『みんなの転職「体験談」。』
『みんなの転職「体験談」。』

『みんなの転職「体験談」。』は、20~50代社会人男女の、 「転職したいけれど、迷いや不安で行動を踏み出せない」を 解決し、
より良い将来を目指した一歩を踏み出していける為の、 生々しい体験談情報やナレッジを提供するWebサービスです。

MENU

アパレル、ITメーカー、フリーランス、そしてWebサービス。「私の本当にやりたいこと」を探して|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
ITメーカー
職種
Webデザイナー
従業員規模
200人
年収
秘匿

転職後

AFTER
職業
アパレル(ECサイト運営)
職種
Webデザイナー・エンジニア
従業員規模
100人
年収
秘匿

目次

のりこさんの転職ストーリー

1これまでの私

「本当にやりたいこと」を模索して…。

イメージ図:アパレルショップ

振り返れば、いつも「本当にやりたいことって何だろう」と考えていました。

グラフィックデザインの専門学校を出て、最初に勤めたのは、とあるアパレルの会社
私の業務は、その会社が運営するECサイトの更新作業でした。

参考:アパレル会社のECサイト運用の主な仕事内容

仕事内容 説明
商品登録 新商品のデータをECサイトに登録し、商品ページを作成します。写真撮影、商品説明、価格設定などが含まれます。
在庫管理 商品在庫を管理し、在庫状況を適時更新します。欠品防止や過剰在庫を避けるための調整を行います。
受注処理 顧客からの注文を確認し、発送手続きを行います。受注データの入力や確認作業を行います。
顧客対応 メールや電話での顧客からの問い合わせに対応し、問題解決を行います。
マーケティング活動 ECサイトの売上向上のためのプロモーションやキャンペーンを企画・実施します。SNSやメールマガジンを活用します。
データ分析 売上データや顧客行動データを分析し、改善点を見つけ出します。サイトの改善提案や新たなマーケティング戦略の立案を行います。
サイトメンテナンス ECサイトの定期的なメンテナンスやアップデートを行い、サイトの正常な運営を維持します。

当時、私の「やりたかったこと」はアパレルの仕事です。ファッションが好きでしたから。

社内にはデザイナーが何人もいました。
──もう大分昔のことだったからかもしれないけど、その人達は服飾の専門的な勉強はあまりしてこなかったみたいで、センスだけで仕事しているような感じで。

それを見ていて、

(…なんか、私にもできそうだよな)

なんて思っていたりして笑。

でも、すごく残業の多い職場で、自分の時間をほとんど持てなかったですし、やりたいことを任せてくれる雰囲気もなくて。

(ここで続けていたら、このまま何も変わらず歳を取ってしまいそう)

そう思って、その会社は3年ほどして退職しました。

2社目は、ITメーカーの会社でした。

スーパーコンピュータを作っている会社で、大学や研究所が主なクライアントで。
そこでは広告のデザインから、社内向けサイトの更新等の業務に関わりました。

1年ほど経ったとき、部署の部長が、私のデザインの仕事を「もっと頑張ってほしい」と応援してくれて。

部長

「通える学校があれば、チャレンジすると良いよ。会社に申請すれば経費が出る場合もあるから」

と言ってくれたのです。

多分、その部長は「業務に関わるところ」で勉強してほしいということを言っていたと思うんですが、当時の私は「それなら!」と思い、ずっとやりたかった服飾を学べる夜間学校に通い始めました

──ええ、当時の業務とはまったく関係しません。…本当に、親の心子知らず、ですよね笑。さすがに経費は申請しませんでしたけど。

でも、それでも部長は応援してくれたんですよね。私が「(学校に通うので)残業が無理な日があります」と言った時に、「頑張れ」って言ってくれて。──嬉しかったです。

ですが、仕事と学校の二重生活は、想像以上に大変でした。

服飾学校からは課題が山のように出て、でもそれをやっている時間がなくて。
睡眠時間を削っても、それでも間に合わなくて、しょうがなく業務が暇になるタイミングを見つけては、会社のトイレの個室に入ってやったりしていました笑。

2転職のきっかけ

ある時、「この会社に未来はない」と気付いて。

イメージ図:オフィス街の人々

しばらくは忙しいながらも充実した日々を過ごしていたのですが、段々と会社で依頼される仕事が減っていって、いつしか「あれ、今日は結構ヒマだったな…」という日が増えるようになりました。

──会社のクライアントが離れていき、業績が悪化していたのです。

ちょっとした事業縮小を繰り返すようになって、社長が新しく変わったと思ったら、また更に新しい社長に変わったり。

同僚

「なんだか、うちの会社ヤバそうだね」

そんなことを同僚と話しているうちに、とうとう部署内でリストラが始まって。
(ああ、きっと、私のところにも来るんだろうな)と思っていたのですが、なぜか私よりも先に他の人が次々とリストラの宣告を受けていきました。

