20代の転職の成功率を高めるための進め方は?転職成功確度を上げる施策4点
[最終更新日]2024/11/01
20代で転職を検討している皆さんの中には、「失敗したらどうしよう」「本当に転職して大丈夫なのだろうか?」と不安に感じる人も多いでしょう。
とくに社会人になって間もない人や、未経験の業界・職種への転職を考えている人は、期待よりも不安のほうが上回っているかもしれません。
目次
1)20代の転職成功率は86%(※当社調べ)
はじめに、当サイト「みんなの転職体験談」に転職エピソードを投稿いただいた204名の20代の転職成功・失敗状況を見てみましょう。
20代の転職成功・失敗状況
成功・失敗状況 | 割合 |
---|---|
成功 | 48% |
やや成功 | 38% |
やや失敗 | 9% |
失敗 | 5% |
※「みんなの転職「体験談」。」に転職エピソードを提供いただいた20代197名のデータをもとに作成(集計期間:2018年1月~2024年11月までのもの)
上の図では、20代で転職した人の48%が「成功」と回答しており、「やや成功」と回答した人も含めると実に85%もの人が転職成功を実感していることが確認できます。
一方で、「やや失敗」「失敗」と回答した人が14%いることから、およそ7人に1人の割合で転職に失敗しているようです。
20代の転職は成功しやすい。ただし近年は「若手の即戦力人材」を求める企業が多くなっている
上の結果から、20代はかなりの高確率で転職に成功しているといえます。20代の転職は30代以降と比べると成功しやすく、チャンスが多いと考えることができるでしょう。
一方で、20代の中でも20代前半と後半では企業からのニーズが変化していきます。とくに20代後半からは即戦力となる人材が求められる傾向が強まっていくといわれています。
「20代向けの求人状況」について(現役キャリアアドバイザー 武蔵野さん)
- 武蔵野
さん -
これまで第二新卒など20代前半の若手社会人の人たちは、やる気や印象で通してくれることも多かったです。ですが、コロナ禍以降は「即戦力人材」を求める企業が増えています。20代後半の人はなおさらですね。
特に実務未経験の分野に進もうとしている人は、事前に求められる知識・スキルを把握しておく等、しっかり準備をしておくことをおすすめします。また、書類審査の段階で落とされることのないよう、履歴書や職務経歴書の品質を高めることを意識すると良いと思います。
まずは「面接まで進む」こと、これが大事です。対面で話す機会を持てれば、企業も転職者に興味・関心を持ちやすくなりますし、転職者の方でも保有知識・スキル以外にもアピールできるところを伝えられます。
「20代のうちは意欲や熱意で採用される」といった転職市場の常識は、もはや過去のものとなりつつあるのです。
今後は20代後半の人はもちろんのこと、20代前半であっても、転職したい分野で必要とされる知識・スキルをできる限り培っておく必要があるでしょう。
2)20代の転職で失敗する人の傾向は?失敗例で多く見られたもの
続いては、20代の転職で「失敗した」と答えた人の失敗理由について見ていきましょう。
転職に「失敗した」と答えた20代の人の主な失敗理由(複数回答)
※ 20代の転職で「失敗・やや失敗」と答えた30名の失敗要因内訳 2024年11月 弊社調査による
20代転職の失敗理由で最も多かったのが、「対人・人間関係の問題」(40%)です。
次いで、「組織文化へのギャップ」(35%)、「期待していた業務と異なっていた」(30%)、「業務内容がハード・能力以上を求められた」(30%)という声が多く見られました。
転職に「失敗した」と答えた20代のコメント
「みんなで頑張ろう」ムードの裏側は、陰口のオンパレード。(人材営業→メーカー営業)
新しい会社の社員規模は1500名。──前の会社の50倍でした。
前職よりはるかに大規模の会社に入社できたこともあり、(ここからもっとステップアップしていけるぞ)と息巻いていました。
ですが、いざ入社したら中途入社がほとんどで、かつ人間的に尊敬できる人は誰一人いませんでした。
表向きには「みんなで頑張ろう的」なムードなんです。
だけど、ふと裏に回れば、そこでは陰口や文句のオンパレード。さすがに落胆しました。
肩書は営業職でしたが、商品のPRをすることもなく、日々電話で受注や見積もり依頼を受け、その対応に追われて。
製品納品時には土日祝日も関係なくお客様の希望スケジュールに沿った立会と業者の手伝いです。
(仕事とプライベートの両立って、こんなに難しかったっけ…?)とよく感じました。
業務内容が想像を超えてハード。そして、職場は非常にドライだった。(人事→法人営業)
転職後の仕事は未経験ながら法人営業でした。一言で言うと、「きつかった」です。
何がきついって、「こういうやり方でやりなさい」の要求レベルがすごいことになってて。
営業業務のそれこそ一つ一つにルールがあるんです。例えば、商談の際に議事録を取りますよね。それに対して「一言一句全部書くこと」が義務付けられてたり。
あと、商品のマニュアルを覚えて、試験管との一対一の試験をパスしないと、営業として一人立ちさせてもらえないルールもありました。
で、そのマニュアルがA4用紙で100枚くらいのボリューム。それを「一語も残さず、全部覚えなさい」と。
現場に出ても、大変でした。なにせ、商談に行ったら行ったで「話した内容は全部議事録に残して、提出しなさい」ですから。
あと、営業マンはそれぞれアタックリスト(営業の候補として企業名や連絡先などを記載したリスト)を貰い、そこに営業をかけていくんですが、大抵の営業先は過去に先輩たちがすでにアタックしてるんですよね。
