未経験・異業種からSEに転職するには?仕事内容・年収・成功ポイント3つを解説
[最終更新日]2026/04/22

SE(システムエンジニア)はITエンジニア・Webエンジニアの代表的な職種であり、これからSEを目指そうという人も多いでしょう。
転職によってSEのキャリアをスタートすることは可能ですが、その際は「SEに必要な知識・スキル」と「即戦力として活躍するためのポイント」を事前にしっかり押さえておく必要があります。
この記事でわかること(早見表)
- AI時代にSEの需要は増えるのか?
→ AIコーディング支援(GitHub Copilot等)で実装工数が減り、要件定義・設計・顧客折衝など上流工程の価値が急上昇しておりSEの需要は増加傾向 - 異業種転職でSEが有利になる「前職知識」とは?
→ 医療・製造・金融・物流などの業界SE(ドメインSE)は業界知識+ITの掛け合わせで希少人材になれる - 未経験SEの転職成功に最も重要なことは?
→ 基礎プログラミング(Python/Java/SQL)の習得と、ポートフォリオ作成による「実際に動くもの」の証明が最短ルート - SEの年収はどのくらい上がるのか?
→ 未経験入社で350〜450万円、5年後に600〜700万円が目安。プロジェクトマネージャーやAI専門SEになると1,000万円超も - SE転職で失敗しやすいパターンは?
→ 「未経験歓迎」求人でも実態はSES(エンジニア派遣)のケースがあるため、業務内容・正社員か否か・上流工程関与度を必ず確認する
目次
SEの転職におすすめの転職エージェント
| 対象エンジニア層 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務未経験~2年 | 実務未経験~2年 | 実務未経験~2年 | 実務未経験~2年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サービス名 | レバテックキャリア![]() |
マイナビIT AGENT![]() |
リクルートエージェント![]() |
ギークリー![]() |
社内SE転職ナビ![]() |
マイビジョン![]() |
テクノブレーン![]() |
ユニゾンキャリア![]() |
ワークポート![]() |
doda![]() |
type転職エージェント![]() |
| メリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| デメリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 特に多い エンジニア職種 |
プログラマー・SE全般、PL・PM | アプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、SE・PG、PM・PL | プログラマー・Webエンジニア、社内SE、製品開発・ASP、組込み・制御エンジニア、ITコンサル | プログラマー、SE、PL・PM、その他トレンド性の高い分野(エンタメ、ディープテック、SaaSなど) | アプリケーション(Web・モバイル)、IT企画・情報システム、サーバー(設計/構築・保守/運用) | ITコンサルタント など | 機械、電気、半導体関連エンジニア、制御、組み込みエンジニア、フロント/サーバーサイドエンジニア、業務系SE | Webエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、クラウドエンジニア | SE・PG、PL・PM、インフラエンジニア、社内SE | Webエンジニア、インフラエンジニア、SE、PM、機械学習・AIエンジニア | SE・PG、PL・PM、インフラエンジニア、社内SE |
| 対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西 | 関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)・関西(大阪府) | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
| おすすめの人 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 公式サイト |
1)SEの仕事内容と年収・将来性
異業種からSEとして転職する際は、仕事内容を含め、SEの概要・現実を知っておくことが大変重要です。本記事の最初では、以下に挙げる4つの点について解説します。
- #1 SEの仕事内容
- #2 SEのやりがい
- #3 SEの年収・将来性は
- #4 SEのキャリアパス
SEの仕事内容

| ヒアリング・要件定義 | 開発対象となるシステムについて、依頼主(顧客または上司)から開発要件や要望をヒアリングします。また、ヒアリング内容を「要件定義書」にまとめ、依頼主と開発チームと共有します。 |
|---|---|
| システム設計 | 要件定義した内容をもとにシステムの設計を行います。 具体的には、以下の設計を行います。
|
| 開発 | システムの開発に関わる作業です。主な作業は「コーディング」となり、プログラマーが担当することが多いです。 SEはプログラマーへの作業指示や進捗管理、コードのレビューなど、ディレクション的な業務を担います。 |
| テスト | 開発したシステムが、要件定義された内容に沿って動作するかを検証し、品質を確認・評価する工程を指します。 テストはプログラムの単体ごとにチェックする「単体テスト」、システム同士の機能連携をチェックする「結合テスト」、システム全体が依頼者のニーズに適うものかを検証する「総合テスト」の3つに分類されます。 SEはこのうち「結合テスト」、「総合テスト」を担当することが多いです。 |
| 運用・保守 | 開発したシステムが、運用時に安定的に動作しつづけるためのメンテナンス・およびトラブル発生時の対応(障害対応)を行います。 事前に監視方法や障害発生時の対応フローを設計し、依頼者の同意の上で運用・保守業務を行います。 |
SEとプログラマーの違い

