「成長できる会社で働きたい!!」企業選びのポイント・注意点は?
[最終更新日]2023/10/18

転職先を選ぶにあたって、「成長できる環境で働きたい」と考えている人は多いはずです。
ビジネスパーソンとして成長できない環境で働くよりは、成長が見込める職場で仕事をしたほうが望ましいと考える人が大半でしょう。
ところで、「成長できる会社」とはどのような企業のことを指しているのでしょうか。
「成長」という言葉が指し示す範囲は広く、具体的にどのような環境が「成長できる」のか、あるいは何を指して「成長した」といえるのか、明確になっていないケースもあるはずです。
目次
1)まずはあなたにとって「成長できる」とはどのような条件なのかを考えてみよう
はじめに、自分自身にとって「成長できる」といえるのはどんな条件なのかを考えていきます。
常にひとつ上のレベルを目指して自己研鑽に励んでいくことは、社会人として成長を続ける上で非常に重要なことです。
また、現代は非常に変化が激しい時代です。
すでに完成・成熟したスキルを体得したとしても、将来にわたってそのスキルが通用し続けるとは限りません。
とくに若手の方々にとって、「いま通用するスキル」を磨くと同時に「将来のキャリアを形成するための資質・素養となるスキル」を伸ばしていくことも重要になっていくはずです。
自分にとって必要な「成長」が、次のうちどのタイプに近いか、考えてみてください。
「専門スキルを身につけたい・高めたい」──スキルアップ型・スペシャリスト型の成長

専門スキルを身につけたい・高めたいと考えている人にとって、特定のスキルを集中的に伸ばしていくことが「成長」といえます。
財務のスペシャリストが業種を問わず財務部門で活躍できるように、そのスキルを必要とするあらゆる業界で能力を発揮できるのがスペシャリストの強みです。
現在取り組んでいる仕事の中で、とくに自分にとって適性が高いと思われる仕事や得意とする分野がある人は、専門スキルをさらに伸ばしていくことでスキルアップ型・スペシャリスト型の成長を目指していくことが「成長」を志向することにつながります。
たとえ今すぐに転職を考えていなくても、定期的にスキルの棚卸しを行い、どのスキルを集中的に伸ばすべきかを考えておくと良いでしょう。
スキルアップ型・スペシャリスト型の成長を望む人の、企業の見るべきポイント
スキルアップ型・スペシャリスト型の成長を望む人は、企業選びの際に以下をチェックするとよいでしょう。
- 手掛けている商品・サービスが、業界の先端にあるか
- 企業内に、目標にできそうな優秀な人材がいるか
1点目は、とくに企画、営業・マーケティング、開発職の人が見るべきポイントです。
その企業が手掛けている商品・サービスが業界を牽引するものであった場合、新たにその企業にジョインすることによって得られる学び・経験は多いでしょう。
企業HPや業界ニュースサイトで、その企業の業界における立ち位置や新商品・新サービスへの取り組みを見ることによって、確認できます。
2点目についても、企業HPなどで確認できることが多いです。
専門スキルを持つ人、スペシャリストを重要視する企業は、自社のサイトなどで現在活躍している社員を紹介することが多いからです。
または、LinkedInやYOUTRUSTなどのビジネスSNSで自身が目指す領域で活躍している人をチェックしたのち、その人の所属する企業を調べてみる──という、逆からのアプローチも有効です。
「できること、やれることを広げたい」──キャリアパス型・ゼネラリスト型の成長

