ブロックチェーンエンジニアに転職するには?未経験からの目指し方とおすすめ転職エージェント
[最終更新日]2024/08/18
現在、ブロックチェーンエンジニアへの転職を検討している方は多いでしょう。
ブロックチェーンをはじめとする「Web3開発」領域は、今後の大きな発展が見込まれています。
一方で最先端の分野に関わることは、よいことばかりではありません。
ブロックチェーン開発はまだ新しい分野のため、多くの企業が手探りでノウハウを集積している最中です。新たな技術のアップデートや新しい法令が加わることもあり、積極的な学習と情報収集が求められがちです。
目次
1)ブロックチェーン開発とは?どんな仕事内容?
ブロックチェーンは、データを世界中のサーバーに分散して保存することを可能としたシステムです。
一般的に預金など重要なデータを更新する場合は、トランザクションと呼ばれる、データの一貫性を保つ仕組みが備わっています。
多くのシステムにおいて、トランザクションは1箇所で処理されます。
一方でブロックチェーンでは、システムに関わるどのサーバーでも処理を受け付け、複数のサーバーでトランザクションが同時進行されることが特徴です。
また、その際は改ざんを防ぐ仕組みがシステム的に組み込まれています。
こうしたブロックチェーンの仕組みを活用して登場したのが、Bitcoinなどの仮想通貨です。
また、ブロックチェーンの技術を仮想通貨以外にも応用するためのプロジェクト「Hyperledger」も、広く活用されています。
ブロックチェーン開発とは、上記で示した「ブロックチェーンを用いたシステム」を作りあげることです。
新しい分野であるため、開発現場は実績豊富な人ばかりとは限りません。
未経験でも成長意欲の高いエンジニアが求められることがあります。
ブロックチェーン開発の主な仕事内容
ブロックチェーンといえども、1つのWebサービスに変わりはありません。
従ってブロックチェーンに直接関わる開発だけでなく、画面まわりといったフロントエンドの開発もあります。
この点について株式会社withBの東口氏は、以下のように述べています。
取引所など人数の多いところだと業務分担されていることが多く、結構役割が細かく別れていたりします。
ブロックチェーンを触る人というところでいくと、ウォレットを作るエンジニアであったり、入出金の部分のエンジニアであったり、あとは新しい通貨の研究をするリサーチエンジニアというポジションもあるので、その辺りだと触れる割合が高いのかなという印象です。
ブロックチェーンエンジニアは、開発者の全員がブロックチェーンに直接関わるとは限りません。
これからブロックチェーンの業界に入りたい人は、フロントエンドの開発から入ることも1つの方法です。
一方で直接ブロックチェーンに携わりたいならば、チーム内でも優秀なエンジニアでなければならないことを意味します。そのため、アサインされるには相応の努力が求められます。
ブロックチェーン開発の今後の展開
さきに解説したとおり、ブロックチェーン技術は仮想通貨にとどまらず、以下のとおりさまざまな分野で活用の場が広がっています。
分野 | 具体的な活用シーン |
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電子決済 |
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船舶を用いた貿易 |
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ヘルスケア |
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水資源の活用 |
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食品のトレーサビリティ |
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留学生向け日本語講座 |
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行政 |
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ブロックチェーンの将来を期待視する人は多く、金融の分野にとどまらず需要が増えている技術です。
しかし新しい技術であるため、エンジニアの数は十分といえません。後述するとおり仕事はITエンジニアのなかでも大変ですが、そのことを理解の上でチャレンジするならば、チャンスはあるでしょう。
2)ブロックチェーン開発に必要な知識・スキル
ブロックチェーン開発に携わる人には、以下の知識やスキルが求められます。
- 暗号やブロックチェーンに関する知識やスキル
- プログラミング言語の知識やスキル
- 一人でも開発をこなせるスキル。理想はフルスタックエンジニア
- ヒアリング能力やコミュニケーションスキルも重要
いずれも入社後に第一線で活躍し評価を受けるためには、欠かせないスキルです。それぞれのポイントやなぜ重要かという理由を、順に解説していきます。
暗号やブロックチェーンに関する知識やスキル
ブロックチェーンの開発に携わるならば、ブロックチェーンそのものに関する知識やスキルは必須です。加えてハッシュ関数や公開鍵暗号、電子署名といった、暗号技術に関する知識やスキルも欠かせません。
これらの用語は数多い上に、きちんと知っておかなければ開発エンジニアとの会話も成り立たないほど重要なものです。
現場で使われる用語をしっかり理解することで、第一線のエンジニアとして活躍できる日が近づきます。
また、ブロックチェーンの技術は日々進歩しています。Webなどで最新の情報をチェックすることも大切です。
プログラミング言語の知識やスキル
ブロックチェーン開発はシステム開発の一種です。そのため、プログラミング言語の習得が欠かせません。
