20代フリーターが正社員になるには?未経験からの就職を成功する3つのルート
[最終更新日]2024/11/19
現在、20代の転職市場はとても活性しています。
いわゆる「第二新卒」「既卒」をターゲットに、あらゆる業界の企業が求人を出しています。
業界によって人材不足が深刻なところも少なくなく、20代の既卒・フリーターの正社員採用、正規雇用への道も広がってきているのです。
目次
20代フリーターから正社員を目指す際のおすすめ転職エージェント
サービス名 | ハタラクティブ |
よりそい転職 |
マイナビジョブ'20s |
JAIC(ジェイック) |
転職エージェントナビ |
えーかおキャリア |
安定のお仕事 |
キャリアスタート |
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特徴 |
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公開求人数 | 約4,600件 | 非公開 | 約5,800件 | 非公開 | 約2.6万件 | 非公開 | 約1.2万件 | 非公開 |
得意業界/職種 | 営業、販売・サービス、事務・アシスタント、不動産・建設、IT・機械 など | 営業、販売・サービス、事務・アシスタント、ITなど | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 営業職メイン | デスクワークメイン | デスクワークメイン | ◎全業種・職種 |
対象地域 | 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部 | 関東・関西・東海・中国・九州 | 東京23区、大阪都心、名古屋都心 | 東京・大阪近郊 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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サービス登録先サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
20代から正社員を目指す際に意識すべきポイント
正社員を目指すなら、一日でも早く行動を!
現在フリーターの20代の人が正社員を目指す際にいちばん大切なことは、「一日も早く行動する」ことです。
ここで言う行動とは、具体的に以下の点を指します。
上記①~④のステップで、①~③の準備をせずに④「就職活動(転職活動)」を行ったとしても、なかなか上手くいきません。
また、①で自身の目指すキャリアの方向性を見出した時に、業種・職種によっては②~③の準備期間が相応にかかることもあるでしょう。
注意したいのは、②~③の準備期間は、年齢が上がるとともに更に多く求められる点です。
なぜかというと、国内の多くの企業では、就職者・転職者の採用に対して以下の意識が働いているからです。
- 「未経験」で採用する場合は、柔軟に物事を吸収できる若い世代に越したことはない
- 20代の若手社員は、30代以降と比べて年収コストもかけずに採用が可能。
- 現在、若手人材の恒久的な不足が発生している。
日本では今後の少子高齢化に伴い、「若手人材不足」は今後2040年頃まで進行するといいます。そのため、現在多くの企業が若手人材の獲得に勤しんでいます。
結果として、多くの企業で若手人材の正社員雇用受け入れ体制を広く設置しており、その対象はフリーター、非正規雇用の人も例外ではありません。
つまり、この傾向は20代フリーターの人にとっては「チャンスの時期」と捉えるべきでしょう。
また、早いタイミングでの正社員化は、その後の人生設計にもポジティブな影響が出やすいです。
正社員を目指すのであれば、そうした「チャンス」の時期を見逃さず、一日でも早い行動を起こすことが得策です。
どんな職種・業種で正社員になりたいのかを明確にしておこう
正社員に向けて具体的な行動を取る際は、先にも述べた通り「どんな業種・職種で、どんな働き方をしたいのか」をあらかじめ定めておくことが大切です。
新卒もしくは実務経験ありの求職者しか受け付けていない企業・業界もありますが、20代のフリーター・未経験からの応募を歓迎するところも多くあります。
ここで意識したいのは、それぞれの業種・職種によって正社員化に向けての準備する内容やその難易度も変わってくることです。
参考:20代フリーターから正社員として就職しやすい業種・職種
業種・職種 | 求人の特徴 |
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営業職 |
相手としっかりコミュニケーションを取れる、人と接することが好きなど |
事務職 |
基本的なパソコンスキル、コミュニケーション能力など。 |
IT業界(エンジニア・クリエイター・ディレクター) |
IT分野への興味があり学ぶ意欲がある、物事を論理的に考えられるなど。 |
製造業 |
「意欲的に取り組める」「責任感がある」など。 |
販売職 |
「人とコミュニケーションを取ることが好き」、「対人スキルに自信がある」など。 |
飲食業 |
「人とコミュニケーションを取ることが好き」「対人スキルに自信がある」など。 |
介護職 |
「相手の立場になって物事を考えられる」「人とコミュニケーションを取ることが好き」など。 |
建設業(土木) |
「体力に自信がある」「外で働いて仕事をしたい」など。 |
警備・清掃業 |
「責任感がある」「当たり前のことを当たり前にできる」など。 |
