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転職体験談|SEからシステム監査への転職。「転職したい」と思った私の本当の理由は何だったのか

転職前

BEFORE
職業
システムエンジニア
職種
IT
従業員規模
420人
年収
480万円

転職後

AFTER
職業
システム監査
職種
コンサル
従業員規模
600人
年収
430万円

目次

さんの転職ストーリー

1これまでの私

「手に職を」と考え、SEになった私。

イメージ図:SEとして働く女性

元々は大学で文学を専攻していたのですが、卒業後はSE(システムエンジニア)として働きはじめました。

SE(システムエンジニア)の仕事内容

仕事内容 説明
要件定義 クライアントのニーズをヒアリングし、システムに必要な要件を定義します。機能、性能、操作性などの具体的な仕様を決定します。
設計 要件定義に基づき、システムの基本設計・詳細設計を行います。システムの構成図やデータベース設計など、具体的な設計図を作成します。
開発 設計書に基づいてプログラムを作成します。コーディング、単体テスト、結合テストなどの工程を担当します。
テスト 開発したシステムが要件を満たしているかを確認します。単体テスト、結合テスト、システムテスト、ユーザーテストを実施します。
導入・保守 システムをクライアント環境に導入し、動作確認を行います。運用開始後の保守・運用をサポートし、問題発生時にはトラブルシューティングを行います。
プロジェクト管理 プロジェクトの進捗管理、品質管理、リソース管理を行います。クライアントとの調整、チームメンバーの管理など、プロジェクト全体を監督します。

参考:未経験からSE(システムエンジニア)になるには

いつか世界一周をしてみたいという夢が昔からあり、お金が貯まった段階で、そのときどんな仕事をしていようと辞めようと思っていました。

そして数か月なのか、数年なのかどのくらいかかるのかは分かりませんが、日本に戻ってきたときに、手に職があった方が再び仕事を始めやすいだろうと。

就職した会社は、給料は400万円台で決して悪い環境ではなかったのですが、いわゆる典型的な日本企業といった雰囲気で、女性は結婚すると寿退社するような会社でした。

そこで5年間、主に販売管理系のシステムの開発、企画、保守を行っていました。

就職した際に実家を出て一人暮らしを始め、途中で結婚をして、今は都内に夫と二人で住んでいます。

2転職のきっかけ

私が転職を決意した3つの理由

イメージ図:オフィスのビル群

具体的に転職を考え始めたきっかけは3つあります。

一つ目に、周りの若手がどんどん転職していったこと。

IT業界は今、超売り手市場ということもあり、みな名だたる大企業へ転職していき、転職後も年収や福利厚生、ネームバリューなどが圧倒的に上がったという話を聞いていました。

一番印象的だったのは、仲の良かった1歳上の先輩の転職先で、年間休日が5日多く、さらに有給休暇日数も将来的に10日も多く「旅行にもたくさんいける」と楽しそうに話していたことでした。

二つ目に、前職には女性管理職が全くおらず、自分のキャリアパスが描けなくなったことです。

とても仕事のできる30代の女性社員が、妊娠を機にサポート部門へ異動させられ、意気消沈していたのを見て、この会社ではもうキャリアプランが描けないと思ってしまいました。

三つ目は、もともと英語が得意で、海外に携わる仕事をしたいと思っており、何度もその機会がある部署へ異動させてくれるように上司に話をしたが、実現しなかったことです。

大学時代の同級生は、どんどん自分の力で羽ばたいているのに、私だけが日本にとどまって仕事をしていることが悔しくて仕方ありませんでした。

これらのことが半年くらいの間に重なり、転職しようという意思が固まっていきました。

3転職活動中

「選択肢の多さ」を示してくれたエージェントは。

イメージ図:転職エージェントとの面談シーン

テレビCMや町の広告で出ているような大手の転職サイトにいくつか登録し、最終的にパソナキャリアを選びました。

理由としては、「大手という安心感」と「転職先の選択肢の多さ」があったからです。

転職サイトは登録すると求人の詳細情報が見られるようになるのですが、その中で、自分の希望にマッチする求人が多かったのがパソナキャリアでした。

実際に担当アドバイザーと面談を行い、キャリアプランなどを相談、職務経歴書を添削してもらった後、紹介された求人の中で求人を絞っていきました。

私は、勤務時間、勤務地、仕事内容、語学力が活かせるか、女性が活躍できるかといった観点で企業を絞っていきました。

そのプロセスがよかったのか、またはSEという仕事がやはり売り手市場だったからか。
結果として、希望条件に近い求人だった5社から内定をいただき、私はその中から「ここが一番良さそうだ」という会社に内定承諾の連絡を入れました。