だから、僕たち新人はまず先輩たちにヒアリングするんです。「この企業様は、どんな感じでしたか」みたいな。ですが、先輩たちはみんな冷たい反応で。
「あ、その企業に営業行くんだ?…多分、無理じゃね?」なんて言われただけで、ヒアリングが終わることもありました。
本当に、前の会社とは真逆でしたね。人としての接し方が、本当にドライで。
そこで初めて、「…前の建設会社では、皆厳しかったけど、愛は感じられたな」ということに気づいて。
例えば、すごく怖い人に何かお願いするときも、「結局は助けてくれるんだろうな」っていう信頼感はあった。
でも今は、その信頼感はない。
そんなこんなのプレッシャーやら不満やらで、このままいても、何も良い方向には進まないんじゃないかと思うようになり、転職してから僅か半年で、また退職することを決めました。
「前職に残っていたほうが良かった」とは感じません。
ただ、「失敗したな」とは思いますね。
一日に何度も、上司の怒鳴り声が聞こえてきた。(経理→事務)
転職先の新しい職場は、比較的大きな規模のメーカー会社でした。
(これだけの大企業だし、社内体制や福利厚生もしっかりしてるのだろう)そう期待していたのですが、入社1日目でその期待は儚く打ち砕かれました。
社員のデスクはプリント物が乱雑に積まれ、フロアは清潔とは程遠い状態で、いたるところにホコリが溜まっていました。
デスクの引き出しを開けたら、他人の資料がびっしりと入っていて、自分のものを入れる余裕もありませんでした。
一日に何度も、上司の怒鳴り声が聞こえてきました。
よくよく聞いてみると、精神的に追い詰められて休職と復帰を繰り返している方が何名もいるとのこと。
更には、育成する担当の人の教え方が、みんな揃って下手なんです。それでいて、こっちが間違えると本気で怒ってくるのです。
「朱に交われば赤くなる」とでも言うのでしょうか。「社員に教える」文化や風土が培われていない組織なのだな、と思いました。
最初は頑張ろうと思っていたのですが、無理に合わせていこうとしていくうちに、疲労がどんどんたまってしまい、身体が壊れる前に結婚して辞めようと、心に誓いました。
上に紹介した3名の方のエピソードは、20代の転職失敗理由に多く挙がった「対人・人間関係の問題」(40%)、「組織文化へのギャップ」(35%)、「期待していた業務と異なっていた」(30%)、「業務内容がハード・能力以上を求められた」(30%)に該当するものをピックアップしました。
エピソードを読んで、「入社前にしっかり調べておけば、回避できたのでは」と思った人もいるでしょう。
ですが、多くの人は面接で好印象を得たときや内定を獲得したときに、対象の企業に対して無条件の高評価をしてしまいがちです。
たとえ気になるところがあっても「きっと大丈夫」と思ってしまい、結果としてあとからミスマッチ転職に気づくことになる──こうした転職失敗の傾向があることを、20代の転職者の人は充分に理解しておくことが大切です。
それでは、逆に「転職成功」となった20代の方々からはどのような傾向が見られるのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
3)20代の転職で成功する人の傾向は?成功例で多く見られたもの
転職に「成功した」と答えた20代の人の、主な成功理由(複数回答)
※ 20代の転職で「成功・やや成功」と答えた168名の成功要因内訳 2024年11月 弊社調査による
失敗要因のグラフと比較すると、20代の転職成功要因のグラフは項目が多岐に分かれます。
つまり、転職成功の勝ち筋パターンはその人によって様々あるということでしょう。
いちばん多かった「転職エージェントの支援」(24%)については、転職エージェントのキャリア支援が20代にとって有用になりやすいこと、企業が若年層社会人の採用ニーズが高い(転職エージェントにとって20代は紹介しやすい)ことが背景としてあるでしょう。
次点の「キャリアプランの再構築」(20%)とは、これからの働き方を以前から変えたことを指します。
20代で一定の社会人経験を積んだ後、改めて自分に合った働き方を模索したことが転職成功につながったケースといえます。
そのほか、「知人・友人の伝手」「ハローワークの支援」といった他者からの助けによって転職成功できたと感じる人が多いことも確認できます。
該当する20代転職成功者の方々の、実際のコメントについても見ていきましょう。
転職に「成功した」と答えた20代のコメント
「とにかく早く転職したい」と焦っていた私に投げかけた、エージェントさんの一言(総合職→事務職)
たくさんの転職エージェントに登録しました。10社くらいだったと思います。
すぐにエージェントの方との面談も済ませ、たくさんの求人を紹介してもらいました。
ですが、これといった希望の分野があるわけでもなく、求人だけが膨大に溜まっていくので、しばらくは辛い時期が続きました。
そんな時、担当エージェントの方の言葉が胸に刺さりました。
「どこでもいいから早く決めなきゃ、と焦っていると、誰でもいいから人が欲しいという企業に入ってしまいますよ」
それではいけないと思いました。「このままでは前回の繰り返しになってしまう」と。
エージェントの方の言葉を真摯に受け止め、それからは何度かの面談を通して、徐々に自分の中の転職のビジョンみたいなものを固めていきました。
ちなみにそのエージェントはリクルートエージェントさんです。
複数サービスに登録していましたが、最終的にはこちらで転職を決めました。
私が転職活動に苦戦した理由は、明確な転職方針を持っていなかったから。(販売職→営業職)