- SEは主に上流工程と呼ばれる、要件定義や設計を担当することが多いが、テストなどにも携わる
- SEは顧客との打ち合わせが必須であり、ヒアリングや交渉スキル、ドキュメント作成能力が求められる
- SEは協力会社に指示を出す場面もしばしばある
なお上記の図では「プログラミングはプログラマーに任せる」ことになっていますが、実際にはSEがプログラミングをする場面もあります。
SEの職場は、大きく「事業会社・システム会社」に区分される

SEとして働く職場は、大きく以下の2つに分けられます。
| 事業会社…ベンダー系SEとして働く | 自社のITシステムやソフトウェア、ITサービスを開発・運用する |
|---|---|
| システム会社…受託型SEとして働く | 客先からITシステム・サービスの開発または運用を委託される(客先企業に常駐して業務することが多い) |
事業会社での「ベンダー系SE」の働き方とは
自社でシステムの開発・運用(またはパッケージの販売)をするSEです。「ソフトハウス系SE」、または「自社開発SE」と同義で扱われることが多いです。
依頼主が社内であることが多く、綿密なコミュニケーションが取りやすい、関わるシステム・サービスに想いや情熱を乗せやすいといったメリットがあります。
一方のデメリットとしては、会社によっては「同じ技術のみの開発が多くなる」、「社外の人達との接点が少ない」といった点が挙げられます。
システム会社での「受託型SE」の働き方とは
顧客からITシステム・サービスの開発または運用を委託され、業務をするSEです。客先企業に常駐して業務することが多いです。「システムインテグレータ」、「SIer」と表現されることもあります。
担当となる案件にもよりますが、多くの会社と関われる、多種多様な開発経験・実績を積みやすいといったメリットがあります。
ただし、担当する業務によっては旧時代のシステムを長期にわたってメンテナンスするであったり、必ずしも望む経験・スキルアップの機会に恵まれない場合もあります。
異業種・未経験からSEを目指す際に比較的目指しやすいのが、システム会社の「受託系SE」です。
自社開発・事業会社での「ベンダー系SE」ではSE業務が業績に直結することも多く、また非エンジニアの人との交渉・折衝も多くなるため、一定の実務経験を積んだSEが求められることが多いです。
SEのやりがい

