転職エージェントの選び方と成功者がよくやる「鉄板」活用パターン3つ
[最終更新日]2024/11/25
転職エージェントでは、希望条件のヒアリングから求人紹介、選考の対策や内定後の条件交渉まで、転職活動をトータルでサポートしてもらえます。
しかし、数多ある転職エージェントの中から「どれを選ぶべきなのか」、「自分に合うサービスはどれか」と悩む人も多いのではないでしょうか。
転職エージェントを選ぶ際の大切なことは、「『あなたにとって』役に立つ・頼りになるサービス」を選ぶことです。そして、その選び方には「コツ」があるのです。
目次
1)転職エージェントを選ぶ際のポイント3つ
転職エージェントは、大きく分けて「総合型」と「特化型」があります。
「総合型」とは、年代や職種・業種において広範囲の求人を持ち、転職支援をする転職エージェントのことです。対して「特化型」の転職エージェントは、「20代若手社会人向け」や「ITエンジニア専門」というように年代または職種・業種を絞って転職支援をします。
「運営会社の大手・中小」はイメージの通り、その転職エージェントの会社規模の大小を表わしています。
参考:国内主要転職エージェントの「総合型/特化型」「大手/中小」分布図
上記図の左上(「大手」でかつ「総合型」)部分には、リクルートエージェントやdoda、マイナビエージェントといった普段よく聞く名前の転職エージェントが表示されています。
ここで注意したいのは、必ずしも「大手」または「総合型」の転職エージェントが、利用者にとって最も「役立つ」「頼りになる」サービスになるとは限らないということです。
「特化型」・「中小」の転職エージェントにおいてもそれぞれ固有の特徴・メリットがあり、それらがフィットして転職を成功させた人も多くいます。
つまり、それぞれの領域についてどのような特徴・メリットがあるのかを理解しておくことが、転職エージェント選びで大切になるのです。
自分に合った転職エージェントを選ぶ際のポイントは以下の3つです。
転職エージェントを選ぶ際のポイント3つ
「総合型 / 特化型」それぞれのメリット・デメリットを知っておく
メリット | デメリット | |
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総合型転職エージェント |
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特化型転職エージェント |
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総合型の転職エージェントの特徴は「あらゆる業界・業種の求人を揃えている」ことです。
国内の代表的な総合型転職エージェントには「リクルートエージェント」や「doda」「マイナビエージェント」などの大手が挙げられます。これらのサービスは国内トップレベルの求人数を誇っており、自身の希望に即した求人を見つけられる可能性も高まるでしょう。
また、総合型転職エージェントを利用する転職者は非常に多く、その分実績も豊富です。
過去の成功データをもとに求人紹介や選考にあたってのアドバイスをもらえることも、総合型転職エージェントを活用するメリットの一つと言えるでしょう。
代表的な総合型転職エージェント
サービス名 | マイナビエージェント |
doda |
リクルートエージェント |
ワークポート |
type転職エージェント |
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メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約6.9万件 | 約26万件 | 約49万件 | 約11万件 | 約1.2万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業、IT、システムエンジニア、プログラマ、コンサルタント |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代後半~30代前半(エンジニアのみ39歳までOK) |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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詳細を見る |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
一方の特化型転職エージェントは「特定の業界・業種への求人紹介・サポートに優れている」のが特徴です。
総合型の転職エージェントに比べると、求人の数には及ばないものの、ある特定の業界・業種への知識が豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍しているため、目指したい業界・業種が明確な人にとって、希望にマッチするレア求人や専門的なアドバイスやキャリア相談を得られる良い機会になります。
代表的な特化型転職エージェント
