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「営業辞めたい…」辞めるべきかの判断ポイントと営業職から別職種に転職する際の考え方

[最終更新日]2024/08/03

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大手企業にはさまざまなセクションがあり、女性でも総合職で入社すれば営業に配属になる可能性があります。

新入社員時代は、配属された営業部で頑張ろうと意気込んでいても、向き・不向きが明確な職種なので、中には「うまくいかない」「営業を辞めたい」と感じている方もいるでしょう。

目次

営業職を辞めたいと思う理由の多くに、「ノルマへのプレッシャー」や「営業成績だけで評価される」「目標達成ができない」など、自分の成績が思うように上がらないことに対する不満が多いようです。

ですが、これらの理由の場合は対策を実践することで、退職を回避できる可能性もあります。
そこで、営業職を辞めたくなったときの対策を、いくつかご紹介します。

「どうしたらうまくいくのか」を考えてみる

「営業がうまくいかない理由」を書き出してどう対処できるか考える

まず、営業職で思うように仕事の成果が出ないと悩んでいるなら、「どうしたらうまくいくのか」について、考えてみましょう。
営業がうまくいかない理由も、以下のように人によって様々です。

  • 人見知りで、取引先の担当者と会うと緊張してしまう
  • 営業目標が達成できると思えない
  • 自分の営業トークに自信が持てない

仮に「人見知りで取引先の担当者に会うと緊張してしまう」という理由なら、何度も訪問するうちに慣れてくるでしょうし、人間関係ができれば必要な商談だけでなく、雑談もできるようになるものです。

書き出した原因に基づき、どう対処できるのかを考えて書き加えることで、どうしたらうまくいくかが見えてくるはずです。

できる人の「良い部分」を真似てみる

「できる営業職の人」を見つけ良いところを真似してみる

営業スタイルは人それぞれですが、自分のやり方では結果が出ていないとしたら、次のような方法があります。
それは、職場で「できる営業職の人」を真似してみること。

営業職に求められる大きな要素の一つに、相手の心を掴む「営業トーク力」があります。
少ない会話の中であっても、相手の求めていることを正確に汲み取り、それを提示してあげるということが、「できる営業」のイメージかと思います。

あなたの職場の中に「この人のトーク力はすごいなぁ」と思う人はいませんか?
もしいれば、その人のトークを真似して、業務に取り入れてみましょう。
それでうまくいくことも(もちろん変わらない場合も)あるため、手軽にできるこの方法はとてもおすすめです。

真似続けていくうちにアドリブもきくようになり、自分なりの営業トークを手に入れることができます。

「営業がつらい」と正直に相談してみる

信頼できる人に相談することで有益なアドバイスをもらえることも

営業成績がふるわないときや、自分の仕事ぶりを上司に叱責されたとき、ふと仕事が辛いと思うのは仕方がないことです。

しかし、その気持ちを一人で抱えていても、何も解決しませんし、自分を追い詰め、どんどん袋小路にはまってしまう可能性もあります。
そんなときには、信頼できる先輩や同僚に「営業が辛い」という気持ちを正直に話してみましょう。

同期の営業職がいる場合は、相談もしやすいでしょう。相手も同じ気持ちを抱えていれば、その悩みや苦しみを共有できるだけで楽になれることもあります。

また、少し話しづらかったとしても先輩や上司であれば、有益なアドバイスをもらうこともできるかもしれません。
一人で抱えこまずに、正直に本音を話す機会を設けてみましょう。

営業職の人が仕事を辞めたいと思ったとき、辞めて転職した方がよいケースもあれば、反対にそのまま続けた方がいいケースもあります。

自分の状況が、そのどちらに分類されるのか分からないという人もいるでしょう。
そこで、辞めた方がよいケースと続けた方がよいケースを、具体例をあげて紹介したいと思います。

