30代の転職は難しい?よくある失敗談と転職失敗を回避する対策5つ
[最終更新日]2025/09/05

30代で転職を考えている人にとって、現状のままキャリアを継続していくか、転職して新たなキャリアを模索するか、とても悩ましいところでしょう。
転職を決意したからには、失敗して後悔することは避けたいものです。誰しも「転職してよかった」「正解だった」と思いたいでしょう。
目次
1)30代の転職で陥りがちな失敗パターン5つ
30代の転職には、いくつか典型的な失敗パターンが存在します。
昨今は求人自体が増えているものの、求められるスキルと合致していないと選考で弾かれやすい時代です。多くの人が陥りがちな失敗パターンを前もって知っておくことで、致命的な失敗を未然に防ぐための対策が立てやすくなります。
そこで、2025年の転職市場を踏まえた「30代の転職で陥りがちな失敗」について、とくに多い5つのパターンをピックアップしました。
これらの失敗パターンに陥ってしまうことのないよう、思い当たる節が少しでもある人は今のうちから対策を講じ、転職失敗を防ぐようにしましょう。
市場価値と年収期待のミスマッチ

転職は「需要と供給」のバランスで成り立っています。物価高や賃上げのニュースで年収期待が先行しがちですが、職種や経験に対する相場を把握していないと選考との噛み合いが生まれません。
企業側は求めるスキルや実績にマッチする人材を絞り込んでおり、30代でも実力が伴わなければ書類選考で落ちてしまいます。
30代の転職で失敗しやすいパターンとして、自己評価と市場価値のズレがあります。
「自分はこれだけの経験を持っている」「スキルは十分にある」と思っていても、客観的な成果や実績として提示できないと評価されづらいのです。
特に経験年数が長い人ほど、自社内の評価をそのまま外の市場に当てはめてしまいがちです。
退職先行で無収入の空白が生じる

「退職してから腰を据えて転職活動をしよう」と思っていても、内定までの期間が長引いたり、希望条件に妥協せざるを得ない可能性があります。
転職市場では求人数が増えていても、人気職種や未経験領域では選考が厳しく、無収入の空白期間が長くなるほど精神的な焦りも募ります。
在職中に情報収集や面接を進めるのが安全策です。
有給を活用して面接日程を調整し、提示条件がすべて合意したタイミングで退職を決断することで、空白期間を最小限に抑えられます。
人気職種への未経験突撃

一般事務や総務など人気の高い職種は、求人倍率が高く未経験の30代は書類選考すら進みにくい傾向があります。
しかも異業種からの短期転職では、社風や仕事内容のミスマッチから早期退職につながりやすいという相談も多く見受けられます。
完全未経験で異業種に挑戦する際は、近接領域で経験を積んでからステップアップする道筋を考えるのが現実的です。
また、データ分析レポートや自動化スクリプトなど実務型ポートフォリオを用意し、即戦力の入口を示す工夫が必要になります。
企業研究不足によるミスマッチ

求人情報や企業ホームページの表面的な情報だけで応募先を選んでいませんか。
企業研究が浅いまま入社すると、「聞いていない仕事を任された」「求める役割と違った」といったミスマッチから早期退職につながりかねません。
具体的な事業内容や将来性、どの事業フェーズにあるのかを把握したうえで、自身の実績がどこに活かせるのかを言語化することが重要です。
決算資料や中期経営計画、社員インタビューなど一次情報を徹底的に読み込み、応募動機と自分の貢献ポイントを整理しておくとよいでしょう。
エージェント頼みの社内選考落ち

