ウェディングプランナーから営業事務へ。仕事にプライベートに、目標に向かって。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- ブライダル業
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- IT
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 300名
- 年収
- 300万円
目次
ゆりりあんさんの転職ストーリー
1これまでの私
自分の性に合った、ウェディングプランナーの仕事。
転職したのは、2020年の8月です。
それまで私は、ブライダル業界のウェディングプランナーとして働いていました。
ちょうどコロナ禍で結婚式のキャンセルが頻繁に出てしまい、その対応に追われる忙しい毎日でした。
そもそもウェディングプランナーの仕事をしたいと思うようになった理由は、周囲からも「面倒見が良い」と言われる性格だったからだと思います。
他人の世話をするのが好きで、自分がしたことの結果、「ありがとう」と言われることがすごく嬉しくて。
そういった自分の特性を活かせると思い、ウェディングプランナーの仕事を選びました。
ウェディングプランナーとは
ウェディングプランナーは、結婚式の企画・運営をサポートする職業です。
新郎新婦の希望や予算に合わせて、式場選び、ドレスや装花のコーディネート、招待状の準備、当日のスケジュール管理まで幅広く対応します。
ウェディングプランナーの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
結婚式のプランニング | 新郎新婦の希望に基づいて、結婚式のテーマや演出を企画します。式場や装花、ドレス、料理など、各要素を決定します。 |
会場手配とコーディネート | 式場の手配や、装花、テーブル配置などのコーディネートを行います。雰囲気や予算に応じた提案をし、全体の調整を行います。 |
スケジュール管理 | 結婚式当日までの準備スケジュールを作成し、関係者と連絡を取りながら、進行が円滑に進むよう管理します。 |
当日の運営サポート | 結婚式当日に、新郎新婦やゲストが安心して過ごせるよう、進行をサポートします。トラブル対応や時間管理も行います。 |
顧客との打ち合わせ | 新郎新婦と定期的に打ち合わせを行い、要望や不安に対応します。 |
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プライベートでは、週一で通っているフラダンスの時間が唯一の楽しみでした。何も考えずに踊る事がすごく気持ち良くて、ストレス発散になっていました。
家族は私を入れて5人家族。今は私だけ上京して一人暮らしをしています。
それでも、家族とは常に連絡を取り合っていて、兄弟がたまに遊びに来てくれることもあります。
2転職のきっかけ
ブライダル業界がコロナ渦で大打撃を受けて。
転職した理由は、コロナ禍の影響によるものでした。
2020年はブライダル業界全体が不況に陥っている状況で、なかには倒産や事業停止になった企業もありました。
自分の会社においても、結婚式の日程変更やキャンセルも相次ぎました。そのため、直近での納品日がほとんどなくなり、会社の売り上げも厳しくなっていました。
緊急事態宣言中はスタッフにも休業を余儀なくされ、約5ヵ月間自宅待機、および減給。生活面でも厳しい状況でした。
また、この状況では仕方のないことなのかもしれませんが「会社の対応に失望した」ことも転職の理由の一つです。
もともとは、個人の想いや夢を叶えることに対して情熱を持った会社でした。
ですが、コロナ禍で業績が悪化してからは、社員が退職願いを出すと機械的に手続きを済まし、引き継ぎもままならないようなスケジュールで退職日を設定するようになってしまったのです。
おそらく、経営の一番の負担になっていたのが人件費だったのでしょう。
それでも、私は会社のそんな対応に対して、「『クビにする』などの自分が悪者になるようなやり方はせず、社員から退職願いが出るのを待っている」印象を感じていました。
そんな気持ちでいましたので、結果的には私も自主退職することになりました。
退職しようと決めたときにこういった悪感情もあったのは、とても残念でした。
なぜなら私はこの会社の「人の部分」が好きでしたので。
コロナ禍の影響を受けたのは売り上げだけではなく、会社の想いまで変わってしまったのかもしれない──、そう考えると、やるせない気持ちになりました。
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3転職活動中
友人の紹介で出会ったキャリアアドバイザーに救われて。
転職活動は、経済的にかなり厳しい状況の中で進めていく必要がありました。
前職では約半年の間減給されていたため、貯金を崩した生活を送っていたので。
- 私
-
(のんびりと仕事を探している暇はない。とにかく早く職について稼がないと…。)
――と、相当に焦っていました。
また、コロナ渦で面接が対面からオンラインに変わっていたところが多くて、かなり戸惑いました。
更には求人が通常時に比べて少ないこともあり、すぐに内定をもらうことは難しかったです。
そんな中で、友人を介してある転職エージェントの「キャリアアドバイザー」の方に出会いました。
キャリアアドバイザーとは
キャリアアドバイザーとは、転職希望者に対して転職を成功させるために様々なアドバイスやサポートをする仕事です。