営業を辞めた方がいいケース

営業を辞めた方がいいケース

営業を辞めた方がよいケースには、

  • ノルマがプレッシャーで大きなストレスになっている
  • 営業成績の悪さが原因で落ち込んだ気分が続く
  • 営業職に向いてないという自覚がある
  • 仕事のストレスで心身が不調である

などが挙げられます。
営業職は、成績次第では上司に叱責されたり、トラブルが起これば取引先に頭を下げることもある仕事です。

さらに、仕事の結果が数字として見えやすいこともあり、ストレスにさらされる機会も多いのです。
そのため、気分が落ち込んでしまったり、それが元となって心身の不調となって表れることも多いのです。

たとえば胃痛や腹痛のほか、自律神経失調症、不眠症など、ストレスが原因で病気になり、入院や休職を余儀なくされるケースもあります

さらに悪化すると、うつ病を発症する可能性も高いので注意が必要です。
こうした状況の場合、その職場あるいは営業職から離れることでしか解決しえない問題と言えます。

営業を続けた方がいいケース

営業を続けた方がいいケース

営業職を辞めたい理由が、ノルマや達成率でないケースもあります。
具体的には、

  • 残業が多く、拘束時間が長い
  • 取引先の担当者と相性が悪い
  • 職場の人間関係がうまくいかない
  • 売っている商品に自信がない

などです。
その場合は、営業職を辞めるのではなく、部署異動や他社への転職によって解決できる可能性があります。

営業職は取引先の都合に左右されるため、早出や残業、休日出勤を余儀なくされるケースが多いことは否定しません。
ですが、会社によってはノー残業デーを設けていたり、休日出勤を禁止しているところもあります

また、取引先の担当者との相性が悪い場合、社内で担当変更を申し出ることもできます。

職場の人間関係が悪いあるいは商品に自信がもてない場合は、部署を移動したり、思い切って違う会社に転職するのも一つの方法です。
この場合は、営業職を辞めるより、環境を変えてみることをおすすめします。

営業職として働いているけれど、将来を考えて、異業種へ転職した方がよいのではないかと考える人も少なくないはずです。

特に20代の場合、まだ先の長い社会人人生、将来のキャリアプランを再構築したうえで、転職した方がよいか否かを決断することは大切です。
そこで、営業職を辞めたいと思っている人が、転職を決断するうえで考えてほしいポイントを紹介します。

#1 同じ「営業職」でも、会社によって内容に違いがある

同じ営業職でも職場環境を変えることで解決できるかどうか

営業職と一口に言っても、業界や会社によってその形態も異なります。

たとえば、法人間の取り引きであるBtoBと、モノやサービスを一般消費者に販売するBtoCでは、ノルマのかかり方は違います。

BtoCの営業職の場合ですと、新規の飛び込み営業やテレアポ、訪問営業などをすることが多く、それがストレスになる人は少なくありません。
ですがBtoBがメインのルート営業の場合、ノルマはありつつも、クライアント別に提案をするなどのスタイルが多いので、それほどプレッシャーを感じない人もいます。

また、営業ノルマの達成を個人の能力に委ねる会社と、目標達成のために上司や部署がサポートしてくれる会社では、働き心地に自ずと差が生まれます。
この場合は営業職を辞めるのではなく、転職をして職場環境を変えることで、解決できる可能性が高いです。

