とのB to B(企業間取引)のため、サービスを利用する求職者は料金を支払うことなく活用することができるのです。
転職エージェントと転職サイトに違いはある?
転職エージェントと転職サイトは名称が似ていますが、それぞれのサービス内容は大きく異なります。双方のサービス内容を整理しておきましょう。
転職サイトのサービス内容
転職サイトでは企業が掲載料を支払い、求人広告を出しています。転職者は企業の求人を自分自身で探し、希望に合う条件の企業が見つかったら自分で応募するのが利用の流れです。
応募後の選考は企業と求職者の間で直接行われ、応募書類の準備や面接スケジュールの調整なども求職者自身が行うことになります。
転職エージェントのサービス内容
転職エージェントの場合、転職者が登録した時点で担当エージェントがつき、転職者の希望条件やこれまでの経歴を対面またはオンライン面談を通じてヒアリングします。
希望条件に合う企業があれば、アドバイザーは求人を紹介し応募するよう勧めてくれます。応募する企業に合わせた面接対策や応募書類の添削をしてもらえることもあります。
また、面接スケジュールや合否連絡に関してもアドバイザーに代行してもらえるため、転職者が企業と直接コンタクトを取るのは基本的に採用選考当日のみとなります。
このように、転職エージェントでは求人紹介・応募から面接までを担当エージェントが総合的にサポートしてくれるのです。
2)転職エージェントを活用する5つのメリット
前項では転職エージェントの基本的な仕組みについて解説しました。では、転職エージェントを活用することによって転職者は具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。
転職エージェントの担当は求人を紹介・提案してくれますが、サービス内容は求人紹介だけではありません。
とくに次に挙げる5点については、転職サイトでは得られない転職エージェント独自のメリットと言えるでしょう。
転職エージェントのメリット
「今、転職すべきか?」などのキャリア相談が可能
アドバイザーとの面談において、まず行われるのがキャリア相談です。これまで働いてきた中で得た経験やスキルについてヒアリングし、転職先に求める希望条件と合わせて確認していきます。
人によっては、「今、転職すべき時期なのだろうか?」「キャリアアップのタイミングとして適切だろうか?」といった根本的な疑問を抱えているケースもあるでしょう。
アドバイザーは過去に大勢の転職者に対してキャリア相談を行っていますので、相談に訪れた利用者にとって今が転職すべきタイミングかどうか、プロの視点から見極めることができます。
場合によっては「今は転職するタイミングではないかもしれません」「現在の職場に留まることも視野に入れてみてはどうでしょうか?」といったアドバイスをしてもらえることもあるでしょう。
このように、そもそも転職が最適な選択かどうかも含めて総合的なキャリア相談ができるのは、転職エージェントを利用する大きなメリットの1つと言えます。
業界の最新・詳細な情報を知ることができる
転職エージェントのアドバイザーは、業界の最新動向や企業の内情に精通しています。
求人を見ただけでは分からない就業環境や業界のトレンドの変化など、希少な情報を保有しているのです。そのため、転職者が入社前に知っておきたい情報を提供してもらうことができ、入社後にミスマッチが発覚するリスクを抑えることができます。
とくに未経験の業種・職種への転職を検討している場合、具体的な仕事内容や働き方がイメージしづらいことは少なくありません。
仕事の厳しい面などネガティブな情報は求人からは読み取れないことがほとんどですので、こうした情報をアドバイザーから聞くことができるのは転職者にとってのメリットとなります。
同業種へ転職する場合も、外部から見た企業のイメージと内情との間にギャップがあることは決してめずらしくないでしょう。
アドバイザーは第三者の立場から客観的にアドバイスしてくれますので、転職先を選ぶにあたって先入観に囚われずに検討しやすくなるはずです。
一般には出回らない非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントの大きな特徴の1つとして「非公開求人」を扱っている点が挙げられます。
非公開求人とは転職エージェントを通じてのみ紹介可能な求人で、一般的な転職サイトには掲載されていません。
とくに新規事業の立ち上げや重要なポストの欠員補充など、企業にとって公表したくない事情から人材を募集する場合、非公開求人の扱いで採用活動を進めるケースが見られます。
つまり、転職エージェントを活用することで希少な条件・ポジションでの採用を検討している企業に出会える確率が高まるのです。
公開されている求人の場合、人気職種や好待遇の求人には応募者が殺到する傾向があります。そのため、仮に応募しても採用選考の競争率は熾烈なものとなりがちです。
一方、非公開求人であれば必然的にライバルが少なくなるため、採用に至る確率が公開求人と比べて高まります。
