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ITエンジニアってどんな種類があるの?職種一覧と仕事内容

[最終更新日]2024/09/13

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ITエンジニアってどんな種類があるの?職種一覧と仕事内容

これからITエンジニアを目指す方のなかには、「ITに関わるエンジニアは皆同じ仕事をしている」と思う方もいるのではないでしょうか。
しかしITエンジニアの全員がシステム開発やプログラミング業務に従事しているわけではありません。

それはITエンジニアも分業が進んでおり、多くの専門分野に対応する職種に分かれているためです。

そのため、どのような種類、職種があり、それぞれどのような仕事内容なのかを知ることは大変重要です。

目次

1) ITエンジニアの種類と仕事内容

ITエンジニアにはさまざまな職種があります。代表的な職種には、以下の6つが挙げられます。

ここからは上記にあげた6つの職種について、それぞれの仕事内容や必要なスキル、年収や今後のキャリアパスを解説します。

プログラマー

プログラマー:設計書に沿ってプログラミングをする。バグを発見し、修正する業務も。 必要なスキル→・プログラミング言語のスキル ・フレームワークの知識 ・コミュニケーション力

ほとんどのシステムをつくるためには、何らかの形でプログラミングが必要です。
この点でプログラマーは重要な役割を果たしています。
ここではプログラマーの仕事内容や必要なスキル、年収やキャリアパスについて解説します。

プログラマーの仕事内容

プログラマーは、設計書に沿ってプログラミングをする仕事です。
このように書くと簡単な仕事と思ってしまいがちですが、そうではありません。
なぜならプログラムの書き方は複数ある場合が多く、書き方によってパフォーマンスやバグの起きやすさ、開発スピードなどが大きく異なるためです。
熟練したプログラマーになると、難しい要件でも早く正確にプログラミングができるようになります。

また、テストを行ってバグを発見し、修正する業務もプログラマーの重要な職務です。

プログラマーに必要なスキル

プログラマーは、プログラミング言語の習得が必須です。近年では開発のスピードアップと品質向上を目的として、フレームワークを使う開発現場も増えていますから、この習得も必要です。
加えてチームで開発する現場も多いため、コミュニケーション力も求められます。

もっとも、プログラマーはプログラミング言語の習得さえできていれば仕事ができる職種です。
そのため未経験からITエンジニアを目指す上で、最初の職種として選ばれがちです。

プログラマーの年収・キャリアパス

厚生労働省が公表した「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、プログラマーの平均年収は以下の通りです。

男性 女性
25~29歳 330万円 303万円
30~34歳 379万円 337万円
35~39歳 417万円 348万円

また、プログラマーからのキャリアパスは、システムエンジニア(SE)になる道や、プログラマーとしてのスペシャリストを目指す道などが一般的です。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE):要件定義、基本設計、プログラミングのための設計、テストをする。 必要なスキル→・IT全般に関わるスキル ・コミュニケーション力 ・交渉力や説得力

システムエンジニアは、システム開発全般に関わるエンジニアです。そのためプログラマーと異なり、プログラミングを主体とするわけではありません。
それではどのような仕事内容なのか、また必要なスキルや年収・キャリアパスについて解説します。

システムエンジニアの仕事内容

システムエンジニアの仕事内容は、以下の通り幅広いことが特徴です。

  • 顧客からシステムに求める内容をヒアリングし、システムで実現する内容を決定する(要件定義)
  • 機能の詳細や画面のレイアウト、使い勝手などを顧客と協議した上で決める(基本設計)
  • プログラミングをするための設計をする。自身もプログラミングをする場合もある
  • システムのテストを行い、顧客先企業へ納入する

とかくシステムエンジニアはプログラマーの上位職とされる場合や、なかにはプログラマーをシステムエンジニアとして募集する企業まであります。
しかし上記で解説した通り、本来プログラマーとシステムエンジニアは別個の職種です。

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアはIT全般に関わるスキルに加えて、顧客から必要な内容を聞きだすコミュニケーション力も必要です。
顧客に振り回されないためには、交渉力や説得力も求められます。

