20代の転職で年収を上げるには?年収アップ成功のポイント・注意点
[最終更新日]2024/06/11
「もっと年収・待遇の良い職場に転職したい」と思っていませんか。
20代で転職を検討している人の中には、転職したい一番の理由が「年収アップのため」という人も多いことでしょう。
働く以上は少しでも高い報酬を得たい、努力に見合った年収を手にしたい、といった思いから転職を検討するのは、決して不自然なことではありません。
ただし、年収アップだけにフォーカスして転職先を選んでいくと、思わぬ落とし穴にはまってしまうリスクも潜んでいます。
目次
1)20代の平均年収はどれくらい?
現在の年収に不満があり、年収アップを理由に転職を検討している…という人は、まず20代の平均年収について知っておきましょう。
20代を前半と後半に分けると、前半は平均254万円、後半は平均293万円前後という結果になっています(厚生労働省『令和2年 賃金構造基本統計調査の概況』を参考)。
20代前半 | 20代後半 | 30代前半 | |
---|---|---|---|
男女平均 | 254.6万円 | 293.5万円 | 329.3万円 |
男性平均 | 257.5万円 | 303.1万円 | 347.4万円 |
女性平均 | 251.0万円 | 280.1万円 | 296.2万円 |
参考データ:厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査の概況』
新卒で入社して数年の社会人と、経験が増え始める20代後半の社会人では、平均で40万円ほどの年収の差がついていることが分かります。
ただし、上記の年収はあくまで「平均」ですので、さまざまな業種の年収をならした数字になっています。
同じ年代でも、業種や職種、さらには就業する会社の給与水準によって、年収に差が生じます。平均年収よりも高いか低いかによって、その人自身の能力を測れるかというと、一概にそうとは言えないところがあるのです。
一般的には、高度な知識や経験が必要とされる職種は給与水準が高いと言われています。
たとえば、投資銀行業務や経営コンサルタント、臨床開発、情報通信業などです。また、外資系企業は同じ業種の日本企業よりも年収が高くなる傾向がありますが、成果主義が徹底されているケースが少なくないため、成果が出せなければ解雇となるリスクと隣り合わせです。
参考:令和2年度の業種・年代別平均年収
20代前半 | 20代後半 | 30代前半 | |
---|---|---|---|
建設業 | 266.0万円 | 308.2万円 | 350.0万円 |
製造業 | 243.8万円 | 283.7万円 | 321.4万円 |
情報通信業 | 273.0万円 | 319.9万円 | 392.0万円 |
運輸業、郵便業 | 266.6万円 | 295.2万円 | 326.3万円 |
卸売業、小売業 | 257.3万円 | 303.1万円 | 340.3万円 |
金融業、保険業 | 278.0万円 | 352.7万円 | 462.6万円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 273.2万円 | 340.0万円 | 409.7万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 243.7万円 | 271.1万円 | 305.5万円 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 244.1万円 | 297.6万円 | 337.7万円 |
教育、学習支援業 | 261.5万円 | 334.6万円 | 404.5万円 |
医療、福祉 | 268.3万円 | 317.5万円 | 360.2万円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 252.3万円 | 282.0万円 | 319.7万円 |
※厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査の概況』をもとに作成しています。
上記表から、20代の平均年収といっても業種によって大きく変わることが確認できるでしょう。また、各業種ごとの20代前半~後半の年収の上り幅にも注目すると良いかもしれません。
このように、平均年収1つで転職すべきかどうかを判断することは難しい面があります。
年収だけでなく、仕事内容や今後のキャリアプランを総合的に考えた上で、転職すべきかどうかを決めていくことが大切です。
2)年収アップを目的とした転職が年収ダウンに繋がることも
年収アップを主な目的とした転職は失敗することが多いと言われることがあります。
年収アップを実現できればモチベーションも上がりそうにも思えますが、なぜ転職理由として失敗の原因になりやすいと考えられているのでしょうか。
その最大の理由は、求人を探す時点で年収「だけ」に注目してしまう人があまりにも多いからです。
仕事内容や企業理念といった、実際に働く上で重要なチェックポイントをないがしろにして、モデル年収が希望額以上かどうかのみに着目するような選び方をすれば、偏った判断を下してしまいかねません。
他にも、20代に高い給与を支払う会社が、必ずしも働きやすい会社とは限らないという面もあります。
給与額の高さをアピールしなければ、人材が集まらないような仕事内容や就労環境なのかもしれないのです。
一般的に、20代の人材を中途採用する場合、企業側はその人の将来性に期待を寄せて採用していることが多いと考えられます。
すでに十分な経験を積んできた年齢には達していないため、今現在の力量よりも先々発揮するであろう潜在能力に着目しているわけです。
よって、長期的に人を育てていこうとしている企業ほど、転職初年度から高い給与を支払わない可能性があります。
