30代後半・シングルマザーの生活相談員。職場は激務・保育園からは育児放棄を疑われて。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 介護医療相談員(ソーシャルワーカー)
- 職種
- 介護・福祉
- 従業員規模
- 300人
- 年収
- 150万円
転職後
- 職業
- 保険会社コールセンター
- 職種
- サービス
- 従業員規模
- 1000人
- 年収
- 400万円
目次
ちかさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事に家事に、休む間もなく。
私はシングルマザーです。
上から13才、10才、9才の3人の子供を育てています。
身近に頼れる親戚はいなかったため、昔から女手一つで働いてきました。
当時は生活相談員として働いていました。この仕事を選んだ理由は、人と接するのが好きだったからです。
生活相談員とは
生活相談員は介護施設において、利用者またはその家族からの相談を受け、援助や支援・調整をする仕事です。
主な仕事は、利用者・家族との日々のコミュニケーション、必要に応じてケアマネジャーや医療機関との連携、施設サービスへの契約や利用するにあたっての注意事項等の説明などがあります。
介護士の業務を手伝うことも多く、毎日が肉体労働でした。
帰ったら帰ったで子供たちの世話もしなければならず、日々、仕事や家事に追われていました。
2転職のきっかけ
ある日「育児放棄」を疑われて。
今からおよそ5年前(2015年頃)、介護業界は今ほど人手不足が言われていた状況ではありませんでした。
そのため給与・待遇も、今よりもっとわずかなものでした。
ある時、急な会議で子供の送り迎えに遅れてしまったことがありました。
そんなことは以前から何度かあったため、特に気にしてはいなかったのですが。
しかし、保育園の先生に面談を持ちかけられて、そこで真正面から、末っ子の育児放棄を疑われたことがありました。
ショックでした。
「私は一生懸命やっているのに、どうして?」という思いでいっぱいでした。
一方の仕事では、契約書には書いていなかった業務を任されたり、サービス残業はほぼ毎日であったり。
次第に、仕事への不満を募らせていきました。
だって、そうじゃありませんか?頑張って仕事をしていても、給料も上がらず、いいようにこき使われて。挙句の果てには、保育園からは「育児放棄」扱いですから。
また、日々の業務の疲れで私の心身状態もあまり良くなくなっていたこともありました。
ここで私が倒れてしまったら、子ども達の面倒も見れなくなってしまい、本当に育児放棄になってしまいます。
考えを重ねた末、私はもっと身体の負担がなく、かつ育児の時間を取れる職場に転職しようと決めました。
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3転職活動中
スキルよりも年齢や境遇を見られてしまうこと。
転職活動は、主にハローワークで仕事を探しました。
体力的・拘束時間などで考え、希望はデスクワークとお伝えしました。
しかし、シングルマザーへの風当たりは、なかなかに厳しいものでした。
- 面接官
-
「お子さんに急に何かが起こった時に大変でしょうから」
一見、親切に聞こえますが、要は「厄介そうだから」ってことなんだと思いました。
一社会人としての能力を真っ先に見てもらえないことは、とても辛かったです。
- 私
-
「だけど、このままではいつまでたっても次の職場が決まらない…」
そう思い、私は正社員だけでなく派遣社員としての働き方も視野に入れるようになりました。
すると、これまでうまくいかなかったのがすんなりと、大手保険会社の窓口(コール業務)への派遣が決まったのです。
拍子抜けの感もありましたが、それよりも無事次の職に就けた安堵感のほうが大きかったです。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場では、私と同じ派遣社員の人は数人で、それ以外のスタッフはほとんどパートの方でした。そのため、始めのうちは孤立しがちでした。
コール業務は想像以上にハードでした。とにかく、電話が鳴りやまないのです。
他の同僚の方と交流を深めようにも、そんな暇さえありませんでした。
契約上、派遣社員の残業は禁止されていました。他のパートさんが定時後も電話対応しているときに、その後ろでそそくさと帰宅準備をするときの後ろめたさっと言ったらありませんでした。
しかし、慣れてしまえば難しくない業務でした。
何より、提示に帰宅できること。子供たちのために時間を使えるのはとてもありがたいことでした。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今の仕事は結果が第一です。
結果次第で自身の待遇も変わります。
それはある意味で分かりやすく、平等な制度だと思います。
また、数字に向って自分がこんなにも熱意を持って取り組めるのかと驚きもしました。
ひとえに背負うべき家族がいるからかもしれませんが。
最近では派遣社員のなかでも無期雇用派遣という区分ができ、派遣としての働き方に幅が生まれてきています。
今回の仕事は私の性に合っていると思うので、できたら末永く働けられたらと思っています。
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今は在宅での仕事に強い関心を寄せています。
どこでも仕事ができる、良い時代になったものだなと思います。
生き方も、稼ぎ方も、時間の使い方も、自分の選択次第で自由になる。
そのためには、必要なことを真摯に学んでいく必要があるでしょう。
日々、精進を忘れないようにしていきたいです。
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