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シングルマザー、工場の検品業務として働いていた私は、35歳になってWebプランナーに転職した。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
製造業
職種
検品業務
従業員規模
80人
年収
300万円

転職後

AFTER
職業
Web制作会社
職種
Webプランナー
従業員規模
200人
年収
450万円

目次

なぎさんの転職ストーリー

1これまでの私

シングルマザー、仕事は工場での検品作業。

イメージ図:製造会社で働く女性

転職前は、ある製造会社の工場で検品作業をしていました。

離婚をきっかけにシングルマザーとなり、まだ子どもも小さく手がかかる時期であったことから、会社の恩情でパート勤務から正社員へと待遇を上げていただき、かれこれ10年近く働いてきました。

しかし、正社員待遇となってから懸念されたのは、やはり勤務時間。
どうしてもパートタイムの頃のようにフレキシブルとはいかなくなり、残業が見込まれる日などは、その間子どもはどうしているだろうと、気を揉むことも少なくありませんでした。

子どもが成長していくにつれお金も必要になってくるでしょうし、「もう少しいい条件の職場に」という思いは、常に抱えていたように思います。

2転職のきっかけ

憧れていたのは、「Webプランナー」の仕事。

イメージ図:Webサービスのプランニング

「転職してみようかな…?」と考えるようになった一番のきっかけは、子どもが成長してに手がかからなくなったことでした。

「今の安定した職を続けることの何がいけないのか」と親には反対されましたが、自分がしたい仕事に一度くらいはチャレンジしてみてもいいのではと考えたのです。

私がもともと憧れていたのはWebプランナーの仕事でした。

自分で企画を立てるという仕事も魅力的でしたし、なによりプランナーって言葉の響きがかっこいいじゃないですか。

しかし当時の私は、そんな憧れの世界とは真逆ともいえるような環境で働いていました。

真っ白い壁の代わりに機械油の染みついたコンクリート。
オフィスカジュアルなど夢のまた夢。

毎日、代わりばえなく流れ続ける部品を見送るばかりの仕事は、「Webプランナーになりたい」という気持ちが嵩じるごとに退屈なものに変わっていきました。

さらに私の背中を押したのは、年齢のことがありました。

当時すでに35歳。やりたいことに挑戦できるのもほとんど最後なんじゃないかと思えたのです。

3転職活動中

応募先は、じっくり企業HPをチェックしたうえで。

イメージ図:インターネットで求人を探す女性

転職活動中、特に辛いと感じたことはありませんが、やはり仕事をしながらの職探しは時間の使い方をしっかりしないとあっという間に過ぎていってしまいます。

全く未経験の職種を希望していたので、仕事上での実績以外を示す必要がありました。──具体的には、ポートフォリオづくりです。

昼間は仕事、夜は家事と転職のためのポートフォリオ作りとなかなか忙しい日々を送っていました。

転職先の探し方は基本、インターネット上でWeb制作会社を直接検索して探しました。
求人サイトには何社か登録はしましたが、結果としては自分で探して応募した先の会社へ内定が決まりました。

これが最後のチャンスだと思い、妥協はしたくなかったので、自分の目で見て信じた会社なら大丈夫だろうと思い、じっくり企業HPをチェックしての応募でした。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:Web制作会社の企画会議

転職後の新しい職場がどうだったかというと、──大変でした。
知らないこと・わからないことが山のようにありましたから。

一番辛かったというか気後れしてしまったのが、やはり若い方が多い職場だったことですね。

自分が一番新参者だったのに、年齢だけでいえば中堅どころといった状態でした。
私もやりにくかったですけれど周りの先輩方こそ「どう接すればいいのか…」と戸惑ったことと思います。

ですが、先輩方の仕事を見ているだけでも非常に勉強になりました。

なんでそんなアイディアが出てくるのかと感心しながらも、「負けたくない」という気持ちも強かったです。

何より自分が望んだ仕事なので毎日が楽しく、職場の方も徐々に私に慣れていってくださったように思います。

今ではジェネレーションギャップを逆手にとって、コミュニケーションの道具にしています笑。「その発想は若いわー」とか、「今回のWebサイトのターゲット層はシニア向け…、ああ、私の出番ね」とか。

何より、毎日、新しい価値観に触れられる
とてもよい環境で仕事ができていると思います。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:Webプランナーとして働く女性

今回の転職では、「30半ばは最後のチャンス」と思っていました。
実際問題、業界によっては年齢の制限があるものだと思います。

今でこそだいぶ仕事にも慣れてきましたが、40を過ぎてからこの業界に入っても同じようについて行けていたかと聞かれると、正直自信はないですね。

あの時「今からなんて無謀だ」と言いながらも、生活面でバックアップしてくれた両親、頑張ってと応援してくれた子どもや友人には感謝しかありません。

また、手が離れたとは言っても子どもに関してはまだまだ心配事もあるので、母として、子どもがしたいと思えることをさせてあげられるようにしたいと思っています。


転職して4年がたち、自分では「なかなか面白いアイデアじゃないか?」と思えることもありますが、やはり先輩方に比べればまだまだだと感じます。

もっと勉強やいろんなものを見て、自分の感性を磨いていきたいです。

特に、いろんな価値観・世界に触れていくのは、子どもにもいい影響を与えるんじゃないかと思っています。

子どもには、人の気持ちに寄り添える想像(創造)力の豊かな大人になってほしいと願っています。

また、最近ではカラーコーディネイトやファイナンシャルプランナーなど、仕事には直接関係しない知識や資格にも関心を持つようになりました。

結果的に趣味が仕事に通じるということはよくあることですし、仕事一辺倒にならないよう気を付けていきたいですね。

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