転職エージェントはなぜ無料?料金がかからない仕組みと注意点
[最終更新日]2024/08/26
転職活動時に「転職エージェント」のサービスを受けて求人を探すことは、今やもっともスタンダードな活動プロセスになりつつあります。
転職エージェントのサービスは、基本「無料」で利用できます。ですが、その料金がかからない仕組みと注意点を理解しないままですと、ときにサービスの扱いを見誤ったり有効活用できないこともあるでしょう。
目次
この記事のガイダンス
この記事は、4部構成になっています。
転職エージェントについて、ご自身の確認したいポイントからチェックしてみてください。
1)転職エージェントが無料の理由と、その仕組み
まずは、転職エージェントを無料で利用できる理由について、見ていきましょう。
転職エージェントはなぜ無料で利用できるのか
転職エージェントは、企業に人材を紹介した際に、企業から紹介料を貰うことで売上を得ています。
ちなみに、紹介料がどれくらいかというと、求職者の年収の約3割が相場と言われています。
つまり、年収500万円の求職者を企業に紹介した場合、企業は転職エージェントに150万円を報酬として支払うということです。
※ 実際は、転職エージェント毎に報酬額は別途定められています。一般的に、ハイキャリア層になるほど紹介報酬は高くなり、既卒や第二新卒といった若年層の紹介報酬は低くなる傾向にあります。
ちなみに、企業から転職エージェントへの報酬が確定するのは、求職者が入社しておおよそ3~6ヵ月後です。
もしこの間に「紹介した求職者が辞めてしまった」となれば、転職エージェントは利益を得ることができません。
だからこそ転職エージェントは、きちんとその職場にマッチした人材を紹介するために、求職者と時間をかけて話し合いをするのです。
2)「無料」ゆえにここが怖い?転職エージェント利用時の3つの注意点
転職エージェントは無料で利用できるサービスですが、無料ゆえに注意しておきたいポイントもあります。
特に以下の3点については、利用前にしっかり把握しておくと良いでしょう。
ミスマッチが起こる可能性もある
転職エージェントを利用しても、結果として「求めていたのと違った」という職場に転職してしまう可能性があります。
それは、以下のようなケースがあるからです。
- 担当エージェントが転職者の希望条件や適性を把握しきれていなかった
- 担当エージェントのノルマ達成のために、ミスマッチな求人を応募してしまった
- 転職者が企業研究を十分に行っていなかった
大前提として、応募する求人企業の確認(企業研究)はエージェント任せにするのではなく、自身でもしっかり行っておくべきです。
企業研究のやり方・進め方
企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
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事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイト等 |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票等 |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
もし、担当エージェントから紹介された求人がミスマッチだと感じたら、遠慮せず断りましょう。
担当エージェントの話を鵜呑みにせず、自分の意思をしっかり伝えることが大切です。
転職エージェントは【複数登録】がおすすめ
転職に関する提案・アドバイスがひとりの担当エージェントの意見に偏ってしまわないように、転職エージェントは基本「複数」登録しておくことをおすすめします。
複数の転職エージェントを併用することによって、キャリアの方向性についてセカンドオピニオンを得られたり、相性に良い担当かどうかの判断もしやすくなります。
「ここの担当が、一番しっくりくる」というエージェントが見つけられたら、徐々に利用のウェイトをそちらに寄せていくと良いでしょう。
転職者の市場価値によって、紹介されない求人もある
転職エージェントによっては、求職者の市場価値がまだ低いと判断した際に、求人の紹介を控えることもあります。
市場価値とはつまり、「その人が、特定の市場(または企業)で働く際の結果・成果の期待値」です。
市場価値の確認方法
人材の「市場価値」とは、お金や株価のような「誰もが共通認識を持てる価値」ではなく、その市場(業界、または個別企業)で「この人はこれだけの活躍をしてくれる」という客観的な評価をもって導き出されるものです。
注意すべきは、現在のあなたの年収が市場価値になるとは限らないことです。
社内でのあなたに対する評価は、過去の行動や取組み、実績・功績などをもとに判断されているものです。
一方、市場価値は将来的にどれだけの活躍ができるのかを見据えた上で決まります。
自身の市場価値を確認する方法は、以下の2点があります。
- ①求人情報をもとに確認する
- ②転職エージェントに確認する
ひとつめの「①求人情報をもとに確認する」は、応募企業(また応募予定の企業)の求人情報の人材要件・想定年収をもとに、あなたの市場価値を推定することです。
もうひとつの「②転職エージェントに確認する」は、転職エージェントに登録して、担当となったエージェントに以下のような質問をします。
- この業界では、私の市場価値はどのくらいでしょうか。
- 現在の私の経歴と保有スキルを、高く評価してくれる業界や領域があるとしたらどのようなところでしょうか。また、その際はどのくらいの年収が望めそうでしょうか。