転職活動において大いに助けになってくれたのがパソナキャリアの担当さんでしたが、それともう一人。
当時の直属の上司でした。

転職しようと思っていることを素直に打ち明けたところ、「残念だが、仕方ないね。まずは転職活動をがんばりなさい」と、面接のための時間を作れるよう業務や有給取得を調整してくれました。

4転職後

転職後の新しい仕事は、「システム監査」。

イメージ図:システム監査として働く女性

転職後の私の役割は、システム監査の仕事でした。

システム監査の仕事内容

仕事内容 説明
リスク評価 システムのリスクを評価し、潜在的な問題点や脆弱性を特定します。
監査計画の策定 監査の目的や範囲、スケジュールを含む監査計画を策定します。
データ収集 システムの運用状況や設定情報を収集します。ログファイルやシステム設定データなど、必要なデータを収集します。
評価と分析 収集したデータを評価・分析し、システムの安全性や信頼性を検証します。
改善提案 監査の結果に基づき、システムの改善提案を行います。
フォローアップ 改善策が適切に実施されているかをフォローアップします。継続的な監査を行い、システムの改善状況を確認します。

前職と比べて、年収は50万円ほどのダウンです。
前職のSEと比べると、業務内容は運用・保守がメインとなるので、これは致し方ないでしょう。

また、システム監査の仕事では、前職と比べて一層のネットワークの知識が求められます。
既存社員の方々と比べて私はまだまだ知識もスキルも足りておらず、入社して3ヵ月間は仕事を終えてからの業務の復習に勤しみました。

参考:SEとシステム監査の仕事比較

項目 SEの説明 システム監査の説明
役割 システムの設計、開発、保守を担当し、クライアントの要求をシステムとして実現すること。 システムの安全性や信頼性を評価し、改善点を提案することで、リスクを低減し、システムの最適な運用を支援すること。
仕事内容
  • 要件定義
  • 設計
  • 開発
  • テスト
  • 導入・保守
  • プロジェクト管理
  • リスク評価
  • 監査計画の策定
  • データ収集
  • 評価と分析
  • 改善提案
  • フォローアップ
業務範囲 システム開発の全工程にわたり、設計から開発、テスト、導入、保守、プロジェクト管理までが業務範囲 システムの運用状況の監査、リスク評価、改善提案、フォローアップまでが業務範囲

良かったこともいくつかありました。
まず、新しい職場では女性の役職者が多く、ロールモデルとなりそうな方がたくさんいたこと。

また、海外関連の案件を扱うことが多かったため、これまで培った英語力を生かす機会もありました。

なにより良かったことは、休みの日数や残業時間も以前よりも大分良くなって、自由に使える時間が増えたことです。
社員は皆、有給休暇をきっちり使ってます。海外旅行にいく夢が近づきました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:カフェタイム。仕事の小休憩

結局、私は今回の転職で何を実現したかったんだろうか。──よく、そんなことを考えます。

そして、一番はやはり「自分の時間を持てること」だったのだろうな、と。

時間の余裕を持つことで、毎日のちょっとした時間でも「これからの生活やキャリアをどうしていこうか」など、人生をより豊かにするために考えることができます。
そして、それは多くの場合「希望」という感情に繋がっていく。

それが今、私の生活のエネルギー源になっていると思います。

あと、転職するまでは「働きながら転職活動をするのはかなりハードなのでは」と思っていましたが、エージェントを使うことで、思っていた以上に負担なく転職できました。

ITエンジニアが売り手市場だったこともあったのでしょうが、自分の市場価値も知ることができたのも良かったです。これからのキャリアに自信を持つことができました。


今後は、もっと実用的なビジネス英語を身に着けてグローバルな仕事に関わりたいと思っています。

勤務時間も短くなり自由に使える時間も増えたので、オンライン英会話レッスンを始めてみようかと思っています。

また、将来的には今の職場で経験を積んだあと、事業会社のIT部門にもう一度転職し、そこで自分の経験を活かした最適なシステムを作り上げたいと思っています。

そのためにも、現在の職場でキャリアをしっかりと積んで、管理職を狙っていきたいです。

大切なことは「なにが今不満か」ではなく、その先にある「結局、私はどんな風に働きたいのか、そして生きていきたいのか」ですよね。
そのことを、今回の転職で教えてもらった気がします。

参考:PG・SEの転職におすすめの転職エージェント[PR]

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