目先の年収にとらわれて転職先を決めてしまうと、長い目で見た場合に続けることが難しい仕事だったり、人材として成長の伸びが鈍化するような仕事内容だったりすることもあり得ます。
そうなると、長期的に見たとき結果的に年収ダウンに繋がっていた、といったことになりかねません。
目の前の年収だけにとらわれてしまうことにはリスクがあることを、よく理解しておくようにしましょう。
年収だけでなく福利厚生・手当もチェックする
従業員が会社から受け取る給与には、諸手当が加算されていることがあります。
現在の職場で福利厚生や諸手当が手厚いとは言えないようであれば、それらが手厚い会社へ転職することで実質的な年収アップを実現できます。
手当の代表的なものとして、住宅手当や家族手当が挙げられます。
家族がいる人の場合、配偶者や子供の人数に応じて家族手当が加算される仕組みになっていれば、家族手当だけでもそれなりの金額になることがあります。
他にも、昼食代の一部を会社が負担してくれる制度や、資格取得などに向けた勉強に必要な費用を負担してくれる制度があれば実質的な支出減となりますので、体感として収入アップと同じ効果が得られることもあります。
「年収アップ=転職」と決めつけず、転職以外の収入アップの方法も考える
転職したい主な目的が収入アップであれば、今の職場で収入を上げることができれば何ら問題なく続けられ、転職というリスクを冒さずに済むのかもしれません。
職場を変えずに収入を上げる方法はいくつか考えられます。
- 資格手当の制度がある会社なら、該当する資格を取得する
- 実績を積んで賞与アップや昇給を目指す
- 昇進を目指し、役職手当や昇給を実現する
- 副業OKの職場なら、副業にチャレンジする
反対に、次のような職場であれば、続けることで収入アップを目指すのは難しい可能性が高いかもしれません。該当する場合は、収入アップを目指して転職するのもひとつの手です。
- 入社以来、昇給していない。周囲にも昇給したことがある人がほとんどいない
- 資格取得などスキルアップにつながる努力に対して経営者が無関心
- 昇進して残業代が支給されなくなると実質的に収入が減る
- 社内規程で副業が禁止されている
3)20代の転職で年収アップするためのポイント
ここからは、具体的な20代の年収アップ成功のポイントについて見ていきましょう。
まずは、キャリアプランを立てる
20代で年収アップを目指す際は、はじめにキャリアプランを立てておくべきです。
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
年収アップ転職のためになぜキャリアプランが必要になるのかというと、先にお伝えしたとおり「年収アップのみ目的の転職は、失敗しやすい」からです。
「これが自分の望む働き方だ」という方針が明確になっていれば、転職活動においても企業に適切な自己PRがしやすくなりますし、転職後も活躍しやすいでしょう。
キャリアプランを定めることで、年収アップが実現されやすくなります。
キャリアプランの具体的な進め方は、以下のように4つのステップを辿ります。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。
キャリアプランは今回のみでなく、数か月に1度のペースで見直しておくと、普段においてもキャリアの軸を持てるようになり、迷いのない判断をしやすくなります。
「成長中の優良企業」の見つけ方を知る
キャリアプランを立てたあとは、いよいよ求人探しです。
求人探しは後述する転職エージェントのサービスを利用して担当エージェントから求人を紹介してもらうのも手ですが、年収アップを目指す20代の人は「まず、自分でも求人を探す」ことを意識するとよいでしょう。
具体的には、リクナビNEXTやマイナビ転職などの転職サイトを使って求人を探します。
求人数の豊富な転職サイト
タイプ | 全般・網羅型 | 全般・網羅型 | 全般・網羅型 | IT・Web業界に強み | 20代・若手に強み | ベンチャー企業に強み | ハイクラス転職に強み | 女性の転職に強み | 女性の転職に強み |
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サービス名 | doda |
リクナビNEXT |
エン転職 |
Green |
Re就活 |
Wantedly |
ビズリーチ |
LIBZ |
女の転職type |
メリット |
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デメリット |
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求人数 | 約26万件 | 約45万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約1.0万件(※募集職種と勤務地の組み合わせで件数算出) | 約10万件 | 約14万件 | 非公開 | 約2,400件 |
得意業界/職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | IT・Web業界 | 営業・企画・事務・管理・販売・技術職(エンジニア)等 | ◎全業界・職種 | ◎全業界・職種 | 営業・企画・管理・販売系職種 | ◎全業界 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
スカウトの多さ | ◎多い | ◎多い | 〇ふつう | ◎多い | 〇ふつう | ◎多い | ◎多い | ◎多い | 〇ふつう |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年10月時点のものです。
自身で求人を探すことで、「成長中の優良企業への感知力」を高められるでしょう。
成長中の優良企業とは、今後も伸びるマーケットで効率的な事業展開ができており、かつ社員への待遇が手厚い企業です。
言い換えれば、「転職後も順当に年収アップを目指しやすい会社」ということです。