一方で、システムエンジニアは必ずしも高度なスキルが求められるわけではありません。
未経験でシステムエンジニアになった人は、まずは先輩について顧客の打ち合わせに同行したり、テストや詳細設計の工程を担当することになります。
未経験からシステムエンジニアとして働きスキルアップする人は大変多く、ITエンジニアにおけるキャリアパスの1つとなっています。

システムエンジニアの年収・キャリアパス

厚生労働省が公表した「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニアの平均年収は以下の通りです。

男性 女性
25~29歳 363万円 343万円
30~34歳 427万円 382万円
35~39歳 475万円 378万円

システムエンジニアからのキャリアパスはさまざまですが、代表的なものはプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャとなります。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニア:IT機器同士の接続やエリア分け、機器の設置や設定、構築、運用をする。 必要なスキル→・ルータや無線LAN等ネットワーク機器に関する知識や技能 ・IPv6やルーティング等ネットワークに関する知識

ネットワークエンジニアは、パソコンなどに代表されるIT機器どうし、またはインターネットをつなぐ「ネットワーク」に関する仕事です。
どのような仕事内容か、また必要なスキルや年収、キャリアパスはどうなっているのかを確認していきましょう。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容は、以下に関するものとなります。

  • 企業内、施設内ネットワークにおいて、IT機器どうしの接続やエリア分けをする
  • 企業内ネットワークとインターネットの接続方法を検討し、機器の設置や設定をする

それぞれについて、設計や構築、運用といった業務があります。また、必要に応じて、メンテナンス業務も行います。
大規模なネットワークの場合は複数箇所で設置をする場合もあるため、出張が発生する場合があります。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

ネットワークエンジニアに必要なスキルは、ルータや無線LANなどネットワーク機器に関する知識や技能と、IPv6やルーティングなどネットワークそのものに関する知識です。
もっとも最初は構築や運用から始まるため、ネットワークに関する知識や設定経験があればよいでしょう。

この点において、ネットワークエンジニアは未経験からなりやすい職種といえます。但し残業が多い職種であるため、体力は必須です。

ネットワークエンジニアの年収・キャリアパス

dodaが2018年12月3日に公表した「職種別平均年収ランキング」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は以下の通りです。

20代平均年収 378万円
30代平均年収 493万円
男性平均年収 461万円
女性平均年収 363万円

また、ネットワークエンジニアからのキャリアパスには、セキュリティエンジニアやプロジェクトマネージャ、ITコンサルタントなどがあげられます。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニア:企業のサーバーの設計・構築・運用保守をする。 必要なスキル→・OSやハードウェアに関するスキル ・主要クラウドに関する知識

サーバーエンジニアは、企業がITを運用する上で欠かせないサーバーの設計・構築・運用保守をする仕事です。
ここではサーバーエンジニアの仕事内容や必要なスキル、年収やキャリアパスについて解説します。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアが担う仕事内容は、大きく以下の3つに分けられます。

  • 設計業務では、用途別に求められる性能や台数を検討し、導入するサーバーの仕様を決める
  • 構築業務ではサーバーの配線やOSのセットアップをする
    メモリなどハードウェアの増設をする場合もある
  • 運用保守業務ではサーバーの監視や修正プログラムの適用、トラブル対応などをする

このように、サーバーエンジニアはサーバーに関するさまざまな業務をすることが特徴です。

サーバーエンジニアに必要なスキル

サーバーエンジニアとして働くためには、サーバーを動かすOSやハードウェアに関するスキルが必要です。
近年ではクラウドサーバー上にシステムを構築するケースも増えているため、主要クラウドに関する知識も求められます。

設計やチューニングをするためには高いスキルが求められますから、まずは運用や構築業務からスタートすることが多いです。
従ってサーバーエンジニアになるためには、OSをインストールした経験や基本的な知識が求められます。一方でその条件を満たしていれば、未経験でもなりやすい職種です。実際にサーバーエンジニアは、新卒や未経験者も広く受け入れています。

