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自動車メーカーエンジニアの転職。入社して3ヵ月後に育成業務を任されて|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
自動車メーカー
職種
エンジニア
従業員規模
約40,000名
年収
550万円

転職後

AFTER
職業
自動車メーカー
職種
エンジニア
従業員規模
約50,000名
年収
600万円

目次

カーマニアさんの転職ストーリー

1これまでの私

自動車メーカーのエンジニアとして、7年間働いて。

イメージ図:自動車メーカーのエンジニアの職場

新卒で自動車メーカーのエンジニアとして入社し、2022年まで働いていました。

携わっていた業務は、自動車部品の設計開発です。新型車へ織り込まれる部品の開発を、サプライヤーさんと一緒に日々研鑽していました。

業務は基本チーム体制で進めますので、メンバーに迷惑をかけないよう、またより良い納品ができるようにと、ときにリーダーシップを発揮して取り組んでいました。

自動車メーカーの設計開発とは

自動車メーカーの設計開発職は、自動車の新モデルや部品の設計、性能向上のための技術開発を行う職種です。
エンジンやシャーシ、内装や外装、電装系など、多岐にわたる分野での専門知識を活かし、安全性や快適性、環境性能を追求します。

自動車メーカーの設計開発の主な仕事内容

仕事内容 説明
新モデルの設計 新しい自動車モデルのデザインや基本構造を設計します。市場のニーズや安全基準を考慮し、エンジン、車体、インテリア、エクステリアなどの各要素を具体化します。
部品の設計と改良 エンジン部品やブレーキ、サスペンション、電装部品など、個々の部品の設計・改良を行います。部品の耐久性や軽量化を図り、性能を最適化します。
CADによる設計図の作成 CADソフトを使用して、詳細な設計図や3Dモデルを作成します。精密な設計図面は製造工程での精度を高めるため、重要な役割を果たします。
試作・テスト 設計した部品や車両の試作を行い、性能や安全性を検証します。衝突試験や耐久試験、環境試験などを実施し、品質基準を満たしているかを確認します。
環境・燃費性能の改善 環境負荷を低減し、燃費性能を向上させるための技術開発を行います。電動化やハイブリッド技術の開発にも取り組み、次世代車両の設計に貢献します。
他部門との連携 製造部門や品質管理部門、マーケティング部門と連携し、プロジェクトを進めます。各部門と協力することで、設計段階から量産化・市場投入までのスムーズな流れを確保します。

家族構成は、妻と二人暮らしです。社会人になって3年目に結婚しました。

独身時代は、「お客様により良いものを届けたい」という想いが仕事の原動力でしたが、結婚して家族できてからは、「自分の家族を大切にしていきたい」気持ちも強まっていって。
年収や福利厚生を気にするようになったのも、この頃からでした。

2転職のきっかけ

30歳。転職するには今が一番いいタイミングかもしれない。

イメージ図:これからのキャリアを考える30代男性

職場の仕事内容や人間関係については、一切不満はありませんでした。

ただ一つあるとしたら、当時の会社は業界水準から見てやや給料が安かったこと。
また、私よりも年配の社員が多く、いわゆる「上のポストが埋まっている」状態でした。

これから子どもができたら、今の年収では生活がやや厳しくなることは想像できていましたし、自然と「もっと待遇のいい職場に転職した方がいいかもしれない」と思うようになっていったんですね。

また、私の同期で30歳になったあたりから転職する人が増えていて、それに影響を受けていたのもあったと思います。

「30歳後半になると、転職活動は一気に厳しくなる」という話も聞いていましたし、それだったら今チャレンジするのが一番いいだろうと思い、妻とも相談したのち、転職活動に踏み切りました。

3転職活動中

助けになったのは、元同僚たちからのアドバイス。

イメージ図:転職エージェントとの面談を受ける30代男性

転職活動にかけた期間は、6ヵ月ほどです。
在職中から活動を始めました。

目指した職種は、自動車エンジニア。つまり、今と同じ職種です。
これまでの業務経験が活かせて、なおかつ今よりも待遇のいいところを目指しました。

──こう書くと、非常に都合のいい考えで転職していると思われてしまうかもしれませんが、実際に私の動機でそうやって年収アップ転職を果たしている人が何人もいたんですね。
だから、「きっと俺にもできる!」と笑。妻からも、「やるんだったら、徹底的に頑張ってね!」とハッパをかけられていました。

