『みんなの転職「体験談」。』
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派遣経理から正社員事務職に転職した私。待ち受けていたのは「パワハラ職場」だった。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
教育・保育
職種
経理
従業員規模
501~1,000名
年収
200万円

転職後

AFTER
職業
メーカー
職種
事務
従業員規模
5,001名以上
年収
250万~300万円

目次

あいさんの転職ストーリー

1これまでの私

26歳の頃から派遣社員として、経理のお仕事を。

イメージ図:26歳の頃から派遣社員として、経理のお仕事を。

当時私は29歳で、契約社員として学校法人の経理を担当しておりました。
繁忙期である決算時期は残業もありましたが、基本的には定時で帰れる仕事でした。

経理というと「簿記の資格が必要」というイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。
かくいう私もその一人で、入社前に資格を取りましたが、実務経験がまったくなく、最初はかなり不安な気持ちもありました。

ですが、実際の経理の仕事は簿記をさほど使えなくても、出来ることが多かったように思います。

今の会社でもそうですが、最近は経理システムが大体自動でやってくれるんですよね。貸方借方や科目の分類さえ分かっておけば、全くの未経験者でも問題なく処理できるのです。

私は契約社員でしたが、実際ほぼ一人チームだったこともあり、正社員以上に忙しかったです。

自分の技量はその分上がっていきましたが、他チームの社員は普通に定時に帰るなか、自分だけ残業だったりと、不満を感じることも多々ありました。

参考:学校法人の経理の主な仕事内容

仕事内容 詳細
予算管理 学校法人の年間予算を作成し、その執行状況を継続的にモニタリングします。各部署との連携を図り、計画通りに予算が使用されるよう調整を行います。
会計処理 収支の記帳と管理を行い、仕訳帳を作成して維持します。さらに、月次および年次決算を実施し、正確な財務報告を行います。
給与計算 教職員の給与を計算し、適切な時期に支払います。また、社会保険料の控除と納付を行い、法令に基づく対応をします。
資産管理 学校法人の固定資産を記録し、管理します。これには資産の評価および減価償却の計算が含まれます。
税務対応 法人税や消費税の申告および納付を行います。必要に応じて税務調査に対応し、税務関連の問題に対処します。

2転職のきっかけ

契約社員3年目に差し掛かり、将来を考えて。

イメージ図:契約社員3年目に差し掛かり、将来を考えて

次の契約満了時には30歳。──転職するには厳しい年齢になってくるな、という思いがありました。

かといって現状の環境に満足しているかというと、仕事内容や環境、どれをとっても及第点とは言い難く…。優秀な人はすぐに辞めてしまうような会社でした。

私から見ても、若手社員は若干頼りないと思っていて。上もそれを理解してか、彼らの仕事のフォローを私に任すようになったりと、やや悪循環な状況でした。

そんな状況でしたので、私はあるときふとした会話の流れから、上司に向かって、

「私、ここで長く続けようという気持ちはあまりありません」

ということを言ってしまったのです。

すると、その上司はすぐに、派遣の若いスタッフ(紹介予定派遣の方でした)を一人採用し、かつ、私の上の役職にあてがってきたのです。
──まるで、いつ私が辞めても大丈夫だといわんばかりに。

なんだか、もうそこでやる気がなくなりました。

ここまで私なりにがんばってきたので、「やりきった」感もありました。

ここで「こんなに頑張ってるのに」と思うより、「この経験を次の環境で生かそう」と思うようにしようと、私はこの会社を去ることを決めました。

3転職中

転職サイトを利用して、大手メーカーの事務職として転職。

イメージ図:転職サイトを利用して、大手メーカーの事務職として転職。

最初は「これから転職するんだ!」という思いもあり、書類審査も大体パスできて、勢いを出せていました。

ですが、面接の選考では結構な数を落とされました。

転職サイト、転職エージェントを複数登録し、ハローワークにも行きました。

ですが、ハローワーク求人は私には合わず、転職エージェントはメールが多く来るだけで自分の意向とは異なるものが多かったです。
──それで、結局は自分で動いて探せる「転職サイト」が一番性に合うと思い、そこをメインに活用しました。

参考:ハローワーク・転職サイト・転職エージェントの特徴比較

比較項目 ハローワーク 転職サイト 転職エージェント
主に取り扱う求人の層 地元密着型の求人や、中小企業の求人が多い 幅広い業種や職種の求人があり、大企業の求人も多い 高収入・専門職・管理職など、専門的な求人が多い
対面サポートの有無 あり。職業相談や職業訓練のサポートが受けられる なし。基本的にオンラインでの求人検索・応募が中心 あり。キャリアアドバイザーが個別にサポート
メリット 無料で利用でき、地元の求人情報が豊富。対面サポートが充実している 自分のペースで求人を探せる。求人情報が豊富で、検索機能が充実している 専門的なサポートが受けられ、非公開求人にもアクセスできる。企業とのコネクションが強い
デメリット 希望する求人が見つかりにくいことがある。情報量が多く、検索に時間がかかることがある 自分で全ての手続きを行う必要がある。応募者が多いため競争が激しい アドバイザーからの連絡が多く、自分の希望と異なる求人を紹介されることがある