サーバーエンジニアの年収・キャリアパス

dodaが2018年12月3日に公表した「職種別平均年収ランキング」によると、サーバーエンジニアの平均年収は以下の通りです。

20代平均年収 392万円
30代平均年収 527万円
男性平均年収 481万円
女性平均年収 390万円

また、サーバーエンジニアから先のキャリアパスは、セキュリティエンジニアやプロジェクトマネージャ、ITコンサルタントなど多岐にわたります。
もちろんサーバーエンジニアとして、スペシャリストを極める道もあります。

セールスエンジニア

セールスエンジニア:営業職の業務を技術面でサポートし、顧客からの問い合わせにも対応する。 必要なスキル→・自社製品や自社サービス、関連する他社製品について深い知識と経験が必要

セールスエンジニアは営業と技術部門をつなぐ重要な職種です。
仕事内容はどのようなものか、また必要なスキルや年収、将来のキャリアパスについて解説します。

セールスエンジニアの仕事内容

セールスエンジニアは、営業職の業務を技術面でサポートする仕事です。
営業職と同じく売上をあげることが目的であるため、自社製品や自社サービス、関連する他社製品について説明することが主な業務となります。
セールスエンジニアは提案やヒアリングが主な業務となる一方で、実作業は少ない点が特徴です。

またセールスエンジニアは技術的な窓口として、顧客からの問い合わせに対応することも主な業務の1つです。
一例として営業に同行し、顧客からの技術的な質問に対応することがあげられます。

セールスエンジニアに必要なスキル

セールスエンジニアは自社製品や自社サービス、および関連する他社製品について深い知識と経験が必要です。
そもそも技術部門で実現できない内容をセールスエンジニアが提案したのでは、顧客企業からの信頼を失います。
このためセールスエンジニアは、ITエンジニアとしての豊富な経験が欠かせません。

従ってセールスエンジニアは、未経験から直接なることは難しい職種です。
そのため、まずはプログラマーやシステムエンジニアで経験を積むことが必要です。

セールスエンジニアの年収・キャリアパス

dodaが2018年12月3日に公表した「職種別平均年収ランキング」によると、セールスエンジニアに近い「プリセールス」の平均年収は以下の通りです。

20代平均年収 425万円
30代平均年収 627万円
男性平均年収 658万円
女性平均年収 519万円

営業職に近い性格を持つ職種であるため、他のIT職種よりも年収が高いことが特徴です。

また、セールスエンジニアから先のキャリアパスには、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャなどがあげられます。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニア:企業のシステムや情報をサイバー攻撃から守るスペシャリスト。 必要なスキル→・セキュリティに関する幅広く高いスキルが必要

セキュリティエンジニアは、企業のシステムや情報をサイバー攻撃から守るスペシャリストです。
そのため、高い技術が求められることが特徴です。その仕事内容や必要なスキル、年収やキャリアパスについて確認していきましょう。

セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアの仕事内容は、大きく3つに分けられます。

  • 企業に導入するセキュリティ機器やサービスについて、設計・導入をする
    また、その過程で脆弱性の調査なども行う
  • 導入したセキュリティシステムを運用し、修正プログラムの適用やアップデートを適宜実施する
  • セキュリティ被害が発生した場合に、調査や復旧をする

上記にあげる通りセキュリティに関する専門家として、設計から保守まで幅広く活躍することが特徴です。
実際にはメンバーごとのスキルに応じて、上記に示したいずれかの職務が割り当てられることになります。

セキュリティエンジニアに必要なスキル

企業のセキュリティは、常に悪質な侵入者からの脅威があります。
このためセキュリティエンジニアは、侵入者に負けないよう、セキュリティに関する幅広く高いスキルを備えていなければなりません。
このためセキュリティエンジニアに応募する人は、他職種からの経験者が多くなります。

もっとも、未経験からいきなりセキュリティエンジニアになることは不可能ではありません。しかし、経験者に比べてどうしても不利になることは否めません。
また、仕事で活躍するためには、人一倍の努力が必要です。