成長中の優良企業に見られる特徴
- ①今後も伸びるマーケットにいる
- ②効率的な事業展開ができている
- ③社員への待遇が手厚い
①の「今後も伸びるマーケットにいる」かどうかの確認は、業界ニュースをチェックするなどいくつか方法があります。
すぐに確認したいという人は、業界動向サーチや市場規模マップで調べたい業界をチェックしてみるとよいでしょう。
業界動向サーチ
URL:https://gyokai-search.com/
市場規模マップ
URL:https://stat.visualizing.info/msm
活性している市場には、ベンチャー企業の参入が多い、専門の業界ニュースサイトがあるなどの特徴があります。
また、②および③の「効率的な事業展開ができているかどうか」、「社員への待遇が手厚いかどうか」については、企業HPおよび業界誌・サイト(上場企業の場合は「四季報」など)、および口コミサイトからの情報収集が有効でしょう。
ただし、口コミサイトは主に退職者からのコメントなのでややネガティブ意見の割合が多くなっています。すべての情報を鵜吞みにせず、ポジティブ意見とバランスよく収集していくのがポイントです。
これら調査はひとつひとつの企業を調べるうえでどうしても時間がかかりがちですが、ネット上から取得できる情報も多いです。
また、そこで得た知識は転職時の求人選びや書類選考、面談においても役立つことも多々ありますし、自分のキャリアプランをより明確に機会にもなるでしょう。
手間を惜しまず、しっかり調べておくことをおすすめします。
企業研究 見るべきポイント
企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
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事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイトなど |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票など |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得られれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
企業に「おっ!」と思わせる職務経歴書を作成する
20代の年収アップ転職でとくに注力すべきは、職務経歴書でしょう。
その理由は、年収アップに関わる好条件求人ほどとうぜん応募者は集まりやすく、書類選考で落とされるケースが多くなるからです。
その一方、書類選考で好印象を勝ち取った場合は面接でもそのアドバンテージが活きますし、職務経歴書をしっかり考えて作成することは面接での自己PRの事前演習としても役立ちます。
では、「職務経歴書をしっかり考えて作成する」とは、どのような行為になるのでしょうか。
いくつか例をもって説明します。
「印象に残る職務経歴書」作成のポイント
- Point1)最初の職務要約ですべてを語る
- Point2)緩急をつける
- Point3)企業毎に職務経歴書を書く
- Point4)定量的に書く
- Point5)「ボランティアをやっています」などの副次的なものは程ほどに。
- Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
Point1)最初の職務要約ですべてを語る
採用担当はたくさんのレジュメに目を通すため、最初の職務要約しか見ない人もいます。逆にいうと、この部分は全員が見るということです。
そのため、「最初の職務要約ですべてを語る」くらいの気概で作成したほうが良いでしょう。
自分の強みが最初の数行でパッと分かるように表すなど、とにかくこの部分の品質に意識を集中して作成することが大切です。
Point2)緩急をつける
ある程度実務経験を持った人が陥りがちなミスが、「やってきたことを全部書いてしまう」ことです。
全部盛り込むと、強み(アピールポイント)が薄まってしまいます。
アピールすべきところとしなくてもいいところを分けて、しなくても良いところはバッサリ切る──、といったメリハリが大切です。
例えば総務部門を経験した転職者の場合、総務の幅広い業務範囲を全部書くとどうしても冗長になってしまいます。
その際に、例えば応募する企業の求人要件が「総務の資産管理」だった場合、そのポジションと関連する経験をアピールするのです。
「自分はそのほかにも人事、採用などを経験していた」という場合においても、応募企業側で人事、採用のポジションを求めていないようなら、その記載は軽く触れる程度に留めるなどの取捨選択を意識しましょう。
Point3)企業毎に職務経歴書を書く
職務経歴書は、基本応募企業毎に準備します。
テンプレートのようにひとつの職務経歴書を使いまわしていた場合、応募企業側はすぐにそれを見抜きます。
効果的な職務経歴書にしていくためにも、企業が募集しているポジションに合わせて書くことを意識すると良いでしょう。
イメージとしては、「60%は共通部分として、残り40%を企業毎にかき分ける」、「これまでやってきたことが20種類あったら、求人ポジションに合わせて12~3個に絞って、7~8個は削る」といった形で進めると良いと思います。
ポイントは、求人企業に対して「企業が求めているポジションと、自分の経歴がいかにフィットしているか」を伝えることです。
Point4)定量的に書く
よく言われることですが、職務経歴書は「定量的」に書くことが大切です。
例えば、「お客様に大変喜ばれた」といった表現は、第三者はその程度を知りません。また、「主観的、感覚的にしか物事を捉えられていない」と評価されてしまうリスクもあります。
アピールする事柄は、なるべく「数値」に落とし込むことが大切です。
