『みんなの転職「体験談」。』
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45歳で離婚して生保レディになって、現在55歳。これからどう働くか。|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
保険業
職種
営業職
従業員規模
約300名
年収
500万円

転職後

AFTER
職業
保険業
職種
営業職
従業員規模
約50名
年収
900万円

目次

レイコさんの転職ストーリー

1これまでの私

45歳。これまでの平凡で幸せな人生と決別し、生保レディに。

イメージ図:離婚

平凡だけど、幸せな人生。
それが、45歳までの私でした。

高校卒業後は大学に進学、社会人になってからはデスクワークの仕事に就いて10年ほど働いて。
32歳の頃、夫と結婚しました。

夫とは、お見合いパーティーで知り合いました。
役所に勤めていて、とても誠実そうなところに引かれて結婚しました。

結婚をしてからは、仕事を辞めて専業主婦に。
1年後に第一子、そしてその3年後に第二子が産まれました(ともに男子)。

子育てのもっとも忙しい時期を過ぎてからは庭いじりと、そしてフィットネスジムで汗を流すことをささやかな楽しみに、生きてきました。

45歳の春、夫の不倫が発覚。

相手は夫が勤めていた役所内の女性でした。
私はどうしても夫が不倫したのを許せず、結果として離婚を決断しました。

たとえ専業主婦を辞めて自分が働くことになろうと、夫との生活を続けることは無理だと、はっきり分かっていました。

選んだ仕事は、「生保レディ」。つまり生命保険会社の営業職です。

参考:生命保険会社の営業職の主な仕事内容

業務内容 詳細
顧客訪問 既存顧客や新規顧客を訪問し、ニーズをヒアリングします。また、保険商品の提案や契約内容の見直しを行います。
保険商品の提案 顧客のライフステージに合わせた最適な保険商品を提案し、商品のメリットやリスクを丁寧に説明します。
契約手続き 保険契約の書類作成や確認を行い、契約手続きを進めます。また、契約内容に関する疑問や不安に対応し、信頼関係を築きます。
アフターフォロー 契約後も定期的に連絡を取り、保険内容の見直しを提案します。また、顧客が保険金請求を行う際のサポートも行います。
新規開拓 紹介や飛び込み営業で新規顧客を開拓し、市場調査やマーケティング活動を通じて潜在顧客を発掘します。

働き始めた最初の年の年収は300万円程度で、「これで本当にこの先もやっていけるのだろうか」と不安になりましたが、その後頑張って営業成績を上げて、50歳になる頃には年収500万円を超えるようになりました。

40代後半からの保険営業は、慣れないうちはとても大変でした。 辛いことや理不尽なことも、たくさんありました。

それでも、「子どもたちを不自由なく育てたい」の一心で、取り組んでいました。

2転職のきっかけ

どんなに頑張って結果を出しても、年収500万円からアップしない。

イメージ図:給料が上がらず悩む50代女性

私が当時働いていた生命保険会社は、国内では4~5番手に入る大手でした。
ですが、年収は500万円からはなかなか上がらなかった。

評価も悪くなかったですし、なにより数字も出していましたので、もっと給料に還元されるべきだろうと、いつも思っていました。

同時に不安に感じていたのが、(年収が頭打ちになっているのは、私が女性で、かつ50代という年齢だからかもしれない)という憶測です。

直属の上司には、正直に年収をもっと上げていきたい旨を伝えていました。
ですが、そこで具体的な指針は示してくれませんでした。

そうしていくうちに、不安は会社への不信感へと変わり、「それだったら、もっと自分を必要としてくれる環境で働いたほうがいいだろう」と、私は転職を決意しました。

業界のこともある程度分かってきていましたし、50代でも現役で活躍できる仕事であること、そして大手以外でも相応の年収を稼げる会社があることを知っていたから──。
ですが、それでもやっぱり転職への不安もありました。

「本当に、52歳から転職はできるんだろうか?」って。

3転職活動中

「一つ一つの応募を、大切に扱っていきましょう」

イメージ図:転職活動として、面接を受ける50代女性

転職活動にかけた期間は、7ヵ月。
期間中に、私は53歳になりました。

最初のうちは全く、うまく行きませんでした。
求人は主にハローワークで探していたのですが、年齢や経験不足などが理由で面接にすらありつけませんでした。

「このままでは一向に先が見えない」と、藁にも縋る思いで転職エージェントを利用してみることにしました。

利用したサービスは、パソナキャリアです。

パソナキャリアは、50代の女性に対しても積極的に支援する姿勢を見せてくれました。
私の担当となったのは30代の男性エージェントの方だったのですが、50代女性の支援経験も何度かあったようで、よくよく状況を分かってくれていたんですね。