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビIT AGENT |
レバテックキャリア |
ワークポート |
doda X |
JACリクルートメント |
リクルートダイレクトスカウト |
ビズリーチ |
ジャスネットキャリア |
マスメディアン |
クリーデンス |
MS Agent |
エンワールド |
ロバート・ウォルターズ |
メイテックネクスト |
レバウェル介護 |
かいご畑 |
メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約6.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
運営会社の「大手/中小」それぞれのメリット・デメリットを知っておく
メリット | デメリット | |
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大手転職エージェント |
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中小転職エージェント |
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運営会社が「大手か中小か」によって、その転職エージェントの「求人数」および「サポートにかける時間」は以下の図のようになる傾向があります。
大手の転職エージェントの「リクルートエージェント」や「doda」などは、保有する求人が豊富である反面、多くの登録者がいることから転職者一人ひとりにかけるサポートの時間は短くなりがちです(よく言えば、「スピーディな対応」をしてくれます)。
大手の転職エージェントの中でもJACリクルートメントやマイナビエージェントなど、「サポートの丁寧さ」を売りにしたサービスもありますので、一概に「大手だからサポートが丁寧でない」とは言えませんが、傾向として中小規模の転職エージェントのほうが「丁寧、じっくり型」であるケースが多くなります。
例えば、「たくさんの求人を比較検討したい」、「なるべく早く転職活動を進めたい」という場合は大手の転職エージェントを、「転職のアドバイスやキャリア相談を受けながら、じっくり進めたい」場合は中小の転職エージェントを選ぶといった風に、自身の活動スタイルに合わせて転職エージェントを選ぶ際の目安とすると良いでしょう。
申し込んで終わりじゃない!「担当アドバイザーとの相性」を早いタイミングで見極める
担当として付く「キャリアアドバイザーの対応品質と相性」を見ることも、転職エージェント選びの一環です。
キャリアアドバイザーとは言わば、転職者にとっての「二人三脚で転職を支援してくれるパートナー」ですので、性格面での相性やサポート品質の良し悪しを見極めるのは非常に重要です。
かつ、その見極めは一社の転職エージェントだけとするのではなく、はじめに2~3社の転職エージェントに登録しておくことによって、担当キャリアアドバイザーの対応品質や相性の比較検討がされやすくなります。
参考:転職エージェントの担当キャリアアドバイザーとの相性の見極め方
- Point1 はじめに2~3つ複数の転職エージェントに登録しておく
- Point2 面談およびメール・電話のやり取りで相性とやりやすさを見極める
また、「良いキャリアアドバイザー」であるかどうかを判断する際は、「相談に親身に乗ってくれるか」「求人紹介の際に、その理由についてきちんと説明してくれるか」「求人紹介のペースが、自分に合っているか(急かされてる、また放置されていると感じずにいられるか)」といった観点で見ると良いでしょう。
- キャリア相談に、親身に乗ってくれるか
- 人を紹介する際に、「なぜおすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
- 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
ちなみに、国内最大手の人材紹介会社「リクルート」の調査結果によると、転職者の転職エージェントの利用者数は平均2.1社、そのうち転職を成功させた人の平均は4.2社となっています。
つまり、過去の転職成功者達は平均して4人以上のキャリアアドバイザーとやりとりをしていているのです。
担当のキャリアアドバイザーとは長い期間ともに活動することになりますので、活動におけるモチベーションを維持するうえでも、「自分にとって相性の良いキャリアアドバイザー」は、ぜひとも早いタイミングで見つけておきたいものです。
また、「転職エージェントは今のサービスをこのまま利用したいけれど、担当はできたら別の人が良い」という場合は、「担当者の変更」を申し出ることもできます。
2)転職エージェントの活用方法「鉄板」パターン3つ
ここからはさらに効果的に転職エージェントを選ぶ為の3つの「鉄板パターン」をご紹介します。
転職エージェントの活用方法3つ
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