自分ができること・やれることを広げていきたい人にとって、さまざまな業務を経験し、事業部全体や全社的な視点で物事を捉えられる人材になることが「成長」といえます。
日本企業の場合はとくに、管理職や経営陣に登用されるのはゼネラリスト型人材が多いといわれています。
広い視野を持つ人材は多くの業界が求めていますので、キャリアの方向性として有力な選択肢となるでしょう。
キャリアパス型・ゼネラリスト型の成長を目指すのであれば、担当している業務で関わりのある社内の他部署や取引先、顧客へと目を向けることを習慣化し、意識的に視野を広げていくことを意識すると良いでしょう。
「数年前だったら特定の側面から見ていた物事を、現在はより多面的に見られるようになった」と実感できれば、キャリアパス型・ゼネラリスト型の成長を遂げていると自信を持てるはずです。
キャリアパス型・ゼネラリスト型の成長を望む人の、企業の見るべきポイント
キャリアパス型・ゼネラリスト型の成長を望む人は、企業選びの際に以下をチェックするとよいでしょう。
- 事業内容と成長フェーズ
- 管理職・役員の構成(人数や平均年齢、男女比率など)
- 評価や昇格のされやすさ
1点目の事業内容については、そもそもあなた自身が興味・関心を持ち続けられる分野かを見ておくべきでしょう。
成長フェーズについては、ある程度人員規模があり安定期にある企業のほうがキャリアパス・ゼネラリスト型の成長機会を得やすいです。
企業の成長フェースについては、次章で詳しく紹介していますので、あわせてご確認ください。
2点目の「管理職・役員の構成」については、企業HPで情報を公開している会社も少なくありません。
役員の人たちの経歴が多様であったり、若手管理職や女性管理職の割合が多い場合、活躍に応じてキャリアパスが開かれやすい職場である可能性が高いです。
一方で、同族で固められているオーナー企業であったり、社内役員に対して社外役員の数が多い企業は、中途入社からの人が順当にキャリアパスを辿るのはやや時間がかかるかもしれません。
3点目の「評価や昇格のされやすさ」は、主に口コミサイトで確認できます。
ただし、口コミサイトに投稿する人の殆どは退職または退職予定の人のため、企業に対してややネガティブな発言の割合が多くなる傾向があります。確認する際はネガティブ意見だけでなくポジティブ意見にも目を向けて、評価のバランスを取ることをおすすめします。
「自らの発信力や価値発揮を高めていきたい」──リーダーシップ型・キャリアアップ型の成長

自らの発信力や価値発揮の能力を高めていきたい人にとって、組織を牽引し、導いていく力を伸ばしていくことが「成長」といえます。
発信力や価値発揮を実現するには総合的な能力が求められるため、身につけられれば容易に追随することのできない希少性の高い人材になれる可能性を秘めています。
こうしたタイプの人材にとって、自身の構想や思いを言語化し、周囲の人に伝わる形で発信できるアウトプットが非常に重要な能力です。
「伝えたいこと」と「伝わること」の差をよりいっそう縮め、周囲からの共感や支持を得る経験を重ねていければ、リーダーシップ型・キャリアアップ型の人材として成長していると実感できるでしょう。
キャリアパス型・ゼネラリスト型の成長を望む人の、企業の見るべきポイント
リーダーシップ型・キャリアップ型の成長を望む人は、企業選びの際に以下をチェックするとよいでしょう。
- 事業内容と成長フェーズ
- 新規事業・組織変革の取り組みの度合
- 評価や昇格のされやすさ
1点目の成長フェーズについては、創業期・成長期にある企業はリーダーシップの取れる人材を求める傾向が強いです(企業の成長フェースについては、次章で詳しく紹介します)。
2点目の「新規事業・組織変革の取り組みの度合」については、企業HPまたは業界ニュースサイトなどで確認してみるとよいでしょう。
組織を維持するうえで大切な要素に、「変革」と「運営」があります。
変化の激しい現代において、とくに変革を重要視する企業は多いです。そうした企業では、リーターシップ型・キャリアアップ型の成長機会が多くあるでしょう。
2)成長できる会社は「成長産業」「成長企業」「成長環境」の3つが揃っている
「成長」とひとくちに言っても、目指すべきキャリアの方向性によって身につけるべき能力も異なることについて述べました。
では、どの能力を伸ばしていく場合にも「成長できる」会社にはどのような特徴があるのでしょうか。
企業のライフステージは、しばしば人の一生にたとえられます。
世間一般では「大企業」「有名企業」といわれていたとしても、それぞれの企業が実際にはどのライフステージにあるのか、よく見極めた上で働く環境を選ぶ必要があります。
人材として成長できる会社とは、組織そのものも成長を続けている企業のことです。とくに次に挙げる3つの要素がそろっているかどうかが重要なポイントとなるでしょう。
その1 成長している業界であるか