現役SEの人たちに「SEのやりがい」について聞くと、以下のような回答が多く返ってきます。
- 要望を受ける段階から本稼働まで、システムに関われる
- システム完成に向けて一致団結でき、顧客先で無事稼働した報告をメンバーで喜び合える
- 顧客がうまく言語化できない要望や認識していない課題も、システムで解決できる
- 自分が関わったシステムが、社会の役に立つ喜び
- 最新のIT技術を追いかけられる
- 実力をつければより高いレベルの仕事を任され、高い給与も得られるチャンスがある
仕事面や能力アップに関する点を挙げる人もいれば、「メンバーで喜び合える」「社会の役に立てる」といった点を挙げる人もいるのがわかります。
やりがいの幅広さと、努力すればするだけやりがいが得られるのも、SEの仕事の特徴と言えるでしょう。
参考:現役SEに聞いた!SEの大変な点とやりがいは?
ニックネーム:ブロッコリー 36歳/大阪府(年収:450万円)
-
SEの仕事は、ざっくりいうと顧客とのヒアリングをして要求を分析し、要件の定義を作り出し、顧客の要望にできるだけ応えられるようにシステム開発することですね。
顧客の要望に100%応えるためのシステム構築が難しいこともありますし、顧客に「できる範囲・できない範囲」を理解してもらうためのコミュニケーションが難しくなることもあります。
一方で、システムをチームで作り上げる際に、そのチームが結束してひとつになっていく過程はやっぱり何とも言えない充実感がありますね。そして顧客の要望通りのシステム開発ができた時にメンバーで喜び合えるのはとても楽しいですし、やりがいに感じています。
ニックネーム: kanehara 35歳/東京都(年収: 500万円)
-
基本的にはチームで行動しています。開発には1ヵ月ほどのものもあれば難易度によっては半年近くかかるものもあります。
一つのチームに所属するよりはいくつかのチームに所属して同時進行で案件に取り組むことが多いです。クライアントの要望を伺い、システムの開発、そしてリリース後の運用の保守を行っています。そんなSEの仕事ですが、一番のやりがいが「クライアントの要望を形にするところ」ですね。
ですが、すべての要望を満たしたとしても、クライアントから満足いただけないこともあります。
なぜかというと、そもそも「要望」とは「まだ形になっていないもの」ですよね。そして、それをSEは形にする。その際に必ず多少のギャップが発生します。つまり、クライアントと私たちSEで、その要望を形にしたときに、それが「どんな形になるのか」のイメージを前もって共有することが大切だと思います。そのためにやることは、こまめにすり合わせをすること──つまり、コミュニケーションですね。
SEはコミュニケーションがとっても大切です。
ニックネーム:いちのじ 30歳/千葉県(年収:400万円)
-
現在私はシステムの開発と保守、両方をやっています。私のイメージとして、「システムエンジニアはとても曖昧な位置付け」ですね。具体的な作業はフェーズ毎に変わりますから。一貫して言えるのは、「設計業務と、関係者との調整、そして進捗管理」が業務の中心にあることでしょう。
SEの仕事をしていて大変と感じるのは、顧客・メンバーほか関係者との調整ですね。担当する部分は全て把握しておくことを求められます。
私の場合、製造フェーズで、フリーランスや在宅など、色々な立場のプログラマーがチームになることも多く、調整や連絡が大変でしたね。
それ以外にも、保守の仕事で任せられているシステムにトラブルが起きたときは、「解決するまで帰れない」なんてこともしばしばです。私の場合、3徹くらいは普通でした。そんなSEのやりがいといえば、やはり「思い描くものを形にすること」でしょう。物を作り上げるのが好きな人なら、きっとSEの仕事は楽しいと思います。関わっているプロジェクトや課題(トラブル含め)が解決した時は、相当な達成感が味わえます。
それから、多くの人達と関わり合いながらモノを創っていくので、「人が好きな人」もSEは向いているかもしれませんね
SEの仕事が向いている人
SEの業務を適切にこなし、そしてSEとしてのやりがいを感じやすい、「SEが向いている人」のタイプとしては、主に以下が挙げられます。
- 新しい分野の知識・技術に好奇心を持って取り組める人
- 個人作業よりもチームとしての活動に楽しみややりがいを見出せる人
- 「思いを形にする」ことに楽しみややりがいを見出せる人
- 俯瞰して全体を見渡せる人
SEの年収・将来性は

SEの年収は所属する企業によっても異なりますが、平均額はおおむね以下のとおりとなっています。
- 20代は300~400万円台
- 30代以上は500万円以上
30代以上の平均年収は、比較的高い職種です。ただし40代以上になると、年齢を重ねてもあまり上がりません。 このため、継続して年収を上げたい人はより高度の職種に移るなどのキャリアアップも求められます。
尚、上記はあくまで平均年収です。高いスキルやパフォーマンスを発揮できるSEで、年収1,000万円を超えるケースも少なくありません。
また、SEは引き続き人材不足であり、将来性が高いといわれています。しかしこれは、現状のスキルのまま働き続けられることを意味しません。
それはIT業界が、以下にあげる大きな変化の時期を迎えているためです。
- AIなど新しい技術や、クラウドなど新しいサービスの需要が増加
- オーダーメイドでの開発案件は減少が見込まれる
- プログラミング言語を知らないユーザーでも、システム開発できるサービスが登場
このため、将来もSEとして活躍し続けるためには、新しい技術への挑戦が不可欠です。
SEのキャリアパス

