『みんなの転職「体験談」。』
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WebエンジニアからWeb3エンジニア。「いつかはAIエンジニア」を胸に|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
ITサービス
職種
プログラマー
従業員規模
15名
年収
500万円

転職後

AFTER
職業
ITサービス
職種
プログラマー
従業員規模
10名
年収
480万円

目次

トモヤさんの転職ストーリー

1これまでの私

いつかはAIに携わる仕事に就きたい

イメージ:Webプログラマーとして働く20代男性

転職したのは、コロナ真っ只中の2年前、2021年の頃のことです。

当時、私はWebプログラマーとして、企業サイト構築の仕事を行っていました。

参考:Webプログラマーの主な仕事内容

仕事内容 説明
Webサイトの構築・開発 Webプログラマーの主な業務として、クライアントや自社の要件に基づき、WebサイトやWebアプリケーションを構築・開発します。
フロントエンド開発 Webサイトの見た目やユーザーインターフェース(UI)を担当します。
バックエンド開発 サーバーサイドのプログラミングを担当し、データベースとの連携や、ユーザーのリクエストに応じた動的なページ生成を行います。
データベース設計・管理 Webサイトで使用するデータベースの設計・管理を行います。MySQL、PostgreSQLなどのデータベース管理システムを使用し、効率的にデータを格納・取得するための設計を行います。
コードレビューとテスト 自分や他の開発者が書いたコードをレビューし、バグや問題点を発見・修正します。また、単体テストや結合テストなどを行い、システムが期待通りに動作するかを確認します。
メンテナンスとアップデート 一度リリースされたWebサイトやアプリケーションの定期的なメンテナンスやアップデートを行います。セキュリティ対策や新しい機能の追加、バグ修正などを行い、常にサイトが最新の状態であることを維持します。

学生の頃からプログラミングに興味を持ちはじめて、いつかはAIに携わる仕事に就きたいと考えていました。

AIの台頭を危険視する人も多いですが、私はその逆の考えで、「AIによって、近い将来は人間が働かなくてもよい世界になっていくだろう」と。──元々、楽観主義でしたので。

職場は東京でしたが、埼玉の戸田で一人暮らしをしており、片道1時間の職場に通っていました。

コロナ禍でリモートワークが始まるかと思いきや、当時の会社では「オフィスワークを継続する」という意向でして、周りの人たちが在宅勤務をし始めるのを羨ましく眺めていました。

2転職のきっかけ

ここ数年、やっている業務に大した変化がない。

イメージ:スキルアップに悩む20代エンジニア男性

当時の会社に10年ほど勤めていて、ふと感じたことがありました。
それは、「ここ5年間ほど、やっていることに大した変化がない」ということです。

企業向けのWebサイト構築が主な業務でしたので、企業は違えど、やることはたいして変わらないのです。

あと何年か働けば、新しい技術を学べるだろうかと考えたときに、その可能性はとても低いだろうという結論に至りました。

AIエンジニアに関わる仕事は、この職場に居てはいつまで経っても出来ないだろうから」というのが、転職を考え始めた一番の理由です。

加えて、毎日の通勤に疲れが溜まってきたというのもあります。
リモートワーク可の職場で、新しい技術を学びつつ働ける職場に就きたいと思い、私は転職活動に踏み切りました。

3転職活動中

私がキャリアアップできる、職場とは──。

イメージ:転職エージェントと面談をする20代エンジニア男性

転職活動にかけた期間は、2ヵ月程です。
求人探しはマイナビIT AGENTに登録して、そこで担当エージェントの方に紹介してもらいました。

「AIエンジニアに関わる仕事をしたい」と伝えたところ、担当エージェントの方は私のこれまでの経歴(関わったプロジェクトや使用言語、フレームワーク等)を確認したうえで「すぐにAIエンジニアのお仕事はすこしハードルが高いかもしれない」と言われ、別のエンジニア職種をいくつか提案してくれました。

──要は、AIの領域に近い仕事を選び、ステップアップしていくとよいのではという提案です。

なるほどたしかにそうかもしれないと、私は提案してくれた求人をチェックして、その中から「ここだったらキャリアアップできそうだ」と思える求人を絞り込んでいきました。

それから、希望条件に置いたのは「リモートワーク」です。
幸いなことに、ITエンジニアの求人はコロナ禍においても比較的多くあり、「応募できる求人はない」ということにはなりませんでした。

私が選んだのは、いわゆるWeb3と言われる、ブロックチェーン、NFT、メタバースのサービスに関わっている会社の求人です。

このうち、NFTの新規サービスを開発しているベンチャー会社の面接を受けた際に、「世の中を新しい技術で変えていきたい」という企業理念と「うちは週4リモートでやっている」というお話に興味を持ち、ぜひここで働きたいと伝えたところ、運よくそこで採用をいただきました。