ただし、担当となるエージェントが確実にあなたの市場価値を見極められるかは、その担当者の力量やあなたへの理解度の深さも関わります。
誤った評価で転職活動自体が難航しないように、可能な限り複数の転職エージェントを利用してセカンドオピニオンを得られる体制にしておいてください。
当然ながら、企業は市場価値の高い求職者を求めます。
そして、転職エージェントは企業の期待に応えるために、市場価値の高い求職者を優先して求人情報を紹介する傾向があるのです。
この点で注意したいのは、利用する転職エージェントの得意分野と自分の希望する分野が一致しているか、そして担当エージェントに自身の経験やスキルを十分に伝えているか、という2点です。
1点目の「転職エージェントの得意分野と自身の希望する分野のギャップがある」については、いちど利用している転職エージェントの特徴や強みを確認しておくと良いでしょう。
2点目の「担当エージェントにきちんと自身の経験・スキルを伝えているか」については、互いの信頼関係があるとスムーズでしょう。
「この担当エージェントは信用できる」と感じた際は、ご自身のこと──転職理由からこれまでの経験で得た知識・スキル、伸ばしていきたい分野をしっかり伝えることが大切です。
また、これら傾向は大手の転職エージェントによく見られます。
「あまり求人を紹介されない」と感じたら、中小規模の転職エージェントにも登録しておくことをおすすめします。
担当エージェントとの相性次第で、かえって転職が長引くことも
転職エージェントの利用で特に注意したいのが担当エージェントとの相性です。
「相性」とはつまり、「共同作業をするパートナーとして、気持ちよく、かつ息の合ったアクションができるか」といった点になります。
エージェントも当然人によって価値観や考え方も変わりますので、なかにはあなたとあまり相性の良くないエージェントもいるでしょう。
そのほか、新任でまだ経験の浅いエージェントが担当で、「ちょっと頼りなさを感じる…」ということもあるかもしれません。
相性は何度かコミュニケーションを取ってみないと分からないものですが、違和感や不信感が大きくなる場合は注意が必要です。
そのまま利用を続けると、転職活動が長期化する可能性もあります。
参考:担当エージェントとの相性の見極め方
「良いエージェント」であるかどうかを判断する際は、「相談に親身に乗ってくれるか」「求人紹介の際に、その理由についてきちんと説明してくれるか」「求人紹介のペースが、自分に合っているか(急かされてる、また放置されていると感じずにいられるか)」といった観点で見ると良いでしょう。
- キャリア相談に、親身に乗ってくれるか
- 人を紹介する際に、「なぜおすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
- 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
例えば、2つ目の「なぜおすすめなのかを説明してくれるか」については、エージェントより求人を紹介された際に、「なんでこの企業を私に薦めたんですか?」「このなかで、いちばんお薦めだと思うのはどれですか?また、その理由は?」といった質問をしてみるのです。
その回答を聞けば、相手がこちらのことをしっかり考えて紹介しているかどうかがわかるでしょう。
あまりきちんと考えて求人紹介していないと感じられた場合や、「こちらの希望する分野について、あまり詳しくなさそうだ」と感じられるようでしたら、他の転職エージェントにシフトしていくか、またはエージェントの担当変更をおすすめします。
3)転職エージェントを効果的・効率的に利用するためのポイント3つ
続いては、転職エージェントをより効果的・効率的に活用するためのポイントについて見ていきましょう。
特に意識したいのは、以下の3点です。
「総合型エージェント」「特化型エージェント」を使い分ける
転職エージェントは、幅広い業種・職種を扱う「総合型」のエージェントと特定の業種や職種への支援に注力している「特化型」のエージェントに分かれます。
総合型の転職エージェントのイメージとしては「デパート」に近く、転職者の希望に幅広く応じられるよう、多くの業種・職種を扱っています。
これに対して特化型は「専門店」をイメージすると良いでしょう。「IT業界」「20代などの若年層の転職」「ハイクラス層向けの転職」といったように、取り扱う求人の範囲を絞ってサポートを行っているのが特徴です。
メリット | デメリット | |
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総合型転職エージェント |
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特化型転職エージェント |
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総合型・特化型それぞれメリットとデメリットがありますが、可能な範囲で両方登録しておくことをおすすめします。
総合型は大手の人材紹介会社が運営していることが多く、その分これまでの支援実績に基づいた適切なサポートが提供されやすいです。
一方の特化型は特定分野についての知識・サポート経験が豊富なエージェントが多く、その分野において高品質なキャリア相談や求人紹介を受けやすいでしょう。
総合型転職エージェントの代表例
サービス名 | マイナビエージェント | doda | リクルートエージェント | ワークポート | type転職エージェント |