SEは、プログラマーからのキャリアアップが多くみられます。
その後、SEからのキャリアパスは大きく以下の3つケースが挙げられます。
- プロマネ志向:PL・PMなど
- 技術志向:スペシャリスト
- 経営志向:マネージャーなど
「プロマネ志向」は、「より大規模な開発プロジェクトを手掛けたい」、「チーム体制で開発を進めたい」といった人におすすめのキャリアパスです。
SEとしての実務経験を積んだのち、PL・PMなどの職種で活躍することが多いでしょう。
「最新技術を常にキャッチしたい」「エンジニアリングをより極めたい」人は、「技術志向」のキャリアパスになっていくでしょう。
特定の職種が無い場合が多いですが、例えば「ゲームエンジンの開発」「FinTechのシステム設計」など、特定業種・分野にフォーカスして技術を高めるケースが多いです。
「後進のエンジニアを育成したい」「組織としての技術力を高めたい」志向の人は、「経営志向」のキャリアパスを進むケースがあるでしょう。
プロマネ志向や技術志向との掛け合わせで、「ITコンサルタント」や「CTO」などのキャリアアップも目指せます。
一方で多くのIT企業では、希望する職種のポストが空いていない場合も少なくありません。
たとえばシステム開発の3次請け、4次請けをする企業においては、スペシャリストやプロジェクトマネージャーを目指すことはなかなか難しいでしょう。
つまり、SEの転職の際はこのような企業ごとの「SEの働き方」をあらかじめ知っておき、「自身の希望するキャリアを適えられる職場」を見出しておくことが重要なのです。
AI時代に「AI×SE」の組み合わせが最強になる理由と、求められる新スキル
2024〜2025年を境に、SEの仕事の「中身」が急速に変化しています。GitHub Copilot・CursorなどのAIコーディング支援ツールの普及により、従来SE業務の30〜40%を占めていた実装工数が大幅に削減されつつあります。MicrosoftのGitHub Copilot導入効果の調査(2023年)では、開発者の生産性が平均55%向上したと報告されており、AIを使いこなすSEと使わないSEの生産性差は今後さらに広がると予測されています。
これはSEの価値が下がることを意味しません。むしろ「実装の上流」に位置する要件定義・システム設計・テスト計画・顧客折衝の価値が相対的に上昇しています。AIが書いたコードを適切にレビューし、品質を担保できるSEは今後の開発現場において不可欠な存在です。また、ChatGPT API・Claude APIなどを活用したAI組み込みシステムの開発需要が急増しており、「AI APIをどこに・どう組み込むか」を設計できるSEの求人倍率は特に高い状況です。
未経験からSEを目指す方にとってこれは追い風です。基礎プログラミングの習得に加えて、AIツールを使った開発フローに早くから慣れておくことが2025年以降のSE転職市場では大きなアドバンテージになります。転職先の候補として、AIプロジェクトに積極的なSIer・AIスタートアップ・DX推進企業を意識して選ぶことをおすすめします。
2)SEに必要な知識・スキル
SEには多様な知識やスキルが求められます。代表的なものとしては、以下が挙げられるでしょう。
ITに関する知識とスキル、および自らすすんで学ぶ姿勢

SEはITを武器に仕事をする技術職ですから、ITに関する知識やスキルは欠かせません。システムは以下のように、さまざまな要素から成り立っています。
- プログラミング言語や開発の手法
- OS(クラウドを使う場合は、利用するクラウドサービスの知識も求められる)
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
参考:システム開発の全体の流れ

SEは顧客に対して適切な提案をする必要がありますから、システム開発の知識はもちろん、上記にあげた他の分野の知識も習得しておきましょう。
また、上記の技術は、日進月歩で進んでいます。自ら積極的に学び知識やスキルをアップデートし続けることがよい提案につながります。
参考:現役SEに聞いた!これからSEを目指す人へのアドバイス①
ニックネーム: きっく 24歳/神奈川県(年収: 400万円)
-
SEは独学でも目指せる職種だと思います。
ですが、最近は「若いうちに基本情報技術者試験合格をしておくように」と言ってくる企業が多いように感じています。そういった煩わしい指摘から解放される意味でも(笑)、基本情報技術者試験の勉強をおすすめします。
ですが、本当に理解が出来るようになるのは、実際にシステムに携わったりしたときだと思うので、出来ることであれば簡単なシステムやアプリなどを自作してみて欲しいです。
その中で開発の仕方やコーディングについて考える機会が必ず出てきます。そうした小さな経験をしておくことで、スタートダッシュが全く違うと思います。
自社や顧客企業の業界・業務に関する知識

