第二新卒は転職に有利?メリット・デメリットと転職成功のコツ
[最終更新日]2024/08/23
社会人になって1〜3年目前後の人の中には、人生で初となる「転職」を検討している人もいることでしょう。
この年代の社会人は、一般的に第二新卒と呼ばれています。実はいま、第二新卒の採用に積極的な企業が増えています。この年代で転職を考え始めている人にとって、まさに絶好のチャンスなのです。
ところで、第二新卒として転職することにはメリットだけなくデメリットもあることをご存知でしょうか。
目次
1)「第二新卒」の定義
第二新卒という言葉は、近年ではごく普通に使われるようになりつつあります。しかし、「第二新卒とは何か」と聞かれると、明確に答えるのは難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。
実は、そもそも第二新卒にはっきりとした定義はありません。
一般的には「大学卒業後、1社目で1〜3年程度の社会人経験がある人材」のことを指す場合が多いです。
年齢的には25歳前後を指すのが一般的ですが、最終学歴によってはより高い年齢まで含めることもあります。
たとえば、修士卒の人であれば卒業時点で24歳ですので、3年程度の社会人経験があれば年齢は27歳前後ということになります。そのため、企業によっては20代までは第二新卒に含めているケースも見られます。
新卒、既卒、第二新卒、その違いは何?
新卒 | 学校を卒業して初めて就職する人のこと。 大卒・院卒・高卒・専門卒などを指し、一般的には卒業見込みの者を指すことが多い。 卒業時点での最終学歴によって年齢は異なるものの、卒業後に初めて就職する場合は新卒となる。 |
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既卒 | いったん学校を卒業後、アルバイトなど非正規雇用で働いていた期間がある人や、職歴がない期間がある人のこと。 一般的に卒業後1〜3年程度の空白期間がある人のことを既卒と呼び、それ以上の非正規雇用期間がある人のことをフリーターと呼ぶことが多い。 |
第二新卒 | 新卒で社会人になってから1〜3年以内に初めて転職する人のこと。 年齢的には20代半ばを指すことが多いものの、院卒など最終学歴によってはそれ以上の年齢の人も含める場合がある。正社員としての社会人経験がある点が既卒との最も大きなちがい。 |
第二新卒とよく似た定義として「新卒」と「既卒」があります。
新卒とは学校を卒業後、初めて就職する人のことを指す言葉です。社会人経験がない点が第二新卒との大きなちがいと言えます。
一方、既卒とは学校を卒業後、正社員としての就業期間がない人のことを指します。
アルバイトなどの非正規雇用として1〜3年程度働いている人や、無職の期間がある人のことを指すことが多いと言えます。
ただし、アルバイトの期間が3年以上など比較的長期間にわたるとフリーターと定義されることがあり、既卒とは区別する場合もあります。
2)第二新卒を企業から見たときのメリット・デメリット
第二新卒として転職活動をする場合、欠かすことのできない重要な視点があります。それは、「第二新卒は企業からどう見られているのか」という考え方です。
第二新卒が企業からどう映っているのかを把握しておくことで、第二新卒としての強みをより効果的にアピールしやすくなるだけでなく、第二新卒の弱点と考えられがちな点をカバーしやすくなります。
まずは第二新卒のメリット・デメリットについて理解を深めておきましょう。
企業視点の、第二新卒転職者のメリット
- 年齢が若く、社会人としての伸びしろがある
- 社会人経験があるため、初歩的な研修を省略できる
- 前職で職場のカラーに染まり切っていない
- 自分の得意・不得意を把握しており、ミスマッチが生じにくい
第二新卒のポジティブな面を一言で表すとすれば、「若いけれども社会人経験がある」という点に尽きるでしょう。
すでに別の会社で正社員として就業した経験があるので、学生とはちがい社会人とはどのようなものなのかを理解しています。
しかし、1社での就業期間は1〜3年程度とそれほど長くないことから、特定の組織のカラーに染まり切っておらず、新しい環境にも馴染みやすいと見られている面があります。
また、社会人として経験があるため、自分の得意・不得意を自覚しており、転職の際にはそれを踏まえて転職先を検討しているはずであると見られている面もあります。
新卒を採用する場合、本当にその仕事に向いている人材なのかどうかを見極めるのは、企業にとって難しい判断となります。
それに比べると、第二新卒は前職という比較対象がある分、入社後にミスマッチが起こりにくいという安心感があるのです。
企業視点の、第二新卒転職者のデメリット
- 社会人としての経験が浅い
- 知識やスキルの面では十分とは言えない
- 短期間で再び転職を繰り返す可能性がある
第二新卒に対する企業のニーズは高まっていますが、第二新卒を採用することが企業にとってメリットばかりではないことも知っておく必要があります。
第二新卒は社会人経験が1〜3年と短いため、どうしても知識や経験の面では十分でないと見られがちです。
