新卒で入った保険営業を2年弱で辞めて転職して思ったことは、「もっと早く転職すべきだった」。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 生命保険会社
- 職種
- 営業職
- 従業員規模
- 40000名
- 年収
- 400万
転職後
- 職業
- 損害保険会社
- 職種
- 営業職
- 従業員規模
- 120名
- 年収
- 400万
目次
sttacさんの転職ストーリー
1これまでの私
保険営業の、仕事一色の日々。
2016年10月まで、生命保険会社の営業職として働いていました。
参考:生命保険会社の営業職の主な仕事内容
仕事内容 | 詳細 |
---|---|
新規顧客開拓 | 新規顧客を開拓するために、飛び込み営業やテレアポを行います。地域のイベントやセミナーに参加することもあります。 |
契約手続き | 顧客との契約手続きを行い、契約書の作成や必要書類の準備を行います。契約後もフォローアップを行い、契約内容の確認や更新手続きを行います。 |
保険商品の提案 | 顧客のニーズに合わせた保険商品を提案します。顧客のライフプランやリスクに応じた最適な保険プランを提供します。 |
顧客管理 | 既存顧客の情報を管理し、定期的な連絡やアフターフォローを行います。顧客のライフイベントに合わせた提案を行います。 |
事務作業 | 契約書や顧客情報の入力、保険料の計算など、さまざまな事務作業を行います。書類の整理やデータ管理も含まれます。 |
地元は四国で、関西の大学に進学したタイミングでひとり暮らしを始め、就職してからは東京に移りました。
家族は父、母と妹がおり4人家族です。
人と話すのは昔から好きなほうで、アクティブな性格だと思います。
営業の仕事も、「自分に合っているだろう」と思っていました。
ただ、実際の仕事はかなりハードでした。
朝から夕方まで毎日飛び込み営業をひたすら繰り返し、夜は事務作業をするという慌ただしい毎日。
土日になれば今度は友人知人への営業です。
最初は興味をもって話を聞いてくれていた友人たちも、次第に距離を置かれるようになりました。
楽しみといえば、職場の同期とお昼を食べる時間くらい。
──本当に、なんでこんな職場で働けていたんだろうと、今となっては思います。
「入社から6年経つと営業所長になれる」と言われていましたので、当時の私にとってそれが唯一のキャリアプランであり、とにかくそこまで頑張ればきっと道は開ける、そう信じていました。
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2転職のきっかけ
自分はいったい、何のために働いているんだろう。
当時私の住んでいた家は、職場から1時間半離れた社員寮でした。
会社までの移動時間は往復で3時間かかりましたので、平日のスケジュールはかなりハードでした。
──当時は、こんな感じで毎日を過ごしていました。
AM5:30 | 起床 日経新聞を読む |
---|---|
AM6:00 | 出勤 |
AM7:30 | 会社で朝礼 |
~ PM0:00 | ひたすら飛び込み営業 |
~ PM1:00 | 昼食 |
~ PM5:00 | ひたすら飛び込み営業 |
PM5:00 | 会社に戻り夕礼 |
~ PM8:00 | 事務作業 |
~PM10:00 | ひたすら飛び込み営業(飲食店など) |
PM11:30 | 帰宅 |
夕礼では上司に営業進捗を伝えるのですが、これが厳しかった。
個人目標は高めに設定されていますので、常にリカバリー策の提示が求められるんですよね。
で
も、毎日こんなに働いていて、リカバリーのしようがない。だから、大抵は精神論になってしまう。正直言って、無意味だと思っていました。
土日は友人知人に対する営業のため、地元の四国や大学のあった関西に行きました。
交通費は月1回まででしたら会社から支給されますが、2回目以降は自費でした。
そうやって、1年と半年の間、頑張ったんですよね。
あるとき、貯金通帳を見て愕然としました。
貯金が全然増えていないんです。
考えてみれば当然でした。
営業にかかる交通費や雑費が大きかったんです。
ですが、お金が貯まらない理由がわかっても、もうひとつ芽生えた疑問はとても解消されませんでした。
「自分はいったい、何のために働いているんだろう…?」と。
同期もどんどん辞めていく時期でした。 私もこの職場でこれ以上続けるのは無理だと確信し、そしてとうとう上司に退職の意を伝えました。
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3転職活動中
先のことをノープランのまま、退職してしまった私。
転職活動は、退職してから始めました。
──つまり、これから先のことがノープランのまま退職したことになります。
不安でしたね。右も左も解らない状態でしたから。
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とにかく行動を起こそうと、まずはリクナビNEXTとマイナビ転職に登録しました。
求人を探して、良さそうと思ったところに応募する、というのを何回か繰り返してみました。
ただ、これが全然うまく行きませんでした。
10社に応募して、書類選考で通ったのが2社。その2社との面接では、手ごたえがまったく感じられなくて。結果はどちらも不採用でした。
このままでは本当に転職が決まらないと焦り、転職経験のあった友人に相談をしてみたのです。すると、「転職エージェントを使った方がよい」と言われて。