転職エージェントを通じて企業を紹介されたということは、実質的に書類選考を通過していることを意味しますので、その後の選考がスムーズに進むことも十分に考えられます。
応募書類添削・面接対策などのサポートが受けられる
転職サイトから求人に応募する場合、応募書類は自力で作成することになります。
転職者にとって、企業がどのような観点で応募者を選考しようとしているのかは分からないため、アピールポイントが適切でないと書類選考の時点で不採用になってしまうこともあり得ます。
転職エージェントでは、紹介された企業への応募前に応募書類の添削を行ってもらえます。
プロの目から見て不足している情報や、より強調してアピールするべきポイントを教えてもらえるため、採用担当者が知りたいと思っている情報にフォーカスして応募書類を作成しやすくなります。
また、面接前にも選考のポイントやアピールすべき事項についてアドバイスしてもらうことができます。
転職エージェントによっては模擬面接を行ってくれることもありますので、本番の面接で伝えるべきことを事前にイメージしやすくなるでしょう。
同じ経歴であっても、アピールの仕方や伝え方しだいで企業が受け取る印象は大きく変わります。
アドバイザーから客観的なアドバイスを受けることにより、選考の通過率を高めることができるのです。
面接スケジュールや内定後の条件交渉などを代行してもらえる
転職エージェントは転職者と企業の間に入り、さまざまな手配を代行してくれます。
たとえば面接日程の調整は、在職中に転職活動を進める際にスムーズに進まないケースもめずらしくありません。
アドバイザーがあなたの代わりに面接日時を交渉してくれるので、転職者自身が企業とのやりとりを何度も行わなくても面接スケジュールを確定しやすくなります。
また、採用が決定した後も入社日の調整や採用条件の交渉など、転職者の側からは言い出しにくい事柄は少なくありません。
転職エージェントが間に入ることによって、こうした手続きや交渉を代わりに進めてもらうことができ、転職者自身は本来の転職活動に専念しやすくなります。
実際、転職エージェントに交渉してもらった結果、企業が提示していたものよりも好条件で採用が決定することがあります。
これまでのキャリアや経験を踏まえ、アドバイザーが年収の相場感をもとに交渉してくれるので、適正な条件で採用に至る確率が高まるのです。
3)転職エージェントの3つのデメリット・注意点
続いては、転職エージェントを利用するうえで考えられるデメリット・注意点について3点ご紹介します。
先に挙げたメリットと比較しつつ、転職エージェントのサービスが自身の転職活動に適しているかどうかを見極めてみてください
自分のペースで転職活動を進めにくい
転職エージェントに登録すると、担当となるエージェントが求人紹介やキャリア相談、企業とのやり取りを代行してくれます。
この点はメリットとなる反面、自身のペースで転職活動を進めにくいといった側面もあります。
転職サイトを使って転職活動を進める場合、転職者自身が求人を検索し、選考に関わる企業とのやり取りも自身で行うため、「思い立ったら行動に移す」ことができます。
しかし転職エージェントは、先に挙げたように転職者を企業に紹介することで収益に繋がる仕組みになっているため、どちらかと言うと「なるべく早く転職先を決めてほしい」というスタンスでサポートを行います。
週に何度か進捗を確認する連絡が入ることが煩わしく感じられる方もいるかもしれません。
「自分のペースで転職活動を進めていきたい」、「自分の好きなタイミングで求人を見たり応募がしたい」という方にとっては、転職エージェントの利用がデメリットとなる可能性があります。
必ずしも希望に合った求人を紹介してもらえるとは限らない
エージェントは、転職者のこれまでの経歴や希望条件をヒアリングしたうえで、それに見合った求人を選定し紹介します。
その過程で社内選考を行い、転職者にスクリーニングをかける場合があります。
社内選考は企業側に対し、「良い人材を安定して紹介できる」という信頼を得るために行われます。
同一の求人に複数の応募がある場合は、よりその企業に即した人材に積極的に求人を紹介する傾向があるため、必ずしも転職者の希望に合った求人を紹介してもらえるとは限らないのです。
また、「事務職への転職を希望していたのに、まったく関係のない職種の求人を紹介される」といったケースもあります。
エージェントから見て「他職種への転職が向いている」といった確固たる理由がある場合もあれば、単に担当エージェントの品質が良くないために転職者のニーズに合っていない求人を紹介している場合もあるので注意が必要です。
登録時の経歴や保有スキルによっては満足にサポートが受けられないことも
登録する転職エージェントによっては、そもそも「求人を紹介してもらえない」、「サポートを断られてしまう」というケースもあります。
転職エージェントがサポートを断る原因としては、主に次の5つが考えられます。