1ヵ月、2ヵ月と経つうちに、周りに無人の机がどんどん増えていって、前は少し騒々しいくらいだったフロア内の話し声もひっそりとしていって。

リストラによる退職だけでなく、「ここにいても未来はない」と、自分から巣立っていく社員の人たちも多かったです。しかも、これまでチームの中核でバリバリ働いていた存在感ある人達のほうが、真っ先に辞めていきました

そしてまた数ヵ月が経って、とうとう、私のところにもリストラの話が来ました。

別部署と統合することになって、デザインの仕事をするスタッフが余剰になるから──
と、人事の方は話されていました。

え?──そのときの心境ですか?

そうですね…。不思議と、そこまでショックはなかったんです。
それよりも、これまで一緒に働いた人達が退職してどんどんいなくなっていったのが、とにかく寂しかったですね。──なんというか、「この場に、取り残されていく」、そんな感覚だったんだと思います。

仕事を頑張って気を紛らわそうとしても、その仕事自体も殆どおりてこない状態でしたし。

私自身も、「このままじゃダメだ」と思っていましたので、リストラを受け辞めることにしました。

3転職活動中

「ダラダラ」の毎日を変えたきっかけは「アバター」。

イメージ図:ゲーマーの女性

会社を辞めてからしばらくは、転職活動は行いませんでした。

というのは、その後も会社にいた人から連絡くれて、デザインのお仕事をもらったりしていましたので

また、時期が少し遡りますが私は結婚し、ちょうど夫も自宅で個人事業としてデザイン関連の仕事をしていましたので、その手伝いもしたりしていました。

でも、その期間もそれほど長く続かなくて。
なんでって、私が嫌になってきたんです。そういう生活が。

夫も私も自宅作業ですので、どうしても生活がルーズになりがちでした。
いわば、2人とも「いつ仕事しても、いつ寝ても良い」状態ですから笑

納期が近づくまではダラダラして、そろそろヤバいぞとなったら半徹夜で急いで作業する──そんな毎日の繰り返しでした。
また、依頼される仕事の内容も誰でもできるような、淡々と作る内容が多かったのも、ひとつの要因だったのかもしれません。

頼んでくれた人は「いつもありがとう」だったりとか、「この色、素敵です」とか褒めてくれましたけど、正直私は、

(こんなの、誰でもできるじゃん)

と思ってしまっていました。

そんな風に「やりたくないな…」って気持ちが強まっていって、私自身、手掛けた作品を自分で見て「センスないな…」と思うことも多くなってきて。

丁度そのころ、以前登録していた派遣登録のところから、「都内でアパレル関連のWEBサイト業務」募集の連絡が来ていたんですね。

それで夫にもう一度会社で働きたいからと言って、その派遣の仕事に応募して面接しに行ったら、すぐに採用が決まって。
そして、私の3社目の仕事生活が始まることになりました。

◇ ◇ ◇

この間を振り返ってみると、なんというか…本当に、「自分を見失っていた」という感じでした。

買い物以外はほとんど家にずっといて、誰とも話さないような日が続いたりして。
日々、空いた時間は好きなことばかりやっていました。ゲームとか、漫画とか笑。

もう1日中やっちゃうんです。朝起きてしばらくして、「そうだ、ゲームでもしようかな」って思って、次に我に返る時はもう夕方とか夜になっていて。

楽しいことは楽しいんですけどね。
でも、気持ちは全然満たされなかった。いつも空虚さが漂っていて。

そんなある日、とある3Dオンラインゲームで「自分でアバターのファッションを作れる」というのがあるのを知ったんですね。3Dソフトで作った服をゲームにアップロードすると、その世界で使えるんです。

(なにこれ、面白そう…)って思って、もともとファッションとか好きでしたし、なんか創作意欲が湧いてきちゃって、それこそ徹夜で3Dのファッションを作りました。

作り終えてから、ゲーム上で私のアバターにそのファッションを着せるわけですよね。そうしたら、ほかのプレイヤー達から、「かわいい!」とか「その服どうしたんですか?」、「自分で作ったんですか!?スゴイ!!」とか言ってくれて笑。「欲しいです」と言ってくれたユーザーにはプレゼントしてあげたりして。

そのとき、しばらく忘れかけていた感情──「創るのって、楽しい」という想いを純粋に感じることができて。
それが、「いいかげん、今の生活を変えなきゃ」という想いを更に推し進めて、ようやく私の重い腰をあげさせた、大きなきっかけだったかもしれません。