転職は、在職中から行いました。
そして、次の職場が決まるまでにかかった期間は2年間。
利用した転職サービスはハローワーク、マイナビエージェント、doda、ワークポート、求人サイトではマイナビ転職、リクナビNEXT、en転職を利用しました。
サービスを複数利用したことで求人探しをはじめとした情報収集はとてもしやすかったです。
やりたい仕事が明確にあるわけではなかったので、「とりあえずこの職種で応募してみよう」という行動にも繋がりやすかった。
ですが、活動自体はかなり辛かったです。
なぜなら、何度も何度も面接で落とされてしまいましたから。
その度に「私はダメなんだ」とネガティブ思考に憑りつかれてしまい、よしまた頑張ろうという気持ちにもっていくのに時間と労力が必要でした。
また、職場の人には内緒で活動していたため相談する人もいませんでした。なかなか決まらないことでストレスを感じたりイライラすることもありました。
転職活動で苦戦した要因は、思うに大きく二つです。
ひとつは、私自身が自分自身についてあまり理解しないまま面接に臨んでいたこと。「将来どんな働き方をしたいか」「新しい職場で、どんなスキルを高めたいか」面接官からの質問にうまく答えることはほとんどできませんでした。
もうひとつは、明確な希望条件がなかったことです。
なんとなく、「いまより給料の高いところ」「土日祝が休みのところ」「いまの自分でもうまくやれそうなところ」で探していていましたので、面接官からしてもあまり魅力を感じられなかったのでしょう。
何度も何度も選考で落とされていくうちにこうした課題がわかってきて、それに向けての対策も考えられるようになりましたが、このあたりはもっと早めに対応できていればよかったと思います。
いわば、転職活動のセオリーなのでしょうから。
転職エージェントの担当からのサポートも受けつつ、私は課題となっていた自己分析と転職方針をしっかり明確にし、そして定めていきました。
自己分析は「数値管理は得意。また、人とのコミュニケーションも苦にならない。忙しい働き方は避けたいが、それよりは一定の努力に応じて昇給や昇格が望める働き方がしたい」。
そしてそれに対応する転職方針は、「業績が安定しており、かつ福利厚生の整った企業。働き方は、営業職(新規獲得ではなく、ルート営業)」でした。
自己分析と転職方針を定めてからしばらくして、私は食品を扱うルート営業の仕事に就くことができました。
落とされても、気持ちを切り替えて、を繰り返して。(事務職→DTPオペレーター)
転職活動は、まさに暗中模索でした。
「モノづくりがしたい」と言っても、具体的に何をするのか決めてませんでしたし、どんな仕事があるのかもわかりませんでしたから。
とにかく挑戦してみようと、出たところ勝負でした。
悩んだ末に最初に取ったアクションは、スクールに通うことでした。
まずは何のスキルもない状態から脱却しようと、DTPを教えてもらえるスクールに自費で通いました。
また、それから少ししてハローワークに通ってどんな求人があるかもチェックするようにしました。
スクールのコースを終えてからは本格的に転職活動をはじめ、未経験可の求人を見つけては応募していきました。
何社かは面接まで進みましたが、ほとんど落とされました。
未経験だから落とされるのはしょうがないと思いましたが、なかには「結婚についてどう思うか」だったり「付き合っている人はいるのか」だったり、関係ないことを言われることもありました。
そんなことが選考に影響するのかと思いながら、もちろんいい気はしませんでしたし、仮に入社できたとしてもそんな価値観を持った上司と一緒に仕事することを思うとぞっとしました。そういう会社から採用されることはなかったのですが、(こんな会社、こちらから願い下げだ)と思って、気持ちを切り替えるようにしました。
ある日、「この会社、家から近い…!」という求人を見つけて。
DTPの会社だったのですが、面接を受けたところ、「とりあえずアルバイトから、始めてみませんか」と言ってくれて。
転職活動をしていくなかで「私がモノづくりとして働くのなら、印刷業界がいいな」と思っていたこともあり、喜んでその申し出を受けました。
転職に成功したと答えた20代のエピソードに共通して多く見られるのは、以下の2点です。
- 転職で目指すべき分野・方針を明確にしていること
- 転職エージェントやハローワークなど、周囲からの支援を得られていること
また、エピソードからはどの方も相応の苦労をして、次の職場を獲得されています。
「転職成功」とはスマートに転職先が決まるということではなく、行動した分の結果を得られたことにあるのでしょう。
逆に転職活動を楽しようとしてしまうと、仮に入社できてもその後にミスマッチ等で苦労することになりかねません。
多少の手間をかけてでも、上記2点のポイントはしっかり取り組むべきです。
転職成功に向けての具体的なアクションについては、次章で詳しく紹介していきます。
4)20代の転職の成功率を高めるための取り組み4点
ここからは、20代の転職の成功率を高めるための具体的な対策・取り組みについてお伝えします。
これから転職を始める20代の人、すでに転職活動中の20代の人も、以下の対策・取り組みで「この対策はあまり意識できていなかった」というところからチェックしていってください。
まずは「今回の転職で何を実現したいか」の転職方針を立てる
先にお伝えした通り、20代で転職成功した人の多くは「転職で目指すべき分野・方針」を明確にしています。
逆に転職失敗する人はこの部分があいまいになっていることが少なくありません。