他業種の営業職についても知識を持っておこう

営業職は、業種・分野によっても働き方に違いが出やすい職種です。
現在の仕事が向いていないと感じている人も、他の業種ではマッチすることもあるでしょう。

以下に代表的な営業職の業種をまとめました。
他業種の営業職についても知識を持っておいて損はありません。併せて、関心の持てる領域があるかチェックしてみてください。

営業職求人の多い業界・業種

業界・業種 説明
人材
人材
就職・転職に関わる人材紹介・人材派遣のサービスをする。
企業への求人開拓ほか、求職者への支援といった業務が営業職の主な仕事になる。
参考:人材紹介会社の仕事
広告・メディア
広告・メディア
企業の商品・サービスに対して広告・宣伝の提案、運用をする。
営業職のおもな業務は、顧客(広告主)および広告掲載先のメディアの開拓。
参考:広告代理店の仕事
IT・Web
IT・Web
IT・Webサービスの開発、運用をする。
営業職の主な業務は、サービスやネット広告の提案、販売。
参考:IT営業の仕事
製造・メーカー
製造・メーカー
製造・メーカーとは「ものづくりをして、販売する企業」のこと。
営業職の主な業務は、自社で製造した製品の提案、販売。
参考:製造業(ものづくりエンジニア)の仕事
不動産
不動産
住宅、ビルテナント、土地などの不動産の売買・賃貸または仲介をする。
営業職の主な仕事は、不動産販売、不動産賃貸仲介、不動産販売仲介。
参考:不動産営業の仕事
証券
証券
株の発行元の会社と投資家、または投資家と投資家の間に立って、株式の売買の取次や引受けなどをする。
営業職の主な仕事は多岐に渡るが、リテール営業(個人顧客に金融サービスの提案をすること)から経験を積むことが多い。
参考:証券会社の仕事
保険
保険
生命保険、損害保険などの保険商品の運用・販売または代理店業務をする。
営業職の主な業務は、保険商品の販売。
参考:保険営業の仕事
医療
医療
医療機器や薬品の開発・販売等をする。
営業職の主な仕事は、医療機関への自社商品の提案、販売
参考:医療機器の仕事MRの仕事
インフラ
インフラ
電気、水道、ガスそのほか電話や鉄道などの公共サービスの提供をする。
営業職の主な仕事は、関連企業にインフラ設備の提案・販売。訪問先が固定する「ルート営業」であるケースが多い。
化学
化学
ゴム製品や樹脂など、化学素材の製造・販売をする。
営業職の主な仕事は、自社で製造した製品の提案、販売。訪問先が固定する「ルート営業」であるケースが多い。
食品
食品
食品の製造・販売をする。
営業職の主な仕事は、自社で製造した製品の提案、販売。販売先は小売店になるが大抵は中間に商社が入るため、食品営業は商社とのやり取りがメインになるケースが多い。

#2 今現在のキャリアを活かせる職種はあるか

営業経験があるからこそ活かせる仕事はあるかどうか

営業職に嫌気が差した時、異業種転職を目指す人も多いことでしょう。
その場合、たとえば営業職からキャリアもノウハウもない、一般事務職に転職するのは簡単なことではありません。
そのため、転職に成功するために、営業職の経験を活かせる職種を目指すことをおすすめします。

たとえば、インサイドセールスカスタマーサクセス
これらの職種は営業に関わる業務を担いますが、顧客と対面して交渉する業務はありません。

●インサイドセールス:電話・メールなどの営業活動で、見込み客を作る ●カスタマーサクセス:顧客が適切にサービスを利用できるようサポートする

また、企画やマーケティングの仕事や、人事などのバックオフィス業務なども、営業経験があるからこそ活かせる仕事です。

このように、異業種転職であっても、営業職で得たスキルを生かせる仕事なら、キャリアアップ転職が見込めます。

営業職の代表的なキャリアチェンジ・キャリアアップ分野

職種 説明
カスタマーサクセス 顧客がサービスを最大限に活用できるよう支援します。営業経験を活かし、顧客との長期的な関係を築き、満足度を向上させる役割です。
インサイドセールス 電話やメールを通じて見込み客を育成します。直接対面することなく、営業経験を活かしてリードの獲得やフォローアップを行います。
営業エキスパート 特定の分野や業界で高度な営業活動を行います。専門知識を活かして、営業戦略を立案・実行し、深い人脈と交渉力を発揮します。
マーケティング・プランナー 商品やサービスのマーケティング戦略を企画・実行します。営業経験を活かし、市場分析やプロモーション活動を通じて売上を拡大します。
プロデューサー プロジェクト全体の企画、運営、進行管理を担当します。営業経験を活かして、クライアントとの交渉やプロジェクト管理を行います。
コンサルタント 企業や個人に専門的なアドバイスを提供します。営業で培った顧客理解や問題解決のスキルを活かして、適切なソリューションを提案します。
総務・人事 企業内の総務業務や人事業務を担当します。営業経験を活かし、社員とのコミュニケーションや労務管理、採用活動を行います。
管理職(組織マネージャー) 組織や部門を統括し、目標達成に向けたマネジメントを行います。営業で培ったリーダーシップやマネジメントスキルを活かして、チームを指導・管理します。