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メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約6.9万件 | 約26万件 | 約49万件 | 約11万件 | 約1.2万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業、IT、システムエンジニア、プログラマ、コンサルタント |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代後半~30代前半(エンジニアのみ39歳までOK) |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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詳細を見る |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
総合型転職エージェントの代表例
タイプ | 20代に特化 | 20代・若手 | 20代に特化 | 20代に特化 | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 | 障がい者 | 障がい者 |
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サービス名 | マイナビジョブ'20s | キャリアスタート | ハタラクティブ | キャリアパーク | マイナビIT AGENT | レバテックキャリア | ワークポート | doda X | JACリクルートメント | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | ジャスネットキャリア | マスメディアン | クリーデンス | MS Japan | エンワールド | ロバート・ウォルターズ | メイテックネクスト | レバウェル介護 | かいご畑 | LITALICO仕事ナビ | デイゴー求人ナビ |
メリット |
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公開求人数 | 約5,800件 | 非公開 | 約4,700件 | 非公開 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約14万件 | 約6.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 | 約4,000件 | 約200件 |
得意業界/職種 | ◎全業種・職種 | 営業職、管理部門、Webエンジニア、インフラエンジニア、販売・サービス | ◎全業種・職種 | 営業、販売、接客、施工管理、ITエンジニア | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 | デスクワーク | 事務・軽作業 |
対象地域 | 関東・関西・中部 | ◎全都道府県 | 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州 | 東京・大阪近郊 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
特化型エージェントの特徴は、「強みとしている分野に対する転職支援に強い」「(その分野に対して)専門的なアドバイスを行えるエージェントが多い」といった点が挙げられます。
一方で、全体的な求人数や拠点数は総合型エージェントよりも少なくなることが多いです(※ 例外もあります)。
志望する業界や職種が多岐に渡る人やまだ明確になっていない人、または多くの求人情報を確認したい人は総合型エージェントの利用がおすすめです。
また、業界や職種が定まっている人、なるべく専門的なアドバイス・フォローを受けたい人は特化型エージェントの利用がマッチしやすいでしょう。
その他、総合型エージェントと特化型エージェントを併用して、双方のメリットを受けつつより自身のマッチするサポートに絞っていく──という手法も有効です。
重要な点は、利用する転職エージェントの特徴(総合型なのか、特化型なのか)をきちんと把握し、かつそのサービスの利点を最大限活用することです。
転職エージェントとはなるべく多く連絡を取る
転職エージェントを有効活用するうえで、なるべく多く連絡を取ることも大切です。
転職に関する情報(現在のスケジュールや転職先の希望など)をこまめに伝えることで、担当エージェントも転職者に具体的な支援がしやすくなるのです。
積極的に連絡を取ってコミュニケーションを重ねることで、エージェントと信頼関係を作ることもできます。
お互いの理解を深めることができれば、より親身になって転職のサポートを行なってもらうことにつながるでしょう。
また、担当エージェントは常に複数の求職者を担当しています。
優良な求人が出たときには、転職活動に前向きな人──例えば、普段からの連絡が取れやすい求職者を優先して紹介することも多いです。
そう言った観点からも、転職エージェントへの積極的な連絡・コミュニケーションは意識しておくべきでしょう。
転職エージェントには「本音」を伝える
担当エージェントとのコミュニケーションは、とにかく自分の気持ちを本音で話すことが大切です。
エージェントは転職者の本音を知ることで、具体的なアドバイスが行えるようになります。
そもそも本音で話さなければ、エージェントも本当にマッチした求人を紹介することができません。
また、エージェントも人ですので、本音と熱意を見せる求職者に対して「この人の転職をしっかり支援したい」という気持ちも持ちやすくなるでしょう。
ポイントは、「より良く見せよう」であったり、「余裕を見せる」といったポーズをしないことです。