20代の転職の成功率を高めていくためには、まず転職方針をしっかり持っておくことです。
転職方針は、以下の手順で立てていくのが一般的です。
- ①キャリアの棚卸しをする
- ②(①をもとに、)キャリアビジョン・キャリアプランを立てる
- ③(②をもとに、)今回の転職の方針立てをする
①のキャリアの棚卸しとは、これまで携わった仕事内容・役割、学べたこと・身に付いたことなどを振り返り、「自分が向いている仕事」をより明確にすることです。
補足:キャリアの棚卸しについて
キャリアの棚卸しとは、「これまでの自分のキャリアで何をやってきたのかを全て洗い出すこと」です。
「キャリアの棚卸しをしましょう」と聞いても、具体的にどう進めるかパッと思いつかない人もいると思います。
そんな際は、以下の手順で進めてみてください。
- これまで経験した業務をすべて書き出していく
例)「営業事務作業、企画書・提案書の作成、サービス進捗のデータ入力」等
- 書き出した業務について、それら業務に求められる知識・スキルは何かを考える
例)「営業事務作業」=ヒアリング力、数値管理能力、PC操作の知識等 - 出てきた知識・スキルの中で、「これからも続けていきたいこと・伸ばしていきたいこと」が何かを考える
- それらを実現できる働き方について考える
特に転職前においては、キャリアの棚卸しはぜひやっておきたいところです。
キャリアの棚卸しの進め方については、以下記事で詳しく紹介しています。興味のある人は併せてご覧ください。
キャリアの棚卸しを終えたら改めて、「これから先の人生で、どんな働き方を私はしたいのか」を考えてみてください。「あなたが望んでいる働き方」のイメージが、より明確になるはずです。
キャリアの棚卸しをしたあとは、②キャリアビジョンとキャリアプランを描いていきます。
キャリアビジョンは、あなたが未来に「こういう働き方をしたい」というイメージのことです。
そして、キャリアプランとは、そのイメージを実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
キャリアビジョンとキャリアプランは、以下のように時系列に落とし込むことによって考えを整理しやすくなります。
キャリアビジョンとキャリアプランの記入例
キャリアビジョンとキャリアプランは、近い未来についてはやや具体的に、遠い未来については抽象度を高めて作ることです。
「この業種・職種で働く」よりも、「こういう働き方・活躍がしたい」という書き方の方が、イメージを持ちやすく、かつ転職を考えた際の候補も広げやすくなります。
キャリアビジョンとキャリアプランの内容をもとに、今回の転職の方針を定める
キャリアビジョン・キャリアプランを作成したのちは、今回の転職がその一歩になるための③転職方針を掲げます。
転職方針を持っておくことによって、求人選びや優先度整理の際に迷いのない選択がしやすくなり、ミスマッチ転職のリスクを軽減できます。
キャリア・転職の相談ができる相手を最低2人以上持つ
さきの20代の転職成功要因で「転職エージェントの支援」や「ハローワークの支援」があったように、キャリア相談・転職支援の専門家からのサポートは積極的に受けた方がよいでしょう。
さきに説明したキャリアプラン立てにおいても、転職エージェントやハローワークの相談員などからアドバイスを受けつつ固めていった人が多いです。
転職活動を相談できる相手といえば以下が挙げられますが、これらのうち有料となるのはキャリアコンサルタントのみで、そのほかは大抵のケースにおいて無料で相談ができます。
- 転職エージェント
- ハローワークの相談員
- 同じ業界・職種にいる知人・友人
- キャリアコンサルタント
また、ひとりの人の意見はどうしてもその人の価値観や考え方のバイアスを受けがちです。あなたとの相性の問題もありますので、可能な限り複数の相談者を持つことをおすすめします。
たとえば「転職エージェント」メインで転職活動をする場合、転職成功している人は平均4.2社に登録しています(※リクルート社調べ)。
また、転職エージェントとハローワークを併用する人や、転職エージェントのサポートを請けながら知人・友人の伝手を探す人も多いです。
意識すべきは「どの相談者がいちばん良いかは、人による」ということです。
転職エージェントのサポートが役立った人もいれば、ハローワークの相談員がいちばん親身になってくれて励みになった人もいます。
あなたにとって一番の転職パートナーを見つけるためにも、「まずは複数の相談者にアプローチする」を意識してください。
- 武蔵野
さん -
キャリア相談は、転職エージェントとくに優先しておくのが良いでしょう。
会社の人にキャリア相談をしづらいときも多いでしょうし、すでに転職した人や社外の人は無責任に「辞めたほうが良いんじゃない」と言いがちです。
ですが、本当に辞めるべきかはしっかり考えるべきですし、肝心なのは「辞めた後にどうするか」ですから。若い頃は誰しも、「キャリアの道筋」といっても3本道くらいしかイメージを持てないものです。ですが、その人が知らないだけで本当は10本も20本もあるものです。
だから第三者に訊くのが大事なんですが、同じ会社にいる先輩達もせいぜい4本か5本くらいしか知らないものです。そういう意味でも、キャリア相談は様々なキャリアの道筋を知っている転職エージェントに訊いた方が断然効果的です。
「自分に合う企業」がどんな企業かを言語化しておく
20代の転職で気をつけるべきは、ミスマッチ転職です。
さきにお伝えした通り、企業研究が不完全なまま入社してしまい、業務内容や社風が合わなかった…となってしまう20代転職者は多いです。
