転職回数が多くても不利じゃない?ジョブホッパー・転職回数の多さを人材価値に変えるには
[最終更新日]2024/09/21
転職を考えているけれど、「これまでの転職回数の多さ」「現職で勤め始めてからの日の浅さ」を気にしている人は、多くいることでしょう。
何度か転職をしていると、とくに「転職回数」についてはだれしも気にするものです。
「転職回数が多いと転職に不利になる」「在籍期間が短いと採用されにくくなる」などと言われることも少なくありません。
ところが、転職回数が多めでもキャリアアップに成功する人は実在します。彼らは転職回数の多さを逆に利点として活用し、それを人材価値の向上につなげています。
目次
1)転職回数が多い=転職に不利と言われるのはなぜ?企業側の視点から考える
転職回数が多くてもキャリアアップに成功しているケースもあることを考えると、転職を重ねる上で「良い例」と「良くない例」があるのではないか、といった仮説が立てられます。なぜ、
このような違いが生じるのでしょうか。
まずは、なぜ転職回数の多さが転職時にウィークポイントになりやすいのか、採用する企業側の視点から考えてみましょう。
転職回数の多さは退職回数の多さ
「またすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまう可能性
たとえば、現在の勤務先が3社目の人がいたとします。次に転職すれば4社目ということになり、転職回数は3回となります。
この人の場合、3度目の転職に成功するということは、これまで会社を3回辞めていることになるわけです。
同じ職場に10年間勤めてきた上で初めて転職を検討している人と、3年おきに転職して3度目の転職を検討している人とでは、後者の人は「もしうちの会社に入ってきても、またすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまうのは避けられません。
特に、社員の定着率が高くめったに退職者が出ない職場ほど、入社するからには長く働いてもらいたいと考える傾向があります。
反対に、人が流動的で出入りが激しい職場であれば、仮にすぐ辞めてしまっても新たに募集すればいいと考えるため、採用のハードルが比較的低いこともあります。
つまり、転職回数が多めでもすんなりと採用されるようであれば、離職率が高い職場である可能性もあることを頭に入れておく必要があります。
転職回数だけでなく在籍期間や転職理由も重要
なぜ転職を繰り返したのか、しっかりと自己分析を
「転職回数が3回」と言っても、半年や1年といったごく短い期間で転職してきた人と、数年間は勤めた上で転職してきた人とでは、与える印象が全く異なります。
あまりに短い在籍期間で転職していると、本人に何か問題があったのではないか?と思われる可能性が高くなります。
仕事を辞めたいと思い、転職して別の職場へ移る以上は、もともと勤めていた職場に何らかの不満を持っていた場合もあることでしょう。
複数回の転職を経験してきた人は、転職を繰り返していることをうまくいいつくろうことを考えるよりも、まずは何度も転職してきた理由をしっかりと自己分析してみましょう。
自己分析をする際のポイントは、「転職回数を重ねたからこそ、得られた知識・スキルを見つけること」です。
具体的には、以下の流れで振り返ると良いでしょう。
- ①経験した会社の洗い出し
…これまで経験した会社をリストアップする - ②キャリアの棚卸し
…そこで得られた知識・スキル・経験を挙げていく - ③これからのキャリア形成の「種」をさがす
…②で挙げられた要素から、「これからの自分のキャリアに役立てられそう」と思えるものをピックアップする - ④キャリアプランのイメージ出し
…③をもとに、将来自分はどんな働き方をしたいかをイメージする
④で導き出た内容は、「これまでの転職経験を経たからこその、あなただけの転職理由」です。
転職理由を明確にする行為は、転職成功するうえでも必ず求められます。
また、聞こえのいい転職理由を探して乗り切ろうとしても、日々大勢の応募者の面接を行っている採用担当者には全てお見通しということもあります。
まずはあなた自身がこれまでの転職の多さを肯定して、そのうえでの転職理由を用意することが大切なのです。
2)転職回数の多さがマイナスに働くケースとは?