「売上や会員数、またはPV数などが何パーセント増えた」であったり、「結果として作業時間がこれだけ短縮できた」などの定量的な説明を意識すると良いでしょう。
Point5)「ボランティアをやっています」などの副次的なものは程ほどに。
プライベートでの活動(ボランティア)などは、書いても書かなくても、書類通過や採用にそこまで影響は無いと見たほうが良いでしょう。
他の候補者と比較検討になった際に、その人と甲乙つけがたいくらいの同評価だったら効果はあるかもしれませんが、その他ではあまり効果を期待しない方が良いと思います。
たまに、経営層の価値観とマッチしたなどのラッキーパンチもありますが、やや運要素の強いPRと言えます。
また、そうした副次的なPRをたくさん書いてしまうと、「仕事でアピールできないから、そこでアピールするのかな?」と思われてしまうリスクもあるでしょう。
Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
レジュメ(職務経歴書)は、「企業へのラブレター」と思って書くと良いです。
例えば、気になっている異性に「私はたくさんのスキルと知識がある。だから付き合ってください」とラブレターを書く人はいないでしょう。
それよりも、「あなたはきっと、こういう人を求めていますよね。私はまさにそういう経験をしてきています。つきましては、私と付き合ってくれませんか」といった形でアプローチする方が成功確度を高められるはずです。
ポイントは、「相手を基点」にあなた自身のペルソナを作っていくこと、──つまり、「顧客視点」を持って職務経歴書を書いていくことです。
転職エージェントの「非公開求人」を活用する
20代の年収アップ転職は、転職エージェントの活用がおすすめです。
なぜなら、転職エージェントでは一般の求人サイト・求人誌では出回らない非公開求人を多く扱っているからです。
ここまで紹介した、20代転職者が年収アップ転職に向けて取り組むべきアクション「キャリアプラン立て・企業研究・職務経歴書の作成」について、転職エージェントはすべてサポートしてくれます。
また、あなたの志向にあった求人を紹介してくれるので、ミスマッチ転職のリスクを少なくできるでしょう。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
具体的な転職エージェントサービスは、次章で詳しく紹介します。
5)20代の年収アップ転職におすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
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求人数は国内No.1!転職支援ツールも豊富で、「年収アップに向けて、正しい転職活動を知りたい」人におすすめです。
リクルートエージェントは、「保有求人の数」と「転職成約実績」の2つにおいて国内でNo.1を誇る転職エージェントです。
「リクルート」ブランドの信頼性も相まって、企業への営業・提案力も高く、これまで50万人以上の転職者を成功へと導いています。
リクルートエージェントの主な特徴でまず挙げられるのが、全業種・職種においての豊富な求人数。サービス登録後に紹介可能となる非公開求人を含めると、常時約70万件の求人へのアプローチが可能です(※2024年6月現在)。
希望条件にこだわりのある20代の人、他の転職エージェントで紹介される求人が少なかったという人は、とくにリクルートエージェントのサービスメリットを感じやすいはずです。
リクルートエージェントの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約41万件(2024年6月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
リクルートエージェントを利用した人たちからは、オンラインで受講できる「面接力向上セミナー」について「実際の面接で役立った」という感想が多く見られます。登録後は無料で参加できますので、面接対策に不安を感じている人はぜひ利用しましょう。
doda(デューダ)
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豊富な求人と担当からの積極的な提案が特徴。「年収アップに向けて、本気でいい求人を探したい!」人におすすめです。
dodaは求人数・実績において国内トップクラスを誇ります。
国内最大級の求人数と実績で培ったノウハウがあり、「積極的に求人紹介をする」タイプのアドバイザーが多いため、「スピーディ」かつ「自分にマッチする求人が見つかりやすい」特徴があります。
dodaのサービスの主な特徴は、「転職サイト・転職エージェント両方の機能を利用できる」、「企業からのスカウトが多く届く」ことです。
アドバイザーにキャリア相談をしながら求人を紹介してもらえるほか、自分でも登録後のマイページから気になった求人をチェックして応募が可能です。
企業からのスカウトについては、実際にdodaを利用した人たちからは「スカウトメールがたくさん届く」「(スカウトメールによって)色んな企業を知れる」といった評判・口コミが多く見られます。
そのほか、「担当アドバイザーが寄り添ってくれる」「相談しやすい」という意見・感想も見られます。
業種や職種、地域に関わらず豊富な求人を擁していますので、「まずは求人をチェックしてみよう」という際にもおすすめのサービスです。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約25万件(2024年6月現在) |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
マイナビエージェント
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書類作成・面接準備へのサポートの手厚いエージェントです。「はじめての転職で不安」という人にもおすすめです!