それよりも、「今回の転職を成功したい」という気持ちと、「どう成功したいのか」という考えを、しっかり担当エージェントに共有することです。
4)はじめに登録しておきたい、おすすめの転職エージェント
ここまで、転職エージェントが無料で利用できる仕組みについて、そして転職エージェント利用時の注意点とポイントをお伝えしました。
続いては、実際に有効活用したいおすすめの転職エージェントをご紹介します。
現在、国内に転職エージェントは17,000以上もあります。当然ながら、それら転職エージェントにはそれぞれ特徴があり、「どの転職エージェントも一緒」ということはありません。
そこで、あなたに合ったサービスを見つけやすくするためにおすすめの転職エージェントをパターン別にピックアップしました。
タイプ別のおすすめ転職エージェント
どれか一つのタイプではなく、複数のタイプが当てはまるという人もいるでしょう。
その場合は、それぞれのタイプでおすすめしているサービスを見て、自分にマッチしそうなサービスを2~3ピックアップしてみてください。
なるべく早く転職したい、積極的に求人提案を受けたい人はdoda・リクルートエージェント・ワークポート
「なるべく早く転職したい」、「積極的に求人提案を受けたい」という人はdoda、リクルートエージェント、そしてワークポートのサービス利用がおすすめです。
doda、リクルートエージェントは共に国内最大手の人材紹介会社として、豊富な求人と充実したサービス体制があり、「的確かつスピーディな対応」への評判が高く、職務経歴書などの書類添削や応募企業の情報収集、面接対策についても、これまでの実績に基づいた適切なサポートを行ってくれます。
ワークポートはIT・Web業界への転職支援に強い転職エージェントで、かつ担当エージェントからの積極的な求人提案をしてもらえると評判です。ITエンジニアやWebディレクター・プロデューサーといった職種への転職を希望する人にマッチしやすいでしょう。
ただし、これら大手転職エージェントは若手の担当エージェントも多く、当然その品質は一定ではありません。
相性の良くないアドバイザーや経験の浅いアドバイザーが担当になったときにうまくリスクヘッジできるように、複数の転職エージェントに登録しておきサポート品質を比較確認できるようにしておいた方が良いでしょう。
doda(デューダ)
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都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は20万件以上(※2024年8月時点)、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくり求人チェックしたい」場合は転職サイトとしてサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もすべて無料でできます。
dodaの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。
dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
登録者全員に送付される「軽いオファー」もあれば、面接が確約された「本気のオファー」もあります。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
年収査定 | これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
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キャリアタイプ診断 | 120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
転職タイプ診断 | 自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化することができる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
エゴグラム適職診断 | 50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
doda転職フェア | 多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在はオンライン中心で開催されている(2024年8月) |
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約26万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
リクルートエージェント
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国内No.1の求人数の豊富さ!担当者からの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人に特におすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
職務経歴書エディタ | テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