参考:Web3エンジニアの主な仕事内容

仕事内容 説明
ブロックチェーンの開発・管理 Web3エンジニアは、ブロックチェーン技術を用いた分散型アプリケーション(DApps)やスマートコントラクトの開発・管理を行います。EthereumやSolanaなどのブロックチェーンプラットフォームを使用し、トランザクションの管理やデータの分散保存を実現します。
スマートコントラクトの作成 SolidityやRustなどのプログラミング言語を使って、スマートコントラクトを作成します。スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で自動的に実行される契約であり、安全かつ効率的な取引を可能にします。正確なロジックの設計とテストが重要です。
分散型アプリケーション(DApps)の開発 ブロックチェーン技術を利用したDAppsを開発します。これらのアプリケーションは、中央管理者がいない分散型ネットワーク上で動作し、ユーザーが直接やり取りできる仕組みを提供します。フロントエンドとバックエンドの両方を担当することがあります。
ウォレットとの統合 暗号資産ウォレット(例:MetaMask)との統合を行い、ユーザーがトークンを管理したり、DAppsとやり取りできるようにします。ウォレットのAPIを利用して、シームレスなユーザー体験を提供します。
セキュリティ対策 ブロックチェーンやスマートコントラクトの開発では、セキュリティが非常に重要です。脆弱性の検出と対策、コードの監査、セキュリティテストを実施し、不正アクセスや攻撃からシステムを守るための施策を行います。
トークンの設計・実装 新しい暗号資産(トークン)を設計・実装します。ERC-20やERC-721(NFT)などの標準に基づき、トークンの機能やルールをプログラムします。トークンの発行、管理、取引の流れを構築します。

4転職後

入社3ヵ月後の、上司の「どうですか?」の問いに対して。

イメージ:リモートワーク 上司との面談シーン

新しい職場がどうだったかというと、──後悔の連続でした。

まず辛かったのが、実務で扱っていないプログラミング言語を触らなければならなかったこと。

10名程の会社でしたので、充実した研修期間などは皆無で「とりあえず、サンプルソースを見ながら組んでみてください」で業務を割り振られます。

加えて大変だったのが、ほぼフルリモート状態だったため、質問しようにもしづらさがあるんですよね。
訊かなくてはならないことが何個もあるのに、誰にどう訊けばいいかが分からない。
チャットで恐る恐る質問すると、そこで言われたことが分からなくて、無限ループ状態です。

今だからニュートラルに言えますが、明らかに実力不足でした。

直属の上司は非エンジニアで、まあまあエンジニアリングには詳しかったのですが私がなぜ進みが遅いのか、どこが分からないのかを把握しきれずにいて。
とても優しい表情をされる方だったんですが、オンライン越しに映るその表情は段々と険しくなって、それでまた私も委縮してしまって。

毎日、本当に勉強しました。

業務終了後もずっとWeb3の仕組みやプログラミングを学びましたが、それでも状況はなかなか変わりませんでした。

3ヵ月が経って、上司との面談で「どうですか?」と訊かれたときに思わずこう答えてしまいました。

続けられる、自信がありません」──と。

5その後、どうなったか。

この失敗が、無駄にならないように。

イメージ:AIが浸透する世界

結局、その会社はそのあとすぐ辞めてしまいました。

今はまた、企業向けのWebサイト開発の会社に転職しなおして働いています。

反省すべき点はいくつかありますが、一番は自分自身の実力、そして市場価値を見誤っていたことです。

ずっと同じ会社で働いていて慣れてくると、「他の会社でも十分やっていけるはずだ」と思ってしまいがちです。ですが、そうじゃないんですよね。
会社によって、求められる知識・スキルは全く違う。

そして、30代以降から新しい領域にチャレンジするには、実務未経験だったとしても下地が必要なんです。それが、私には無かった。

自分の能力を過信して、明らかに準備不足で臨んでしまったことが、今回の転職の敗因だったと思います。

◇ ◇ ◇

短期間で二度の転職をして、もうすぐ一年が経とうとしています。
現在の職場に入ってからも、数ケ月は自分の「自信の無さ」に悩まされる日々が続きました。

少しずつ、業務の慣れとともに、「あのとき、こうやっていればよかったんだな」であったり、「もっとこの分野を学んでおくべきだった」ということが見えてきて。

とても痛い経験でしたが、学びはありました。
今はとにかく、この学びが無駄にならないように、成長していきたいと思っています。

そして、いずれはまた転職したいですね。
「AIエンジニアになって、人々の生活をより便利に、快適にする」という目標は変わらずあります。

そのためには、20代の頃よりも倍、いや、3倍以上、学習することがありそうです。
ですが、次は失敗することなく、目指していきたいです。

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