『みんなの転職「体験談」。』
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派遣のネットワークエンジニア。常駐から在宅へと働き方を変えて|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
IT
職種
ネットワークエンジニア
従業員規模
50名
年収
450万円

転職後

AFTER
職業
IT
職種
ネットワークエンジニア
従業員規模
150名
年収
380万円

目次

てんぷーさんの転職ストーリー

1これまでの私

職業、ネットワークエンジニア。私生活は夫と二人暮らし。

イメージ図:ネットワークエンジニアとして働く女性

転職したのは、新型コロナウイルスの感染が広がりはじめた2020年3月の頃です。

それまで私は、ネットワークエンジニアの派遣社員として働いていました。

学生の頃から「インターネットを扱う仕事に就きたい」と思っていましたので、仕事にやりがいを持って取り組めていました。
また、残業も殆どなくプライベートの時間も十分に確保できていたので、職場にも働き方にも満足していました。

ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアは、企業や組織のコンピュータネットワークの設計、構築、運用、保守を担当する専門職です。
ネットワークインフラを整備し、セキュリティ対策やトラブルシューティングを行います。

ネットワークエンジニアの主な仕事内容

仕事内容 説明
ネットワークの設計 クライアントの要件をもとに、ネットワークの構造や機器の選定、配置を設計します。効率的で信頼性の高いネットワークを構築するための計画を立てます。
ネットワークの構築と設定 設計に基づいて、ルーターやスイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器を設置し、設定を行います。ネットワークのテストも実施します。
運用と保守 ネットワークが安定して稼働するよう、日常的な監視やメンテナンスを行います。障害が発生した場合は迅速に対応し、復旧作業を行います。
セキュリティ対策 ネットワークのセキュリティを確保するために、不正アクセス防止やデータ暗号化などの対策を講じます。最新の脅威に対応できるよう、セキュリティの強化を継続します。
トラブルシューティング ネットワークに問題が発生した際、原因を特定し、解決策を講じます。迅速な対応が求められ、問題解決後の再発防止策も行います。

私生活は、夫と私の二人暮らしでした。

日々の楽しみは読書をしたり、ゲームをしたりすることです。
残業がほとんどない会社だったので、夕飯の支度などをする前に2時間ほど趣味の時間に充てていました。

夫とは「お互いにそれぞれの時間を大切にしよう」ということで、干渉しあうことなく、良い関係を築けていました。

また、美味しいものを食べることも、日々の楽しみの一つでした。焼肉やお寿司などを食べるために、夫や友人と週に一回ほどは外食をしていました。

2転職のきっかけ

派遣元から「次回の契約更新はない」と言われて。

イメージ図:新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて

2020年2月に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で常駐先の会社の方針が変わり、客先に常駐している人材の契約が打ち切られることになりました

そして、残念ながら私もその対象になってしまったのです。

契約が切られたことで所属している会社に戻されたのですが、新型コロナウイルスの影響で新たに参入する案件がまったく発生しない状態でした。

他にも私のように常駐先が見つからない社員もいたので、会社にとっては人件費が重くのしかかっていたのでしょう。社内でも徐々に解雇される人間が増えていきました。

私は途中で契約が切られることはありませんでしたが、

派遣元

「○○さんも現行の2020年3月までで契約は終了させてもらう予定です。申し訳ないのですが、そのつもりでいてください。」

――と、派遣元から、次回の契約更新はないことを伝えられました。

当時私が所属していた派遣会社では、一社の顧客への依存傾向があったのです(そして、そこは私が常駐していた職場でもありました)。
ですが、その顧客から契約を打ち切られてしまったのです。売り上げの減少はとても大きかったのでしょう。

今思い返しても、仕事中は暗い、灰色のような雰囲気でした。
コロナ禍で社会の行く先も不透明で、派遣会社の将来はさらに不透明。
悲しむというよりも、「早くこの状況から抜け出したい」というのが本音でした(そもそも社会全体がそんな状況でしたので、抜け出せるものではなかったのですが)。

そうして私は、転職活動を始めることにしました。

3転職活動中

転職活動を進める上で一番不安だったのは、経済面

イメージ図:夫の協力を得ながら、求人サイトで転職活動を行って

転職活動をはじめて、まず驚いたのが求人の少なさでした。
新型コロナウイルスが広がりはじめている状況でしたし、また私も40代と若くなかったこともあったのでしょう。

求人探しは、主にリクナビNEXTエン転職などの転職サイトを利用して地道に求人を探すことにしました。

転職エージェントの利用も考えましたが、今回はコロナ禍ということも考えて、利用は控えることにしました。

あとから知ったのですが、電話やオンラインでのサポートも行っているところも多いようで、それであれば利用するべきだったかなとも思います。

今回、転職活動を進める上で一番不安だったのは経済面でした。
夫の収入も不安定でしたので、何ヵ月も転職先が決まらないという状況が続いてしまっては、家計が厳しくなることは目に見えていたからです。