SEは、顧客が抱えているビジネス上の課題を解決する役割も担います。適切なシステムを提案するためには、その会社または顧客企業の業務を知っていることが前提です。
業務知識がなければ適切な解決方法(ソリューション)を提示できず、顧客から不信感を抱かれかねません。またシステムが稼働しても、業務の効率化や業績の向上に結びつけることもできません。
一方でSEに求められる業務知識は配属先によって異なりますから、入社後に独学で学ぶことが基本です。
担当する業界で一般的に行われている業務内容は、知っておく必要があります。
個々の企業ごとに異なる部分など、細かい部分の知識は仕事を通じて学ぶことになるでしょう。社内で勉強会が行われる場合は、積極的に参加してみるとよいでしょう。
社内調整や、顧客の要望をヒアリングし交渉するスキル

システム開発では、さまざまな立場の人が関わります。ときにはそれぞれの立場を主張しあい、対応に苦慮する場合もあるかもしれません。
このような場合でも何が障害なのかをきちんと聞き取って分析し、プロジェクトの完成に向けて一丸となって進めるよう調整するスキルが求められます。
同じことは、顧客との打ち合わせでも言えます。
システム開発は社会的な意義のある事業であるものの、自社の利益も確保することが重要です。
このため顧客と自社の事情を踏まえつつ、両者にとってよい結果となるようにうまく交渉するスキルが求められます。
加えて顧客の業務に役立つシステムをつくるためには、顧客が求める真の要望を引き出すことも重要です。
参考:現役SEに聞いた!これからSEを目指す人へのアドバイス②
ニックネーム: しゅういち 38歳/愛知県(年収: 500万円)
-
SE仕事をする上で重要なのは、どの職種でも同じだが、的確に相手の言いたいことを理解し、的確に答える業務コミュニケーションスキルだと思います。
「ITエンジニアだから人と話す機会は少ない」なんて思っていたら大間違いです。
特に、最近ではリモートワークを取り入れる企業が増えてきていますが、そこでのチャットやメール、Webミーティングでのコミュニケーションは対面コミュニケーションより難易度が上がります。
人に正しく伝えるスキルは、より一層、重要になっているのではないでしょうか。
ニックネーム: おーちょ 51歳/東京都(年収: 1,350万円)
-
特に業務システムを扱うSEの場合、クライアントにヒアリングを行った際に相手がどうしたいのか、何を求めているのかを引き出すことが非常に難しい場合があります。
「理想の業務プロセスを、明確に伝えられるクライアントは少ない」と受けとめておいた方がよいと思います。
まずは、自分で様々な業務プロセスを学んで同業種の事例などから要件定義を引き出したり、ヒアリングを丁寧に重ねながら「これだ」と見出して提案できるSEになれると素晴らしいと思います。
論理的思考力

SEには、論理的思考力も求められます。それは業務の遂行において、以下の場面が生じるためです。
- 設計する際は仕様や業務フローのチェックを行い、矛盾が生じないように行う
- 開発においてスケジュールを作成し、管理する
- バグが発生した場合に、プログラムのコードを確認して不備を見つける
たとえば業務においては、「工程Aで出力されたデータを、工程Bで使う」といったプロセスがしばしば発生します。このとき、工程Bは工程Aの後で処理するよう注意して設計しなければなりません。
また開発工程においては、「スケジュールに遅れないためには、いつまでに何を終えていなければならないか」といった課題も発生します。論理的思考力があればスケジュール遅延の兆候を早めに見つけ、対処することが可能です。
3)異業種からSEへの転職をする際のポイント3つ
プログラミングおよびITの基礎知識を持っておく

SEのなかには、まったくプログラミングを行わない人もいるかもしれません。
そのような人でも顧客に対して適切なシステム提案をするためには、プログラミングやITの基礎知識が必須です。また開発の終盤であるテストの段階でトラブルが発生した際、SE自らがコードを修正することもあります。
これらのスキルがあるかどうかは応募書類だけでなく、面接の場でも口頭でチェックされる場合も少なくありません。
業務遂行スキルを高めておく(指示やコミュニケーション、書類作成など)