具体的には、転職希望者のキャリア相談に応じながら求人の紹介、応募時の書類添削、面接対策、年収交渉などを行います。
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キャリアアドバイザーの方は本当に親身にサポートしてくれて。マメに連絡をしていただくなど、精神的なケアも行ってくれていたように思います。
提案されたのは、「業界を変えてみてはどうですか?これまでの経験でしたら、IT系の営業事務などが、比較的需要があります」ということ。
現職でも営業の仕事をしていましたし、(なるほど、IT系だったらコロナ禍の影響も受けにくいかもしれない)と思い、その考えに沿って活動を進めることにしました。
結果的に、キャリアアドバイザーの方から紹介されたIT企業の事務職へと転職が決まりました。
転職サイトでは求人を選ぶだけでも時間がかかりますし、説明会や書類作成まで自分で行う必要があります。
すぐに職につきたい私からすると、今回は転職エージェントを使って本当に正解だったなと感じました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
転職後の新しい職場は、企業向けのITサービスを提供する会社です。
私はそこで、営業事務としての仕事を任されました。
営業事務とは
営業事務は、営業部門をサポートする業務を担当し、営業活動が円滑に進むようにする役割を担います。
主に資料作成、見積書や契約書の管理、顧客対応、データ入力などの業務を通じて、営業担当者のバックオフィス業務を支援します。
IT業界の営業事務の仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
見積書・契約書の作成と管理 | ITシステムやサービスに関する見積書や契約書の作成を行い、正確に管理します。契約書の進捗管理や更新手続きも担当します。 |
顧客からの問い合わせ対応 | 顧客からの質問や問い合わせに対応し、営業担当者に伝えたり、回答したりします。 |
資料作成とデータ入力 | 営業活動に必要なプレゼン資料や提案書を作成し、データベースに売上データや顧客情報を入力・管理します。 |
営業部門のスケジュール管理 | 営業担当者のスケジュールを管理し、会議の設定や顧客とのアポイント調整を行います。社内外のコミュニケーションが円滑に進むようサポートします。 |
請求書発行と入金確認 | ITサービスや商品に関する請求書を発行し、入金の確認を行います。顧客とのやり取りを通じて、未払いがないよう管理します。 |
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新しい職場は、このコロナ渦の中でも仕事・給料共に安定しており、「ここに来て良かった」と感じています。
業界的にもこれから市場が大きくなっていく見込みがあり、会社の業績も今のところ右肩上がりです。
ボーナスや福利厚生もしっかりしているので、長く働いていけそうな会社だと思います。
また、自分の部署は女性のみで、女性特有の悩みなども打ち明けられる空気になっていて、かなり風通しの良い職場でした。
ただ、残念なこともいくつかありました。
たとえば、ジョブローテーションが活発なこと。仕事に慣れてきたと思ったら、まったく別の仕事の部署に異動になる…ということがふんだんにあり、私も半年後には営業事務から総務事務へと移動となりました。
ジョブローテーションとは
ジョブローテーションとは、定期的に社員を異動させる、または職務の変更をすることです。
人材育成の一環として、社員に様々な業務を経験させることで能力を開発することを目的としています。
それから、もうひとつ。
会社の「みんな仲良くしよう」という空気が少し押しつけがましく感じることがあります。
これは私の社交性にも問題があるとは思うのですが、少し抵抗を感じています。
ですが、全体的にはとても良い会社です。徐々に馴染んでいきたいと思っています。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今回の転職で学んだことは、「視野を広げてみると、もっと沢山の選択肢がある」ということです。
新卒のころは全く気にしていませんでしたが、「自分が将来も安心して働ける環境」であったり、「将来の自分のライフプランを考えること」について、歳を重ねるごとにそれらの大切さを身に染みて感じるようになりました。
今回のコロナ渦は、それを気づかせてくれるタイミングにもなったのかなと思います。
ポジティブな理由での転職ではありませんでしたが、結果的には自分の人生にプラスに働く転職でした。
◇ ◇ ◇
仕事面において、ゆくゆくは人事の「採用担当」になりたいと思っています。
現職も前職も、会社の「人」という部分が好きで入っているので、そこに深く携われる仕事がしたいですね。
自分の会社を語れて、さらに自分と一緒に働ける仲間を見つける事ができたら一番嬉しいです。
また、人生においては30代で結婚して子どもを産みたいと考えています。
そのために20代では色々なチャレンジをして、良いお母さんになれるように、自分を磨いていきたいです。
そしてお母さんになった暁には趣味のフラダンス経験を生かし、フラダンス教室なども立ち上げたいなと考えています。
今の会社では十分にプライベートな時間を確保できるので、目標に向かって地道に日々を歩んでいきたいです。
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