業界全体が成長を続けていれば、ビジネスチャンスが生まれる確率も高くなります。
新規事業や分社化・社内ベンチャーへの出資といった機会にも恵まれやすく、個人の成長機会も豊富にあることが予想されます。
成長産業には数多くの事業者が次々に参入してくるため、変化が激しく意思決定にスピードが求められます。
人材の流動性も必然的に高くなり、能力の高い人材と共に働けるチャンスも増える傾向があります。
市場や消費者からの関心も高いので、自身が関わった事業へのレスポンスを肌で感じながら働けるでしょう。
業界そのものが成長フェーズにあるかどうかは、働く環境を見極める上で重要な要素となるはずです。
業界の成長サイクル

一般的に、各業界・産業の市場は「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」と4つのフェーズを歩んでいくといいます。
それぞれのフェーズによって、市場規模の盛衰の傾向が顕れるということです。
例えば、AIやDX、IoT、Fintechなどの新興市場はまさに「成長期」のフェーズにあると言えるでしょう。
一方で、「衰退期にあった出版業界が、紙媒体からWeb媒体に移行する」といったように、デジタル技術との融合などで新たな成長を見せる産業・業界も少なくありません。
目指す産業・業界が定まっている人は、それら分野が現在どのフェーズにあるか、また技術革新や社会変動などの影響で「新たな成長機会を迎えていないか」などを確認しておくと良いでしょう。
その2 成長している企業であるか

成長産業の中でもひときわ伸びる企業と衰退していく企業があります。
右肩上がりで成長を続けている企業にはほぼ間違いなく何らかの強みや独自性があり、市場から高く評価されている可能性が高いといえます。
また、成長企業には優秀な人材が集まりやすいため、業界内でもトップレベルの人材と働けるチャンスが豊富にあるでしょう。
さらに、急成長している企業には新たなポストが生まれやすく、若手であっても大きな裁量を与えられる可能性が高くなります。
若いうちから大きな仕事に携わり、たしかな実績を作っていくには最適な環境といえるのです。
成長期を見極める、企業の4つのサイクル

個々の企業においても「創造期」→「成長期」→「安定・成熟期」→「衰退期」と4つのプロセスを歩んでいくといいます。
ただし、これらのプロセスが前述の業界・産業ごとのプロセスと完全に一致するとは限りません。
同じ業界・産業のなかでも企業は異なるプロセスを歩んでいることも多く、また、上記図で示しているように、成熟期のあとにそのまま衰退期に移行せず「第二創業期」として更に成長を歩む企業もあります。
その3 成長できる環境が整っているか

人材育成に対する企業としてのスタンスも重要なポイントです。
年功序列が根強く残っている組織よりも、年齢に関わらず実力を評価する企業のほうが成長機会は豊富であるように、企業文化や経営トップの方針が人材育成に大きな影響を与えていることがあるのです。
人材を育てようとする意識が強いかどうか、社員に権限を委譲して仕事を任せ、考えさせる文化が浸透しているかどうか、といった点を重視する必要があるでしょう。
成長できる環境が整っている企業では、重要なポジションに若手を抜擢したり、社員の発案で新規事業が始まったりすることがあります。
成長できる環境が整った企業であれば、本来なら10年・20年とかかるキャリアを、わずか数年で実現できてしまうことも決してめずらしくないのです。
3)成長できる会社選びにあたって意識しておきたい3つのポイント
転職先を選ぶにあたって、成長できる会社かどうかを見極めるにはどのような点を意識したらいいのでしょうか。
求人情報を見ている段階では、企業の内情や実際の職場環境まで窺い知れないケースが大半のはずです。
そこで、次の3点を意識することで「成長できる会社かどうか」を見極めるための情報をより多く得ていくことが大切です。
企業研究は、同業他社と比較しながら進めていこう