4転職後

新しいアパレルECサイトの職場では、1日目からデスマーチだった。

イメージ図:デスクで悩む女性

入った初日から、ヤバかったです笑

丁度私の初出勤の日に「公開したい」というECサイトがあって。

上司

「このECサイトね。あと3時間後には本番反映したくて。初日で悪いんだけど、色々手伝ってほしいの」

そう私に声かけたのは、40歳前後の女性で、まるでドラマから出てきたんじゃないかっていうくらいパリッとした、キャリアウーマン風の方でした。

まだ右も左もわからない状態でしたので非常に不安になりましたが、「わかりました」と、私はそのサイトの更新作業に入りました。

──が、うまく表示されないんです。
データベースに登録されているはずの商品情報が、なぜか画面に出てこない。

「あの…、商品がちゃんと(画面に)出てこないみたいですけど」

上司

「そう。ちょっと調べてみてくれるかな」

「あの、できれば、これを作った人に直接聞いた方が早いと思うんですけど…」

上司

「もう公開まで3時間切っちゃってるから、そっちに連絡して対応してもらう時間なんて無いのよ。申し訳ないけど、このまま何とか直してほしいの」

そのECサイトのシステムを構築した人は社外の人で、連絡を取るにもすぐに返事を貰えない状況とのことだったのです。

キャリアウーマン上司は「なるべく急いでね」と私に言って、私の隣に椅子を持ってきてそこに陣取りました。そして、そこで修復に向けてアドバイスしてくれる──と思ったら、そんなことなしに、何も言わずにじっと私の作業と画面を眺めているのです

その人はプロデュース業の方でしたので、システムとかプログラムとかは、私以上に分かっていなかったんですよね。
しばらく隣にいすわられて、さすがにこれはやりづらいと思って、

「あの、すみませんが…、もうちょっと時間かかりそうなのと、作業に集中したいので…」

と私が言うと、上司の方は

上司

「あ、そうだよね!──ごめん、本当ごめんね?」

と言って、すこしいたずらっぽく笑いかけて、颯爽と立ち去っていきました。
──が、10分経ってからまた私のところにやってきて、

上司

「あとどれくらい(で直りそう)?」

と聞いてきて。

「いえ、まだなんとも…」

上司

「そっか。うん、了解」

──その10分後に、上司はまたやってきました。

上司

「あとどれくらい?」

(…うそでしょ…)

もう、頭から煙が出てくるんじゃないかっていう状況でした。

私は私で、Webグラフィックはやっていてもプロブラムはそこまで詳しくなくて。

そのECサイトを開発した人が残したドキュメントを漁って調べていましたが、これではもう埒があかないと、続いてインターネット上のフォーラムやら質問掲示板やらを駆使して、なんとか問題の箇所を探り当てていこうとしました。
とにかく急がなくてはと思い、「至急お願いします」と掲示板に書き込んで、ほかのネットユーザーから嫌がられたり怒られたりして、そうしたら(ああもうこの掲示板はダメだ)と別の掲示板に書き込んでいって。

冷や汗が、ダラダラと流れ続けました。

プログラムの調査と修正を始めて、2時間以上が経ちました。

そしてその間も、10分おきにやってくるキャリアウーマン上司にいいかげん我慢の限界が訪れようとしたとき、

(あれ?…もしかして、こうやればいいんじゃない?)

ふと、一筋の光明が見えて、それをゆっくり、慎重に、注意深く辿って行って。
そしたら、次の瞬間、一面に、会社のアパレル商品がきれいに並んだ画面が表示されて。

──そうです、直ったんです笑。

ちょうどそのとき、上司の方が10分おきの巡回にまたやってきていて。
私のPC画面を見てその方が声にならない声(歓喜の声)を上げてくれました。

私はというと、もうそこで精も根も尽き果てていて…茫然自失状態でした笑。

とにかく、直って良かったですね。
上司の方はとても喜んでくれて、私に感謝してくれました。

…こうやって当時のことを思いなぞっていくと、今でも冷や汗が湧いてきそうです。

本当に、大変でした。
忘れられない思い出です。

参考:国内の主なプログラミング質問掲示板

掲示板名 説明
teratail 日本国内最大級のプログラミング質問掲示板。幅広いプログラミング言語や技術に対応しており、初心者から上級者まで利用されています。
Stack Overflow (日本語版) 世界的なプログラミング質問サイトの日本語版。高い技術レベルの質問と回答が多く、プロフェッショナルにも利用されています。
Qiita 技術者向けの情報共有サービス。質問掲示板としても機能し、特に記事形式での回答が豊富です。
CodeLab エンジニア向けのコミュニティサイト。質問掲示板としての機能も持ち、特に実践的なコード例やノウハウが共有されています。
Yahoo!知恵袋(プログラミングカテゴリ) 一般的なQ&Aサイトのプログラミングカテゴリ。初心者向けの質問が多く、幅広いユーザーに利用されています。