転職エージェントに登録したからといって、そのまま企業に推薦されるわけではありません。エージェントは求職者を企業へ送る前に、自社内でふるい分けを行います。
経歴や希望条件が求人票とかけ離れていると、推薦されずに社内選考で落とされてしまうことも少なくありません。
また、ひとつのエージェントに頼りきりだと、担当者との相性や扱う求人の偏りによってチャンスを逃す可能性があります。
自分でも企業情報を収集し、直応募やスカウト、リファラル採用など複数のチャネルを組み合わせて活動することが成功への近道です。
参考文献
・経済産業省 Society 5.0 時代のデジタル人材育成に関する検討会 報告書(2025年5月)
・内閣府 新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2025年改訂版
2)企業側は「30代転職者」に何を求めているのか
典型的な失敗パターンについて見てきたところで、もう1つ別の視点から30代の転職について考えてみましょう。
その視点とは、「30代転職者に企業側は何を求めているか」ということです。
生成AIやデータ活用が普及し、仕事の進め方が大きく変化する中、企業が30代の人材に期待している能力や資質は大きくアップデートされています。企業が求めるポイントに的を絞った自己PRを行うためにも、最新のニーズを理解しておきましょう。
企業が30代の転職者に求めている能力や資質として、主に次の3点が挙げられます。
データ・AI活用力とデジタル基盤の理解

DXの推進や生成AIの活用が急速に進む中、30代の人材にもデータを読み解き、AIツールを使って業務改善を図る力が求められています。
企業の4割以上が「技術革新により必要となるスキル」と現社員のスキルとのギャップを認識しているとされており、そのギャップを埋められる人材は貴重な存在です。
例えば、営業職でもSFAツールを駆使して顧客行動を分析し、マーケティング担当者と連携して提案内容をカスタマイズすることが重要になっています。
ITエンジニアであれば、生成AIを使った開発支援やデータベースの高度な活用が求められます。どの職種であっても、デジタル技術の理解と活用が即戦力の条件の一つとなっています。
企業が求める主要スキル例
スキルの例 | 説明 |
---|---|
データ・AIリテラシー | データ分析や生成AIツールを活用し、業務の効率化や新しい価値創造に結び付けられること。たとえばBIツールで売上分析を行い、改善策を提案できる人材が求められます。 |
プロジェクト管理能力 | デジタル施策やDXプロジェクトをリードできること。スケジュール管理や課題解決を行いながらチームを牽引し、成果を出せることが重要です。 |
専門知識 | 特定の業界や技術に関する深い知識と経験を持つこと。ITエンジニアであればAIモデルの設計・活用、企画職であればデータを用いたサービス企画力が求められます。 |
コミュニケーション能力 | 部門横断での情報共有や共同作業を円滑に行える能力。データ活用の成果を経営層や現場メンバーに分かりやすく伝える力も含まれます。 |
問題解決能力 | データから課題を抽出し、仮説を立て検証する力。自ら問いを立て、検証と改善を繰り返して成果を出す姿勢が評価されます。 |
継続的な学習とリスキリングの姿勢

30代の転職では、将来に向けたキャリアプランを描くだけでなく、その実現に向けて継続的な学習を行っているかどうかも重要です。
政府は生成AIの進展により仕事が変わることを見据え、幅広い労働者に対するリスキリング支援を強化しています。
自らスキルをアップデートし続ける姿勢がなければ、転職後に求められる役割をこなすのは難しいでしょう。
「真っさらな状態から学び直したい」「とにかく新しいことに挑戦したい」といった発言は、計画性の欠如と受け取られる場合があります。
異業種に挑戦する場合は、これまでの経験とつながるスキルを洗い出し、どう習得していくか具体的に示すことが大切です。
リスキリング講座やオンライン講座、業務外プロジェクトなどで得た成果物を準備し、自分の成長ストーリーを語れるようにしておきましょう。
リーダーシップ・問題発見力とコミュニケーション