#3 1人で決断が難しい時は、転職エージェントへの相談がおすすめ

転職エージェントへの相談は辞めるかどうかの判断材料にも

転職は人生にとって大きな決断の一つですし、異業種転職を検討している人は、「もし受からなかったら」などの失敗へのリスクで、なかなか前に踏み出せないかもしれません。
そんなときに活用してほしいのが、転職エージェントです。

転職エージェントに登録すると、すぐに活動を始めなければいけないと考える人もいそうですが、そんなことはありません。

転職エージェントに登録してキャリアカウンセリングを受けることで、自分の市場価値を知ることができたり、自分のスキルやキャリアの振り返りをするいい機会にもなります。

キャリアプランの再構築の過程で、もう一度現職でがんばってみようと、転職活動を踏みとどまる人もいます。
それもこれも、転職エージェントを活用するメリットですので、上手に活用することをおすすめします。

9Eキャリア

SaaS系のインサイドセールス・カスタマーサクセス求人をメインに取り扱う転職エージェント

9Eキャリア 公式サイト

9Eキャリアは、SaaS業界・IT業界への転職支援に特化した転職エージェントです。
さきに紹介した、インサイドセールスカスタマーサクセスの職種の求人を主に取り扱っています。

同サービスの大きな特徴は、キャリアアドバイザー1人あたりの担当求職者様数を10名~15名までに制限をしていることです(業界標準30-40名)。

そのため、一人ひとりの求職者へ時間をかけてのサポートが可能です。

とくに注力しているのは、書類作成・面接対策の支援です。

実際、サービスを利用した人たちからは「書類作成について、一から指導してくれた」「書類も面接もこれまでより通過率が上がった」という声が多数見られています。

9Eキャリアの評判と使い方

9Eキャリアを利用した人たちの評判・口コミで多く見られるのは、「じっくり、寄り添い型のサポート」「書類添削・面接対策の支援が手厚い」「自分の強みを引き出してくれた」といった意見・感想です。

また、「これまで利用した転職エージェントのなかで、最もサポート品質が高かった」という声も多数確認できます。

9Eキャリアの特徴

特徴
  • SaaS・IT業界のインサイドセールス・カスタマーサクセスの求人をメインに取り扱う
  • テレワーク・リモートワーク可の求人が多い
  • 転職後の年収アップ率は80%以上
求人数 非公開
主な取り扱い職種 IT営業、SaaS営業、カスタマーサクセス、インサイドセールス …他
サービス対応地域 関東・関西
運営会社 株式会社9E
年収アップ率80%以上

Green(グリーン)

東京首都圏のITベンチャー系求人が豊富。企業からのスカウトも活性

Green(グリーン) 公式サイト

Green(グリーン)はIT・Web業界の採用に強い転職サイトです。
企業からのスカウトも活発で、企業担当者と直接連絡が取れることから、よりカジュアルに転職できる環境が整っています。

Greenは「未経験歓迎」の求人も多く、営業職からのキャリアチェンジ転職にもおすすめです。
マーケティングやWebディレクター、Webエンジニアなどの職種を目指す人は、登録するメリットは大きいでしょう。

Greenの評判と使い方

Green(グリーン)の評判には、スカウト品質に関する口コミが見られます。
レジュメを見た企業から積極的にスカウトが届き、カジュアル面談へと進めたケースが多いようです。