この出会いが、転職活動の好転となりました。

目指した業種・職種は、前職同様に生命保険会社の営業職。
担当エージェントの方は更に、私の希望する年収条件も考慮したうえで厳選しての求人を紹介してくれました。

また、「ひとつひとつの応募機会を大事に扱っていきましょう」と、応募企業毎に選考のアドバイスや模擬面接も行ってくれたのです。

おかげで、面接には自信を持って臨むことができました。

パソナキャリアから紹介された求人は13社で、そのうち応募したのが7社です。
うち6社からは残念ながら不採用の通知が届いてしまいました(それには私もとてもがっかりしました)が、最後の1社からは「ぜひ弊社に来て欲しい」と、採用をいただくことができました。

4転職後

生命保険会社の営業としての、リスタート。

イメージ図:保険営業として働く50代女性

新しい職場は、前職と同じ生命保険会社の営業部です。
前職と違うのは、従業員数が50名ほどの中小企業であること。
また、「実力成果主義」の文化が色濃くありました。

業界の傾向として、保険営業は社内競争も激しくなりがちなのですが(前職がまさにそうでした)、新しい職場ではチームワークも素晴らしくて、なんというのでしょうか、「仕事を一緒にやり遂げる喜び」を感じられることも多かったです。

もっとも良かったことは、人間関係の良好な職場であったことです。
同僚の人たちは皆とてもフレンドリーで、はじめは新しい環境に馴染めるか不安でしたが、優しく接してくれたおかげで、すぐに職場の一員として馴染めました。

入社した当初は、前職より50万アップの年収550万円のスタートでした。
業務に慣れるまで3ヵ月程かかりました。
先輩社員や上司の指導、そして繰り返しの実践とトレーニングを通じて、転職して最初の受注が2ヵ月目に入って月中ごろ。

それからは徐々に感覚を覚えていき、数字にも反映していくことができました。

そして転職1年後の評価査定で、年収700万円の辞令をいただきました。

年収アップは私にとって大変喜ばしいことでしたが、そこに辿りつくまでには多くの苦労もありました。

売上がなかなか出ない時期があり、その時のプレッシャーといったら文字通り「胃が痛くなる日々」。

また、保険業界は法律や規則の変更が多く、常に学び続けることが求められました。
上の子の高校入試の時期ということもあって家で勉強の時間をあまり割けられないことも多々あり、時間の捻出や勉強方法にも苦心しました。

5その後、どうなったか。

55歳。これからの自分は、どうしていきたいか。

イメージ図:これから先の人生の希望

今回の転職を通じて、学んだことはたくさんあります。

一つは、「年齢を理由に、仕事を諦めるべきではない」ということです。

転職活動を始めてすぐの頃は応募した求人で面接にすら辿りつけず、不安ばかりでした。
ですが、転職エージェントを利用してみた結果、親身になってサポートしてくれるエージェントに出会えて、活動は好転した。

一人では何もできないこと。でも、誰か親身に助けてくれる人に出会えたら、それはとても大きなエネルギーになって、行動を強化していけること。

これは、どの年齢になっても、言えることなのではないでしょうか。

もう一つの気づきは、「新しい環境に馴染むためには、まず自分がそこでどうありたいかを考えることが大切だ」ということです。

転職すれば、誰もが新しい職場での業務や人間関係に馴染むのに不安を感じるものでしょう。
ですが、それら自体は仕事の目的ではありません。

その環境で自分自身がどう成長し、どう振る舞っていきたいのかを、考えること。
そして、謙虚に自分自身を見つめ直し、新しい職場に貢献できるような努力を重ねていくこと。

それらを考えていくと、おのずと新しい環境でも周囲から受け入れるようになるのではないかと思います。

◇ ◇ ◇

今年で、私は55歳になります。
今後取り組んでみたいことは、上司として後輩を育てることです。

私自身も転職する前は、上司や先輩の方々から多くのことを学びました。
その経験から、自分が今まで受けた恩返しをするため、後輩を支援できたらと考えています。

上司として後輩を育てるためには、まずは相手のやる気や成長意欲を引き出すことが必要だと思います。
そのためには、個々の強みや興味を把握し、それを生かせるような業務や研修を提供することが重要です。
また、積極的にフィードバックを行い、肯定的な評価や指導を通じて自信をつけさせることも大切でしょう。

チームワークやコミュニケーションの重要性も、今まで以上に感じるようになりました。

「保険営業は個人プレイ」と揶揄されることもありますが、どんな仕事においても成果は個人の能力だけでなく、チームワークや相互理解によってもたらされるものです。 そのため、私のいる部署でもチームビルディングの機会を設け、定期的にミーティングを行い、情報共有や意見交換を促進していきたいです。

将来的には、私が育てた後輩たちが、新たな人材を育成するリーダーとして活躍し、自分自身がそうであったように、多くの人にとっての恩返しとなる存在になってくれるといいなと思っています。

参考:40代後半~50代の転職支援に積極的な転職エージェント

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