『みんなの転職「体験談」。』
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転職体験談:メーカー研究職。社会人2年目の「非新卒枠」「非キャリア枠」で、転職先は決まるか。

転職前

BEFORE
職業
製造業
職種
研究開発職
従業員規模
200名
年収
400万円

転職後

AFTER
職業
製造業
職種
研究開発職
従業員規模
20名
年収
450万円

目次

misosoupさんの転職ストーリー

1これまでの私

このままずっと、ここで働けると思っていた日々。

若い男女の入籍イメージ

転職活動前は、メーカーの研究開発職として働いていました。
仕事内容は、主に自社新製品の中身作り、そして、そのプロモーションのサポートです。

製造業の研究開発職とは

製造業の研究開発職は、新製品や新技術の開発を行い、企業の競争力を高める役割を担う職種です。
市場のニーズに応えるために、製品の企画、試作、性能評価、改良を行い、最終的には量産化に向けた準備を進めます。

製造業の研究開発職の主な仕事内容

仕事内容 説明
新製品の企画と開発 市場調査や顧客のニーズをもとに、新製品のアイデアを企画し、試作を行います。試作段階での性能評価や改良を通じて、製品の完成度を高めます。
技術の研究と応用 最新の技術を研究し、それを製品開発に応用します。新しい材料や製造プロセスの開発も含まれます。
製品の性能評価 試作した製品の性能をテストし、品質や安全性を確認します。必要に応じて製品の改良を行い、製品の市場投入準備を進めます。
量産化への移行支援 開発した製品を量産化する際、製造部門との連携を図り、製造プロセスの設計や最適化を支援します。
市場投入後のフォローアップ 製品が市場に投入された後、顧客からのフィードバックを収集し、次の製品開発や改良に活かします。

社歴はまだ2年目が始まったばかり。社内では研修を終えたばかりだったので、これから頑張っていこうと思っていました。

この時はちょうど新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、緊急事態宣言を出すか出さないかという状況の前。
世の中としてははまだ「リモートワークを」という風潮ではありませんでした。

しかし、前職ではありがたいことに在宅勤務などの制度も2020年から十分に導入されていました。

加えて、自分の担当ブランドの開発も順調に進捗しており、仕事については特に不満はなく、楽しく勉強しながら取り組んでおりました

当時は一人暮らしでしたが、お付き合いをしていた彼とは入籍を済ませていて。
彼は転勤で地方に行っていたため、東京に帰ってきてから一緒に暮らすつもりでした。

世間では新型コロナウイルスの感染が拡大している状況で心配ではありましたが、個人としては仕事もプライベートも充実していて、楽しく過ごしていました

職場については、(きっと私は、これから何十年もここで働くんだろう、結婚して産休・育休に入ったとしても、またこの職場に戻るんだろう)──そんな風に思っていました。

2転職のきっかけ

上司や同僚が次々と辞職した、そのわけは。

物思いに沈む女性社会人イメージ

転職活動を始めたのは、2020年の3月。その最初のきっかけは、3月に直属の上司含めメンバーが次々と退職したことです。

(こんなに充実した職場なのに、なぜ皆辞めてしまうんだろう…?)と、不思議に思い、そして不安にもなりました。

その頃から、私は転職について考えるようになりました。
退職した先輩の一人から、「転職する気はなくても、転職サイトに登録して求人はチェックした方がよい」と言われたとき、なんとなく胸がざわついたのを覚えています。

今当たり前のようにある毎日は、もしかしたらずっと続くことはないのかもしれない──、そう思い、私は先輩の言う通り私はいくつかの転職サイトに登録して、1~2週のペースで求人情報をチェックするようになりました。

転職活動を本格的に始めるきっかけになったのは、4月に今後自社での製造設備や、研究所をどんどん縮小していくこと、それに伴い自分が研究開発職からすぐ異動になることが分かったことです。

私だけではなく、若手はすぐに全員異動になり、担当ブランドの開発など残った仕事は中堅以上のメンバーが担当することになりました。

退職していったメンバーがこのような会社の変化を知っていたかはわかりません。
ただ、何かしらの予想はしていたのではないかと思います。

私自身も、状況を甘んじて受け入れるわけにはいきませんでした。

(自分は研究開発職としてこの会社に入ったのに、異動になるならここに居続ける意味はない。)

そして私も、転職活動を本格的に開始しようと決めました

3転職活動中

なかなか決まらない、転職先。

はじめての、転職活動。
辛かったことは、自分の希望する職種の求人がほとんどなかったことです。

当時入社2年目ということもあり、実績と言えるキャリアは殆どありませんでした

「第二新卒」という言葉を知ったのもこのときです。
社会人経験がはあるが、まだスキル・実績は充分に培っていない──つまり、私のような求職者層のことでした。

この時はすでに新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されていて、登録していた転職エージェントの担当さん曰く「研究職全体の求人数も少ない」とのことでした。

紹介される求人の殆どは、対象者を「実務経験あり」に絞っていて。その実務経験が十分でない私は、応募してもそのほとんどが書類選考の段階で落とされました。

活動3ヵ月目に入り、(もうこれは、研究職の仕事は無理かもしれない…)と思っていたとき、一つの研究所から書類通過の連絡が届きました。

幸運にも、職務経歴書に書いていた大学院時代の研究内容が評価されたようなのです。
面接の際、面接官の方は大学院での研究内容、研究手法について詳しく質問し、私の回答についても満足そうに聞いてくれました。

結果は、無事内定。
担当エージェントさんを通して年収条件も調整してもらいました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職後の女性社会人イメージ

転職前は在宅勤務メインだったのが、転職後は家から1時間の会社に毎日出社になりました。
最初のうちは朝早く起きるのが大変で、慣れない日々が続きました。

また、仕事のルール・進め方については、経費精算などの些細なことからプロジェクトの進行方法まで、前職と大きく異なっていました。

最初はそういった新しい環境に慣れずに周りのメンバーに迷惑をかけることもありました。
ただ、そこから「同じ間違いを2度繰り返さないように」と、慎重に取り組む習慣がついたのは良かったと思います。

また、従業員数20名の会社でしたので、自分の意見がすぐに上司に届くようになりました
若干緊張するときもありますが、以前の会社と比べて会社の一員であるという自覚を持てるようになりました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

将来のキャリアへの期待感を高めている女性社会人イメージ

今回の転職では、「自分のキャリの価値」について考させられることが多かったです。

自分のキャリアをどう判断するかは、結局のところ企業次第でしょう。様々な企業と出会っていれば、自分のキャリアに価値を感じてくれるところもあるのだと思いました。

また、たとえ短い実務経験だったとしても、そこから学べたことやアピールできるポイントはあると思いました。

キャリア不足を理由に、転職したいのに無理だと考えている若手の人がいるなら、「これまでの自分に自信を持って転職活動を始めてほしい」とアドバイスしたいです。

◇ ◇ ◇

今の会社で5年ほどキャリアを積んだら「子どもを産んで子育てを始めたい」と考えています。

子育てしながらも共働きで仕事を続ける予定です。
そのためには、出産までの期間に、様々なスキルや経験を身につけなければいけないと考えています。

また、現職の取引先に外国の企業が多く、今後英語中国語などを使う機会があるそうです。これをきっかけに語学のスキルも高めて、「30歳までには3か国語を話せるようになりたい」というのが研究開発以外の目標です。

キャリア価値を判断するのは相手ですが、成長させていくのは自分自身、当然ですよね。
これから先、もっと自分に自信を持っていけるようにするためにも、頑張っていきたいです。

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