- ブランクの期間が長い/転職回数が多い
- 転職者のスキル/経歴に見合った求人がない
- 専門性の高い業界・職種を希望している
- 転職者の年齢がサポートの範囲外
- 居住地/転職希望地域がサポートの範囲外
たとえば、「これまでの経歴で就業期間が短いものが多く、かつ業界や職種もばらばらで、特別に打ち出せるスキル・強みがない場合」や、「技術系の職種で特定のスキルを活かして転職したい場合」などに、成約に繋がるような求人が見つからずサポートを断られてしまう可能性があります。
なお、転職エージェントが保有している求人やターゲットの年齢層は様々なので、上記のようなケースでも求人の紹介が可能な転職エージェントもあります。
詳しくは「6)サポート品質に定評のあるおすすめ転職エージェント{ページ内リンク}」をご参照ください。
4)転職エージェントの利用がおすすめな人・おすすめでない人
ここまでのメリット・デメリットを踏まえると、転職エージェントの利用がおすすめな人、おすすめでない人はそれぞれ以下のようになります。
転職エージェントの利用がおすすめな人
- 希望条件に合う求人を紹介・提案してほしい人
- 業界や企業の詳しい情報をキャッチしたい人
- 応募書類や面接対策のアドバイスを受けたい人
- 多忙で転職活動のスケジュール調整が難しいと感じている人
- 現時点で転職するかどうか迷っている人
転職エージェントを利用する最大のメリットは、やはりエージェントに求人紹介や企業とのやり取り、応募書類添削・面接対策などのサポートを行ってもらえる点にあるでしょう。
また、現時点で転職すべきかどうか迷っているという人に対しても、経歴やスキルをヒアリングしつつ客観的なアドバイスをしてもらうことも可能です。
エージェントを介してのみ紹介が可能な求人もあるので、転職活動をトータルでバックアップしてほしい人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントの利用があまりおすすめでない人
- 自分のペースで転職活動を進めたい人
- スキルや経歴が浅いものの、転職先の理想が高い人
- 今すぐに転職したいわけではなく、とりあえず求人だけでも見てみたいという人
転職エージェントに登録した時点で、「転職への意思がある」ものと見なされます。
一般的に転職活動にかかる期間はおよそ3ヵ月前後と言われていますが、転職エージェントは多くの利用者を抱えているためにある程度スピード感を持ってサポートを行っています。
そのため、エージェントからの頻繁な連絡や求人紹介により、「転職を急かされている」と感じられる可能性もあります。
登録時の経歴や保有スキルによっては満足にサポートが受けられないことも
また、登録時の経歴やスキルによっては、「紹介できる求人がありません」と断られてしまうケースもあります。
「自分のペースで転職活動を進めたい」、「すぐに転職したいわけではないが、どんな求人があるのか見てみたい」という人は、まずは転職サイトで求人を検索することから始めてみてもいいかもしれません。
5)転職エージェントを最大限活用するための3つのポイント
転職エージェントを活用することで転職支援サービスを受けることができ、転職成功率を高められることについて述べてきました。
一方、世の中には数多くの転職エージェントがあります。自分に合った転職エージェントを見つけ、最大限活用していくためには、いくつか知っておくべきポイントがあります。
次に挙げる3点は、転職エージェントを活用する上でとくに押さえておきたいポイントです。
- 「総合型」と「特化型」の違いを理解し、使い分ける
- 転職エージェントは複数登録がベスト!
- 担当エージェントとの相性を見極める
それぞれどのような点に注意しておくべきか、詳しく見ていきましょう。
「総合型」と「特化型」の違いを理解し、使い分ける
転職エージェントには、大きく分けて「総合型」と「特化型」の2種類があります。
総合型とは、扱う求人の業界や職種を限定することなく、幅広い求人を紹介可能な転職エージェントです。これに対して特化型とは、特定の業界や職種に絞って求人を扱う転職エージェントのことを指します。
総合型エージェントは対象となる業界・職種に制約がないため、アドバイザーとの面談を通じて紹介される求人は良い意味で予測できません。転職者自身は考えたこともなかった業界・職種に適性があると判断され、自分では決して検索することのなかったタイプの企業を紹介してもらえる可能性があります。
「興味を持ったことがなかったけれども、話を聞いてみたら面白そうな仕事だと思えた」といったことが起こり得るのです。
反面、特化型エージェントは「IT業界」「営業職」といったように、紹介可能な求人を絞り込んでいます。そのため、専門とする業界・職種にアドバイザーが精通しており、詳細な情報を得られることが多いのです。
以上の特徴から、転職を希望する業界・職種が確定していない人は総合型、すでに決まっている人は特化型を活用するといいでしょう。
転職エージェントは複数登録がベスト!
