40代エンジニアの私が転職をして失敗したこと・思ったこと。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- IT系
- 職種
- エンジニア
- 従業員規模
- 3,000人
- 年収
- 900万円
転職後
- 職業
- IT系
- 職種
- エンジニア
- 従業員規模
- 200人
- 年収
- 900万円
目次
一郎さんの転職ストーリー
1これまでの私
将来に対する、漠然とした不安
転職前は、コンシューマ向けのITサービスを提供する企業で、ITエンジニアとして働いていました。
コンシューマーサービスのITエンジニア(SE)の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
要件定義 | 顧客のニーズをヒアリングし、具体的なシステム要件に変換します。 |
システム設計 | 要件に基づきシステムのアーキテクチャを設計します。 |
プログラミング | システム設計に従ってソフトウェアのコーディングをおこないます。 |
テスト・デバッグ | 開発したソフトウェアの機能テストとバグ修正をおこないます。 |
ドキュメント作成 | システムの仕様書やユーザーマニュアルなどのドキュメントを作成する。 |
顧客サポート | 製品の導入支援や使用後のサポートを提供します。 |
その会社には20代で転職して、もうかれこれ10年以上在籍していて。
毎年のように新しいサービスが立ち上がり、事業の設計、リリース、運用、保守まで幅広く経験しました。
その間に結婚もして、家族も増え、マイホームも購入しました。
リーマンショックも経験し、年収が下がった時期もありました。
35歳くらいからでしょうか、
- 私
-
(…このままで良いのだろうか)
と、考えるようになってきました。
給与も、仕事内容も、特に不満はありませんでした。
だからといって満足しているかというと、そうでもなくて。
現状の停滞感と、そしてこれから先に対する、漠然とした不安とが、ふとした時にずんと頭にのしかかるような、そんな気持ちを感じることが多かったです。
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2転職のきっかけ
子会社への出向話が出て──
- 上司
-
「子会社への出向を検討してほしいんだけど」
あるとき、上長からそんな打診を受けました。
- 私
-
(…なんで自分が!?)
それが、そのときの正直な私の感想でした。
子会社は親会社のサービスの保守・運用をメインとする会社でしたので、エンジニアで親会社から子会社に移ることはいわば「戦力外通告」のようなものでした。
ちょうどこの頃、私の同期で転職する人が少しずつ現われていました。
その中の一人が、「今の状態から打破していかないと」と言っていたのが印象的でした。
かくいう私も私で、「出向」と言われまさに現状を打破したような──というかは、無理やり打破されたような感もあって。
そのショックも大きかったですし、周囲の転職組にも触発されて、私は転職エージェントにエントリーしました。
──結局、私は出向することになりました。
なぜなら、エントリーした転職エージェントからの反応が、全くなかったからです。
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出向してからは、目の前の業務に取り組みつつ、気付いたら段々と仕事にも慣れてきて、そしてまた、平穏な日々に戻っていきました。
3転職中
転職エージェントから音沙汰がなかった理由は、〇〇〇が原因でした。
出向後の生活には慣れてきたものの、やはり転職への意識はずっとくすぶっていました。
今はいいけれど、この先どうなっていくのか、どんな未来が待っているのか。──そのイメージが全く持てず、また、自分の将来を楽しみに思うことも出来ず。
しかし、とにかく転職エージェントからの反応が全くなかったのです。
- 友人
-
「エントリーシートを書き直してみたほうが良いんじゃないの?」
あるとき友人からそんなアドバイスを受けて、そのエントリーシートを見直したところ、「たしかに、その方が良いかもしれない…」と思いました。
単に時系列で並べられた、あるビジネスマンの平坦で退屈な半生…それが私のエントリーシートだったのです。
意を決して、私はエントリーシートを全部書き直しました。
もっと自分の経験をアピールできるように、そして学びや成長の多かった時期についてはそのことを細かく、感情をこめて書きました。
ようやく、元のものよりも大分血肉の通ったエントリーシートになったとき、──反応が一気に変わりました。
その後、熱心に対応いただけるキャリコンサルタントの方に進められて、私はいくつもの会社の面談へと進み、そして法人向けサービスを開発する中堅規模のIT企業から内定を頂けたのです。
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4転職後
40代エンジニアのやる気を燻る、会社の人たち。
内定を頂いた会社に転職を決めた理由は、面談でお会いした若い社長、取締役の方に、とても好印象を感じたからです。
事業ビジョンと、やりたいことが明確で、そのための道筋もはっきりしていることが、短い面談中においてもとてもよく伝わってきました。
- 私
-
(この人たちは、なんて切れ者なんだ…この人たちの躍進に、自分も乗っていけたらチャンスではないだろうか)
面談の時は、そんなことを思っていました。──なんというか、惚れこんでしまったんでしょうね。
今私は、連日必死で与えられた仕事に取り組んでいます。
環境が変わると、人はアクティブになりやすいものです。
それから、会社の強い推進力に感化されて──というところもあると思います。
とはいっても、社長や取締役からは
- 代表
-
「〇〇さん(私の名前)の提出してくれたこれ、もっと良くならない?」
であったり、
- 取締役
-
「まだその状態?…遅いよ。明日までになんとか完成させて」
──というような、注意やダメ出しを貰うことも多々あります。
ようやく最近になって、たまに自分の意見も言い返せるくらいにはなりました。まだほんの少しだけですけれど。
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5その後、どうなったか。
40代エンジニアとしての「キャリアの軸」を見失わないように。
「転職して気付けたこと」は、「いかに自分が流動的な業界の流れの中に身を置いているか」ということです。
転職中に沢山の企業も見れましたし、今の会社ではまさに変化の渦中にあって。
幸い、今の会社の業績は非常に好調です。
ですが、これから先の将来どうなるかはわかりません。ふとした時に、難しい局面に出くわすかもしれない。
そんなときに、私自身が軸を見失わずにいられるようにしないとな、ということを思うようになりました。
「そのために何をしているか」──ですか?
色々やってますよ。
いくつか資格も取得しましたし、今後もっと年取った後も役立つ別の資格も検討しています。
あとは、人脈ですね。前の会社の人達であったり、新しく出会った同じ業界の人たちとも交流を続けています。同じ業界なので。
現在の会社は、同業他社からみても強い優位性があって、未来は開かれている印象があります。
でも、情勢は常に変化します。10年先でも安定し続けられるか分かりません。
そんな変化の激しい世の中にあって、落ち着いて安定していられる──そんな自分に、早く成長したいです。
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