企業研究をすることは、以下のメリットにも繋がります。
- 自分のキャリアプランに合うかの見極めができる(応募の判断がしやすくなる)
- 面接時の対応の際にその企業のことが分かっていると、落ち着いて対応しやすい
- 「この会社に入社して、本当に問題ないか」の決断もされやすくなる
企業研究 見るべきポイント
観点 | 確認ポイント |
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経営方針 |
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成長性 |
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業務内容 |
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育成・福利厚生 |
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社風 |
|
上記に挙げた項目で、どれを優先して大事にするかは人それぞれでしょう。
もちろん「年収などの待遇条件がいちばん気になる」という人も多いでしょうが、それだけで企業を選ぶのは危険です。
「転職で、この部分は確実に叶えたい」というものを見定めてください。
それがあなたの今回の判断の軸、そして「転職の軸」にもなります。
書類選考・面接では、「社会人としての自己PR」ができれば頭一つ抜けられる
「20代の転職者は、自分を売り込むのが下手な人が多い」
これは、とある企業の採用担当者の人が話していたことです。
企業が20代の応募者を採用する際、職歴や保有スキルの豊富さよりも「20代で何を学んだか」、「これから先、どんな働き方をしたいと考えているか」についてしっかり答えらえるかを重視することが多いです。
ですが、それらに対する自己PRが得意でない20代が多いのです。
逆を言えば、こうした自己PRを適切にこなせるようになれば他の20代候補者より有利に差をつけられることになります。
そのためのポイントは、以下の2点です。
- 「この人に会ってみたい」と思ってもらえる職務経歴書を準備すること
- 採用面接では、担当者に「この人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえることをゴールにすること
具体的にどうするかについては、まず職務経歴書の作成および面接対応のセオリーを確認しておくことです。
職務経歴書も採用面接も、ある程度汎用的に活用できる「型(手本)」があるからです。
それら型(手本)については以下記事で詳しく紹介しています。とくに転職慣れしていない20代の人は、ぜひチェックしてみてください。
職務経歴書の「基本の型(手本)」紹介記事
職務経歴書の書き方・見本 職務経歴書の目的・効果的な書き方と、タイプ別の見本・テンプレートを紹介しています。 |
採用面接のの「基本の型(手本)」フェーズ別 紹介記事
①序盤編(自己紹介・自己PR) 企業面接での自己PR・自己紹介をする際のポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介しています。 |
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②中盤編(志望理由・転職理由) 企業面接で必ず訊かれる「志望理由」・「転職理由」に関わる応答でのポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 |
|
③適性・職務要件確認編 企業面接で、面接官が転職者の適性、知識・スキルの確認時に訊かれる「適性・職務要件」の確認でのポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 |
|
④最終面接・役員面接・条件確認編 企業の最終面接、役員面接、条件確認時におけるポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 |
|
⑤「女性ならではの質問」編 企業面接において、女性転職者が受けやすい質問・確認について、ポイントと注意点、およびおすすめの受け答え方法を紹介しています。 |
そのうえで、20代の転職者の方々は職務経歴書および面接において「社会人としての自己PR」ができるよう、準備しておくとよいでしょう。
社会人としての自己PRとは、「私を採用するメリット」を伝えられること
学生の就職時の自己PRと違い、社会人としての自己PRとはすなわち「自分を採用するメリット」を企業にしっかり伝えられることです。
たとえば、面接の際に採用担当から以下のような質問をされたい際、対する回答文をきちんと企業ニーズに合わせて準備しておけるのがベストです。
- 「あなたを採用することで、うちの会社はどんなメリットがありますか」
一見難易度の高い質問に見えるでしょうが、それは他の転職者にとっても同様です。
そのなかで、しっかり準備をもって臨んだ人が選考も有利に進みやすいのです。
5)20代の転職によくある質問
Q1 20代の転職におすすめの転職サイト・エージェントはありますか
20代の転職におけるおすすめ転職サイト・エージェントについては、利用する人のタイプ・状況・転職スタイル(急いでやるのか、じっくりやるのか等)によっても変わります。
以下のタイプ一覧をみて、自分が合致すると思えるところからチェックしてみてください。
20代の転職 タイプ別のおすすめ転職エージェント
はじめての正社員転職・就職になる人