よく使われる言語には、以下のものがあげられます。
- Java
- Ruby
- Go
- C++
- JavaScript
- Solidity
- Vyper
ブロックチェーンの場合、サービスと言語が1対1の対応になっていることが多いです。
たとえばBitcoinはC++、EthereumはSolidityやVyperといった対応になっています。
もし担当したい分野や業務がはっきりしている場合は、事前にそのサービスが求める言語をチェックした上で、学習を始めると効率的に進められます。
一人でも開発をこなせるスキル。理想はフルスタックエンジニア
ブロックチェーンの開発現場は、さまざまです。大規模なプロジェクトならば役割分担が行われますが、小規模で開発する企業も少なくありません。
このような企業では、なんでもこなせる「フルスタックエンジニア」が求められます。要件定義からテストまで、システム開発に関わるすべての経験を持っていると有利なことは確かです。
そのような経験がない人は、小規模なものでもよいのでご自身でサービスを作成し、要件定義から完成までの流れを一通り体験しておくとよいでしょう。
ヒアリング能力やコミュニケーションスキルも重要
さきに述べたとおり、ブロックチェーンはさまざまな業種で使われます。
顧客に喜ばれるシステムを開発するには、ヒアリング能力が欠かせません。同様に自社開発の場合であっても、ユーザーからの要望を正しく読み取る能力が求められます。
また開発作業は規模の大小はあっても、チームでコミュニケーションを取りながら行われるもの。
メンバーの発言を正しく理解し、自分の意思を正しく伝えるためには、コミュニケーションスキルも欠かせません。
特に少人数で行われているプロジェクトの場合、コミュニケーションが取れない人がいるとそれだけで品質や進捗に悪影響を及ぼすおそれがあります。
ITスキルではないからといって軽視せず、スキルアップに努めましょう。
3)ブロックチェーン開発への転職を成功するために、意識したいポイント4つ
ここまで解説したとおり、ブロックチェーン開発にはさまざまな知識やスキルが求められます。これから転職を目指す人は、以下の点を意識して動く必要があります。
それぞれのポイントについて、順に確認していきましょう。
仮想通貨・ブロックチェーンについての基礎知識を学んでおく
これからブロックチェーンの開発に関わりたい人は、事前に必要な知識を得ておくことが欠かせません。新しい分野であるブロックチェーンにも、さまざまな学習方法があります。
とりわけ書籍で学ぶ方法は、都合のよい時間に体系化された知識を学べることが特徴です。
初心者向けから第一線の技術者向けまでさまざまなレベルがありますから、以下にあげる複数の書籍を使いこなすことがおすすめです。
暗号技術入門 秘密の国のアリス
堅牢なスマートコントラクト開発のためのブロックチェーン[技術]入門
ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術
ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書
一方、短期間で集中的に学びたい人は、講習会やスクールも活用できます。
こちらもレベル別に分かれている場合がありますから、初心者でも安心して学習を進められます。
実際にブロックチェーンを用いたシステムを作ってみる
他のシステム開発と同様に、ブロックチェーンを用いたシステムを作ってみることも、転職成功への近道として重要です。
もちろんBitcoinのような、新たな仮想通貨を作る必要はありません。学んだ知識を元にして、ブロックチェーンを使ったシステムを作ってみればよいわけです。
実際の作り方についても、書籍などにより学ぶことができます。
たとえば「はじめてのブロックチェーン・アプリケーション」では、3種類のスマートコントラクトの作り方が取り上げられており、あなたの手を動かすことで作り方を学べます。
学んだことはそのままにせず、自分でプログラムを開発し確認することがおすすめです。
企業からは「自助努力」「自走力」を求められる
ブロックチェーンの分野は、とりわけ変化の著しさが特徴です。常に新しい技術が登場しているわけですから、「教えてもらう」という受け身の姿勢を取るだけで、第一線のエンジニアから一歩も二歩も遅れてしまいます。
これでは開発現場において、なかなか重要な仕事を任されないことにもつながりかねません。
そもそも不明な点を他の人にたずねても、「自分もわからない」といった答えが返ってくる場合も少なくありません。
また未知のトラブルに遭遇する可能性もあり、困難な課題でも正面から立ち向かって解決に奮闘しなければならない場合もあります。
変化の激しい分野で活躍するためには、不明な点は自ら調べる「自助努力」や、必要なことを自ら考え行動する「自走力」が求められます。仕事に必要な内容ならば、言われる前に積極的に進めることが成長の鍵となります。
IT業界に詳しい、転職エージェントを活用しよう
ブロックチェーン開発は、IT業界のなかでも最先端の分野です。ご自身で企業を見つけて応募すると、ミスマッチの可能性があります。
また業界事情をよく知らない転職エージェントに依頼すると、あなたの希望に沿わない企業を紹介されるかもしれません。
したがって企業の情報はもちろん、業界の情報も熟知している転職エージェントの活用がおすすめです。
そもそもブロックチェーンに関わる人は、企業も応募者もなにかと忙しい場合が多いもの。転職エージェントの活用により双方の手間が省け、あなたが活躍できる職場へスムーズに入社しやすくなることは大きなメリットです。
それでは、どのような転職エージェントに登録するとよいのでしょうか。次章では、この点について解説します。
4)ブロックチェーン開発へ転職する際におすすめの転職エージェント
ブロックチェーン開発向けの求人を取り扱う転職エージェントは多くあります。