ここで挙げたおすすめの仕事だけでも、かなり幅広い仕事があります。
他にもご自身が興味を持っている職種があれば、求人サイトで「未経験」などのワードで絞り込んでから検索してみるとよいでしょう。
さて、ご自身が就きたい仕事について考えてみたところで、次章以降では「正社員になるための方法」について、以下3つに分けてご説明していきます。
20代フリーターからの正社員就職ルート
- ルート1)直接正社員を目指す
→営業職、IT業界、サービス業、介護職などの未経験者募集の多い職種・業種職種で正社員就職をする - ルート2)実務経験を積み、その後正社員化を目指す
→目指したい分野にて、派遣社員またはアルバイトとして経験を積み、その後正社員採用を目指す - ルート3)スクールなどで知識・スキルを培った後に正社員化を目指す
→プログラミングスクールや職業訓練所でIT・プログラミングなどの専門知識を学ぶ
自分に合いそうだと感じたルートから、確認してみてください。
ルート1) 20代フリーターから「直接正社員を目指す」
正社員として新しい職場を探したい人は、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは、求人の紹介をはじめ、必要書類の添削や面接対策など、転職活動に必要なサポートを行ってくれます。
もちろん、求人サイトを利用してご自身だけで転職活動を進めることも可能です。
ですが、その場合は基本的にインターネットや求人情報誌に載っている情報だけで転職先を探すことになります。
転職エージェントを利用すれば、担当のアドバイザーから企業の内情だったり、一般に公開していない企業も紹介してもらえます。
転職後のミスマッチを避けるためにも、転職先の情報は入念に調べておくに越したことはありません。
ご自身がより納得できる転職活動ができて、理想的な転職先を見つけるためにも、転職エージェントを活用しましょう。
以下に紹介するのは、20代フリーターの正社員転職を対象支援する転職エージェントです。
転職エージェントは人によって「合う合わない」が出てくることもありますので、最初の段階で複数の転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。
20代で正社員を目指す際の、おすすめの転職エージェント
ハタラクティブ
ハタラクティブは、フリーターや既卒など正社員未経験の方や経験の浅い第二新卒向けの就職・転職支援サービスです。
同サービスの特徴は、利用者の希望条件と企業の採用ニーズがマッチした求人のみ紹介していること。
他の転職エージェントに見られるような、「大量の求人を送る」ということはありません。
ハタラクティブでは企業の採用基準にマッチした求人のみ紹介していますので、応募した際に書類選考で落とされるケースが少ないのです。
求人の厳選紹介は、「内定獲得までの早さ」にも繋がります。
ハタラクティブ経由で応募した選考では、書類選考や一次面接がスキップされるケースも多く、その結果として「最短2週間で転職成功」のスピーディな転職を実現しています。
紹介先企業については、業種・職種未経験歓迎の求人や、若年層を長期育成したいといった考えの募集企業が多いのが特徴です。
サポート対応地域は北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州。オンラインでの面談も受け付けています。
参照:ハタラクティブ公式
ハタラクティブの登録者は20代が9割以上を占めており、社会人未経験者のフリーターのサポートも積極的に行っています。
転職活動が初めての人は、「まず何から始めたらいいのか」や「転職先の候補はどのように選んだらいいのか」といったことが分からず、不安を感じているかもしれません。
ハタラクティブの就活アドバイザーは、職種や応募企業の選び方から面接指導まで、マンツーマンでしっかりとサポートを行ってくれます。
就活アドバイザーは紹介先企業へ実際に足を運んでいるので、求人票や企業のHPだけでは分からない詳細な情報を把握しており、各企業の社風や求める人物像に合った面接対策をするといった、きめ細やかなレクチャーを可能にしています。
ハタラクティブ利用者の実に80.4%が内定を勝ち取り、転職を実現しています。高い内定率の秘訣は、就活アドバイザーのきめ細やかなサポートにあるといえます。
例えば、転職者とのヒアリングの際に「面接応対シート」を用いて、企業面接の際にどのような点に注意すべきかについて回答例を含めた面接対策を時間をかけて行ってくれます。
求人の募集要件で若干の経験・スキル不足があった際も、ハタラクティブのアドバイザーは「チャレンジしてみましょう」というスタンスを取ってくれます。
「未経験職にも挑戦したい」と熱意を持った転職者に、ハタラクティブは特におすすめのサービスになるでしょう。
ハタラクティブの特徴 |
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サービス対応地域 | 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州 |
拠点 | 北海道|東京都|神奈川県|埼玉県|千葉県|栃木県|茨城県|群馬|愛知県|岐阜県|静岡県|三重県|大阪府|兵庫県|京都府|広島県|岡山県|福岡県 |
求人数 | 約4,300件 |
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sは若手社会人に特化した転職サービスです。