SEとして働くと、コミュニケーションを取る相手の幅広さに気付くことでしょう。
SEが業務でコミュニケーションを取る、主な相手
- チームのメンバー
- 上司
- 他部署のスタッフ
- 顧客企業の担当者
- 協力会社
これらの人たちの持つ、「業務やエンジニアリングに関する知識・情報量」は実に様々です。
コミュニケーションを取る相手に対して、相手が持つ知識・情報量に合わせることが大切です。できるだけ明確に、解釈の違いが発生しないような依頼や指示出しができるように、意図したことを明確に伝え、相手の意図もしっかりくみ取る必要があります。
そのうえで重要となるのが、様々な「業務遂行スキル」です。
例えば、商談や打ち合わせでのコミュニケーションではヒアリングスキルやプレゼンスキルが求められますし、設計書や議事録などの提出資料を作成するための資料作成能力やライティングスキルも求められるでしょう。
開発チームをまとめていくうえではチームビルディング力やディレクションスキルが必要となります。
これらスキルは一朝一夕で培えるものではなく、多くの場合経験で養われるものです。
SEになってから習得しても間に合うケースもありますが、可能な限り今からこれらスキルに関わる業務に積極的に関わり、経験を積んでおくことで、転職後の業務にもスムーズに対応できます。
参考:現役SEに聞いた!これからSEを目指す人へのアドバイス③
ニックネーム: ぼのーぼ 28歳/大阪府(年収: 500万円)
-
SEは、「人と話すスキル」を身に着けておくとスムーズに仕事を進めやすくなる印象です。クライアントもそうですが、チームの皆をまとめるといったシーンも多くなります。
早いうちからコミュニケーション能力の向上を意識しておくとよいでしょうね。
また、仕様書や要件定義書などを書く機会が多くなるので、ドキュメントの書き方や上流工程への知識もつけておくとよいでしょう。
IT業界に詳しい、転職エージェントを活用しよう