選ぶ際は、「ブロックチェーン開発の求人が豊富か」「希望する転職地域に対応しているか」「担当者はこちらの希望をしっかり聴いて理解してくれるか」の3点を意識すると良いでしょう。
1点目の求人数と2点目の対応エリアについては、本記事が紹介するおすすめサービスにてあわせて説明します。
3点目の「担当者の品質」については、まずは「ここが良さそう」と感じたサービスを2~3つ登録して、そのうえで自分に合った担当者を見出して利用を絞っていくのがおすすめです。
レバテックキャリア
レバテックキャリアの担当エージェントは全員エンジニア経験者。「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上の高い実績を誇ります。
レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。
保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスで、ブロックチェーンやNFTといったトレンド技術に関わる求人も豊富です。
とくに書類添削サポートおよび企業への交渉力に強みがあり、「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上と、非常に高い高い実績を誇っています(※公式サイトより)。
「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの方は、レバテックキャリアがおすすめです。
レバテックキャリアの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
ブロックチェーンエンジニアの求人数 | 約600件(2024年8月現在) |
リクルートエージェント
ITエンジニア求人数は国内No.1!豊富な転職ノウハウと支援ツールで、「スピーディな転職」を実現できます。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントのいちばんの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つことです。
2024年8月時点のブロックチェーン関連の求人数は約650件あります(公式サイトより 公開求人のみの数値)。
また、リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
ブロックチェーン開発はまだ歴史も浅くネットで公開されていない情報も多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにブロックチェーン開発への転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
ブロックチェーン関連の求人数 | 約650件(2024年8月現在) |
dodaエンジニアIT
dodaのITエンジニア転職に特化した転職エージェント。ブロックチェーンエンジニア求人も豊富です。
dodaエンジニアITは国内大手人材会社「doda」の、ITエンジニアに特化した転職エージェントサービスです。
dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくりブロックチェーン関連の求人をチェックしたい」という人は、転職サイトのサービスを利用するとよいでしょう。
その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときに、エージェントサービスを利用することもできます。
dodaエンジニアITの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
ブロックチェーン関連の求人数 | 約650件(2024年8月現在) |
Geekly(ギークリー)
ギークリーはIT・Web・ゲーム業界への転職支援に強い転職エージェント。各職種別に専門コンサルタントが在籍しており、目指す領域の最新トレンドをキャッチしながらの転職活動が実現できます。
Geekly(ギークリー)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。
ブロックチェーンゲーム系の開発求人をチェックしたい人はギークリーがマッチしやすいでしょう。
2024年8月現在、ブロックチェーン関連の求人は約600件あります(※公式サイトより。公開求人のみの数値)。
ギークリーのキャリアコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。そのため、ITエンジニアとしてのキャリア相談を受けたい人、応募企業の具体的な開発業務について確認したい人におすすめです。
Geeklyの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京 |
ブロックチェーン関連の求人数 | 600件(2024年8月現在) |
まとめ)ブロックチェーンエンジニアへの転職は、意欲と覚悟、そして転職エージェントの活用が、転職成功のコツ
ブロックチェーンは将来有望な分野ですが、発展途上の分野でもあります。
必要なスキルも高いため、これから開発に携わるためには率先して行動することと、貪欲にスキルを習得することが欠かせません。
一方で経験者は不足しているため、意欲と覚悟があれば未経験者でも活躍が期待できることでしょう。
これからブロックチェーンに関わりたい人は、転職エージェントを選ぶことも大変重要です。
それは、企業によりどのような立場で携われるかが変わるためです。
転職エージェントならあなたの希望に沿った企業を抽出し紹介してくれますから、入社後のギャップが少なくなります。また強力なバックアップも得られますから、新しい分野で活躍したい人には欠かせません。