今回が初めての転職になる人や、社会人としての経験が浅い第二新卒・既卒の人におすすめのサービスです。
社会人経験の浅い人や未経験者向けの求人が充実しており、「経験が浅い」「社会人経験が短い」ことを理由に転職支援を断られることはありません。
実際、マイナビジョブ20’sで紹介される求人の約70%は、「未経験OK」の求人です。
未経験でも意欲を重視して採用する企業を紹介してもらえますので、社会経験を問わず転職先を見つけやすいのが特徴です。
特徴 |
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サービス対応地域 | 東京・神奈川・札幌・大阪・愛知 |
公開求人数 | 約5,800件(2024年11月現在) |
とくに多い職種 | 営業|事務・管理・企画・経営|販売・フード・アミューズメント|美容・ブライダル・ホテル・交通|WEB・インターネット・ゲーム|クリエイティブ|ITエンジニア|電気・電子・機械・半導体|医薬・食品・化学・素材|建築・土木|コンサルタント・金融・不動産専門職・士業など |
転職の方向性が定まっていない人は、登録後に無料で利用できる「Web適性診断」を試してみましょう。診断内容を踏まえ、担当エージェントに相談できます。
JAIC(ジェイック)
JAIC(ジェイック)は、既卒・第二新卒・フリーターに特化した転職支援サービスです。
ジェイックの特徴は、正社員への就職に向けての体制が非常に充実している点が挙げられます。
ジェイックを利用した人のうち、実に81.1%以上※が正社員就職を実現させているのです(※2024年11月現在 公式サイトより)。
画像引用元:ジェイック公式サイト
「正社員への就職に向けての体制」としてまず挙げられるのが、無料の研修サービスです。
社会人に必要なスキルやスタンスであったり、営業職に求められる知識・スキルに関するノウハウを、無料で学べます。
その他、面接対策をはじめとする活動サポートも充実しています。
また、ジェイックが保有する多くの求人は、メーカー・商社業界などの「営業職」です。
内定後の定着率を重視しているため、金融・不動産・飲食などの離職率の高い求人に関しては紹介しない方針を取っています。
特徴 |
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サービス対応地域 | 関東・関西・東北・中部・中国・九州 |
公開求人数 | 非公開 |
とくに多い業種 | メーカー|商社|サービス|不動産|IT|広告など |
社会人未経験の人は、ジェイック登録後に5日間の無料研修があります(オンライン)。事前にスケジュールを調整しておくとスムーズでしょう。
就職ショップ
就職ショップは20代・既卒・フリーターを中心とした若手人材向けに特化したサービスとなっています。
扱っている求人はすべて未経験者歓迎・人物重視のため、社会人経験が短い人や経歴にあまり自信がない人でも問題なく利用できるのが特徴です。
「あなたの可能性は、あなたが思うよりずっと大きい」というキャッチフレーズの通り、キャリアコーディネーターが就職・転職希望者の可能性を十分に引き出し、若手育成に力を注ぐ企業を紹介してくれます。
また、就職ショップでは応募時に書類選考「なし」で直接面接へと進められる求人が多いといいます。
特徴 |
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サービス対応地域 | 関東、関西 |
拠点 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、神戸 |
求人数 | 非公開 |
とくに多い職種 | 営業|製造|接客・販売|事務|ITなど |
就職ショップは「模擬面接」が強み。練習を通じて担当コーディネーターに「良かった点・悪かった点」の両方をフィードバックしてもらうとよいでしょう。
参考:担当キャリアアドバイザーとの「相性」見極めポイント
- キャリア相談に親身に乗ってくれるか
- 求人を紹介する際に、「なぜおすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
- 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
担当キャリアアドバイザーとの相性を見極めるポイントは、「相談に親身に乗ってくれるか」、「紹介する求人について、その理由、なぜおすすめなのかをきちんと説明してくれるか」、「求人紹介やその後の連絡のペースは適切か(あなたに合わせてくれるか)」の3点です。
転職エージェント利用時は、ぜひ意識してみてください。
「未経験可」の募集の多い転職サイトを活用する
「求人は自分の目で探して、応募したい」という人は、20代向けの求人が豊富な転職サイトを活用するとよいでしょう。
特に以下サイトは若年層のポテンシャル採用の意識の高い企業求人が多く、おすすめです。
タイプ | 全般・網羅型 | 全般・網羅型 | 全般・網羅型 | IT・Web業界に強み | 20代・若手に強み | ベンチャー企業に強み | ハイクラス転職に強み | 女性の転職に強み | 女性の転職に強み |
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サービス名 | doda |
リクナビNEXT |
エン転職 |
Green |
Re就活 |
Wantedly |
ビズリーチ |
LIBZ |
女の転職type |
メリット |