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面接力向上セミナー | 企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2024年8月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約45万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
ワークポート
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エンジニア、営業、メーカー系はじめ豊富な求人。転職決定率の高さに定評があり、「転職活動をエージェントから力強くプッシュしてほしい」人におすすめのエージェントです。
ワークポートは、国内に52の拠点を持つ運営20年の大手転職エージェントです。
ほぼ全ての業種・職種の求人に対応しており、とくにIT・Web、製造(メーカー)、建設・土木・設計の求人が多い傾向にあります。
同サービスの活用メリットとして挙げられるのが、「転職決定率の高さ」です。
サービスを利用した人たちの評判・口コミからは「求人紹介から企業との交渉まで積極的に動いてくれた」「企業とのミスマッチを最小限に抑えようと働きかけてくれた」といった感想が目立ちます。
リクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING ~2023年度上半期~』(2023年4月~2023年9月)にて、『転職決定人数部門 第1位』を受賞した経緯もあります。
「転職活動をエージェントから力強くプッシュしてほしい」というニーズのある人におすすめのエージェントです。
ワークポートの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
引用元:転職エージェントのWORKPORT(ワークポート)で 転職相談サービスを体験してみた!
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。
そのため、今の職種から新たにジョブチェンジを検討している人は、ワークポートのサービスが適しているでしょう。
引用元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
他の転職エージェントに登録したものの、想像していたほど求人を紹介してもらえなかった人や、担当者のレスポンスが鈍く転職活動が進まないと感じていた人にこそ、ワークポートを利用するメリットを実感できるはずです。
ワークポートの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
公開求人数 | 約10万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | ソフト開発・システムエンジニア系|クリエイティブ系|通信・インフラエンジニア系|ヘルプデスク・ユーザーサポート|研究・製品開発/品質・評価系|コンサルタント・プリセールス系|ゲーム制作関連|ものづくり系エンジニア|金融・保険・証券系|建設・土木・プラント・設備|不動産専門職|営業系|事務・管理系(総務・経理・財務・人事等)|経営企画・事業開発|マーケティング・プロモーション系など |
ワークポートの積極的な提案を最大限活用するには、初回面談時に希望する職種・働き方をしっかり伝えることです。事前にキャリアの棚卸しをしておくとスムーズでしょう。
担当エージェントにじっくり相談してもらいたい人はマイナビエージェント・パソナキャリア・JACリクルートメント
転職エージェントでキャリア相談をしたい人、また今回の転職活動に不安を感じている人は、じっくり相談を聴いてもらえる転職エージェントがおすすめになるでしょう。
相談をどれだけ聞いてもらえるかは担当となるエージェントによっても変わってきますが、以下の転職エージェントは「話をよく聞いてもらえた」という評判が多いです。
マイナビエージェントは20代~30代前半の若手社会人向けの転職支援に強く、JACリクルートメントは年収600万円以上のリーダー・管理職層の転職支援に強いです。パソナキャリアは全年齢に満遍なく対応している転職エージェントです。
マイナビエージェント
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは専門知識を持つエージェントが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
サポート対応地域は全国で、地域ごとに専門のアドバイザーが対応しています。
マイナビエージェントの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
業界ごとに専任のエージェントが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したエージェントに相談したい人に適しています。
引用元:マイナビエージェント公式サイト
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。
一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヵ月間」などの期限が設けられています。
一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。
期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。
実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。
マイナビエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約6.3万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビエージェントの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
パソナキャリア
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
パソナキャリアは、人材派遣業の代表的な企業として知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。派遣事業で築いてきた信頼は厚く、取引企業数は16,000社以上にのぼります。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。
転職コンサルタントによる丁寧なサポートを特徴としており、利用者の年収アップ率61.7%という実績からもサポート品質の高さがうかがえます。
サポート対応地域は全国、かつ全都道府県に支店があります。対面での相談もしやすいエージェントです。
パソナキャリアの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、エージェントによるサポートも受けやすくなるはずです。
転職サービスによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。
地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
そうした背景もあり、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。
引用元:パソナキャリア公式サイト
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、さらには自己分析やキャリアの棚卸しについても、担当エージェントが親身になって二人三脚で取り組んでくれるので、「転職活動をひとりで進めるのは不安…」という人には特に心強いパートナーとなるでしょう。
パソナキャリアの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約4.0万件(2024年8月現在) |
公開求人数とくに多い職種 | 営業職|管理・事務|IT・Webエンジニア|技術職(電気・電子・機械・化学)|クリエイティブ|マーケティング・企画|コンサルタント・士業|販売員・サービススタッフ|研究・開発(メディカル)|専門職(Web・IT・ゲーム|金融|不動産・建設)など |
丁寧なサポートゆえに、転職者のやる気、熱意も求められます。転職するにあたって「これだけは譲れない」という希望条件を持っておくと、担当エージェントも求人紹介がしやすくなります。
JACリクルートメント
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ミドルクラス・ハイクラスの転職 満足度で6年連続No.1!(オリコン満足度調査2019-24年)利用者からは「相談の手厚さ」と「適切なマッチング」への評価が高いです。
JACリクルートメントは「年収600万円以上」のミドル・ハイクラス向け転職エージェントです。一定以上の経験や実績のある人材を求める企業の紹介に優れており、ミドル層以上の転職活動におすすめです。
JACリクルートメントでは求人紹介だけでなく、キャリア面談やキャリアの棚卸し、キャリアプラン相談といった総合的なキャリアコンサルティングを行ってくれます。
在籍するエージェントは人材業界の中でもベテラン勢が多く、これまでの豊富な転職支援実績をもとにキャリアコンサルティングを実施してもらうことができます。
JACリクルートメントの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
JACリクルートメントを活用するメリットとして筆頭に挙げられるのが「ハイクラス向け求人の充実度」です。とくに年収600万円以上など好条件の求人を多数保有していることから、ハイクラス人材を求める企業と転職者のマッチングを得意としているのです。
高年収帯の求人や、重要なポジションを募集する求人を探している人にとって、登録を検討する有力な理由となるはずです。
JACリクルートメントは両面型サポートのため、コンサルタントが企業の採用担当者が直接コンタクトを取り、企業の情報や就業条件についてヒアリングを実施しています。
つまり、転職者に伝えられる企業情報はコンサルタント自身が収集した一次情報なのです。
このため、企業担当と人材担当の間で情報が分断されてしまう心配がなく、精度が高く確実な情報を得ることが可能です。
JACリクルートメントの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約1.3万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | サービス|商社|流通|消費財|マスコミ|建設・不動産|金融|IT・通信|WEB|EMC|コンサルティング・シンクタンク・事務所|メディカル・バイオ|医療・介護・福祉など |
サポートの充実がウリのJACリクルートメントですが、求人数は少なめです。登録の際は希望条件をやや広めに&他の転職サービスにも登録しておくのがおすすめです。
キャリアアップ転職を目指す人は、リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチ、doda X