セキュリティエンジニアの年収・キャリアパス

セキュリティエンジニアの年収は他の職種と異なり、公表されているデータがありません。
そこで実際の求人状況を見ていくと、以下のような傾向が見えます。

  • 入社した時点の年収は300~350万円
  • 30代になると年収500~600万円

従ってあなたの実力にもよりますが、セキュリティエンジニアの年収はIT職種のなかで平均的といえるでしょう。

また、セキュリティエンジニアから先のキャリアパスには、セキュリティコンサルタントなどがあげられます。

ITエンジニアは種類・職種ごとに仕事内容が異なる

ここまで解説した通り、ITエンジニアは職種ごとに仕事内容が大きく異なります。
そのためプログラムを組みたい人が外回りのシステムエンジニアに応募すると、「毎日毎日打ち合わせばかりで帰社したら書類作成に追われ、プログラムはほとんど書かないので嫌だ」といったことは珍しくありません。

従ってITエンジニアへの就職を目指すなら、以下の点を押さえておくことが重要です。

  • ITエンジニアには、専門分野ごとに職種が分かれていること
  • 同じITエンジニアでも、職種ごとに仕事内容は大きく異なること

ITエンジニアの主な職種と仕事内容一覧

職種 仕事内容
プログラマー
  • 設計書に沿ってプログラミングを行う
  • テストを行い、バグを発見・修正する
  • プログラムのパフォーマンスや開発スピードの向上
システムエンジニア(SE)
  • 顧客からシステムの要件をヒアリングし、要件定義を行う
  • 機能の詳細や画面レイアウトの基本設計を行う
  • プログラミングのための設計を行い、テストを実施する
ネットワークエンジニア
  • 企業内のIT機器の接続やエリア分けを行う
  • ネットワーク機器の設置や設定を行う
  • ネットワークの設計、構築、運用を行い、メンテナンスも実施
サーバーエンジニア
  • 企業のサーバーの設計・構築・運用保守を行う
  • サーバーの監視やトラブル対応を行う
  • OSのセットアップやハードウェアの増設を行う
セールスエンジニア
  • 営業職の業務を技術面でサポートする
  • 自社製品やサービスの説明を行う
  • 顧客からの技術的な問い合わせに対応する
セキュリティエンジニア
  • 企業のシステムや情報をサイバー攻撃から守る
  • セキュリティ機器やサービスの設計・導入を行う
  • セキュリティシステムの運用、脆弱性の調査やトラブル対応を行う

あなたが目指す職種は見つかりましたか?
もししっくりこないようであれば他の職種もありますから、各自でよく調べた上であなたに適した職種を見つけてください。

2)ITエンジニアにはどんな種類がある?

ITエンジニアはIT系技術職の総称であり、カバーする範囲も以下の表で示す通り広大です。

ITエンジニアの全体像 ■研究開発…企画 ■プロジェクト管理…システム開発 インフラ開発 ■保守品質…運用・保守

これに合わせて、ITエンジニアは、前章で紹介した以外にも多くの職種があります。
ここではITエンジニアを大きく以下の3つに分けて解説します。

  • システム開発の全体に関わるITエンジニア
  • システム開発の一部に関わるITエンジニア
  • システム開発には直接関わらないITエンジニア

システム開発の全体に関わるITエンジニア

職種 説明
システムエンジニア(SE) システム開発の全工程に関わるITエンジニア。要件定義、設計、テスト、本番稼働、ユーザー教育などを担当する。
プロジェクトリーダー(PL) プロジェクトチームのリーダー。プロジェクトの計画、進捗管理、チームメンバーの管理や指導、リスク管理などを行う。
プロジェクトマネージャー(PM) プロジェクト全体の管理者。プロジェクト計画の立案、予算管理、ステークホルダーとのコミュニケーション、リスク管理、品質管理などを担当する。
プロジェクト管理オフィス(PMO) プロジェクト管理の標準化やプロセス改善を支援する部門。プロジェクトマネジメントツールの提供、プロジェクト状況のモニタリング、リスクおよび課題管理のサポートなどを行う。

システムエンジニア(SE)はシステム開発の全工程に関わるITエンジニアの代表格です。
要件定義から設計、テスト、本番稼働やユーザー教育などを担当します。
このうちチームの代表となる人は、PL(プロジェクトリーダー)という職種になります。