まずは総合型2つ+特化型1つの組み合わせで登録しておくのがおすすめ
前章で、転職エージェントは「複数登録」が望ましいことをお伝えしましたが、まずは総合型2つ+特化型1つの組み合わせで登録してみると良いでしょう。
総合型の2つの転職エージェントから提案される多くの求人から「ニーズにマッチする求人」を見つけやすくなり、特化型の転職エージェントからは「あなたの目指す職種や業種に関する専門的なアドバイス」を受けやすくなります。
また、総合型の転職エージェントは「大手」と「中小」で組み合わせておくと、両者のサポート対応を比較できてあなたが望むサポートがどちらかについても見出しやすくなるでしょう。
また、総合型のキャリアアドバイザーは幅広い業界・業種へのサポート経験があるため、まだ転職先の業界を決めかねている転職者に「業界・業種ごとの向き・不向き」を含めたアドバイスをもらえます。
特化型サービスの多い職種・分野は、特化型を2つ以上申し込んでおこう
希望する業界が明確に決まっている人は、同業界を扱う特化型サービスに2つ以上登録しておくことをおすすめします。
特化型の転職エージェントはサービスごとに独自の求人を扱っていることも多いため、複数社登録しておくことで求人の選択肢を広げられる可能性があります。
また、同じ分野の特化型サービスでも、特徴や強みとする分野が若干違うことも多いため、あなたによりフィットするサービスや担当者を見つけるうえでも有効でしょう。
特に、以下分野は特化型サービスが多い為、これら分野での転職を目指している人は「特化型サービスの複数登録」はぜひやっておくと良いでしょう。
参考:特化型転職エージェントの多い分野
分野 | おすすめ転職エージェント |
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20代・若手層 | |
リーダー・管理職向け | |
ITエンジニア | |
管理部門・士業 | |
アパレル | |
介護職 | |
女性向け |
キャリアアップ転職、ハイクラス転職を目指す人は併せて「ヘッドハティング」型の転職サービスも
転職の動機として「キャリアアップ」を念頭に置いている人もいるでしょう。
キャリアアップ転職、ハイクラス転職を目指す人には、「ヘッドハンティング型」の転職サービスの活用もおすすめです。
ヘッドハンティング型の転職サービスとは、ヘッドハンターから求人を紹介してもらえるサービスのことです。
ヘッドハンティングからの転職の場合、企業側の採用に向けての熱意が高めであることが多く、(転職者が企業の求めるスキルや経験に達している場合)好条件で転職できる機会を得やすいのがメリットです。
また、ヘッドハンターの紹介に応じての応募の際は書類審査や一次選考を経由せずに面接に繋がることも多く、「事前の書類作成の手間なく、すぐに面接をして企業と話をしたい」という人にもおすすめです。
ただし、ヘッドハンティング型のサービスは、基本的に担当となるヘッドハンターが保有する求人状況、および時期・タイミングによって活動ペースは少なからず左右されます。
「多くの求人を見ながら、比較検討したい」、または「なるべく早く転職をしたい」「自分のペースで転職を進めたい」という人は、転職エージェントとセットで利用することをおすすめします。
おすすめのヘッドハンター型転職サイト
サービス名 | doda X |
リクルートダイレクトスカウト |
ビズリーチ |
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メリット |
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デメリット |
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求人数 | 約6.0万件 | 約40万件 | 約14万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | 全都道府県 | 全都道府県 | 全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
まとめ)転職エージェントは、自身の状況に合わせて使い分けよう!
転職エージェントの選び方・鉄板パターンについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
改めて今回の記事のポイントをまとめます。
- 「総合型」「特化型」それぞれのメリット・デメリットを知っておく
- 運営会社が「大手/中小」によってもメリット・デメリットが異なる
- 担当のキャリアアドバイザーとの相性を早い段階で見極める
「どの転職エージェントに登録すべきか分からない」という人も、この記事で紹介した3つのポイントを意識してみると、自身にふさわしい転職エージェントを見つけやすくなるはずです。
また、転職エージェントは複数社登録しておくと、より選択肢が広がり、自身に合ったサービスを見極めやすくなります。
本記事の内容を踏まえて、自身が納得のできるかたちで転職活動をおこなってみてください!