企業としては、社会人としての基本的なビジネスマナーを全て教える必要はないものの、実務に関しては新卒とほぼ同じように教育する必要があると考えるのが一般的です。
また、前職を3年前後で退職しているということは、転職後も短期間で辞めてしまうリスクと隣り合わせです。
せっかく採用しても短期間で辞められてしまうと、採用コストがムダになってしまう恐れもありますので、企業としては採用に対して慎重にならざるを得ないこともあるのです。
第二新卒のネガティブな面をできるだけ抑え、ポジティブな面をアピールするためにも、次の章では実際に第二新卒が転職する際のコツを見ていきましょう。
3)第二新卒が転職成功するためのコツ5点
将来の会社組織を担うポテンシャルを秘めた人材として企業から注目を集める第二新卒ですが、前職での在籍期間が短いことなど転職に際して不利になる要素もないわけではありません。
採用選考を有利に進めるには、第二新卒特有のデメリットをうまくカバーし、採用するメリットを前面に押し出すことが重要です。
そこで、第二新卒が転職するにあたって、とくに意識しておきたいポイントをまとめました。第二新卒として転職活動を始める人は、次の5点を意識して取り組みましょう。
キャリアの棚卸しを行い、「転職して実現したいこと」を明確にする
第二新卒の転職でもっとも大切にしたいことは、「その転職が、自分の望む成長につながるか」という想いです。
そして、その見極めには「自分自身をよく知ること」が欠かせません。
これまでの仕事を振り返り、自分の仕事における強みと弱み、そしてどのようなときにやりがいや情熱を感じられたか、そしてどんな成長をしていきたいのかをしっかり考えたうえで、次の職場を選ぶべきでしょう。
こうした取り組みを、「キャリアの棚卸し」といいます。
キャリアの棚卸しをすると、キャリプランのイメージが立てられやすくなり、転職の際は応募すべき企業の判断も持ちやすくなります。
具体的なやり方については、以下の手順を参考にしてください。
- これまで経験した業務をすべて書き出していく
例)「営業事務作業、企画書・提案書の作成、サービス進捗のデータ入力」等 - 書き出した業務について、それら業務に求められる知識・スキルは何かを考える
例)「営業事務作業」=ヒアリング力、数値管理能力、PC操作の知識等 - 出てきた知識・スキルの中で、「これからも続けていきたいこと・伸ばしていきたいこと」が何かを考える
- それらを実現できる働き方について考える
キャリアの棚卸しの進め方については、以下記事で詳しく紹介しています。興味のある方は併せてご覧ください。
20代は「ミスマッチ転職」も起きやすい!企業研究は入念に
とくに若手のうちの転職においては、転職先で実現したいことや職場環境の良さに目が向きがちです。
しかし、実際に転職して働き始めてみると、どの職場も課題や矛盾を抱えていることが見えてきます。
希望していた仕事内容と異なることが就業開始後に発覚したり、事前の確認が不完全で労働条件に食い違いがあったりすると、その職場で働き続けることが苦痛になってしまうこともあるでしょう。
こうしたミスマッチが起こらないようにするためにも、企業研究を念入りに行うことが大切です。
企業ホームページや会社案内に掲載されている情報だけでなく、面接で実際に目にした社内の雰囲気や、面接で話した担当者の印象も重要なヒントになります。
企業研究 見るべきポイント
転職の際の企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
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事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイト等 |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票等 |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
第二新卒は、「職務経歴書」を克服する
新卒時の就職活動と第二新卒での転職活動での大きな違いに、「職務経歴書」の提出があります。
職務経歴書とは、社会人としてのこれまでの経歴と仕事への意向・強みなどをまとめるもので、採用選考時の重要な資料となります。
そして、多くの企業採用担当が言うのが、「第二新卒の人は、職務経歴書をうまく書けない人が多い」ということ。
──裏を返すと、職務経歴書をしっかり書けることで、ライバルから一歩リードしての転職活動を展開できるということです。
企業から評価されやすい職務経歴書の書き方・ポイントについて以下にまとめますので、しっかりチェックしてみてください。
これらを押さえるだけで、選考通過の確度は大きく高められるはずです。
「印象に残る職務経歴書」作成のポイント
- Point1)最初の職務要約ですべてを語る
- Point2)緩急をつける
- Point3)企業毎に職務経歴書を書く
- Point4)定量的に書く
- Point5)「ボランティアをやっています」等の副次的なものは程ほどに。
- Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