生成AIの普及により、定型的な業務は自動化され、より創造的で判断力の求められる仕事が増えています。
企業が30代に期待するのは、単なる経験値ではなく、課題を発見し仮説を立て、検証を通じて改善を生み出す力です。
また、チームを率いるリーダーシップや他部署と協力して成果を出すコミュニケーション力も欠かせません。
リーダーや管理職としての経験があればもちろんアピールポイントになりますが、経験がない場合でも、後輩の教育や小規模プロジェクトのリード経験があれば具体的に伝えることでポテンシャルを示せます。
データやAIを活用した成功事例を持っていると、問題解決力や成果の再現性を強調する強力な材料となります。
チームの中心的な役割を担った経験や、部門を越えた調整業務、プレゼンテーションや交渉の経験を積極的にアピールし、リーダーシップとコミュニケーションの両面を示しましょう。
参考文献
・経済産業省 Society 5.0 時代のデジタル人材育成に関する検討会 報告書(2025年5月)
・経済産業省 「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024」(ニュースリリース)
・内閣府 新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2025年改訂版
3)30代の転職で失敗しないための、「5つの事前対策」
ここまで、30代の転職でよくある失敗パターンと、企業が30代の人材に求めている資質・能力について見てきました。
別の見方をすれば、失敗しやすいポイントについて事前に対策を講じることによって、失敗するリスクを確実に下げられます。
自身の市場価値を最大化し、できるだけ条件の良い転職先を獲得するためにも事前準備は欠かせません。
30代の転職で失敗しないためには、とくに次に挙げる5つの事前対策をしっかりと講じておくことが大切です。
自己分析を行いキャリアプランを明確にしておく

これから転職するにあたって、自分が何を実現しようとしているのか、今後のキャリアプランをどう考えているのか、まずは明確にしておきましょう。
20代までの転職であれば、将来性や伸びしろに期待して採用するケースもありますが、30代の場合はより具体的に「どのような貢献・活躍ができるのか」「5年後、10年後の貢献度はどうか」といった点についてシビアに問われることを覚悟しておきましょう。
転職に際しての目的意識や今後のビジョンが描けていないと思われてしまうと、「計画性がない」「自分の立ち位置を理解していない」といったマイナス評価につながる可能性があります。
転職に求めるものを明確にすることで、適切な転職先を選びやすくなり、入社後のミスマッチを防げます。
参考:キャリアプランとは
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを立てていきます。
キャリアプランを立てる際、まず「キャリアの棚卸し」を行います。
キャリアの棚卸しで出てきた経験(または知識・スキル)をもとに、あなたが新天地でチャレンジしたい働き方をイメージし、そしてそれを実現するためにどんな行動が必要かを考えていきます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。
会社の将来性・職場環境など企業研究は入念に

企業研究では、応募前にできる限り情報を集めることが基本です。
会社の業績や事業内容は、企業ホームページや求人情報だけでなく、業界全体の動向、競合他社の状況もあわせてリサーチしておくべきです。
大手企業であれば、会社四季報や業界地図に社名が掲載されていることもあるはずです。このように公開されている情報については、インターネットや出版物をはじめ、あらゆる媒体を駆使して調べておきましょう。
業績や事業内容だけでなく、福利厚生や職場環境といった面について確認しておくことも大切です。
転職後、長く勤め続けられる環境が整っているかどうかは、転職の成功・不成功を分ける大きな要素となり得るからです。
企業研究をする際に、優先して見るべきポイント
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | 口コミサイト |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 求人票 |
自身の市場価値は「客観的に」判断する

30代になると、一定の社会人経験があり自身の特性や得意・不得意が見えてくるようになります。自分の市場価値についても同様で、「やりたいこと」と「できること」の区別もつくようになってくるはずです。
転職して挑戦したい仕事内容や希望年収といった条件で転職先を探すとき、自身の現状とあまりにもかけ離れた条件を望んでいたり、全く経験のない仕事にゼロから挑戦するなど現実味の薄い条件を提示していたりすると、転職先がなかなか見つからない可能性が高くなります。
採用する企業側の視点をイメージしたとき、自分という人材を果たして採用したいと感じるだろうか?と立場を置き換えて考えてみましょう。
もちろん高い目標を掲げてキャリアアップを指向するのがいけないわけではありませんが、現状の自分に足りないものや今後努力して身につけなくてはならないことを客観的に理解していることは必須です。
市場価値の確認方法
人材の「市場価値」とは、お金や株価のような「誰もが共通認識を持てる価値」ではなく、その市場(業界、または個別企業)で「この人はこれだけの活躍をしてくれる」という客観的な評価をもって導き出されるものです。