何度も心が折れそうになりましたが、同時期に転職活動していた友達がいたのはありがたかったです。

「お互い不安だけどやるしかないよね!」と励まし合って、不安定な時期をなんとかやり越したのです。また、友達とほぼ同時期に内定を貰えたのも嬉しかったですね。

転職って、やっぱり孤独に陥りやすいものだと思います。ですので、そんなときに何でも相談できる人が一人でもいるのといないのとでは、全く状況は変わってくると思います。

転職活動期間は、およそ2ヵ月間。
大手メーカーから事務職として内定を貰って転職活動が終わりを告げた途端に、一気にどっと大きな疲労がやってきたのを、今でもよく思えています。

4転職後

上司の怒鳴り声が響くフロア、それが私の新しい職場だった。

イメージ図:社内は、上司の怒鳴り声が響く環境でした。

私は製造メーカーの正社員事務職として入社しました。

参考:製造メーカーの事務職の主な仕事内容

仕事内容 詳細
受注処理 顧客からの注文を受け付け、システムに入力します。納期の調整や在庫の確認を行い、製造部門や物流部門と連携して出荷手配を行います。
在庫管理 製品や原材料の在庫状況を把握し、適切な数量を維持するために在庫の補充や発注を行います。定期的な棚卸しも実施します。
納品書・請求書の発行 商品の出荷後、納品書や請求書を作成し、顧客に送付します。正確な金額や納期を記載し、顧客からの問い合わせにも対応します。
電話対応・メール対応 顧客や取引先からの電話やメールに対応します。問い合わせやクレーム対応、製品に関する情報提供など、コミュニケーションを円滑に行います。
書類作成 各種報告書や会議資料、社内文書の作成を行います。文書のフォーマット作成やデータ入力も含まれます。
経理補助 簡単な経理業務の補助を行います。例えば、伝票の整理やデータ入力、月次報告書の作成補助などがあります。

(これだけの大企業だし、社内体制や福利厚生もしっかりしてるのだろう)

そう期待していたのですが、入社1日目でその期待は儚く打ち砕かれました。

社員のデスクはプリント物が乱雑に積まれ、フロアは清潔とは程遠い状態で、いたるところにホコリが溜まっていました。
デスクの引き出しを開けたら、他人の資料がびっしりと入っていて、自分のものを入れる余裕もありませんでした。

一日に何度も、上司の怒鳴り声が聞こえてきました。
よくよく聞いてみると、精神的に追い詰められて休職と復帰を繰り返している方が何名もいるとのこと。

更には、育成する担当の人の教え方が、みんな揃って下手なんです。それでいて、こっちが間違えると本気で怒ってくるのです。
「朱に交われば赤くなる」とでも言うのでしょうか。「社員に教える」文化というか風土が培われていない組織なのだな、と思いました。

最初は頑張ろうと思っていたのですが、無理に合わせていこうとしていくうちに、疲労がどんどんたまってしまい、
身体が壊れる前に結婚して辞めようと、心に誓いました。

5その後、どうなったか。

「誰かを支える仕事がしたい」と思える気持ち。

イメージ図:「誰かを支える仕事がしたい」と思うようになりました。

「振り返って、今思うこと」…ですか?

そうですね、「人の優しさのありがたさ」を知れましたね。つらい時って、優しくされると本当に救われます。

あと、「世の中にこんな人間がいるんだ」と勉強になりました。これは、反面教師的な意味合いも込めて。

私の感覚ですが、上場企業のような大きな会社よりも小さい企業の方が、私の将来のことを考えて助言してくれる人が割合として多かったように思いました。

◇ ◇ ◇

あと、「好きな人を支える仕事がしたい」と思うようになりました。

今ままではやりたいこともなく生活のために稼ぎ、やりがいが多少感じられれば良いと思ってきました。
今回の転職を経て、いろんな人と出会って、自然と「これからは誰かを支えたい」という気持ちが強くなったのです。

今回の転職が私のゴールかというと、そうではないと思います。もしかしたら、次へのステップの繋ぎのような感じなのかもしれません。
ですが、ここでもいろんな人と接して、新しい環境に触れていき、成長することはできると思っています。

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