Point1)最初の職務要約ですべてを語る
採用担当はたくさんのレジュメに目を通すため、最初の職務要約しか見ない人もいます。逆にいうと、この部分は全員が見るということです。
そのため、「最初の職務要約ですべてを語る」くらいの気概で作成したほうが良いでしょう。
自分の強みが最初の数行でパッと分かるように表すなど、とにかくこの部分の品質に意識を集中して作成することが大切です。
Point2)緩急をつける
ある程度実務経験を持った人が陥りがちなミスが、「やってきたことを全部書いてしまう」ことです。
全部盛り込むと、強み(アピールポイント)が薄まってしまいます。
アピールすべきところとしなくてもいいところを分けて、しなくても良いところはバッサリ切る──、といったメリハリが大切です。
例えば総務部門を経験した転職者の場合、総務の幅広い業務範囲を全部書くとどうしても冗長になってしまいます。
その際に、例えば応募する企業の求人要件が「総務の資産管理」だった場合、そのポジションと関連する経験をアピールするのです。
「自分はそのほかにも人事、採用などを経験していた」という場合においても、応募企業側で人事、採用のポジションを求めていないようなら、その記載は軽く触れる程度に留めるなどの取捨選択を意識しましょう。
Point3)企業毎に職務経歴書を書く
職務経歴書は、基本応募企業毎に準備します。
テンプレートのようにひとつの職務経歴書を使いまわしていた場合、応募企業側はすぐにそれを見抜きます。
効果的な職務経歴書にしていくためにも、企業が募集しているポジションに合わせて書くことを意識すると良いでしょう。
イメージとしては、「60%は共通部分として、残り40%を企業毎にかき分ける」、「これまでやってきたことが20種類あったら、求人ポジションに合わせて12~3個に絞って、7~8個は削る」といった形で進めると良いと思います。
ポイントは、求人企業に対して「企業が求めているポジションと、自分の経歴がいかにフィットしているか」を伝えることです。
Point4)定量的に書く
よく言われることですが、職務経歴書は「定量的」に書くことが大切です。
例えば、「お客様に大変喜ばれた」といった表現は、第三者はその程度を知ることができません。また、「主観的、感覚的にしか物事を捉えられていない」と評価されてしまうリスクもあります。
アピールする事柄は、なるべく「数値」に落とし込むことが大切です。
「売上や会員数、またはPV数などが何パーセント増えた」であったり、「結果として作業時間がこれだけ短縮できた」などの定量的な説明を意識すると良いでしょう。
Point5)「ボランティアをやっています」等の副次的なものは程ほどに。
プライベートでの活動(ボランティア)などは、書いても書かなくても、書類通過や採用にそこまで影響は無いと見たほうが良いでしょう。
他の候補者と比較検討になった際に、その人と甲乙つけがたいくらいの同評価だったら効果はあるかもしれませんが、その他ではあまり効果を期待しない方が良いと思います。
たまに、経営層の価値観とマッチした等のラッキーパンチもありますが、やや運要素の強いPRと言えます。
また、そうした副次的なPRをたくさん書いてしまうと、「仕事でアピールできないから、そこでアピールするのかな?」と思われてしまうリスクもあるでしょう。
Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
レジュメ(職務経歴書)は、「企業へのラブレター」と思って書くと良いです。
例えば、気になっている異性に「私はたくさんのスキルと知識がある。だから付き合ってください」とラブレターを書く人はいないでしょう。
それよりも、「あなたはきっと、こういう人を求めていますよね。私はまさにそういう経験をしてきています。つきましては、私と付き合ってくれませんか」といった形でアプローチする方が成功確度を高められるはずです。
ポイントは、「相手を基点」にあなた自身のペルソナを作っていくこと、──つまり、「顧客視点」を持って職務経歴書を書いていくことです。
面接対策は、まず対応の「型」を知っておこう
企業面接への準備については、「就職活動時もやっていたから大丈夫」という人もいるでしょう。
ですが、面接においても新卒(学生)と第二新卒とで求められる対応は違います。
面接対策についてのポイントは、大きく二つです。
一つは、受け答えの「型」を知っておくこと。以下に紹介する記事にて、面接時によくある質問と応対例をまとめています。まずはざっとチェックしておくとよいでしょう。
参考:面接のフェーズ別「質問例&回答例」紹介記事
①序盤編(自己紹介・自己PR) 企業面接での自己PR・自己紹介をする際のポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介しています。 | |
②中盤編(志望理由・転職理由) 企業面接で必ず訊かれる「志望理由」・「転職理由」に関わる応答でのポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 | |