一方、スカウトやカジュアル面談を受けたにもかかわらず、面談で落とされたという意見もありました。
スカウトや面談が好印象であっても、必ずしも内定に結びつくとは限らない点に注意が必要です。

ただし、多くの評判に見られるように、レジュメの内容によってスカウトの量は増える傾向にあります。
スカウトを多くもらい選考を有利に進めるためにも、レジュメは丁寧に記入しておきましょう。

Greenの特徴

特徴
  • 希望の求人に出会える「レコメンド機能」あり
  • 企業のスカウト活動が活発
  • カジュアル面談で企業の雰囲気を掴みやすい
公開求人数 約4,000件(2024年8月現在)
主な取り扱い職種 ITエンジニア、企画・管理、マーケター、営業、クリエイター …他
サービス対応地域 全国
運営会社 株式会社アトラエ
採用に積極的なIT企業多数

doda(デューダ)

幅広い職種で、国内でトップクラスの豊富な求人数。地方求人も多い

doda 公式サイト

dodaは求人数・実績において国内トップクラスを誇ります。

実績で培ったノウハウがあり、「積極的に求人紹介をする」タイプのアドバイザーが多いため、「スピーディ」かつ「自分にマッチする求人が見つかりやすい」特徴があります。

dodaのサービスの主な特徴は、「転職サイト・転職エージェント両方の機能を利用できる」、「企業からのスカウトが多く届く」ことです。

アドバイザーにキャリア相談をしながら求人を紹介してもらえるほか、自分でも登録後のマイページから気になった求人をチェックして応募が可能です。

dodaの評判と使い方

dodaの評判には、担当者による積極的な提案への意見が多く見られます。
求人の紹介や書類添削といったサポートが好印象につながっているようです。

一方、積極的な提案ゆえに、電話やメールが多いという口コミも見られます。
担当者は転職してもらいたい意向が強いため、程よい距離感で付き合っていくことが大切です。

また、dodaは総合型の転職エージェントであることから、必ずしも担当者がSaaS業界に詳しいとは限りません。
利用する際は担当者のSaaS業界への知見の深さを確認し、詳しい場合は任せ、あまり詳しくない場合は自分でも求人検索・応募を進めていきましょう。

dodaの特徴

特徴
  • 国内エージェント内でSaaS系求人が最も多い
  • 担当エージェントから積極的な提案を受けられる
  • 転職サイトとして、自分で求人応募・企業とのやり取りも可能
公開求人数 約25万件(2024年8月現在)
主な取り扱い職種 営業職、企画・管理、ITエンジニア、コンサルタント、クリエイター …他
サービス対応地域 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
豊富な求人&充実の支援ツール

5)なぜ、あなたは営業を辞めたいのか。理由を明確に

営業を辞めたい理由は?

営業職は、自分の業績が数値化されるため、プレッシャーのかかる仕事と言えます。

目標が達成できない」「ノルマがきつい」「達成できなくて上司に厳しく叱られる」「自分は営業に向いていないのでは…?」など、営業の仕事に対してなにがしかのストレスを抱え「辞めたい」と考える人がたくさんいます。

あなたが営業職を辞めて転職を考えているなら、まずはその理由を明確にすることから始めてみましょう。
理由が明確になれば、転職活動の進め方の指針が見えるようになるはずです。

この先の社会人生活を、どのように過ごしていきたいか

30代・40代・50代になった時の理想の姿は?そのために必要なスキルは?

転職活動を進めるうえで、「営業職以外の仕事に就ければよい」と考えているだけではうまくいきません。

20代であれば、キャリアチェンジのための転職はそれほど難しくありません。しかし、転職にあたって自分はその後の社会人生活をどのように過ごしていきたいのかを、きちんと考えることが大切です。
それがひいては、自分のキャリアプランを再構築する作業に繋がります。

生きていくうえで生活費を稼ぐことは重要です。そのための仕事に「やりがいを感じたい」、「自分の成長につなげたい」、「キャリアアップできる職種に就きたい」などの目的があるならば、自ずと転職活動の方向性が見えてきます。