SEへの転職活動を1人で行うことは可能ですが、ベストの方法とはいえません。それは、以下の課題があるためです
- SEを求める企業は数多いため、あなたに合った企業を探し出すことは大変な労力を要する
- 働きながら転職活動を進める場合は今の仕事との調整がつかず、うまく進められない場合も少なくない
- 応募要項に書かれている内容が真実とは限らない
このため企業の内情をよく知らないまま入社し、後悔してしまうかもしれません。
一方で、転職エージェントならあなたの希望をヒアリングし、入社後に活躍できる企業を紹介してもらえます。
転職エージェントは、転職者に対して求人の紹介、キャリアプランのアドバイス、その他応募書類の添削、面接対策を行ってくれます。
仕事が忙しい人も、活動のスケジューリングや、応募先企業との調整も行ってくれます。
もっとも、どの転職エージェントに依頼すればよいか迷う人もいるかもしれません。次の章では、おすすめの転職エージェントを紹介します。
4)異業種からSEへの転職におすすめの転職エージェント
マイナビ転職IT AGENT
マイナビ社が運営する、ITエンジニア転職に特化した転職エージェント。好条件求人の紹介、書類作成・面接準備へのサポートの手厚さに強みがあります。
マイナビ転職IT AGENTは人材紹介会社の大手マイナビが運営する「IT/Webエンジニア専用」の転職支援をするエージェントです。
サポート対応地域は全国。オンラインでの面談も受け付けています。
マイナビ転職IT AGENTの大きな特徴は、SE求人数の豊富さ、そしてシステム会社から事業会社まで幅広い業界の求人に対応している点が挙げられます。
とくにマイナビ転職IT AGENTでは、事業会社(自社開発や社内SEなど)のSE求人を多く紹介されやすいです。
また、マイナビの転職サービスは「サポートの丁寧さ」にも定評があり、職歴書の作成や面接対策に不安を感じている人におすすめです。
マイナビ転職IT AGENTを利用した人の転職後定着率は97.5%(※公式サイトより)。
転職者一人ひとりにマッチする求人紹介とサポートが期待できます。
マイナビ転職IT AGENTの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
リクルートエージェント
ITエンジニア求人数は国内No.1!豊富な転職ノウハウと支援ツールで、「スピーディな転職」を実現できます。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
ITエンジニアの転職支援にも強く、公開求人数は約73万件(2026年1月現在)と、他のエージェントの中で群を抜いて豊富です。
これまで培ったノウハウをもとに開発された「サービス体制」と「支援ツール」が非常に高品質であることが、リクルートエージェントの強みです。
たとえば、リクルートエージェントでは志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
SEの転職では、その職場の開発環境から必要なスキルや働き方まで、入念な企業研究が欠かせません。その際に、レポート情報は大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにSEの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
レバテックキャリア
レバテックキャリアの担当エージェントは全員エンジニア経験者。「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上の高い実績を誇ります。
レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。
保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスで、かつエンジニアの専門知識を持つ担当エージェントからサポートを受けられます。
とくに書類添削サポートおよび企業への交渉力に強みがあり、「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上と、非常に高い実績を誇っています(※公式サイトより)。
SEへの転職で、「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの人は、レバテックキャリアがおすすめです。
レバテックキャリアの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
ギークリー
ギークリーはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント。各職種別に専門コンサルタントが在籍しており、目指す領域の最新トレンドをキャッチしながらの転職活動が実現できます。
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。
ギークリーのキャリアコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。
また、サポートの際は細分化された職種別に担当が付きますので、目指す領域のトレンドや転職事例を知りつつの活動ができるでしょう。
そうしたサポート体制もあって、ギークリーを利用した転職者の年収アップ率は81%といいます(※2024年7月 公式サイトより)。
かつては「35歳転職限界説」もありましたが、ギークリーの転職成功者のうち、およそ4割近くは36歳以降のミドル世代であり(※公式サイトより)、幅広い年代で偏りなく実績を積んでいる点もギークリーの大きなメリットです。
Geekly(ギークリー)の特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 拠点 | 東京 |
ワークポート
「未経験・異業種からの転職に強い」と評判の転職エージェント。PG→SE、SE→PLといったエンジニアのキャリアチェンジの際にも積極的な支援が期待できます。
ワークポートはリクルートエージェント・dodaに次ぐ豊富な求人を抱える転職エージェントです。
とくにIT・Web系職種に関する求人が多く、また、同サービスは「業界・職種未経験者」への転職成功に多くの実績があります。
そのため、「プログラマーからSE」、「SEからPL」、「サーバーエンジニアからセキュリティエンジニア」といったエンジニアのキャリアアップ・キャリアチェンジの際は、とくに多くの求人を紹介されやすいでしょう。
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
ワークポートの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| とくに多い職種 | SE・PG、PL・PM、インフラエンジニア、社内SE |
【まとめ】SEはステップアップのためにもおすすめ。転職エージェントの活用で安心