ある企業で成長機会が豊富かどうかを判断するには、特定の企業を分析するだけでは不十分です。
必ず同業他社にもリサーチの目を向け、比較対象がある状態で企業研究を進めていくようにしましょう。
たとえば、A社は古くからある独立系メーカーであるのに対して、競合するB社は量販店の一部門として製品を開発していたとします。
一見すると老舗メーカーであるA社のほうが手堅いように見えても、実際には豊富な販路を活用可能なB社のほうが市場の変化に強く、入社して挑戦できることも多い、といったケースが考えられるのです。
同業他社と比較しながら企業研究を進める際には、抜け漏れのないよう重要なチェック項目を優先的にリサーチしていくことをおすすめします。一例として、下表のようにチェック項目と確認ポイントを決めておきましょう。
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイント
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
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事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイトなど |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票など |
また、企業研究は転職エージェントから情報収集するのも有効です。自身で確認していくことへの難しさを感じる方は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
「企業理念に共感できるか」も重視する

成長できる会社を探すといっても、個人的な成長と組織への貢献を完全に切り離すのは現実的に難しいはずです。
その企業が何のために存在し、どのような方向に向かって進んでいるのかを確認するとともに、企業理念や掲げているミッションに共感できるかどうかを自問自答しておく必要があります。
企業理念に根本的な部分で共感できないようなら、たとえ表面上は自分のやりたいことができる環境が整っていたとしても転職先として選ぶべきではありません。
入社後、実務レベルにおいても企業理念と自身の思いとの隔たりが徐々に顕在化していく可能性が高いからです。
企業への貢献=自己成長となっている状態が最も好ましく、理想的であることを忘れないようにしましょう。
業績だけでなく、制度面でも安心できるかが大切

一般的に、業績の好調な企業は従業員への待遇も手厚いと思われがちです。
しかし実際には、企業として利益を確保できていることと、従業員が働きやすい環境が整っていることは必ずしもイコールではありません。
従業員に過重労働を強いた結果、一時的に業績が伸びていることもあり得るからです。
残業時間があまりに多すぎないか、時間外手当は適切に支給されているか、客観性・透明性の高い人事評価制度が整っているか、従業員の健康や安全に配慮しているか、といった点も忘れずにチェックしておきましょう。
短期的に成長が見込めたとしても、心身に不調をきたしてしまうようでは長期的に見てリスクとなり得ます。
業績の良し悪しだけでなく、制度面でも安心して働ける企業かどうかは重要な会社選びのポイントとなるでしょう。
4)企業選びに悩んだら、転職エージェントの活用がおすすめ
自分にとって成長できる環境を見極めるのは、決して容易なことではありません。
ニューヨーク大学経営大学院のHal Hershfield氏は、人間は自身の将来像をまるで他人事のように考える傾向があると論じています。
将来における自身の「成長」を見越して転職先を選ぶのは、そもそも非常に困難なことなのです。
より客観的な根拠にもとづいて「成長できる」環境を選ぶとすれば、第三者のアドバイスを得られる転職エージェントを活用するのが得策でしょう。
キャリアアドバイザーによるカウンセリングや求人紹介を受けることにより、成長できる会社を選ぶ上でより適切な判断を下せるはずです。
リクルートエージェント
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国内No1の求人数の豊富さ!転職支援ツールも豊富で、「正しい転職活動を知りたい」人にもおすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは、数ある転職エージェントの中でもとくにキャリアアドバイザーによるサポートに力を入れているといわれています。
転職を希望する業界や市場の常用を総合的に判断した上で、今後のキャリアの選択肢を客観的に提案してもらえます。
自分にとって「成長できる」環境とは何か?といった根本的なことから考えておきたい人にとって、心強いサポートを得られるでしょう。
将来的にスペシャリストを目指すべきか、ゼネラリストを目指すべきか、あるいはリーダーシップを研鑽していくべきか悩んでいる人も、一度リクルートエージェントに相談してキャリアの方向性を固めておくことをおすすめします。
リクルートエージェントの活用メリット
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業の成長状況はネットの情報からだけでは確認しづらいことも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに成長企業に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ | テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
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![]() 面接力向上セミナー | 企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2023年10月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約42万件(2023年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の転職活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
doda(デューダ)
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豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。「本気でいい求人を探したい!」ならぜひ登録しておきたい転職サイトです。
dodaは転職サイト・転職エージェントの複合型サービスで、とくにスカウトメールの件数が多いのが特徴です。
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自身が成長できる環境を見つけることは、同時にあなたの能力を求める企業を探すことでもあるはずです。
「この人を採用したい」「ぜひ一度話す機会を設けたい」と言ってくれる企業とコンタクトを取ることで、これまで想像したことのなかったキャリアの方向性に気づくこともあるでしょう。
dodaの活用メリット
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
登録者全員に送付される「軽いオファー」もあれば、面接が確約された「本気のオファー」もあります。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
![]() 年収査定 | これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
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![]() キャリアタイプ診断 | 120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
![]() 転職タイプ診断 | 自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化できる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
![]() エゴグラム適職診断 | 50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
![]() doda転職フェア | 多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在はオンライン中心で開催されている(2023年10月) |
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約22万件(2023年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
担当エージェント経由でのみ応募可能な求人も多いです。初回面談で担当エージェントとしっかりコミュニケーションをとっておくことで、希望条件に合った求人を紹介してもらいやすくなります。
マイナビエージェント
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは、新卒採用サービスで知られるマイナビ社が展開している転職エージェントです。
長年の新卒採用支援を通じて多くの企業と強固な信頼関係を築いており、マイナビエージェント独自の非公開求人も多数あるのが大きな特徴です。