目先の自分だけでなく、30代・40代・50代になったときに理想の自分であるために、どんなスキルを磨き、チャレンジしていきたいのかを、じっくり考えてみましょう。

「キャリアプラン」を描いてみよう

今の仕事を辞めたいと思ったときは、いちど「キャリアプラン」を描いておくと良いでしょう。

キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。

その際に、キャリアプランとセットで使われる言葉に「キャリアビジョン」があります。 キャリアビジョンは、あなたが未来に「こういう働き方をしたい」というイメージのことです

つまり、まず「目標」としてキャリアビジョンを描き、それを実現するためにキャリアプランを立てるということです。

キャリアビジョンとキャリアプランは、以下のように表に落とし込むことによって考えやイメージを整理しやすくなります。

キャリアビジョン、キャリアプランの作成表
キャリアビジョン・キャリアプランの作成シート
キャリアビジョン、キャリアプランの作成表(記入例)
キャリアビジョン
(仕事で実現したいこと)
キャリアプラン
(そのためにやるべきこと)
1年後
  • リーダー職
  • ディレクターとして充分な業務遂行スキルを持つ
  • ディレクションスキルを高める
  • 業界知識を深める
5年後
  • マネージャー職
  • プロジェクトの責任者として活躍
  • チームビルディング、マネジメントスキルを高める
  • 人材育成スキルを高める
10年後
  • 自身のサービスを手掛ける、または独立起業
  • 事業運営の上流から下流までの経験を積む
  • 経営の知識を深める

キャリアビジョンのイメージが持てない」という人は、さきに「キャリアの棚卸し」を行っておくことをおすすめします。

以下の記事にキャリアの棚卸しの進め方を紹介しています。興味のある人はあわせてご覧ください。

「とりあえず3年」に縛られすぎないように

スキル不足など続けることで解決できそうな問題以外は「とりあえず3年」に縛られないように

学生が新卒で入社する際、大学のゼミ教員や就職課の職員に、「とりあえず3年は続けなさい」とはっぱをかけられることが多いと聞きます。
たしかに、その仕事を理解できるようになるためには、少なくとも3年の月日が必要という考えは間違いではないかもしれません。

また、同じ部署で3年働き続けることで、自分自身が成長し視点も変わり、業務の裁量が広がることで解決できる問題も増えてきます。

営業職を辞めたい理由が、自分のスキル不足や努力で変えられるのであれば、我慢して続けてみるのは賢明な判断でしょう。

しかし、明らかに自分には向いていないと感じたり、あるいは仕事によって精神的な苦痛を伴うのならば、かえって心身を病んでしまいます。それでは本末転倒です。

今あなたの抱えている問題の解決策としてどんな方法があるのかを、今一度、冷静に考えてみましょう。

まとめ)「営業を辞めたい」と思ったときは、自分と向き合うことから始めよう

歩く人のイメージ

今回は、営業職を辞めたいと考えている人が、次の転職に失敗しないための方法について、お話ししました。
この記事をまとめると、

  • 営業を辞めたくなる理由は様々だが、転職だけが解決方法ではない
  • 異業種転職を果たすためには、自己分析とキャリアの再構築が不可欠
  • 転職でしか解決できないケースもあるので見極めが重要

の3つです。
営業職を辞めたいことだけが理由で転職活動を行っても、望む結果につながるとは限りません。

私自身、広告代理店で制作職から営業職に異動になったときは戸惑いましたし、目標にプレッシャーを感じなかったといえば嘘になります。

ですが、制作の視点で企画提案を行ったことでコンスタントに受注ができるようになり、営業目標を達成したことで意識が変わった経験があります。視点を変えることで、自分の適性を知り、やりがいを感じられる可能性は否定できません。

一方で、営業職に適性がなく、続けることで心身に不調が出ているなら、仕事を辞めるのも決して間違った選択ではありません。
この記事を、営業職を続けるか否かを考えるきっかけにしていただけたら幸いです。

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