ここまで解説したとおり、SEには技術だけでなく、対人スキルや業務スキルも求められます。
「大変な仕事だ」と思った人もいるのではないでしょうか。
しかしSEは、IT技術者としてのスキルアップが見込める職種です。未経験からでもステップアップできる職種であり、将来のキャリア形成にもつながります。
とりわけ、1つのサービスを作り上げた後の充実感は、SEならではのものです。もし顧客と直接取引できる企業に入社できたならば、顧客とともにシステムを作り上げる喜びも味わえます。
SEとして力を発揮するためには、企業選びも重要です。転職エージェントなら数多い企業のなかから、あなたに合った企業を教えてくれます。
また内定へ向けてバックアップする仕組みも整っていますから、安心して転職活動を進められ、あなたの希望する将来像へ近づけます。
FAQ|SEへの転職でよくある質問
Q1)未経験からSEに転職するために、最初に身に付けるべきスキルは何ですか?
最初に習得すべきスキルはプログラミングの基礎(Python or Java)とSQL(データベース操作)の2つです。SEはプログラミングだけでなく設計・テスト・顧客折衝など幅広い業務を担いますが、採用選考で「コードが書ける」証拠を示せなければ選考を通過するのが難しいのが現実です。PythonはAI活用と親和性が高く将来性もあるため、未経験者には特におすすめです。
学習期間の目安は、週20時間の学習で3〜6か月でポートフォリオ作成まで到達できます。Webアプリ(ToDoリスト・ブログシステム等)を1本作り、GitHubで公開することが採用担当者への最も説得力あるアピールになります。資格(基本情報技術者試験)の取得も選考で評価されますが、動くポートフォリオの方が優先度が高いです。
加えて、ビジネスロジックや業務フローの理解力・Word/Excelでの文書作成スキル・論理的なコミュニケーション能力も採用担当者が注目するポイントです。IT技術と「仕事として使えるソフトスキル」の両方を並行して磨いていきましょう。
Q2)異業種からSEへの転職で、前職の経験はどのように活かせますか?
前職の業界知識は、「ドメイン知識を持つSE」として最大の差別化要因になります。医療系出身者であれば電子カルテ・医療機器システム開発に、製造業出身者であれば生産管理・SCMシステムに、金融出身者であれば会計・リスク管理システムに、それぞれ深い業務理解を持つSEとして採用されやすくなります。「業界知識ゼロのIT人材」よりも「業界知識+IT」の組み合わせを持つ人材は市場価値が高いです。
具体的には、前職でシステム運用・データ入力・報告書作成などに関わっていた経験はSEの業務理解に直結します。エンドユーザー(現場)の視点でシステムの不便さや改善点を語れるSEは、顧客折衝や要件定義の場面で信頼を得やすいです。転職面接では「前職でこんな業務課題があり、ITでこう解決できると思った」という具体的なエピソードを準備しておくことが重要です。
異業種転職であっても、論理的思考力・課題解決能力・スケジュール管理力・チームワークなど「業種を問わない汎用スキル」の高さが採用判断に大きく影響します。SE適性は専門技術知識だけでなく、こうした素養で判断される部分も大きいです。
Q3)AI時代にSEの需要は増えますか?それとも減りますか?
結論:AI時代にSEの需要は増加しています。ただし「求められるSEの役割」は変化しています。GitHub Copilot・ChatGPT等のAIコーディング支援ツールの普及により、コードを書く速度は大幅に上がりました。これにより「コーディングをする人」としてのSEの価値は一部低下していますが、「AIが書いたコードをレビューする人」「AIに適切な指示を与えられる人」としてのSEの価値は急上昇しています。
特に需要が増しているのは「AIを活用したシステム設計ができるSE」です。ChatGPT/Claude APIを使ったAI組み込みシステム・RAG(検索拡張生成)システム・AIエージェントの構築を発注・要件定義・設計できるSEは、2025年以降に引き手あまたの状況が続いています。IDC Japanの調査(2024年)では、AI活用システム開発の需要増加により、日本国内のIT人材不足は2030年に約79万人に拡大すると予測されています。
SEを目指す際は、基礎的なプログラミングスキルに加えて「AIツールを使いこなす力」「AIシステムの仕組みを理解する力」を意識的に習得することをおすすめします。転職エージェントに相談する際も「AI活用経験のあるSEを育成している会社」を軸に求人を探すと、将来性の高いキャリアを歩みやすいです。
Q4)SE転職を成功させるために、転職エージェントはどう活用すればいいですか?
IT系転職エージェントを活用する最大のメリットは「非公開求人へのアクセス」と「技術的な文脈でのキャリアアドバイス」です。市場に公開されているIT求人は全体の3〜4割程度に過ぎず、残りはエージェント経由の非公開求人です。特にレバテックキャリア・ギークリーなどIT特化エージェントは、一般の転職サイトに掲載されない好待遇求人を多数保有しています。
エージェントに登録する際は、自分の現在のスキルレベルを正直に伝えることが重要です。「未経験だから恥ずかしい」と思う必要はなく、担当者に現状とギャップを把握してもらうことで、適切な難易度の求人を紹介してもらえます。職務経歴書・履歴書の添削サービスも活用することで、書類選考通過率を大幅に高めることができます。
複数のエージェントに登録するのも有効な戦略です。リクルートエージェントのような大手エージェントで求人数の広さを確保しつつ、IT特化エージェントで専門的なアドバイスを受ける組み合わせが最も効果的です。週1回は担当者に進捗を連絡し、良好な関係を維持することで、より質の高い求人紹介につながります。
Q5)SEとして入社後のキャリアパスにはどのようなものがありますか?
SEのキャリアパスは大きく「スペシャリスト路線」と「マネジメント路線」の2方向に分かれます。スペシャリスト路線では、AIエンジニア・セキュリティエンジニア・データエンジニアなどの専門職にキャリアアップするルートがあります。マネジメント路線では、プロジェクトリーダー(PL)→プロジェクトマネージャー(PM)→ITコンサルタント・CIOという上流職へのキャリアアップが一般的です。
近年特に人気が高いのは「AI活用SEとして社内DX推進を担うポジション」です。社内のAI化・DX推進を統括する「AI推進SE」「DXコンサルタント」への転換は、技術力+業界知識+コミュニケーション力を持つSEにとって自然なキャリアパスです。このポジションは年収700〜1,000万円超になることも多く、SE経験の5〜10年目が最もチャレンジしやすいタイミングです。
未経験でSEに転職した後の収入変化の目安は:入社1〜2年目で350〜450万円、3〜5年目で500〜650万円、専門性を持つ7〜10年目で700〜900万円です。特定分野に特化したエキスパートになれば、フリーランスとして月単価80〜100万円超の案件に参画することも可能になります。
