あわせて、次のことを言われました。
- 応募企業のことはしっかり調べること。対して調べないまま面接を受けても確実に落ちる
- 面接準備はシミュレーションも兼ねてやっておくべき。そのうえでも転職エージェントは役に立つ(大抵のところは模擬面接をやってくれるから)
友人の話はとても参考になりました。なにせ、当時の私は転職サイトと転職エージェントの違いすら分かっていませんでしたので。
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さっそく転職エージェントを使ってみようと、私はdodaと第二新卒エージェントneoに登録しました。
どちらのエージェントもとても丁寧にサポートを頂き、「たしかに、これはひとりで活動をするよりも断然効率的だ」ということが分かりました。
とくに第二新卒エージェントneoの担当さんは非常に親身に対応してくれました。
結果、その方が勧めていただいた会社で転職先が決まりました。
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4転職後
新しい会社は「法人向け」に保険商材を販売する会社。
転職後の新しい職場は、法人向けの損害保険を扱う会社です。
これまでは個人の方向けに保険商材を売っていましたが、今度は企業が相手になるということではじめはとても不安でした。
ですが、研修後に実際に営業に回ってみると、非常にやりやすいんですね。
相手も法人ですから、お互いビジネスライクに、無理なことは言ってこない。かつ、上司が丁寧にフォローしてくれたこともあって、営業の流れもすぐにキャッチアップできました。
参考:保険会社の「法人向け」「個人向け」営業の違い
項目 | 法人向け営業 | 個人向け営業 |
---|---|---|
顧客対象 | 企業や団体 | 個人や家庭 |
提案商品 | 企業保険、福利厚生プラン、企業年金、退職金制度など | 生命保険、医療保険、がん保険、学資保険、個人年金保険など |
営業手法 | 企業訪問、ビジネスセミナー、法人向けイベントへの参加 | 飛び込み営業、テレアポ、紹介、家庭訪問、個人向けイベントへの参加 |
契約プロセス | 複数回の商談を経て、経営者や人事担当者との契約交渉 | 顧客のライフプランを基にした1対1の提案と契約交渉 |
必要なスキル | 法人営業の経験、経営知識、提案力、交渉力 | コミュニケーション能力、顧客対応力、ライフプランニングの知識 |
営業の難易度 | 高め(複雑な契約内容と長い交渉期間) | 中程度(個々のニーズに対応する柔軟性が求められる) |
それからもっと良かったことは職場環境がとても健全だったこと。
ギスギスした雰囲気はほとんどなく、社員が皆明るい表情で働いています。
風通しが良く、上司や役員の人とも話しやすい。
残業もほとんどなく(土日に働かされることもなくなりました)、私の生活の質はかなり良くなりました。
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5その後、どうなったか。
2社目の保険会社を経験して、今思うこと。
転職をして思ったのは、「もっと早く転職すればよかった」ということです。
新卒入社して「最低でも3年はその職場で働き続けるべき」という話はよく聞きますが、どうなんでしょうね。
たしかに今の職場で前職の経験が活かされたということはありますが、20代の貴重な時間を残業ばかりの仕事一色にしてしまうくらいなら、(その人の価値観にもよるでしょうが)1年でも早く転職した方がよいと思います。
あとは、転職サービスをうまく活用すること。
私の場合は、転職エージェントを利用し始めてとてもスムーズに進められました。
その理由は、私自身が書類作成や応募企業とのアポ調整があまりにも不慣れだったからだと思います(転職エージェントはそのあたりをしっかりフォローできる)。
とくに、はじめての転職の場合は、転職エージェントを利用した方が格段と進めやすくなるように思います。
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◇ ◇ ◇
今回の転職から2年が経過しました。
今の職場にも大分慣れて、これから将来のことを考える余裕を持てるようにもなりました。
考えていることは、「ここ2~3年で、もう一度転職をしてみたい」ということ。
前職では比較的大規模の保険会社で、現職は中堅ベンチャーの損保会社で働きましたが、次はスタートアップのベンチャー企業を経験してみたい、と思っています。
なぜそう思ったのかというと、企業の成長スピードを実感できる環境で働いて、それを自分の成長に繋げていきたいと考えたからです。
忙しいかそうでないかとはまた別の次元で、設立10年以上の会社はある程度業務がルーティン化されます。
もちろんそのなかでも試行錯誤は必要ですが、もっと自分で道を切り開いていくような働き方がしたい。その際に、スタートアップ企業で働くことは一つの選択肢になるだろうと思ったのです。
それともう一つ、なんとなくスタートアップって楽しそうだから笑。
単純な理由ですけど、仕事に楽しみをどれだけ感じられるかというのは、とても大事だと思うんですよね。
「楽しみながら、成長していく。」そんな働き方を目指して、実現させていきたいです。
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