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デメリット |
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求人数 | 約26万件 | 約90万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約1.0万件(※募集職種と勤務地の組み合わせで件数算出) | 約10万件 | 約14万件 | 非公開 | 約2,400件 |
得意業界/職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | IT・Web業界 | 営業・企画・事務・管理・販売・技術職(エンジニア)等 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | 営業・企画・管理・販売系職種 | ◎全業界 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
スカウトの多さ | ◎多い | ◎多い | 〇ふつう | ◎多い | 〇ふつう | ◎多い | ◎多い | ◎多い | 〇ふつう |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
ルート2)実務経験を積みながら正社員を目指す
20代フリーターの人が正社員を目指す方法として、「正社員以外の雇用形態で働いて、その後に正社員として登用される」という選択肢もあります。
つまり、実務経験を積みながら正社員を目指していくことになります。
例えば、目指す業種・職種において、「正社員として求められる知識・スキル、経験」があり、あなたがまだその域に達していない場合に有効でしょう。
具体的な方法としては、以下の2つが挙げられます。
「紹介予定派遣」を活用する
紹介予定派遣とは、最初に派遣会社から派遣社員として一定期間勤務したのち、ご自身と派遣先が合意した上で正社員になれる仕組みのことです。
この仕組みの一番のポイントは、「入社後のミスマッチの確率を限りなく減らせる」ことです。
派遣社員として働くことで、「自分はこの会社に合うのか」や「会社の環境」を事前にチェックできます。
フリーターは転職活動の際に「未経験OK」の求人以外での採用が難しくなることが少なくありませんが、紹介予定派遣では、派遣社員として働く期間にスキル・経験を培っていけるのです。
つまり、派遣期間中にしっかりとパフォーマンスを発揮する、またはポテンシャルを見せられれば、正社員として採用される可能性を高められます。
20代で「紹介型派遣」を目指す際の、おすすめの人材紹介会社
サービス名 | アデコ |
テンプスタッフ |
スタッフサービス |
パソナ |
リクルートスタッフィング |
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特徴 |
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求人数 | 約1.1万件 | 約5.9万件 | 約16万件 | 約1.4万件 | 約1.2万件 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | 全都道府県 | 全都道府県 | 全都道府県 | 全都道府県 | 全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
「アルバイト」からの正社員登用を目指す
企業によっては、アルバイトとして雇用された後に、正社員に登用される制度が用意されているところもあります。
実際、厚生労働省が発表している「労働経済動向調査(2020年2月)の概況」では、調査対象企業のうち、正社員登用制度がある企業は73%というデータが出ています。
正社員登用制度あり | 正社員登用実績あり | |
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調査産業全体 | 73% | 51% |
医療・福祉 | 75% | 60% |
不動産・物品賃貸業 | 72% | 53% |
製造業 | 73% | 52% |
宿泊業・飲食サービス業 | 80% | 42% |
制度自体はあるものの、実際に「正社員登用の実績」があるのは、そのうちの半数程度のようです。
もし、ご自身の中に「この会社に入りたい」「正社員の募集はあまりないけど、○○業界で働きたい」という明確なビジョンがあれば、正社員登用制度がある企業にアルバイトとして働くのもありでしょう。
実際に、大手の上場会社にアルバイトとして入社し、その後正社員としてのキャリアアップを果たした人も少なくありません。
ただし、ここで注意しておきたいのは、「必ずしも正社員になれるわけではない」ということです。
正社員になるまでに時間がかかる場合もあれば、なれないケースもあります。
この点においては、制度自体が形がい化しているところも少なからずあるので、「実際にその企業で正社員登用された社員がいるのか」を面接などの段階で聞いてみるとよいでしょう。
いずれにしても、アルバイトから正社員登用されるためには「ご自身の努力」と「会社との信頼関係を築けたか」がポイントになるでしょう。
ルート3)スクールや職業訓練でスキルアップして正社員を目指す
「正社員にはなりたいけど、今の自分のスキルでは就職できるか不安」という人は、まずはご自身のスキルアップを図るのも一つの手です。