自分にとって成長できる環境を探している人の中には、一般的な転職サイトの求人では「ぴったりな企業がなかなか見つからない」と感じている人もいるはずです。
マイナビエージェントで非公開求人を紹介してもらうことで、これまで見つからなかった条件の企業を提案してもらえることもあるでしょう。
成長できる環境にこだわって転職先を探したい人は、マイナビエージェントに登録しておくことをおすすめします。
マイナビエージェントの活用メリット
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界の成長フェーズや成長企業について、それぞれの分野に精通したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビエージェント公式HP
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。

一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヶ月間」などの期限が設けられています。
一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。
期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。
実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。
マイナビエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約4.8万件(2023年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
登録時に「転職理由」と「希望条件(優先したいこと・叶えたいこと)」を丁寧に記入しておくと、その後の求人紹介やサポートもスムーズに進みます。
パソナキャリア
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
パソナキャリアは人材派遣事業で知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。
求人情報に対する精通度が非常に高く、企業ごとに具体的な選考対策や面接アドバイスをしてもらえるのが特徴です。
登録後のキャリア相談はじっくりと時間をかけて実施してもらえますので、成長できる環境を求めていること、今後のキャリアを見据えて転職先を決めたいことを伝え、相談に応じてもらえるでしょう。
現在の職場に留まったほうが成長できるのか、思い切って環境を変えたほうがいいのか迷っている人もいるはずです。
長い目で見たとき、今のタイミングで転職するべきかどうかも含めて、パソナキャリアに相談してみましょう。
パソナキャリアの活用メリットとデメリット・注意点
人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、キャリアアドバイザーによるサポートも受けやすくなるはずです。
転職サービスによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。
地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
そうした背景もあり、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。