PM(プロジェクトマネージャ)も、システム開発の全工程に関わるITエンジニアです。
こちらは上の表における「プロジェクト管理」を担当します。

システム開発の一部に関わるITエンジニア

システム開発の一部に関わるITエンジニアには、以下のようにさまざまな職種があります。

職種 説明
システム開発 システム開発の一部に関わるITエンジニア。プログラマーやテストエンジニアなどが含まれ、設計書に基づいてプログラミングやシステムのテストを行う。
インフラ構築 インフラ構築に関わるITエンジニア。ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどが含まれ、ネットワークやサーバーの設計、構築、運用を担当する。
運用・保守 運用・保守に関わるITエンジニア。運用保守エンジニアやカスタマーエンジニアなどが含まれ、システムの監視、メンテナンス、トラブル対応を行う。

上記のエンジニアはプロジェクトマネージャやシステムエンジニアと連携して、専門的な業務を遂行します。

システム開発には直接関わらないITエンジニア

職種 説明
研究開発職 企業の将来成長を見据え、新しい製品やサービスを研究・開発する仕事。技術革新や市場ニーズに応じて新技術の開発を行い、企業の競争力向上に貢献する。
セールスエンジニア 営業職を技術面でサポートし、顧客に対して自社製品やサービスの技術的な説明を行う。顧客からの技術的な問い合わせにも対応し、営業活動を支援する。
ITコンサルタント 顧客企業のビジネス課題を解決するためのIT戦略を提案・実行する。経営や業務の視点に立ち、ITを活用した業務改善や効率化の支援を行う。

ITエンジニアのなかには研究開発職やセールスエンジニア、ITコンサルタントなど、システム開発に直接関わらない人もいます。
研究開発職は、企業が将来成長する上で重要な、新しい製品やサービスを研究する仕事となりますから、企業にとっては重要な職種です。

3)未経験から各種ITエンジニアに転職する際のポイント

IT業界未経験者がITエンジニアに転職する際には、2つのポイントがあります。どちらも転職を成功させるには重要なポイントですから、1つずつ確認していきましょう。

学ぶだけでなく、自ら手を動かしてアウトプットを作る

自ら手を動かして、何らかの成果物をつくることが重要なポイント!

未経験者がITエンジニアを目指すためにはもちろんITに関する学習も重要ですが、それだけでは不十分です。
自ら手を動かして、何らかの成果物をつくることも重要です。

たとえばプログラマーを目指す人の場合を考えてみましょう。以下2人の未経験者が応募した場合、あなたはどちらの方を採用したいと思いますか?

Aさん

プログラムを自分で作ったことはありませんが、やる気は人一倍負けません!

Bさん

小さなものですが、Rubyのプログラムをいくつか作成し、動かしたものがあります

多くの場合、Bさんのほうが採用されやすくなります。
それはBさんの場合、少なくとも「自分で率先して言語を学び、プログラムを作るスキルがある」と評価されるためです。一方でAさんはBさんよりもやる気はあるかもしれませんが、プログラミング能力は未知数です。
もしかすると、教えてもできないかもしれません。

同じことがサーバーエンジニアにもいえ、自分でOSをセットアップした人のほうが就職には有利となります。
そもそもITエンジニアは自力で学ぶ環境を整え、スキルアップできるというメリットがあります。

そのため、未経験者でも簡単なものでよいので、成果物をつくることが必須です。

IT業界未経験者に強い転職エージェントを活用する

IT業界未経験者に強い転職エージェントを活用し、適切な応募先を紹介してもらう。

IT業界未経験の人やエンジニアの実務経験の無い人は、転職の際に「転職エージェント」を活用することをおすすめします。

転職エージェント活用のメリット

  • IT業界の専門情報や、応募先企業の傾向を教えてもらえる
  • 今後のキャリアに関するアドバイスをもらえる
  • 面接や応募書類の書き方について、応募先企業の傾向を踏まえたアドバイスを受けられる
  • 応募の代行や、結果に対するフィードバックが受けられる