例えば、ハローワークの「職業訓練」では、基本的なパソコン操作から「簿記・会計」、「Web関連」、「プログラミング」、「CAD」、「宅建」、「ファイナンシャルプランナー」など、様々なコースを受け受講できます。
そのほか、ITエンジニアでの正社員を目指す人は、プログラミングスクールに通うのもおすすめです。
ハローワークの「職業訓練」を活用する
ハローワークの職業訓練は、スキルアップを果たしてから就職したい人におすすめの公共サービスです。
国が行っている支援ということもあり、原則として「無料」で利用できます。
訓練内容としては、主に以下の種類があります。
- WEB制作
- パソコン・Office
- プログラミング
- 宅建不動産
- 金融FP
- 医療事務
- 介護
それぞれ「基礎コース」と「実践コース」に分かれていて、期間はどちらも3ヵ月から6ヵ月です。
どのコースも、「手に職をつけられる」ものが多いので、就職活動を進める際にもアピールポイントになるでしょう。
加えて、収入制限などの一定の条件付きではありますが、月額10万円の給付を受けながら職業訓練を行えます。
※詳しくは「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」厚生労働省にて、ご確認下さい。
また、ハローワークでは、職業訓練に加えて求人の紹介も行っていますので、こちらも併せて利用できます。
ハローワークはそれぞれの地域に出張所を構えており、また求人は近隣が勤務地となっているものが多いため、お住いの近くで就職したい人にとっては良い方法です。
一方で、都市部にあるような「大企業」や「待遇が良い企業」などの求人は豊富に扱っているとは言えず、質が低い求人を紹介されることもあるので、注意が必要です。
「選択肢を広く持つ」という意味でも、併せて転職エージェントを利用するとよいでしょう。
ITエンジニアを目指す人は、「エンジニアスクール」がおすすめ
経済産業省が2019年3月に発表した「IT人材需給に関する調査」では、IT人材の不足が深刻な状態であることを示しています。
つまり、経験者だけでなく、未経験としてITエンジニアを目指す人への需要は現在も高く、今後もさらに高まっていくでしょう。
そうした背景から、20代フリーターの人も未経験からITエンジニアを目指すことは十分に可能なのです。
ITエンジニアを目指すうえでは、「エンジニアスクール」を活用してスキルや知識の習得をした後に、転職活動を始めるがおすすめです。
なぜなら、完全に未経験・無知識のままITエンジニアとして働き始めるよりも、しっかりとした準備をしたうえで仕事に臨めるからです。
ただし、こちらはおおよそ10万円~25万円ほどの費用がかかってきます。
その分、ハローワークの職業訓練で学ぶよりも短期間で知識・スキルを習得できます。
加えて、スクールによっては、ITエンジニアとしての知識やスキルを指導するだけでなく、その後のキャリア支援も行ってくれるところもあります。
参考:正社員としてITエンジニアを目指す際の、おすすめのエンジニアスクール
エンジニアスクール | 主な特徴 |
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キャリスタカレッジ |
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ネットビジョンアカデミー |
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ウズウズカレッジ |
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Aidemy Premium |
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iOSアカデミア |
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DMM WEBCAMP |
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コードキャンプ |
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テックアカデミー |
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まとめ)20代の「正社員経験なし」は、すぐに挽回できる。一日も早く行動を
20代フリーターから正社員を目指したいと思っている人は、今すぐにでも行動しましょう。
月日が経過するごとに、正社員への道は少しづつ狭まってきてしまいます。
今回は、「20代フリーターの人が正社員になる方法」として、3つのルートを紹介しました。
20代フリーターからの正社員就職ルート
- ルート1)直接正社員を目指す
→営業職、IT業界、サービス業、介護職などの未経験者募集の多い職種・業種職種で正社員就職をする - ルート2)実務経験を積み、その後正社員化を目指す
→目指したい分野にて、派遣社員またはアルバイトとして経験を積み、その後正社員採用を目指す - ルート3)スクールなどで知識・スキルを培った後に正社員化を目指す
→プログラミングスクールや職業訓練所でIT・プログラミングなどの専門知識を学ぶ
ご自身に合いそうな方法は見つかりましたか?
20代はまだまだ若い年齢なので、ご自身の可能性を切り開いていくためには行動あるのみです。
就職・転職活動が成功することを、心より願っています。