注意すべきは、現在のあなたの年収が市場価値になるとは限らないことです。

社内でのあなたに対する評価は、過去の行動や取組み、実績・功績などをもとに判断されているものです。
一方、市場価値は将来的にどれだけの活躍ができるのかを見据えた上で決まります。
自身の市場価値を確認する方法は、以下の2点があります。
- ①求人情報をもとに確認する
- ②転職エージェントに確認する
ひとつめの「①求人情報をもとに確認する」は、応募企業(また応募予定の企業)の求人情報の人材要件・想定年収をもとに、あなたの市場価値を推定することです。

もうひとつの「②転職エージェントに確認する」は、転職エージェントに登録して、担当となったエージェントに以下のような質問をします。

- この業界では、私の市場価値はどのくらいでしょうか。
- 現在の私の経歴と保有スキルを、高く評価してくれる業界や領域があるとしたらどのようなところでしょうか。また、その際はどのくらいの年収が望めそうでしょうか。
ただし、担当となるエージェントが確実にあなたの市場価値を見極められるかは、その担当者の力量やあなたへの理解度の深さも関わります。
誤った評価で転職活動自体が難航しないように、可能な限り複数の転職エージェントを利用してセカンドオピニオンを得られる体制にしておいてください。
希望条件には優先順位をつけておく

30代の転職は、若手の転職と比べると職場のさまざまな面が見えているだけに、希望条件が多くなりがちです。
しかし、あれもこれも多くの条件をつけすぎてしまうと、理想的な転職先が見つかる確率が下がってしまうだけでなく、転職によって何を実現・達成したいのか、本質的な目的を見失いやすくなるため注意が必要です。
あらゆる希望条件を一挙に叶えられることはまれなので、希望条件に優先順位をつけて「絶対に譲れない条件」を決めておきましょう。
逆の言い方をすれば、「本当は希望条件に入るけれども、叶わなくても仕方がない」といった優先度の低い条件を絞り込んでおくことにもなるでしょう。
転職先を探す際には、優先度の高い「絶対に譲れない条件」が叶うかどうかが、転職を決断するかどうかの判断基準になります。
30代のサポートに強い転職エージェントを活用する

転職エージェントの中には、30代のサポートを得意としているところがあります。
こうした転職エージェントを活用することによって、30代を求めている企業を紹介してもらえるだけでなく、キャリアアドバイザーとの面談を通じて自己分析や企業分析で不足している部分を補ってもらえます。
自分の中ではすでに十分な分析ができていると思っていても、実は見落としている部分があることも少なくありません。第三者の視点からアドバイスしてもらうことによって、自己分析や企業分析をより強化して万全なものにしておけるのです。
さらに、面接対策や応募書類の添削といったサポートによって、自分がアピールすべきポイントをより効果的に引き出してやすくなります。
こうした理由から、30代の転職においては転職エージェントを活用することをおすすめします。