ここからは、転職回数の多さがマイナスに働くケースとプラスに働くケースについて、具体的に見ていきましょう。
まずは転職回数が多いことで転職が不利になるケースですが、端的に言えば企業は「転職グセ」がついてしまっている人を採用したがらない傾向があります。
会社を辞めることへの心理的ハードルが低く、嫌なことがあるとすぐに退職してしまう人を採用すると、採用活動や入社後の研修にかかったコストがムダになってしまうからです。
職を転々とする人のことをジョブホッパーと呼ぶことがありますが、こういった人物を企業は警戒し、採用に難色を示すことが多いのは事実です。
転職回数の多さがマイナスに働くケース
短期間で転職を繰り返している場合
数か月、半年といったごく短期間で転職したことがあれば、ほぼ間違いなく選考でマイナスに働くと考えていいでしょう。
短期間の在籍ですぐに転職したことが何度もあるようなら、転職グセがついていると思われたり、何らかの問題があって職場になじめない人物と思われたりするのは避けられません。
しかし、中には本当に短期間で辞めざるを得なかった、という場合もあるはずです。
たとえば労働環境が著しく劣悪で、数か月も続ければ心身に変調をきたすような状況だったのであれば、短期間で転職するのもやむを得ないでしょう。
採用選考はスキルや経験、人柄なども総合的に判断されることがほとんどです。短期間で転職したことがあるものの、それ以上にこの人を採用するメリットがある、と思ってもらえるかどうかがポイントとなります。
どの組織でもあり得る理由で退職している場合
望ましくない転職理由の1つに、「職場の人間関係」が挙げられます。人が集まって働いている以上、人間関係の悩みはどの職場でも尽きることがありません。
いわゆる「合わない」タイプの人がいたとしても、職場では当たり障りなくやっていく対人コミュニケーションの力が不足している人なのではないか?といった見方をされる可能性も大いにあると考えるべきでしょう。
人間関係が転職検討理由の1つだったとしても、人間関係「だけ」が理由なのかどうか、じっくりと考えておきましょう。他にも大きな理由があり、人間関係「も」一因だったのであれば、より大きな転職検討理由を伝えればいいからです。
3)転職回数の多さがプラスに働くケースとは?
一般的には、転職回数が多い=転職に不利、と言われています。では、転職回数の多さがプラスに作用し、キャリアアップできた人が存在するのはなぜでしょうか。
かつてのように1社で定年まで勤め上げるのが当たり前という時代ではなくなっています。目的意識を持って転職してきたのであれば、転職回数が多めであっても気後れする必要はありません。
むしろ、自身のキャリアについてきちんと向き合ってきたことが伝われば、採用にプラスに働くこともあるのです。
転職回数の多さがプラスに働く典型例を見ていきましょう。
転職回数の多さがプラスに働くケース
転職に明確な目的・ビジョンがある
キャリアに明確な目的や目標があり、客観的に見てステップアップしているといえる転職の場合
転職する上で、明確な目的や目標がある人は周囲からも「納得感を持てる」と見られがちです。
たとえば、営業職として現場で経験を積んだ人が営業戦略に関わるために転職するのは、これまでの経験を生かせるキャリアアップと言えるでしょう。
あるいは、編集プロダクションで実力をつけた人が出版社へステップアップするのも、これまでのキャリアを生かすための転職と見ることができます。
こうした成功例も、実は転職理由は「後付け」だったというケースも少なくありません。
後になって考えてみれば、点と点がうまくつながっただけだった、ということはめずらしくないのです。
仕事をする上で自分が何を優先したいのか、何を実現したいのか、といったことを日頃から意識すると、こうした一貫性のあるキャリアを描きやすくなるはずです。
十分なスキルがある
転職を希望する企業の仕事内容と密接に関わるスキルを複数身につけている場合
国内の経済が決して上向きではなく、今後は人口も減っていくと予測されていますので、企業としては必要最小限の人員で最大限のパフォーマンスを発揮したいと考えるのは自然なことです。
そのような筋肉質な組織にしていくためには、1人で多くのことがこなせるマルチタスク型の人材が必要になります。
たとえば、SEのリーダーとしてチームをまとめたり、顧客との窓口の役割を果たしたりといった複数の仕事がこなせる人のほうが、ひたすらコードを書くだけの職人的なプログラマよりも重宝されます。
あるいは、開発会社で教育系のアプリを制作する場合、技術的な知識やスキルを持つ人はたくさんいるわけですが、教育現場で実際に教えた経験があればアプリの企画やプロモーションをする上で具体的な案を出しやすくなります。
一見すると無関係に思える業種や職種であっても、思わぬところで役に立ち、点と点が線でつながることがあります。
自分がやってきた仕事をどのように役立てられるか、さまざまな角度から考えてみると新たな発見があるかもしれません。
4)転職回数の多さを人材価値に変えるために意識しておきたい3つのポイント
はじめから明確なキャリアビジョンを持って転職する人は、むしろ少数派でしょう。大半の人は、やむを得ず職を変えたり、転職を検討せざるを得ない状況に置かれていたりするものです。