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
マイナビエージェントの主な特徴は、「営業職」「ITエンジニア」「Webクリエイター」「メーカーエンジニア」「金融」など、業界・職種ごとにサポートチームが分かれている点です。
マイナビエージェントの担当領域一覧
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これら領域に精通した専任のキャリアアドバイザーが、転職活動を力強く支援してくれます。
書類添削・面接対策の支援にも力を入れており、利用者からは「書類選考、面接準を丁寧に支援してくれた」という評判も多く見られます。
マイナビエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
公開求人数 | 約6.0万件(2024年6月現在) |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビエージェントの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
パソナキャリア
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「じっくり、丁寧なサポート」で評判のエージェントです。年収アップに向けて、ときに厳しくもしっかりアドバイスを受けたい人に!
パソナキャリアは、人材派遣業の大手パソナグループが運営する転職エージェントです。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。
転職コンサルタントによる丁寧なサポートを特徴としており、「こちらの相談に対して、じっくり聞いてくれた」と評価をする20代転職者は多いです。
サポート対応地域は全国、かつ全都道府県に支店があります。対面での相談もしやすいエージェントです。
また、パソナキャリア利用者の67.1%が、内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。
引用元:パソナキャリア公式サイト
パソナキャリアの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 全都道府県 |
公開求人数 | 約3.6万件(2024年6月現在) |
丁寧なサポートゆえに、転職者のやる気、熱意も求められます。転職するにあたって「これだけは譲れない」という希望条件を持っておくと、担当エージェントも求人紹介がしやすくなります。
目指す業種・職種が定まっている人は「特化型」エージェントの非公開求人もチェックしよう
目指す業界・職種などの分野が明確にある20代の人は「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
特化型の転職エージェントは、特定の分野に精通したエージェントがサポートと求人紹介をしてくれます。
「この分野における業界や市場について、詳しく知りたい」という人や、「これまで培った知識・スキルを活かせる働き方について相談したい」人で、目指す分野に特化したエージェントがある場合は、いちど試してみることをおすすめします。
各分野別のおすすめ特化型転職エージェント
タイプ | 20代に特化 | 20代・若手 | 20代に特化 | 20代に特化 | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビジョブ'20s |
キャリアスタート |
ハタラクティブ |
キャリアパーク |
マイナビIT AGENT |
レバテックキャリア |
ワークポート |
doda X |
JACリクルートメント |
リクルートダイレクトスカウト |
ビズリーチ |
ジャスネットキャリア |
マスメディアン |
クリーデンス |
MS Japan |
エンワールド |
ロバート・ウォルターズ |
メイテックネクスト |
レバウェル介護 |
かいご畑 |
メリット |
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公開求人数 | 約5,700件 | 非公開 | 約4,500件 | 非公開 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約5.9万件 | 約2.1万件 | 約36万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | ◎全業種・職種 | 営業職、管理部門、Webエンジニア、インフラエンジニア、販売・サービス | ◎全業種・職種 | 営業、販売、接客、施工管理、ITエンジニア | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | 関東・関西・中部 | ◎全都道府県 | 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州 | 東京・大阪近郊 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年10月時点のものです。
まとめ)20代が年収アップを目指す転職は長期的な視点も忘れずに
転職と年収の関係は、年収を上げたくて転職すると失敗のリスクが高まりやすく、年収よりも優先度の高い目的がある場合ほど結果的に年収増に結びつきやすいという不思議な面があります。
年収アップを目指して転職に挑むのは決して間違いではありませんが、目先の収入のことだけでなく、10年、20年といった長いスパンの視点も持つように心がけることが大切です。
仕事を通じて何を実現したいのか、何のために働くのか、といった根源的な問いから考えていくことで、結果的に年収アップにつながる有意義な転職を実現できることも多いのです。