転職体験談:緊急事態宣言中の転職活動。一番大事にしたのは、「リモートワーク」ができること。
転職前
- 職業
- 製造メーカー
- 職種
- 経理事務(派遣社員)
- 従業員規模
- 60名
- 年収
- 400万円
転職後
- 職業
- サービス業
- 職種
- 経理事務(契約社員)
- 従業員規模
- 30名
- 年収
- 450万円
目次
たまさんの転職ストーリー
1これまでの私
派遣で経理の仕事をしながら、いつかは「正社員へ」という想い。
私は会社員の夫、2人の子供がいる兼業主婦です。
転職前は、派遣社員として製造メーカーで経理の仕事をしていました。
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もともと正社員として働いていたのですが、結婚して子どもが生まれてからは「休みが取りやすく、短い勤務時間で働ける環境で働こう」と、派遣社員の道を選んだのです。
しかし、実際に働いてみると、イメージとは大分違いました。
残業になる日も多くて、思ったより忙しい状況になってしまって。
(こんなに忙しくなるのなら、正社員を辞めずに続けていたほうが良かったもしれない…)と後悔もしましたが、今から正社員の仕事はなかなか見つからないだろうと思い、派遣社員の仕事を続けていました。
また、当時は戸建て住宅を購入したばかりで住宅ローンの残債も大きく、仕事自体を辞めるわけにはいきませんでした。
子育ては大変でしたし、家事にも仕事にも追われて時間の余裕がない毎日でした。
ですが、それでも仕事をしているからこそ「気分転換ができている」と感じることは多かったです。
復職前の子育てに専念していた時期は、毎日がイライラの連続でしたが、働き始めてからはそれが殆どなくなりました。
私にとって仕事は、お金を稼ぐ手段だけではなく、ひとつの生きがいでもあったのです。
(子供が大きくなったら、もういちど正社員を目指そう)とも思っていました。
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2転職のきっかけ
新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、会社の体制に不安と不満を感じて。
転職を具体的に考え始めたのは、昨年の2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大し、4月に頃緊急事態宣言が出てからです。
外出自粛のムードの中、子供が行っている保育園でも登園自粛をお願いされてしまいました。
幸運だったのは、夫が勤めている会社の方は早くにリモートワークを開始して、保育園に通えずにいる子どもの面倒を見てくれたことです。
ですが、私の会社の方は毎日出社しなければいけない状況でした。
そして、それは私が会社の古い体制に疑問を持つきっかけにもなりました。
これまでも残業の恒常化や育児社員への理解の低さが気になっていましたが、コロナ禍においてはソーシャルディスタンスやマスク着用といった対応に遅れがあって。対応したとしても、しっかり取られないことも多く、それがとても不安でした。
なにより、当時の私はとにかくコロナが怖かったです。もし私が感染して子どもにまでうつさせてしまったらと思うと、気が気ではありませんでした。
そして、それは「会社に行きたくない」という強い気持ちに変わり、徐々に「辞めたい」と思うようになっていったのです。
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3転職活動中
希望する働き方は「リモートワーク」。採用面接もオンラインで。
「夫の会社のように、リモートワークを推奨している職場で働こう」と、私は転職活動を開始しました。
活動中もコロナへの感染が怖かったので、採用面接もオンライン(Webミーティング)で対応してもらえるところに応募しました。
そのため、面接時間の調整に苦労することはありましたが、体力的にきついと感じることはあまりなかったです。
仕事探しは、会計求人PLUSという転職サイトやdodaなどの転職エージェントを利用しました。
転職エージェントの担当の方には、条件として「経理の仕事であること」、そして「リモート勤務ができること」という点を重要視していることを伝えました。
担当の方は、条件に合う企業に絞って求人紹介をしてくれて、私も迷いを感じずに転職活動を行えました。
当初、オンラインでの面接では思ったようにコミュニケーション取れるか不安でしたが、画面を通しているということもあり、対面と比べるとあまり緊張しませんでした。
落ち着いて話をしっかりと聞いてから、質問に答えることができたと思います。
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応募した企業のいくつかが選考を通って、そのなかに「完全リモートワークが可能」な契約社員の経理事務の仕事があり、私はその会社に転職することを決めました。
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4転職後
リモートワークを始めてみて思うこと。
現在は、リモートワークでの働き方ができていることで、健康で安心できる生活を送れています。
最初はわからないことがたくさんありましたが、チャットワークやZoomなどのオンラインのコミュニケーションツールを使って、上司の方から詳しく教えてもらうことができました。
そしてこの経験によって、私は「経理の仕事はリモートワークでも可能だ」という認識を持つことができました。
これまでは、「経理の仕事は、関わる人と直接会わなければ進められない」と思っていましたし、前職の上司も対面でのコミュニケーションを大事にしていました。
それを完全に否定することはできませんし、私も直接コミュニケーションを取ることは時には必要だと思っています。
ただ、経理や事務の仕事のほとんどは、パソコンさえあればどこでも場所を選ばずできてしまいます。また、オンラインを通してわからないことを聞けたりと、日常のコミュニケーションも特段困ることなく行えます。
私の性格的にも一人の方が仕事に集中できることもあり、今の働き方がとても気に入っています。
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5その後、どうなったか。
今後は、更に「自分に合った働き方」を目指して。
今回の転職を通して、「働き方を、自分で選ぶことの大切さ」を知りました。
働き方は、本来様々あるものでしょう。リモートワークができれば、その分の移動時間がなくなり、他のことに時間も使えます。
私が勤めている今の会社は、コロナ後も基本はリモートで仕事となり、オフィスは縮小し、多様な働き方を推奨しています。私のように家庭があって、リモートの方が楽だという女性も多いです。
当初、この時期に転職するのは難しいかもしれないと思いましたが、私にとっては働き方を変えるチャンスだったのだと、振り返って思いました。
今後は、正社員になることを目指していきます。
今の会社では正社員登用制度があって、一定期間働いて仕事内容に評価をもらえれば、契約社員から正社員になれます。
子どもも大きくなっていきますし、これから教育費もかかってくるので、待遇面でより良い条件を得られればと思っています。
また、今は時間にとても余裕ができました。
コロナが一時より落ち着き、子供たちは保育園に戻ったのですが、私は引き続き家での仕事で、送り迎えをする時間のゆとりもあります。
そうした日々の余った時間を利用して、税理士資格の勉強も始めました。
税理士資格は経理の仕事に役立ちますし、正社員に向けての評価アップにもつながるだろうと思ったからです。
今までは、通勤に往復2時間という時間を費やし、家事や育児に追われる日々。資格の勉強をする余裕など、とてもありませんでした。
転職して働き方を変えたことで、さまざまなメリットが生まれていると実感しています。
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