それでは、転職回数が多いことを人材価値に変えていくには、職務経歴書の作成や面接時にどのようなことを意識したらいいのでしょうか。
転職回数を味方つけるための3つのポイントを見ていきましょう。
転職の「軸」を持とう
これまでのキャリアの共通点やシナジー効果を意識する
異なる業種や職種に転職してきた人は特に、職務経歴に一貫性が欠けているように見えるかもしれません。
ところが、職業人として働く以上、これまで携わってきた仕事の経験は必ずどこかに生かせるはずです。
そこで、今まで経験してきた仕事に共通する点や、複数の経験があることでそれぞれの経験が相乗(シナジー)効果を発揮するような点はないか、紙に書き出すなどして分析してみましょう。
ポイントは、応募先の企業が求める人物像(人材要件や必須スキルなど)を求められるもの(MUST)とし、あなたがこれまで培った知識・スキルそして経験をできること(CAN)に、そしてあなたがこれから目指す働き方をやりたいこと(WILL)として、3つの要素の共通項を見出していくのです。
転職回数が多ければ、その分【できること(CAN)】の領域は広がっているはずですし、相乗効果が期待できる要素もあるでしょう。
そこで、目指す企業の【求められるもの(MUST)】と照らし合わせて、その重なり部分を「軸」としてアピールポイントにするのです。
そのような「軸」が通っている自己PRができれば、採用担当者の目に「この人はうちの会社に応募してくる必然性がある」と映る可能性が高くなります。
転職経験がない人との差別化を図ろう
複数の会社を渡った経験を自分だけの「ストーリー」にする
転職回数が多い人の強みは、矛盾するようですが、実は転職回数が多いことなのです。つまり、1社しか知らない人と違い、複数の会社を自分の中で比較し、組織の仕組みや仕事の進め方をより客観的に理解しやすくなるという強みがあるのです。
新卒からずっと同じ職場で働いてきた人の中には、「会社特有のルール」「業界のルール」「世間一般のルール」の区別がついていない人もいます。複数の会社を見てきた転職組であれば、少なくとも会社特有のルールがどこからどこまでなのか、を客観的に把握できるはずです。
これにより、担当する仕事の要点をつかむまでの期間を大幅に短縮できたり、より効率的な進め方を提案しやすくなったりするのです。
そのうえで、これまでの転職経験について「自分の将来のキャリアプランを叶えるうえで、必要なものだった」と感じられるようなストーリー立てを意識してみましょう。
「ストーリー」とは、単に時系列の流れを表わすものではありません。どのストーリにも、必ず「伝えたいメッセージ(テーマ)」があるものです。
職務経歴書の作成時や面接での自己紹介・自己PRの際に、このストーリーが活きてきます。
前項で導き出した「軸」をテーマに置き換え、そしてあなたの「これまでの経歴」と「転職経験で得られた理解」を肉付けしていき、採用担当にストーリー性を感じさせることを狙っていくと良いでしょう。
転職エージェントを活用しよう
転職回数をより確実な強みにしていく
転職回数の多さを強みに変えるには、転職エージェントなどの「プロの第三者」の視点を取り入れるのも有効です。
複数回の転職を経験されている人は、採用面接や書類選考への耐性がついているという見方もできますが、一方で「転職回数の多さ」を問われた際の受け答えで、企業側の印象も大きく変わってきます。
転職エージェントはさまざまな理由や経緯を抱えた求職者のサポートを豊富に経験しています。
「転職を何度も経験しているが、どのように強みをアピールしていけばいいのか」という求職者も対応していることでしょう。
「もうこれ以上、転職を繰り返したくない」と感じている人こそ、企業とのミスマッチを防ぐうえで転職エージェントの活用をおすすめします。
5)転職回数の多さにもしっかり対応するおすすめ転職エージェント
ここからは、サポートが手厚いおすすめの転職エージェントを5社ピックアップします。
転職エージェントだけでも複数社あり、それぞれに得意とする業界・業種やサポートの体系にも違いがあります。
エージェントを活用しての転職活動の際は、なるべく2社以上に登録してより自分に合ったサービスの選択をおすすめします。
ワークポート
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「対面でのきめ細やかなサポート」と「転職決定率の高さ」が強み。未経験可の求人も多く、「新しい領域にチャレンジしたい!」という人におすすめです。
ワークポートは、国内に52の拠点を持つ運営20年の大手転職エージェントです。
ほぼ全ての業種・職種の求人に対応した大手エージェントのなかでもとりわけ拠点数が多く、対面でのきめ細やかなサポートができるのがワークポートの強みです。
同サービスの活用メリットとして挙げられるのが、「転職決定率の高さ」です。
サービスを利用した人たちの評判・口コミからは「求人紹介から企業との交渉まで積極的に動いてくれた」「企業とのミスマッチを最小限に抑えようと働きかけてくれた」といった感想が目立ちます。
リクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING ~2023年度上半期~』(2023年4月~2023年9月)にて、『転職決定人数部門 第1位』を受賞した経緯もあります。