今回が初めての正社員転職/就職を目指すことになる人は、「フリーター・既卒者向け」の転職エージェント利用がおすすめです。
それらの転職エージェントでは、正社員未経験者の採用企業に対してどうアプローチしていくと良いかのノウハウを多く持っているからです。また、サポート体制が充実しているところも多く、「正社員になりたいけど、実現できるか不安を感じている」人も相談しやすいでしょう。
具体的なサービスとしては、以下があります(※表参照)。
サービスの特徴を見て、自分に合いそうと感じたものから登録を検討してみてください。
サービス名 | ハタラクティブ |
よりそい転職 |
マイナビジョブ'20s |
JAIC(ジェイック) |
転職エージェントナビ |
えーかおキャリア |
安定のお仕事 |
キャリアスタート |
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特徴 |
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公開求人数 | 約4,600件 | 非公開 | 約5,800件 | 非公開 | 約2.6万件 | 非公開 | 約1.2万件 | 非公開 |
得意業界/職種 | 営業、販売・サービス、事務・アシスタント、不動産・建設、IT・機械 など | 営業、販売・サービス、事務・アシスタント、ITなど | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 営業職メイン | デスクワークメイン | デスクワークメイン | ◎全業種・職種 |
対象地域 | 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部 | 関東・関西・東海・中国・九州 | 東京23区、大阪都心、名古屋都心 | 東京・大阪近郊 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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サービス登録先サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
なるべく早く転職したい、積極的に求人提案を受けたい人
「なるべく早く転職したい」、「積極的に求人提案を受けたい」人はdoda、リクルートエージェント、そしてワークポートのサービス利用がおすすめです。
doda、リクルートエージェントは共に国内最大手の人材紹介会社として、豊富な求人と充実したサービス体制があり、「的確かつスピーディな対応」への評判が高く、職務経歴書などの書類添削や応募企業の情報収集、面接対策についても、これまでの実績に基づいた適切なサポートを行ってくれます。
ワークポートはIT・Web業界への転職支援に強い転職エージェントで、かつキャリアアドバイザーからの積極的な求人提案をしてもらえると評判です。
ITエンジニアやWebディレクター・プロデューサーといった職種への転職を希望する人にマッチしやすいでしょう。
ただし、これら大手転職エージェントは若手のキャリアアドバイザーも多く、当然その品質は一定ではありません。
相性の良くないアドバイザーや経験の浅いアドバイザーが担当になったときにうまくリスクヘッジできるように、複数の転職エージェントに登録しておきサポート品質を比較確認できるようにしておいた方が良いでしょう。
サービス名 | リクルートエージェント |
doda |
ワークポート |
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特徴 |
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公開求人数 | 約49万件 | 約26万件 | 約11万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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登録先サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
そのほか、リクナビNEXTやビズリーチ、Greenといった転職サイトにも登録しておくと、企業やエージェントから直接スカウト・オファーメールが届くこともあります。
サービス名 | リクナビNEXT |
Green |
ビズリーチ |
LIBZ |
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特徴 |
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公開求人数 | 約90万件 | 約4,000件 | 約14万件 | 非公開 |
得意業界/職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | 営業・企画・管理・販売系職種 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
スカウトの多さ | ◎多い | ◎多い | ◎多い | ◎多い |
おすすめの人 |
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サービス登録先サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