そんな不安を和らげてくれたのが、新型コロナ対策の一環として実施されていた「緊急小口資金制度」。そのお金を転職費用や生活費に回せて、なんとかやりくりができたのです。

緊急小口資金制度とは

生活福祉資金貸付制度の一種。

新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて、貸付の対象世帯を低所得世帯以外に拡大し、休業や失業などにより生活資金でお悩みの方々に向けた、緊急小口資金などの特例貸付を実施しています。

引用元:「生活福祉資金貸付制度」厚生労働省

また、夫も全面的にサポートしてくれました。
一緒に求人を探してくれたり、履歴書や職務経歴書のチェックをしてくれて本当に助かりました。

そうした中、私は「これまでの経験を活かして、新しい職場でスムーズに働けるように」と、できる限り前職と仕事内容が似たような求人をピックアップし、応募していきました。

いくつか「ここが良いかも」と思える求人を見つけられ、最終的には前職とほぼ同じ業務内容で、転職先が決まりました。

4転職後

在宅ネットワークエンジニアの仕事

イメージ図:在宅を中心とした働き方にシフト。

新しい会社の仕事は、前職と同じネットワークエンジニアです。

業務で使用するツールは異なりましたが、ネットワーク監視やその他トラブル対応をするという点では前職とさほど変わらない業務内容でしたので、大きな不安なく臨むめました。

また、社員もいい人ばかりで、コミュニケーションを気軽に取れるので仕事がしやすい雰囲気でした。
当時は「オンライン飲み会」が流行っていて、よくやりました。

また新しい職場ではコロナ禍に対応すべくリモートワーク環境を構築しつつあって、緊急事態宣言が出ている時にはフルリモート体制(週5フルでの在宅勤務)となりました。

緊急事態宣言が終了した後も、基本的には在宅勤務で状況に応じて出勤するという体制は継続されました。
そして私はそのおかげで、自分の自由にできる時間が増えました。

5その後、どうなったか。

不測の事態に備えるということ。

イメージ図:不測の事態に備えるということ

新型コロナの影響によって会社の業績が著しく悪くなり、解雇されるということは、ある程度予想がついていたはずでした。
しかしテレビなどのニュースでそういった情報を耳にしても、どこか他人事だと思っていたのかもしれません。

とはいえ、解雇された時期が少し遅かったので、金銭面などで事前に準備をして転職活動を始められたのは幸運でした

他の同僚のように2020年のはじめに解雇されていたとしたら、かなり焦っていたと思うし、事前に準備もできなかったはずです。

また、現在の「在宅ワーク」という、私にとって新しいスタイルで仕事ができているのは、新鮮さもあって楽しいです。

そして今回の転職で学べたことは、「予測できない事態が発生した際には、自分事として考えなければならない」ということです。

現在も新型コロナの感染は落ち着いていませんし、今後もいつこのような状況が起こるともわかりません。
「私は大丈夫だろう」と思わず、不測の事態が自分の生活や仕事にどんな影響を及ぼすかを考える必要があると感じました。

◇ ◇ ◇

私は以前にも何度か転職をしているので、あまりにも転職回数が増えてしまうと「いい加減な人材」だと思われるかもしれません。
そうならないためにも、今所属している会社は最低でも3年以上は働き続けたいと思っています。

また、在宅でも仕事ができることが分かったので、今後は自宅でネットワークエンジニアの仕事をしつつ、何か別の仕事にチャレンジして収入源を増やせればと思っています。

複数の収入源を持っていれば、リスクマネジメントにもなるでしょうから。

そのためには今以上のスキルや技術が必要になってきますので、少しずつではあるのですが、今はIT資格の取得を目指して勉強しています。

具体的には、「応用情報技術者試験」の資格を目指しており、無事に資格を取得できたら次は、ネットワーク関連の資格を取得しようと思っています。

応用情報技術者とは

応用情報技術者は、ITに関する高度な知識と技術を持つ専門家として、システム開発や運用、管理に関わる業務を担う資格です。
経済産業省が認定する国家資格であり、基本情報技術者よりも上位に位置します。

応用情報技術者の概要

項目 説明
資格で学べること
  • システム設計・開発に関する知識
  • プロジェクト管理や品質管理の技術
  • ネットワークやセキュリティの基礎と応用
  • 経営戦略や情報戦略の策定方法
平均学習時間目安 200〜300時間程度が目安とされており、基本情報技術者の知識がある場合は、さらに短縮することが可能です。
参考サイト 応用情報技術者(IPA)

在宅勤務によって家に居る時間が増えたことで、日々の過ごし方にも大分変化がありました。

プライベートの時間を大切にしつつ、「不測の事態」にも備えられるよう、時間を上手く活用して色々と勉強していきたいと考えています。

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