③適性・職務要件確認編 企業面接で、面接官が転職者の適性、知識・スキルの確認時に訊かれる「適性・職務要件」の確認でのポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 | |
④最終面接・役員面接・条件確認編 企業の最終面接、役員面接、条件確認時におけるポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 | |
⑤「女性ならではの質問」編 企業面接において、女性転職者が受けやすい質問・確認について、ポイントと注意点、およびおすすめの受け答え方法を紹介しています。 |
面接対策についてのポイント二つ目は、練習(ロールプレイング)をしておくことです。
パートナーや友人に練習台になってもらうのもよいですが、多くの人は転職エージェントを利用して模擬面接の練習をしています。
次章に第二新卒におすすめの転職エージェントを紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
第二新卒の転職支援に強い転職エージェントを活用する
ここまで見てきたように、第二新卒は企業からのニーズが高まっているとはいえ、簡単に転職成功を実現できるとも限らない現実があります。
自己分析や企業分析では、自分としてはしっかりと実施したつもりでも実は見落としている情報があったり、肝心な情報を入手できていなかったりすることもないとは言えません。
第二新卒の転職活動こそ、プロの力を借りて成功率を高めておくことをおすすめします。
転職エージェントを通すことによって、応募者が一個人では収集しにくい企業内部の情報や、人材募集の背景といった情報を得られることもあります。
転職活動の際には、多くの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない企業がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみに「非公開求人」を出しているからです。
ですが、第二新卒の転職で転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。
上記図で表す通り、「求人紹介」は転職エージェントが提供するサービスの一部でしかありません。
それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
転職エージェントでは、労働条件の詳しい内容の開示や条件交渉を代行してもらうこともできますので、より正確な情報を得た上で納得して転職に踏み切ることができます。
次の章では、第二新卒の方におすすめの転職エージェントを紹介します。まずは相談するだけでも利用可能ですので、転職するかどうか迷っている人も積極的に登録して活用していきましょう。
4)第二新卒で転職する際の、おすすめの転職サイト・エージェント
ここまで、第二新卒における転職のメリット・デメリットと転職成功のコツ・ポイントについてお話してきました。
続いては、その際に有効活用したいおすすめの転職エージェントを紹介します。
現在、国内に転職エージェントは17,000以上もあります。当然ながら、それら転職エージェントにはそれぞれ特徴があり、「どの転職エージェントも一緒」ということはありません。
そこで、あなたに合ったサービスを見つけやすくするためにおすすめの転職エージェントをパターン別にピックアップしました。
タイプ別の第二新卒におすすめ転職エージェント
どれか一つのタイプではなく、複数のタイプが当てはまるという人もいるでしょう。
その場合は、それぞれのタイプでおすすめしているサービスを見て、自分にマッチしそうなサービスを2~3ピックアップしてみてください。
なるべく早く転職したい、積極的に求人提案を受けたい人はdoda・リクルートエージェント
第二新卒の転職で、「なるべく早く転職したい」、「積極的に求人提案を受けたい」という人はdoda、リクルートエージェントのサービス利用がおすすめです。
両サービスは共に国内最大手の人材紹介会社として、豊富な求人と充実したサービス体制があり、「的確かつスピーディな対応」への評判が高いです。
職務経歴書などの書類添削や応募企業の情報収集、面接対策についても、これまでの実績に基づいた適切なサポートを行ってくれます。
ただし、doda・リクルートエージェントは若手のキャリアアドバイザーも多く、当然その品質は一定ではありません。
相性の良くないアドバイザーや経験の浅いアドバイザ―が担当になったときにうまくリスクヘッジできるように、複数の転職エージェントに登録しておきサポート品質を比較確認できるようにしておいた方が良いでしょう。
サービス名 | 特徴 |
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doda |
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リクルートエージェント |
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キャリアアドバイザーにじっくり相談してもらいたい人はマイナビエージェント・パソナキャリア