これらのサービスを利用する際は、サービス登録時に入力する職歴情報(Webレジュメ)を丁寧に記入することです。
職歴情報の充実度がそのままサポート品質やスカウトを受ける数に関わることも少なくないからです。
また、年収についてのこだわりがそれほど強くないのなら、ハローワークにも登録しておくことをおすすめします。
ハローワークでは地域企業の求人が豊富で、転職サイト・エージェントからは紹介されない優良企業のものを確認できることもあるからです。
高年収帯の求人は少なめですが、全くないとは言い切れません。たまに好条件の求人が出ていることもあります。
じっくり機をうかがいながら、中長期的に転職活動を進めたい人
転職エージェントでキャリア相談をしたい人、また今回の転職活動に不安を感じている人は、じっくり相談を聴いてもらえる転職エージェントがおすすめになるでしょう。
相談をどれだけ聞いてもらえるかは担当となるキャリアアドバイザーによっても変わってきますが、以下の転職エージェントは「話をよく聞いてもらえた」という評判が多いです。
サービス名 | マイナビエージェント |
ヒューレックス |
LHH転職エージェント |
パソナキャリア |
JACリクルートメント |
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特徴 |
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公開求人数 | 約6.9万件 | 約2.6万件 | 約1.5万件 | 約4.0万件 | 約2.1万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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サービス登録先サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
ただし、担当につくエージェントのタイプや相性の問題もありますので、一社のみに絞っての利用はおすすめできません。
担当エージェントの「合う・合わない」もありますので、複数の転職エージェントに登録して、自分に合う担当を見出してそこに利用を絞っていくやり方がおすすめです。
これも一概には言えませんが、大手転職エージェントよりも中小規模のエージェントの方が丁寧なサポートを提供することが多いです。また、地域密着型のエージェントでは「丁寧さ」をウリにしたサービスが多く見られます。
以下、参考に都道府県別のサポート品質に定評のあるエージェントもまとめましたので、お住まいの地域で活動するエージェントも併せてチェックしてみてください。
都道府県 | 転職エージェント|都道府県内の拠点 |
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北海道 | |
青森県 | |
岩手県 | |
宮城県 | |
秋田県 | |
山形県 | |
福島県 | |
茨城県 | |
栃木県 | |
群馬県 | |
埼玉県 | |
千葉県 | |
東京都 | |
神奈川県 | |
新潟県 | |
富山県 | |
石川県 | |
福井県 | |
山梨県 | |
長野県 | |
岐阜県 | |
静岡県 | |
愛知県 | |
三重県 | |
滋賀県 | |
京都府 | |
大阪府 | |
兵庫県 | |
奈良県 | |
和歌山県 | |
鳥取県 | |
島根県 | |
岡山県 | |
広島県 | |
山口県 | |
徳島県 | |
香川県 | |
愛媛県 | |
高知県 | |
福岡県 | |
佐賀県 | |
長崎県 | |
熊本県 | |
大分県 | |
宮崎県 | |
鹿児島県 | |
沖縄県 |
エージェントのサポート品質を重視する人は、あわせて「担当者との適切な付き合い方」を知っておくべきでしょう。相手をあなたのキャリアを支援するビジネスパートナーとして接し、信頼関係を育んでいくことが活動品質とも直結しやすいからです。
専門職としてのスキルを高めていきたい人
ITエンジニアや管理業務、マスコミや介護など、これまで培った専門スキルを活かしての転職を検討している人は、「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
特化型の転職エージェント利用いちばんのメリットは、担当となるキャリアアドバイザーがその分野の業界情報やトレンドに詳しいということです。
20代で一定の知識・経験を培いつつ今後もキャリアを積み上げる為にどのような知識やスキルの開発が必要かであったり、応募する企業でどのような知識・スキルが求められるかについて、具体的なアドバイスを貰いやすいでしょう。
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビIT AGENT |
レバテックキャリア |
ワークポート |
doda X |
JACリクルートメント |
リクルートダイレクトスカウト |
ビズリーチ |
ジャスネットキャリア |
マスメディアン |
クリーデンス |
MS Agent |
エンワールド |
ロバート・ウォルターズ |
メイテックネクスト |
レバウェル介護 |
かいご畑 |
メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約6.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
Q2 20代で未経験の職種へ転職するのは難しいですか?