登録する転職エージェントは1つに絞らなくてはならないというルールはありません。同時に複数の転職エージェントを活用し、キャリア相談に乗ってもらうことも可能です。
複数の転職エージェントを併用すると、担当のエージェントが付きます。すると、それぞれのアドバイザーとの相性や紹介される求人の傾向を比較しやすくなります。
何度かやりとりをしていく中で、最も相性が良さそうなアドバイザーに絞って応募先企業を決定していくこともできるでしょう。
このように、複数の転職エージェントに登録することは、セカンドオピニオンの意味合いにおいてもおすすめの方法です。総合型と特化型を組み合わせるなど、タイプの異なるものを選ぶとより効果的です。
ただし、登録する転職エージェントがあまり多くなりすぎてしまうと、連絡のやりとりやスケジュール管理が煩雑になるので注意が必要です。
同時に登録する転職エージェントは2〜3つに絞り、あまり増やしすぎないようにしましょう。
担当エージェントとの相性を見極める
転職エージェントは転職支援のプロフェッショナルですが、私たちと同じ人間ですので「合う・合わない」といった相性の問題は多かれ少なかれ出てきます。
担当となるエージェントが決まったら、電話やメール、面談でのやりとりを通じて自分に合ったアドバイザーかどうかを見極めていきましょう。
とくに重要な鍵を握るのが、対面やオンラインで行われるアドバイザーとの面談です。このとき、全体として親身に相談に乗ってくれる姿勢が感じられるかどうかをまずは確認しましょう。
一方的な話し方をしていないか、こちらの現状や希望条件をしっかりヒアリングしてくれているか、などが見極めのポイントです。
求人の提案を受ける段階に入ったら、提案する企業がなぜおすすめなのか、納得できる理由を添えて具体的に説明してくれているかもチェックします。
その後、継続的に求人紹介をしてもらう際や、定期的に連絡してもらう際、求人紹介の量や頻度が自分にとって適切かどうかも意識して観察しましょう。
こうしたやりとりを通じて信頼できるアドバイザーと判断できれば、安心して求人の紹介・提案を受けることができるはずです。
転職エージェントについて「もっと詳しく知りたい」人はこちらの記事もご参考ください
6)おすすめの転職エージェント
ここからは、「総合型転職エージェント」「特化型転職エージェント」の代表的なサービスをご紹介します。
それぞれ特徴が異なるため、気になったサービスには複数登録し、各サービスのメリットを活用し、転職活動をスムーズに進めていきましょう。
おすすめ転職エージェント#1 【総合型】
サービス名 | マイナビエージェント |
doda |
リクルートエージェント |
ワークポート |
type転職エージェント |
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メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約6.9万件 | 約26万件 | 約49万件 | 約11万件 | 約1.2万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業、IT、システムエンジニア、プログラマ、コンサルタント |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代後半~30代前半(エンジニアのみ39歳までOK) |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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詳細を見る |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
おすすめの転職エージェント#2 【特化型】
タイプ | 20代に特化 | 20代・若手 | 20代に特化 | 20代に特化 | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 | 障がい者 | 障がい者 |
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サービス名 | マイナビジョブ'20s |
キャリアスタート |
ハタラクティブ |
キャリアパーク |
マイナビIT AGENT |
レバテックキャリア |
ワークポート |
doda X |
JACリクルートメント |
リクルートダイレクトスカウト |
ビズリーチ |
ジャスネットキャリア |
マスメディアン |
クリーデンス |
MS Japan |
エンワールド |
ロバート・ウォルターズ |
メイテックネクスト |
レバウェル介護 |
かいご畑 |
LITALICO仕事ナビ |
デイゴー求人ナビ |
メリット |
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公開求人数 | 約5,800件 | 非公開 | 約4,700件 | 非公開 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約14万件 | 約6.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 | 約4,000件 | 約200件 |
得意業界/職種 | ◎全業種・職種 | 営業職、管理部門、Webエンジニア、インフラエンジニア、販売・サービス | ◎全業種・職種 | 営業、販売、接客、施工管理、ITエンジニア | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 | デスクワーク | 事務・軽作業 |
対象地域 | 関東・関西・中部 | ◎全都道府県 | 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州 | 東京・大阪近郊 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
まとめ)転職エージェントを上手に活用して転職成功率を高めよう
転職エージェントの仕組みや上手な活用方法について、理解が深まったでしょうか。
転職活動そのものは転職サイトから自分で応募して進めることができますが、必ずしも希望条件にマッチする求人がタイミングよく見つかるとは限りません。
また、応募書類の作成方法や面接の注意点など、客観的にアドバイスしてもらったほうが精度を高められる場面もあるはずです。こうした点に課題を感じている人は、転職エージェントを活用して転職活動を進めることを検討してみるといいでしょう。
転職サポートのプロフェッショナルである転職エージェントに協力してもらうことで、転職成功率を高めることにつながります。
今回紹介してきた転職エージェント活用のコツを参考に、納得できる転職を実現していきましょう。
参考文献・サイト
- 厚生労働省「職業紹介事業制度の概要」
- リクルートエージェント「転職エージェントとは」
- エンエージェント「転職エージェントと転職サイトの違い」
- 株式会社シナプルリンク「まるっと転職 _ 転職で人生を豊かに!」