転職エージェントを「相談役」として活用したい方、または今後のキャリアをどうしていくか等で転職に不安を感じている第二新卒の方は、じっくり相談を聴いてもらえると評判の転職エージェントがおすすめです。
相談をどれだけ聞いてもらえるかは担当となるキャリアアドバイザーによっても変わってきますが、以下に紹介する転職エージェントは「話をよく聞いてもらえた」という評判が多いです。
サービス名 | 特徴 |
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マイナビエージェント |
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パソナキャリア |
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正社員経験の浅さが不安な人は人はJAIC、就職ショップ、マイナビジョブ20’s、Re就活、ハタラクティブ
第二新卒といっても「正社員経験の浅さが不安」という人は、「フリーター・既卒者向け」の転職エージェント利用がおすすめです。
それらの転職エージェントでは、第二新卒の企業に対してどうアプローチしていくと良いかのノウハウを多く持っているからです。また、サポート体制が充実しているところも多く、「正社員としての経験が不足している」「どのような知識・スキルを伸ばしていくべきか教えてほしい」という人も相談しやすいでしょう。
具体的なサービスとしては、以下があります(※表参照)。
サービスの特徴を見て、自分に合いそうと感じたものから登録を検討してみてください。
サービス名 | 特徴 |
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JAIC(ジェイック) |
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就職Shop |
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マイナビジョブ20’s |
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Re就活 |
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ハタラクティブ |
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専門スキルを活かしたい人は、「特化型」の転職エージェント
ITエンジニアや管理業務、マスコミや介護など、これまで培った専門スキルを活かしての転職を検討している第二新卒の人は、「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
特化型の転職エージェント利用いちばんのメリットは、担当となるキャリアアドバイザーがその分野の業界情報やトレンドに詳しいということです。
20代で一定の知識・経験を培いつつ今後もキャリアを積み上げる為にどのような知識やスキルの開発が必要かであったり、応募する企業でどのような知識・スキルが求められるかについて、具体的なアドバイスを貰いやすいでしょう。
各分野別のおすすめ特化型転職エージェント
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビIT AGENT | レバテックキャリア | ワークポート | doda X | JACリクルートメント | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | ジャスネットキャリア | マスメディアン | クリーデンス | MS Agent | エンワールド | ロバート・ウォルターズ | メイテックネクスト | レバウェル介護 | かいご畑 |
メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約5.7万件 | 約2.1万件 | 約36万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
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まとめ)第二新卒としての強みを生かして転職活動を有利に進めよう
企業にとって、優秀な新卒を十分に確保するのは年々難しくなっています。
そのため、他社で数年間の社会人経験を持つ第二新卒を採用し、自社で育てていこうといった動きが活発化しています。第二新卒にあたる年代の人で転職しようか迷っているのであれば、チャレンジしてみる価値は十分にあるでしょう。
ただし、第二新卒は中堅の社会人とちがってスキルや経験の面でどうしてもアピールできることが少なくなりがちです。その分、自己分析や企業分析を念入りに行い、ミスマッチのない選択をするために慎重な判断をすることが重要になります。
第二新卒としての強みは、社会人1〜3年頃にしかアピールできない貴重なものです。
第二新卒ならではの強みを存分に生かして、転職活動を有利に進めていきましょう。