職種にもよりますが、20代は他の年代と比べて未経験分野への転職はしやすい時期といえます。
たとえば以下の職種は様々な転職サイト・エージェントで「未経験可」の求人を多く確認できます。
- 美容・ブライダル・ホテル
- 販売・フード・アミューズメント
- 技能工・設備・配送・農林水産
- 管理・事務
- 医薬・食品・化学・素材
- 営業
- WEB・インターネット・ゲーム
- 介護
ただし、未経験可としていても選考時にその仕事への適性はしっかり確認されます。
応募される際はご自身も「その仕事は本当に自分に向いているか」「これからのキャリアプランのイメージを描けるか」を自問したうえで、判断するとよいでしょう。
Q3 転職は在職中から始めた方がよいですか
転職活動は、まず「在職中から始める」ことを意識した方がよいでしょう。
在職中から活動を始めれば、無職中の収入が途絶えるリスクを軽減できるからです。
活動にかかる期間をあらかじめ知ることはできません。半年~数年かかってようやく次の転職先が決まった人もいますので、安易に「1~2ヵ月で決まるだろう」と判断しないことをおすすめします。
一方で、平日は仕事で忙しく転職活動にかける時間を持てない人もいると思います。
その場合はまず、「1日5~10分の求人チェック」からはじめ、あわせて土日のサポートも行っている転職エージェントにも登録しておくとよいでしょう。そのほか、一部地域のハローワークでは土日対応しているところもあります。
転職活動に集中したいため、退職してからアクションを起こしたいという人も、なるべく在職中にできることを見つけて活動自体は始めておきましょう。
「転職しよう」と決めた時点で、優先すべきは今いる職場よりも新しい職場のはずです。
現職を最後までしっかり勤め上げる姿勢も大切ですが、「これから先の仕事・人生」がおざなりになることのないよう、ご注意ください。
Q4 20代の転職活動は平均してどのくらいの期間がかかりますか?
転職活動にかかる期間はおおよそ3ヵ月と言われており、年代による差異はそこまで大きくありません。
ただし、転職はとうぜん「早ければよい」というものではありません。時間をじっくりかけて転職成功を果たす人も少なくありませんので、「自分に合った進め方」を意識するべきでしょう。
もし「急いで転職を決めたい」と思うのなら、まずは「行動量(求人応募の数・ペース)」を上げていくことです。
書類審査の通過率は10~30%、採用面接の通過率は10~20%ほどといわれています(人気の職種・業種においては、通過率は更に低くなります)。
参考:マイナビ転職「平均応募社数や選考通過・内定の確率はどれくらい?」の内容を元に、弊社にて図作成
応募から内定まで進むのは、おおよその確率として4.5%。
もちろん必ずしも上の確率の通りになるということではありませんが、計算上では1社の内定を得るのに約22社の応募が必要になります。
上記で挙げた応募数に対して「どれくらいの期間・ペースで対応できるか」を考えると、より具体的な活動期間のイメージが持てると思います。
Q5 20代ですでに3回以上転職しています。今転職はしない方がよいでしょうか
短期間で退職・転職を繰り返している場合、企業から採用を慎重にみられることが多いです。
書類選考や面接選考の際に、転職回数の多さがマイナス評価になる可能性は高いでしょう。
ただし、だからといって「今転職しない方がよい」とは限りません。
対策としては、職務経歴書および採用面接の際に「これまでの転職が何のために必要だったか」を明確に伝えることです。
キャリアアップのために必要な転職であった場合、そのことを採用企業に共有できれば問題ないはずです。
自分自身で振り返っても「あまり有意義な転職ではなかった(キャリアの積み上げにならなかった)」という場合は、これから先のキャリアプランを考えましょう。
どんな経験も全くの無駄になることはないはずです。
これまでの経歴を丹念に振り返ったうえで、「これまでの転職経験があったからこそ、自分にはこのキャリアプランが立てられる」というものを見つけていきましょう。
また、こうした対策こそ、転職エージェントが得意とするところです。
過去に同様の経歴を持つ転職者の支援をしていた場合、事例として対策を紹介してもらえることもあるでしょう。
ひとりで対処せずに、キャリア・転職の専門家を巻き込みながら、これを機にベストなキャリアプランを立ててみましょう。道はきっと、開けるはずです。
まとめ)20代転職の成功率を高めるためには「転職方針」と「相談役・パートナー」が必須
ここまでの内容を、まとめてみましょう。
- 20代の転職成功率は86%。他の年代と比べても転職成功率は高い
- 一方で、採用企業は20代転職者にも「即戦力」を求める傾向が高まっている
- 20代の転職で失敗する人の傾向は、応募企業の企業研究が不完全である要因によるものが多い
- 20代の転職で成功する人の傾向は、明確な転職方針を掲げていること、転職エージェント等の相談役・パートナーを得られていること
20代の転職の成功率を高めるための取り組み・施策
20代の転職の成功率を高めるためにとくに重要となるのが、「転職方針」と「相談役・パートナー」の存在です。
その二つを持つことによって、自分に合う企業の見定めや効果的な書類対策・面接対策も目指しやすくなるはずです。
20代の転職で、転職のゴールを明確に定められる人はそれほど多くないでしょう。
ですが、それは決して難しいことではありません。また、ゴールを明確に定めることによって、転職成功率も高めていくことができます。
これから転職活動をする人も、現在転職活動中の人も、この記事を読んでまだ取り組んでいない施策があったらぜひ試してみてください。
今回の転職だけでなく、今後のキャリア・働き方をより有意義なものにしていくうえで、役立てられるでしょう。