今回の転職で、「キャリアアップや年収アップを果たしたい」という人は、ハイクラス向けの転職サービスを利用すべきでしょう。
好待遇の求人はピンポイントのタイミングで募集されることが多く、その殆どが「非公開求人(転職サイト等一般の求人媒体には紹介されない求人)」か、それぞれの転職エージェントのみが持つ「独占求人」です。
よって、ハイクラス向けの転職エージェントは「中長期的に利用する」イメージで、かつ複数登録しておくのがおすすめです。
以下に紹介するのは、特にミドル世代向けの転職支援実績の豊富な、ハイクラス向けの転職エージェント(一部ヘッドハンターサービス)です。
サービスの特徴を見て、自分に合いそうと感じたものから登録を検討してみてください。
リクルートダイレクトスカウト──実績豊富なヘッドハンターを転職者が選んで、提案を受けられる
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「実績豊富なヘッドハンターに出会いたい」ならココ!企業・ヘッドハンターからのスカウトが届く転職サイトです。
リクルートダイレクトスカウト(旧CAREER CARVER(キャリアカーバー))は、転職大手「リクルート」が運営するヘッドハンティング型の転職サービスです。
年収600万円以上のミドル・ハイクラス層を対象とした求人を紹介しており、企業やヘッドハンターからの直接スカウトも多いです。
リクルートダイレクトスカウトの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
リクルートダイレクトスカウトでは「転職者がヘッドハンターを選ぶ」という逆指名制を採用しているのが大きな特徴です。
自分が希望する業種・職種に関する知識が豊富か、優れた転職支援実績があるか、といった点を見極めるために、ヘッドハンターのプロフィールを閲覧することができます。
優秀なヘッドハンターを見つけたら、転職者のほうからヘッドハンターを選んで求人紹介を依頼できるのです。
また、ヘッドハンターは複数名を同時に指名することも可能です。
リクルートダイレクトスカウトの特徴
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サポート対象地域 | 全国 |
特に多い職種 | 経営ボード|経営企画・事業企画|管理|人事|マーケティング|広告|マスコミ・メディア・出版|クリエイティブ|営業|サービス|コンサルタント|ITコンサルタント|専門職(公認会計士、司法書士等、その他)|IT技術職|Webサービス・制作など |
公開求人数 | 約34万件(2024年8月現在) |
良質なスカウトをゲットする際は、登録時に記入するレジュメを充実させることが重要です。「アピールできる経歴が思いつかない」という人は事前に事前にキャリアの棚卸しをしておきましょう。
ビズリーチ
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転職後の平均年収840万円!企業からのスカウトが非常に多い転職サイトです。
ビズリーチは主にハイキャリア人材を対象とした転職サービスです。
一般的にハイキャリア転職サービスは求人数が少なくなりがちですが、ビズリーチは近年求人数が増えており、首都圏はもちろんのこと地方での転職においても非常に豊富な求人を確認できます。
「ハイクラス転職サービスにはどんな求人があるのだろう?」「自分の場合、どのような企業からスカウトが届くのか?」といったことを知っておくだけでも、今後のキャリアプランを考える上で十分参考になるはずです。
現在の年収が500万円以上で、ゆくゆく転職を検討する可能性のある人であれば、登録する価値が十分にあるサービスといえるでしょう。
ビズリーチの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
ビズリーチの登録者に届くスカウトには、企業からの直接スカウトとヘッドハンターによるスカウトの2種類があります。
紹介される求人は経営管理(管理職・役員)やプロジェクト管理、専門職といった事業の上流工程を支える重要なポジションのものが多いです。
カバーしている業種も幅広いため各業界の最前線で活躍するポジションへの転職が期待できます。
紹介される会社は大企業だけでなく、中小の優良企業の求人も扱っています。
また、独自に「BizReach創業者ファンド」を創設するなど、スタートアップ企業の支援も積極的に行っていることから、スタートアップ企業やベンチャー企業への転職支援にも強いのが特徴です。
ビズリーチの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約13万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 経営(経営者・CxO・事業推進等)|管理(経理・財務・税務・IR等)|マーケティング|営業|コンサルタント|専門職(公認会計士・税理士・弁護士等)|IT技術職(SE・その他ITエンジニア)|ゲーム|電気・電子|半導体|機械|化学|金融|研究・臨床開発・治験|建築・土木など |
ビズリーチで企業からのスカウトを多く得るためには、レジュメ(職歴書)の品質を上げること!どのような自己PRが企業からの目にとまりやすいかをじっくり考えて、取り組んでみましょう。
doda X(デューダ エックス)
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年収800万円以上の企業からのスカウトが多く届く転職サイト。ヘッドハンターからのサポートも受けられます!