引用元:パソナキャリア公式サイト
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、さらには自己分析やキャリアの棚卸しについても、キャリアアドバイザーが親身になって二人三脚で取り組んでくれるので、「転職活動をひとりで進めるのは不安…」という人には特に心強いパートナーとなるでしょう。
パソナキャリアの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約3.3万件(2023年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|管理・事務|IT・Webエンジニア|技術職(電気・電子・機械・化学)|クリエイティブ|マーケティング・企画|コンサルタント・士業|販売員・サービススタッフ|研究・開発(メディカル)|専門職(Web・IT・ゲーム|金融|不動産・建設)など |
丁寧なサポートゆえに、転職者のやる気、熱意も求められます。転職するにあたって「これだけは譲れない」という希望条件を持っておくと、担当エージェントも求人紹介がしやすくなります。
リクルートダイレクトスカウト
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「実績豊富なヘッドハンターに出会いたい」ならココ!企業・ヘッドハンターからのスカウトが届く転職サイトです。
リクルートダイレクトスカウトは、転職大手「リクルート」が運営するヘッドハンティング型の転職サイトです。
年収600万円以上のミドル・ハイクラス層を対象とした求人を紹介しており、企業やヘッドハンターからの直接スカウトも多いです。
リクルートダイレクトスカウトの活用メリットとデメリット・注意点
リクルートダイレクトスカウトでは「転職者がヘッドハンターを選べる」ことが大きな特徴です。

自分が希望する業種・職種に関する知識が豊富か、優れた転職支援実績があるか、といった点を見極めるために、ヘッドハンターのプロフィールを閲覧できます。
優秀なヘッドハンターを見つけたら、転職者のほうからヘッドハンターを選んで求人紹介を依頼できるのです。
リクルートダイレクトスカウトの特徴
特徴 |
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サポート対象地域 | 全国 |
特に多い職種 | 経営ボード|経営企画・事業企画|管理|人事|マーケティング|広告|マスコミ・メディア・出版|クリエイティブ|営業|サービス|コンサルタント|ITコンサルタント|専門職(公認会計士、司法書士など、その他)|IT技術職|Webサービス・制作など |
公開求人数 | 約55万件(2023年10月現在) |
ヘッドハンターには並行して2人目、3人目に相談することも可能です。スカウトを待つだけでなく、自分からも積極的に求人情報や相性のいいパートナーを見つけに行きましょう。
専門スキルを活かしたい人は、「特化型」の転職エージェント

ITエンジニアや管理業務、マスコミや介護など、これまで培った専門スキルを活かしての成長と転職を目指す人は、「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
特化型の転職エージェント利用いちばんのメリットは、担当エージェントがその分野の業界情報やトレンドに詳しいということです。
一定の知識・経験を培いつつ今後もスキルアップ・キャリアアップを実現するためにどのような知識やスキルの開発が必要かであったり、どの企業がおすすめかについて、具体的なアドバイスを貰いやすいでしょう。
各分野別のおすすめ特化型転職エージェント
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web系職種 | 管理職・エキスパート | 管理職・エキスパート | 管理職・エキスパート | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビITエージェント![]() | レバテックキャリア![]() | ワークポート![]() | JACリクルートメント![]() | リクルートダイレクトスカウト![]() | ビズリーチ![]() | ジャスネットキャリア![]() | マスメディアン![]() | クリーデンス![]() | MS Agent![]() | エンワールド![]() | ロバート・ウォルターズ![]() | メイテックネクスト![]() | レバウェル介護![]() | かいご畑![]() |
メリット |
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公開求人数 | 約1.7万件 | 約2.1万件 | 約8.5万件 | 約1.2万件 | 約55万件 | 約10万件 | 約3,800件 | 約4,100件 | 約1,400件 | 約9,000件 | 約900件 | 約1,800件 | 約1.4万件 | 約18万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2023年11月時点のものです。
まとめ)「成長できる環境」「成長できる会社」の解像度を高めよう
「成長できる環境に身を置きたい」「現状よりも成長したいので転職する」と聞くと、意欲的にキャリアを築こうとしているように思えます。
しかし、「成長」という言葉が指し示す範囲は非常に幅広いため、どのような方向へ成長したいのかを明確にしておかないと判断を誤るリスクを孕んでいます。
今回解説してきた「『成長できる』とはどういうことか?」「成長できる会社の条件とは?」といった視点を取り入れて、自身にとっての「成長」に対する解像度を高めていきましょう。
自分にとって本質的に必要な「成長」が明らかになれば、キャリアプランや努力の方向性に対する悩みや迷いを払拭でき、真の意味で成長へと向かって突き進んでいけるはずです。