ワークポートの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 全都道府県 |
公開求人数 | 約11万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | ソフト開発・システムエンジニア系|クリエイティブ系|通信・インフラエンジニア系|ヘルプデスク・ユーザーサポート|研究・製品開発/品質・評価系|コンサルタント・プリセールス系|ゲーム制作関連|ものづくり系エンジニア|金融・保険・証券系|建設・土木・プラント・設備|不動産専門職|営業系|事務・管理系(総務・経理・財務・人事等)|経営企画・事業開発|マーケティング・プロモーション系など |
ワークポートの積極的な提案を最大限活用するには、初回面談時に希望する職種・働き方をしっかり伝えることです。事前にキャリアの棚卸しをしておくとスムーズでしょう。
マイナビエージェント
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは全国の幅広い業種・職種の求人を取り扱う、転職エージェントです。
「20代~30代の若手社会人への支援に強い」と紹介されることが多いですが、40代以降のミドル世代やハイクラス向けの求人も多いです。
マイナビエージェントの主な特徴は、「営業職」「ITエンジニア」「Webクリエイター」「メーカーエンジニア」「金融」など、業界・職種ごとにサポートチームが分かれている点です。
マイナビエージェントの担当領域一覧
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これら領域に精通した専任のキャリアアドバイザーが、転職活動を力強く支援してくれます。
書類添削・面接対策の支援にも力を入れており、利用者からは「書類選考、面接準を丁寧に支援してくれた」という評判も多く見られます。
複数回の転職を経験している求職者の人は「前職で実現できなかったこと」「今後目指したい」ことなど、親身にサポートをしてくれるマイナビエージェントのサービスをおすすめします。
マイナビエージェントの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約6.5万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビエージェントの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
doda(デューダ)
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都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。
dodaは求人数・実績において国内トップクラスを誇ります。
実績で培ったノウハウがあり、「積極的に求人紹介をする」タイプのアドバイザーが多いため、「スピーディ」かつ「自分にマッチする求人が見つかりやすい」特徴があります。
dodaのサービスの主な特徴は、「転職サイト・転職エージェント両方の機能を利用できる」、「企業からのスカウトが多く届く」ことです。
アドバイザーにキャリア相談をしながら求人を紹介してもらえるほか、自分でも登録後のマイページから気になった求人をチェックして応募が可能です。
企業からのスカウトについては、実際にdodaを利用した人たちからは「スカウトメールがたくさん届く」「(スカウトメールによって)色んな企業を知れる」といった評判・口コミが多く見られます。
業種や職種、地域に関わらず豊富な求人を擁していますので、「まずは求人をチェックしてみよう」という際にもおすすめのサービスです。
dodaの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約26万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
リクルートエージェント
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国内No.1の求人数の豊富さ!担当者からの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人に特におすすめのエージェントです。
転職を何度か経験し人であれば、リクルートエージェントの名前は聞いたことがあるでしょう。
リクルートエージェントは「転職成功実績」実質No.1の転職エージェントです。
その点だけでも、じゅうぶんに相談へ足を運ぶ価値はあるのですが、その他の強みとして、リクルートエージェント独自の転職ツールの充実が挙げられます。
採用面接のコツを伝授してくれる「面接力向上セミナー」や求人企業の社風や選考情報などを伝える「エージェントレポート」がそれです。
転職活動において、リクルートエージェントのサービスは強力なバックアップとなることでしょう。
リクルートエージェントの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約47万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