doda Xは、「キャリアに戦略を。」をキーワードにハイクラス人材に向けた支援をするヘッドハンティング型の転職サービスです。
doda Xに登録すると、ヘッドハンターがあなたの経歴と希望に合わせて厳選スカウト求人を提案してくれます。
紹介される求人の多くは、年収800万円以上の企業経営戦略や事業戦略に直結する重要なポジションのものが殆ど。
今よりさらに活躍できるフィールドで働きたいという人にマッチしやすいサービスでしょう。
doda Xに在籍するヘッドハンターは約6,300名(2024年8月時点)。レジュメ(職歴書)の効果的な見せ方や面接対策などの転職サポートもしっかりサポートしてくれます。
doda Xの活用メリットと他の転職エージェントとの違い
doda Xはヘッドハンターのサポートを受ける「ヘッドハンティングサービス」と、自分で求人を探して応募する「求人紹介サービス」の両方を利用できます。
ヘッドハンターからの提案をメインとする「じっくり、待ちのスタイル」で転職活動をしたい人はヘッドハンティングサービスを、積極的に求人を検索して企業にアプローチしていきたい人は求人紹介サービスを利用すると良いでしょう。
doda Xは幅広い職種の求人を扱っていますが、特に多いのがIT・通信、インターネット・広告・メディア、メーカー(機械・電気)です。
これらの業種でより責任あるポジションにチャレンジしたい人におすすめです。
doda Xの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京・埼玉・神奈川・愛知・静岡・大阪・京都・兵庫・広島 |
公開求人数 | 約5.9万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 事業企画・経営企画|営業|IT・Webエンジニア|経理・財務・人事・法務|マーケティング・販促・商品開発|技術職(機械・電気)|コンサルタント|金融系専門職|医療専門職|技術職(化学・食品系)|技術・専門職(建設・不動産系)|クリエイター・クリエイティブ職|サービス系(店舗管理・運営管理)|技術職(組み込みソフトウェア)|SCM・物流・購買系など |
dodaXでは登録後に職種別の経歴書のサンプルも入手できます。doda専属のキャリアカウンセラーのサポートを合わせて利用すれば、書類作成の準備は万全でしょう!
専門スキルを活かしたい人は、「特化型」の転職エージェント
ITエンジニアや管理業務、マスコミや介護など、これまで培った専門スキルを活かしての転職を検討している人は、前述のとおり「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
特化型の転職エージェント利用いちばんのメリットは、担当となるエージェントがその分野の業界情報やトレンドに詳しいということです。
20代で一定の知識・経験を培いつつ今後もキャリアを積み上げる為にどのような知識やスキルの開発が必要かであったり、応募する企業でどのような知識・スキルが求められるかについて、具体的なアドバイスを貰いやすいでしょう。
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビIT AGENT | レバテックキャリア | ワークポート | doda X | JACリクルートメント | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | ジャスネットキャリア | マスメディアン | クリーデンス | MS Agent | エンワールド | ロバート・ウォルターズ | メイテックネクスト | レバウェル介護 | かいご畑 |
メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約6.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
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まとめ)転職エージェントの利用は「無料」で、かつ最大限有効活用を
転職エージェントは無料で気軽に使える一方で、そのサービスの注意点や使い方を知らなければ、十分な活用効果を得ることができません。
ポイントは、私たちが「転職エージェントが本気でサポートしてくれること」を望むように、転職エージェントもまた私たち転職者が「本気で向き合っていく」のを望んでいることです。
転職エージェントを「ツール」としてではなく、「信頼できるパートナー」として認識しておいた方が、転職成功を実現しやすくなるでしょうし、なにより活動自体もより有意義なものにしていけるのではないでしょうか。
本格的に転職活動を始める前に今回の記事で紹介した内容をおさらいして、転職エージェントの活用メリットを全て引き出せるように準備していきましょう。