特にこれからの転職活動に不安を感じられている人は、上記メリットの恩恵も受けやすいでしょう。

次の章では、「具体的にどこの転職エージェントを利用すべきか知りたい」という人向けに、おすすめの転職エージェントを紹介します。

4)未経験からITエンジニアへの転職でおすすめの転職エージェント

以下に紹介するのは、保有する求人数が多く、かつIT未経験者への転職支援の実績が豊富な転職エージェントサービスです。

  • ワークポート
  • ユニゾンキャリア
  • doda
  • マイナビエージェント
  • リクルートエージェント

どのサービスも無料で利用できますので、あなたにマッチしそうと思えたものから登録してみると良いでしょう。

ワークポート

ワークポート。各業界専門の総合転職エージェント。

IT・Web業界において豊富な求人。未経験可の求人も多く、「新しい領域にチャレンジしたい!」という人におすすめです。

ワークポートはとくにIT・Web系や営業、メーカー系職種の求人が多く、また同サービスは「業界・職種未経験者」への転職成功に多くの実績があります。

そのため、「実務未経験からプログラマーやネットワークエンジニア」、「テストエンジニアからアプリケーションエンジニア」といったキャリアアップ・キャリアチェンジの際は、とくに多くの求人を紹介されやすい傾向があります。

検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。

ワークポートの特徴

特徴
  • 全国トップレベルの求人数。特にIT・Web業界への転職支援に強い
  • 幅広い業界において、未経験者へのサポート実績が豊富
  • 転職者の希望に合わせて、「チャレンジ転職」にも力強くサポートしてくれる
サービス対応地域 全国
拠点 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄
ITエンジニアの公開求人数 約2.5万件(2024年7月現在)
とくに多い職種 ソフト開発・システムエンジニア系|クリエイティブ系|通信・インフラエンジニア系|ヘルプデスク・ユーザーサポート|研究・製品開発/品質・評価系|コンサルタント・プリセールス系|ゲーム制作関連|ものづくり系エンジニア|金融・保険・証券系|建設・土木・プラント・設備|不動産専門職|営業系|事務・管理系(総務・経理・財務・人事等)|経営企画・事業開発|マーケティング・プロモーション系など
ワンポイントアドバイス

ワークポートの積極的な提案を最大限活用するには、初回面談時に希望する職種・働き方をしっかり伝えることです。事前にキャリアの棚卸しをしておくとスムーズでしょう。

転職エージェント総合ランキング 3年連続顧客満足高評企業

ユニゾンキャリア

ユニゾンキャリア 公式サイト

IT業界、Web業界について詳しく教えてもらいながら転職活動をしたい人におすすめの、「寄り添い型」転職エージェントです。

ユニゾンキャリアは、主にIT・Webエンジニアを目指す人向けの転職エージェントです。
未経験者向けの支援も積極的におこなっており、転職活動に不安を感じている人や経歴に自信がない人にもおすすめです。

同サービスの特徴でとくに押さえておきたいのが、「書類作成・面接対策をじっくり支援」してくれること。一人あたり最低5回以上の面談機会を設けつつ、転職者の活動を力強く支援します。

ユニゾンキャリアを利用した人たちの評判・口コミからは、「未経験に対して優しく、かつ的確なアドバイス」、「キャリア相談が手厚かった」「自信を持って面接に臨めた」といった意見・感想が多く見られます。

ユニゾンキャリアの特徴

特徴
  • IT・Webエンジニアを目指す人向けの転職エージェント
  • 両面型エージェント。書類作成・面接対策をじっくり支援
  • 内定・入社後のフォローも実施
サービス対応地域 関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)・関西(大阪府)
プログラマー・Webエンジニアの公開求人数 約1.0万件(2024年9月現在)
Google口コミの平均評価★★★★★(4.8)

doda(デューダ)

doda doda(デューダ)公式サイト

都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。

dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
ITエンジニアの保有求人は約5.7万件(※2024年7月時点)、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。

dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でITエンジニアの求人をじっくりチェックしたい」という人は、転職サイトのサービスを利用するとよいでしょう。
その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときに、エージェントサービスに切り替えることもできます。

そのほか、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。

dodaの特徴

特徴
  • 幅広く、豊富な求人数(国内トップクラス)。地方求人紹介にも強い
  • 担当者から積極的な求人紹介を受けやすい
  • 担当者のサポートと併用して、自分でも求人情報を探して応募できる
サービス対応地域 全国
ITエンジニアの公開求人数 約5.7万件(2024年7月現在)
とくに多い職種 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など
ワンポイントアドバイス

dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。

豊富な求人&充実の支援ツール

マイナビエージェント

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とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。