5その後、どうなったか。

私が好きと思える仕事。

イメージ図:カフェでくつろぐ女性

入社初日に悪戦苦闘した思い出のECサイトでしたが、その1ヵ月後には全面リニューアルされて笑。
あの苦労は何だったんだ…と思いました。

その会社の特徴というか、傾向で「とにかくすぐに(サービスを)変えたがる」というのがあったんですよね。

その「変えたがり屋」は主に役員の2人。

私たちのオフィスとは別の、六本木のオシャレなマンションで、ひたすらオシャレな雑誌を見ていて「あー、うちのサイトもこういうデザインにしたいね」、「うん、良いんじゃない?」みたいなコミュニケーションをして。それで変わっちゃうんです。何もかも。

それでその後は、ほかの社員はまさに私が入社初日に味わったような忙しさを連日のように被って。
当然ながら、残業も多かったです。

──これは私の勝手なイメージなんですけど、アパレル業界の人たちって、ルーズな人が多いんですよね。
皆、どこかしらルーズなところがあって、キチッとはしていない。

結局、ごく一部、キャリアウーマン上司のようなキチッとした人がいて、それで何とか会社が回っている──そんな印象を受けました。

でも、楽しかったです。

色々嫌なこともあったけど、全体的に見たら楽しかった。

私のようなWebデザイナーの職種の人だけでなく、その他にもプログラマーやディレクター、生産管理、とにかくいろんな職種の人たちがいて。同世代の人や若い子も多かったですし、アルバイトの学生の子もいたりして、そして、いろんな繋がりがあって。

そのころ丁度ドラクエのオンラインが流行ってたんで、昼休みにゲーム好きな人たちと集まって公園でドラクエやったりして笑。
それから、会社で扱っている服が安く買えるからと、皆でショッピングに行ったり。本当、楽しかったですね。

残念ながら私は連日の仕事の忙しさでちょっと体調を崩しちゃって、その3年後に退職してしまったんですけど、できたらずっと、続けたかったです。

◇ ◇ ◇

そして今、私は自宅療養の期間を経て、再度また転職活動を始めています。

え?
次に働くときに意識したいこと──ですか?
そうですね、──自分の「こだわり」を守りたい。…ですかね?

仕事していて妥協してしまうことって、ほかの人でも結構多いんじゃないでしょうか。
例えば、「時間がないから」とか。

私もこれまで、こだわりたいのに妥協してしまったことは沢山ありました。
でも、私の場合は、その理由は「時間がないから」と言うよりは、「自信がなかったから」。

自信がないと、自分は「こうしたほうが良いんじゃないかな」って思っても、相手から「これで良いよ」って言われると、「うーん、たしかにそうかな…」ってなりやすくなると思うんです。
でも、もうそろそろ自信をもっても良いんじゃないかって。
だって、次に選ぶ仕事は、きっと、「私が好きと思える仕事」だから。

好きなことだったら、こだわりたい。…誰だって、きっとそう思いますよね?
その仕事と、そして仕事をしている私自身を、「好き」でい続けたいから。

参考:デザイナー職への転職におすすめの転職エージェント[PR]

マイナビクリエイター

マイナビクリエイター
クリエイティブ職の求人数 約4,800件(2024年7月時点)
対応職種・業種 クリエイティブ系すべての職種
特徴
  • 国内トップクラスのWeb・ゲーム業界求人数
  • Web・ゲーム業界出身のアドバイザーがサポート
  • ポートフォリオ作成ツールを利用できる
対応エリア 全国
公式サイト https://mynavi-creator.jp/

デザイナー職への転職は、スキル面のミスマッチが起きないよう、応募先は慎重に見極めることが大切です。
また、その際はクリエイティブ系職種への転職支援に特化した転職エージェントからサポートがあると安心でしょう。

おすすめは、人材紹介会社大手マイナビグループが運営するマイナビクリエイターです。

デザイナー系職種の求人を常時豊富に抱えており、利用者からは「丁寧で親身な対応を受けられた」、「ポートフォリオの作成や面接対策で適切なアドバイスをもらえた」といった声が多く見られます。

Web・ゲーム・IT業界転職に強み

マイナビのプロモーションを含みます

おすすめの転職サービス リクルートエージェント doda X ハタラクティブ

『仕事のワクワクを探す旅』バナー

レビューを書く
1
2
3
4
5
送信
     
キャンセル

レビューを書く

レビューの平均:  
 0 レビュー
目次[ 閉じる ]