LHH転職エージェント
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営業、エンジニア、経理、人事など、専門領域のエージェントが担当に付き、非常に高精度な企業情報をシェアしてくれます。
LHH転職エージェントは、人材紹介会社のアデコが運営していることもあり、キャリアコンサルタントによる丁寧なサポートに定評のある転職エージェントです。
通常、企業からの採用相談受付と転職者の支援は、異なるコンサルタントによって行われることが多いのですが、LHH転職エージェントでは、これらを同一のコンサルタントが行っているのが特徴です。
これにより、企業の情報や転職の際のポイントを、より正確に転職者へ伝えられるのです。
自身の希望にマッチした企業に出会いたい人は、LHH転職エージェントをおすすめします。
LHH転職エージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約1.7万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業系|販売・サービス系|ファッション系|マーケティング系|クリエイティブ系|IT系|エンジニア(電気・電子・機械・化学・素材・食品・化粧品・プラント・インフラ・エネルギー)系|メディカル系|人事・労務系|総務・広報|法務・知財|経理・財務系|経営/事業企画系|コンサルタント系|内部統制・監督系|購買・物流・貿易系|金融系|建築・不動産系|事務系など |
豊富な求人を擁するLHH転職エージェントですが、担当エージェントの数はやや少なめです。レスポンスの遅れなどが気になる場合は、他の転職エージェントにも登録しておきましょう。
より専門分野に関わるサポート・アドバイスを受けたい人は「特化型」の転職エージェントも利用しよう
目指す業界・職種などの分野が明確にある人や、上記に紹介した転職エージェントを既に利用していて、「あまり適切なサポートを受けられなかった」という人は「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
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これからのキャリア形成・働き方について、「この分野に詳しい人に相談したい」という人にもおすすめでしょう。
各分野のおすすめ特化型転職エージェント
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビIT AGENT | レバテックキャリア | ワークポート | doda X | JACリクルートメント | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | ジャスネットキャリア | マスメディアン | クリーデンス | MS Agent | エンワールド | ロバート・ウォルターズ | メイテックネクスト | レバウェル介護 | かいご畑 |
メリット |
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公開求人数 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約6.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
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まとめ)転職回数が多い=転職に絶対不利とも言い切れない時代になりつつある
今回の記事の内容を振り返ってみましょう。
- キャリアに明確な目的があれば、転職回数の多さは「デメリットだけ」にはならない
- 複数のスキルを持つことで、1人で多くの仕事をこなせる人材になれる可能性もある
- 職務経歴書の作成時には、経験してきた仕事の共通点やシナジー効果を意識する
- 転職回数が多い人の大きな強みの1つは、複数の職場を知っていること
終身雇用が実質的に崩れつつある昨今、優秀な社員ほどすぐに転職してしまう、とさえ言われるようになってきました。何度も転職しているということは、退職を繰り返したことの結果であると同時に、「あなたと働きたい」と言ってもらえた経験が何度もあることの表れでもあるのです。
もちろん転職理由や在籍期間なども転職の有利・不利に関わることではありますが、少なくと「転職回数が多い=転職に絶対的に不利」とも言い切れない時代になってきていると言っていいでしょう。
むしろ、転職回数が多めであることを人材価値に変え、自分を売り込むためのツールを多く持っているととらえることもできるのです。
もし「自分の場合はキャリアに一貫性などない」「そうは言っても短期間で辞めた職場もある」と感じた人は、転職エージェント(キャリアコンサルタント)に相談して自身のキャリアを客観的に分析してもらうのもひとつの手です。
自分では気づかなかったような視点から、実は生かせる経験を掘り起こしてくれるかもしれません。
転職できるかどうか不安、という人も、まずは気軽な相談から転職エージェントを利用してみるといいでしょう。