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マイナビエージェントの特徴

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  • 特に20代~30代の若手社会人への転職支援に強み
  • 書類添削や面接対策などの支援サポートをじっくり丁寧に行ってくれる
サービス対応地域 全国
ITエンジニアの公開求人数 約1.9万件(2024年7月現在)
とくに多い職種 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど
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  • 担当者の提案ペースが早く、スピーディな転職を実現しやすい
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サービス対応地域 全国
ITエンジニアの公開求人数 約9.2万件(2024年7月現在)
とくに多い職種 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など
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サービス対応地域 全国
公開求人数 約1.9万件(2024年7月現在)
とくに多いエンジニア職種 アプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、SE・PG、PM・PL
ITエンジニア求人トップクラス

マイナビのプロモーションを含みます

レバテックキャリア

レバテックキャリア。IT/Web業界のエンジニア・クリエイター専門
POINT!

レバテックキャリアの担当エージェントは全員エンジニア経験者。「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上の高い実績を誇ります。

レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。

保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスで、かつエンジニアの専門知識を持つ担当エージェントからサポートを受けられます。

とくに書類添削サポートおよび企業への交渉力に強みがあり、「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上と、非常に高い実績を誇っています(※公式サイトより)。

「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの人は、レバテックキャリアがおすすめです。

レバテックキャリアの特徴

特徴
  • 担当アドバイザーは全員エンジニア経験者。専門分野において適切なサポート・アドバイスが受けられる
  • 企業情報を熟知した担当のフォローにより、書類通過率・内定決定率が高い
  • 「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上の高い実績(※公式サイトより)
サービス対応地域 全国
公開求人数 約2.5万件(2024年7月現在)
とくに多いエンジニア職種 プログラマー・SE全般、PL・PM、ITコンサルタント
利用者の8割が年収アップ

ギークリー(Geekly)

IT業界に特化した転職支援ならGEEKLY(ギークリー)。
POINT!

ギークリーはIT・Web・ゲーム業界への転職支援に強い転職エージェント。各職種別に専門コンサルタントが在籍しており、目指す領域の最新トレンドをキャッチしながらの転職活動が実現できます。

ギークリー(Geekly)は、IT・Web・ゲーム業界への転職支援に強い転職エージェントです。
Web3やX-Techといったトレンド技術の求人も多く取り揃えており、これらの分野で転職先を検討している人におすすめです。

ギークリーのキャリアコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。
また、サポートの際は細分化された職種別に担当が付きますので、目指す領域の転職事例を知りつつの活動ができるでしょう。

そうしたサポート体制もあって、ギークリーを利用した転職者の年収アップ率は81%といいます(※2024年7月 公式サイトより)。

かつては「35歳転職限界説」もありましたが、ギークリーの転職成功者のうち、およそ4割近くは36歳以降のミドル世代であり(※公式サイトより)、幅広い年代で偏りなく実績を積んでいる点もギークリーの大きなメリットです。

ギークリー(Geekly)の特徴

特徴
  • Web業界・ゲーム業界はじめコンシューマ向け開発への転職支援に強い
  • 担当アドバイザーのほとんどがITエンジニア経験者
  • 20代~40代まで、幅広い年代で転職成功実績がある
サービス対応地域 全国
拠点 東京
公開求人数 約2.2万件(2024年7月現在)
とくに多いエンジニア職種 プログラマー、SE、PL・PM、その他トレンド性の高い分野(エンタメ、ディープテック、SaaSなど)
書類選考の通過率3.4倍

まとめ)ITエンジニアを目指すなら、職種と仕事内容をチェックした上で、希望する職種を選ぼう

ここまで解説した通り、ITエンジニアにはさまざまな種類と職種があります。
仕事内容も職種により大きく異なりますから、自分に合った職種に応募することが重要です。

このためITエンジニアを目指すなら、事前に職種と仕事内容をチェックし、希望する職種を選んだ上で応募することが欠かせません。また、希望する転職を実現するためには、転職エージェントの活用も大変有効です。

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