参考文献
・経済産業省 「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024」(ニュースリリース)
・内閣府 新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2025年改訂版
・厚生労働省 人材開発支援助成金(制度概要)
・経済産業省 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(六次公募の公表)
4)30代の転職支援に強いおすすめ転職エージェント
マイナビAGENT
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。特に「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビAGENTは全国の幅広い業種・職種の求人を取り扱う、転職エージェントです。
「20代~30代の若手社会人への支援に強い」と紹介されることが多いですが、40代以降のミドル世代やハイクラス向けの求人も多いです。
マイナビAGENTの主な特徴は、「営業職」「ITエンジニア」「Webクリエイター」「メーカーエンジニア」「金融」など、業界・職種ごとにサポートチームが分かれている点です。
マイナビAGENTの担当領域一覧
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これら領域に精通した専任のキャリアアドバイザーが、転職活動を力強く支援してくれます。
書類添削・面接対策の支援にも力を入れており、利用者からは「書類選考、面接準を丁寧に支援してくれた」という評判も多く見られます。
マイナビAGENTの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 非公開 |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビAGENTの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
doda(デューダ)
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都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。
dodaは求人数・実績において国内トップクラスを誇ります。
国内最大級の求人数と実績で培ったノウハウがあり、「積極的に求人紹介をする」タイプのアドバイザーが多いため、「スピーディ」かつ「自分にマッチする求人が見つかりやすい」特徴があります。
dodaのサービスの主な特徴は、「転職サイト・転職エージェント両方の機能を利用できる」、「企業からのスカウトが多く届く」ことです。
アドバイザーにキャリア相談をしながら求人を紹介してもらえるほか、自分でも登録後のマイページから気になった求人をチェックして応募が可能です。
企業からのスカウトについては、実際にdodaを利用した人たちからは「スカウトメールがたくさん届く」「(スカウトメールによって)色んな企業を知れる」といった評判・口コミが多く見られます。
業種や職種、地域に関わらず豊富な求人を擁していますので、「まずは求人をチェックしてみよう」という30代の人にもおすすめのサービスです。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約28万件(2025年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
リクルートエージェント
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国内No.1の求人数の豊富さ!担当者からの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人に特におすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
とくに活用したい支援ツールは、企業の特徴から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」です。
ここまでお伝えした通り、30代の転職では企業研究が非常に大切です。その際に、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに30代での転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約62万件(2025年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
リクルートエージェントを利用した人たちからは、オンラインで受講できる「面接力向上セミナー」について「実際の面接で役立った」という感想が多く見られます。登録後は無料で参加できますので、面接対策に不安を感じている人はぜひ利用しましょう。
パソナキャリア
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
パソナキャリアは、人材派遣の大手パソナグループが運営する転職エージェントです。
担当エージェントによる丁寧なサポートを特徴としており、「こちらの相談に対して、じっくり聞いてくれた」という評価をする転職者は多いです。
サポート対応地域は全国、かつ全都道府県に支店があります。対面での相談もしやすいエージェントです。
企業とのリレーションも強く、条件交渉にも強力にバックアップしてくれます。
実際、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。
パソナキャリアの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約4.5万件(2025年2月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|管理・事務|IT・Webエンジニア|技術職(電気・電子・機械・化学)|クリエイティブ|マーケティング・企画|コンサルタント・士業|販売員・サービススタッフ|研究・開発(メディカル)|専門職(Web・IT・ゲーム|金融|不動産・建設)など |
丁寧なサポートゆえに、転職者のやる気、熱意も求められます。転職するにあたって「これだけは譲れない」という希望条件を持っておくと、担当エージェントも求人紹介がしやすくなります。
JACリクルートメント
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ミドルクラス・ハイクラスの転職 満足度で6年連続No.1!(オリコン満足度調査2019-24年)利用者からは「相談の手厚さ」と「適切なマッチング」への評価が高いです。
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じっくり中長期で利用したい転職エージェントです。
JACリクルートメントの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約2.1万件(2025年2月現在) |
とくに多い職種 | サービス|商社|流通|消費財|マスコミ|建設・不動産|金融|IT・通信|WEB|EMC|コンサルティング・シンクタンク・事務所|メディカル・バイオ|医療・介護・福祉など |
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【まとめ】30代の転職は事前準備に注力して失敗を未然に防ごう

30代というタイミングでの転職は、これまでの社会人経験をフルに生かして希望条件を叶える転職を実現しやすい反面、転職に失敗してしまうとその後のキャリアで取り返すのが大変な時期とも言えます。
そのため、「転職を成功させたい」という思い以上に「失敗したくない」と考える人が多くなる傾向があります。
転職にはリスクが伴いますので、失敗する可能性を完全にゼロにすることはできません。
しかし、適切な準備を行っておくことによって、典型的な失敗パターンに陥ってしまうリスクを限りなく低く抑えることはできます。30代の転職はとくに事前準備に力を入れ、よくある失敗を未然に防いでいきましょう。
転職に向けた入念な準備は、転職活動中の自信となって自分に返ってくるはずです。