ホテルフロントスタッフから事務職へ。これからのキャリアを信じること|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 宿泊業
- 職種
- ホテルフロントスタッフ
- 従業員規模
- 約6,000名
- 年収
- 330万円
転職後
- 職業
- 宿泊業
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 約4,600名
- 年収
- 380万円
目次
まいさんの転職ストーリー
1これまでの私
ホテルフロントスタッフとしてのやりがい
2020年まで、ホテルユニバーサルポートという企業のフロントスタッフ兼コンシェルジュとして5年間働いていました。
仕事内容は、チェックイン、チェックアウトはもちろん、周辺のアトラクションやレストランの案内や予約など。そのほか、バックオフィスで電話対応や請求書作成、口コミの返信、お客様からのクレーム対応などもしていました。
英語が得意で、海外の方とお話をするのが好きだったので、旅行プランを一緒に考えたり、日本の良いところやおすすめのスポットをお伝えする機会が、とくに楽しかったです。
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2転職のきっかけ
転職理由は、夜勤の大変さと新型コロナ流行
フロントスタッフは、私にとってやりがいのある仕事でした。
ですが、30歳を過ぎてからは週に1、2回の夜勤に辛さを感じるようになりました。
夜勤の日は大抵2日分のシフトが連続しており、たとえば17時に出勤した場合、午前1時まで休憩無しで8時間勤務し、その後午前3時まで2時間休憩、その後、また8時間通しで勤務するという過酷なものでした。
しかも、ほとんど場合は定時に退勤はできず、実際は16時間働いた後に1、2時間の残業もありました。
そして、新型コロナウイルスの流行。
海外のお客様のほとんどいらっしゃらなくなり、やりがいだった海外の方々の旅行のプランニングもできなくなってしまったのです。
こうした理由から、私は転職を考え始めるようになりました。
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3転職活動中
英語力を生かした仕事に就きたい
「転職しよう」と決意してから、次の職場に決まるまで3ヵ月ほどかかりました。
転職サイト「リクナビNEXT」に登録して、毎日のように求人をチェックしました。
私が目指した職種は「貿易事務」。
強みである英語を活かせる働き方ができればと思ったからです。
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ですが、結果は散々たるものでした。
書類審査でほとんど落とされ、面接では事務職の経験がないことや30歳を過ぎていたことがおそらくネックになって、採用には至りませんでした。
新型コロナウイルスの影響で企業が採用控えをしていたこともあったんだと思います。
ひとつも内定を得られないまま2ヵ月が過ぎました。
もともと私は前向きな性格だったのですが、これにはさすがに落ち込みました。
世の中が私という存在を必要としていないような、そんな感覚。
転職活動自体も一旦止めてしまおうかと思っていたとき、たまたま相談した友人から「落ちたところは相手の会社が見る目がないだけ。そんな会社に入れなかったからって、落ち込む必要はない」と言ってくれて。
もちろん、友人は私を励ますために誇張して言ってくれたんだとは思います。
でも、「私は世の中から必要とされない存在だ」というマイナス思考は彼女の一言で大分払しょくされました。
そうして、また私は転職活動を再開しました。
狙う職種も全くの未経験ではなく、ある程度経験者と見てもらえそうなところに調整しながら。
それから1ヵ月経って、宿泊業の事務職(「予約事務」というバックオフィス系の仕事)を募集していた会社から、ようやく内定をいただけました。
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4転職後
同じ宿泊業でも、フロントスタッフと事務では業務内容がまったく違う
転職後の会社は前職同様に宿泊業界ではありましたが、業務内容はガラッと変わりました。
これまではフロントの接客業務がメインでしたが、新しい職場ではインターネットや電話からの予約受付業務です。
具体的な仕事内容は、以前の職場でしていた電話対応やメールでのお問い合わせへの返信、それから旅行会社を通す一般団体宿泊や修学旅行の予約の対応や、個人の大型宿泊の事前準備などです。
また、旅行会社が出しているパンフレットのプラン内容の見直しや校正のチェックなども担当させてもらいました。
予約事務の担当は私のほかに5人います。フロントスタッフと同じ事務所にいるので、40人ほどの同僚が同じ部署にいます。
年齢は20代から40代で、基本的にみんないい人ばかりでしたので人間関係に悩むことが無かったのは幸いでした。
良かった点は、今までのホテルでの業務経験が活かせたこと。
それから、夜勤がないことですね。体の負担は大分軽減されました。
はじめの1年間は先輩から言われた業務をこなすことで精一杯でしたが、2年目以降は繁忙期に合わせて料金を調整する、どの代理店経由だと成約率が高いかなどわかるようになって、大分楽になりました。
前職では個人のお客様の対応が主で、かつチェックインしてからのお世話をすることが殆どでしたので、団体のお客様の対応と予約・プランニングの段階からお手伝いができることにもやりがいを感じています。
大変だと思った点はそれほどありませんでしたが、相談をするお客様への準備・対応をしていても実際に催行する確率は半分以下なので、来るかどうかわからない団体の準備を丁寧にする、モチベーションを高くキープするのに少し苦労することもありました。
5その後、どうなったか。
「自分のこれからのキャリア」を信じること
本当はもっと、英語が使える仕事がしたかったです。
今の職場になって、英語を使う機会が全くなくなってしまったことは残念に思います。
ただ、またフロントスタッフとして仕事がしたいかと言われると、それはどうだろう…と悩みます。夜勤ありの立ち仕事は本当に疲れるので、今の仕事のほうが良かっただろうと思います。
今の仕事でも混雑したときはフロントに立つこともあります。 久しぶりに対面でお客様の接客をすると、接客する楽しさを思い出したりします。
転職をして2年が経ちました。
今では大分気持ちの余裕も出てきて、新たに始めたいことも色々考えられるようになりました。
やはり、いずれは英語を使う仕事に再チャレンジしたいと思っています。
海外の方々がまた自由に入国し日本国内を旅行できるようになったら、また英語の需要も高まってくるでしょう。
貿易事務にもまだ興味がありますが、それ以外にも英語を使うバックオフィス業務の仕事があればチェックしていくつもりです。
それから最近考えているのは、郊外での生活。
これまでずっと大阪に住み、大阪の職場で働いてきました。今後は奈良の菖蒲池や御所市のような、都会の便利さと自然の豊かさが同居する田園都市に住めたらいいなと思っています。
今は在宅勤務・リモートワークを推奨している職場も増えてきているので、実現もしやすいでしょう。
今回の転職活動で、働き方は様々であること、そして接客と事務という異なる職種でも共通して活用できる知識・スキルがあることを知りました。
転職活動の際は多くの企業から未経験であることをマイナス評価されてしまいましたが、そうした未経験分野のうちにもいくつかはこれまでの経験を活かせる要素があることは多いと思います。
以前友人が話してくれたように、「自分のこれからのキャリア」を、まず私自身が信じてあげること。そうすれば、きっと道は開かれるんだと思います。
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