利用した転職エージェントは、マイナビエージェントです。
就活の際もマイナビを使っていましたので、とくに困ることもありませんでした。──というか、就活も転職活動も、大体やることは一緒ですよね。

これまでの経歴を伝えるために「職務経歴書」を作成する必要はありましたが、それ以外の流れは基本的に変わりませんでした。

結果として、転職先は無事希望していた自動車メーカーのエンジニアで決まりました。

面接ではこれまでの業務内容を伝え、かつ新しい職場では同様の業務を希望していることを伝えていたのですが、その後数社からお誘いの連絡を受けました。

特段苦労したことはありませんでしたが、恐らくここまでスムーズに進められたのは私の元同期ですでに転職した人たちの何人かが、応募先の企業で働いてたりしてたんですね。
ですので、事前に実際の業務内容を聞けたりできていたので、落ち着いて面接を受けられたというのがあると思います。

人は「知らない」ことについて緊張するけど、「知っている」ことについては冷静に対処できますよね。
先に転職してその様相を教えてくれた元同期の人たちには、大変感謝しています。

4転職後

ある日上司から「マネジメント業務もやって欲しい」と言われて。

イメージ:自動車メーカーのエンジニアの職場風景

転職後の新しい職場は、前職同様に自動車メーカーです。
仕事内容もまた同じく、自動車部品(部品もまた、前職と一緒!)の設計開発業務でした。
おかげで、業務自体はすぐに慣れました。

なにより、人間関係のよい風通しのよい職場だったのが救いでした。
皆さん、中途入社の私を快く受け入れてくれて、「前職の経験を色々教えて欲しい」と言ってくださいました。

変わったことと言えば、入社して3ヵ月目に上司から「マネジメント業務もやって欲しい」と言われて、部下育成もやることになったことです。
これが結構大変でした。

新型車の量産に向けてラインを増やす必要があり、私の役目はそこに急遽配属された30名ほどの新人スタッフの育成でした。

30名もいればいろんな人間がいるわけで、ここではその人間関係にだいぶん苦しめられました。
私自身まだまだ若いつもりでしたが、それでも現役の20代の更に前半のスタッフとなると、「この人は、いったい何を考えてるんだろう?」と首をかしげることも多かったです。

また、他部門との調整・依頼業務も増えて、業務は俄然忙しくなりました。
まあ年収は50万円ほどアップしましたし、さらに忙しくなった影響で残業がふんだんに発生して収入が増えたので、それはよかったんですけどね。

5その後、どうなったか。

エンジニアとしての、働き方。

イメージ図:部下育成・部下マネジメントを考える30代男性

今回の転職で、「エンジニアとしての働き方」を改めて考えることになりました。

会社が違えば経営方針も変わります。
ですが、自動車メーカーとして「お客様へより良いものを届けよう」という意思、そしてエンジニアとして「今よりもより良い技術の開発と設計」という意思は、どこも共通なのかもしれないと思いました。

社内での打ち合わせや、他メーカーのエンジニアと交流の機会があったときに、これらの根幹の想いがあるから、「話が通じる」んですよね。
そして、なぜ私のなかにその想いがあるのかといえば、間違いなく前職で上司・先輩から叩き込まれたものです。

今の職場でこうして他のエンジニアと切磋琢磨できることに充実感を持つ一方で、前職のお陰でもあるのだなとあらためて感謝の念を持ちました。

そして、これから「ワンチーム」として、開発に注力をしていくことにも迷いがなくなりました。

◇ ◇ ◇

転職してもう2年が経ちました。

現在も、私は新型車のプロジェクト推進業務を任されています。
会社から提示されるスケジュールはいつもタイトなのですが、しっかりと計画を練って、そして新しく入った部下の育成も滞りなく進めて、円滑に納品できるよう進めていきたいと思っています。

これからチャレンジしていきたいことは、まさにその「チームマネジメント」です。

2年のマネジメント業務を経て、チームメンバーや関連部門と良好な関係を築くことが業務パフォーマンスを高める一番効果的な手段であることを知れたからです。

チーム運営の経験を充分に積んだ後は、開発全体のマネジメントにも挑戦したいですね。視座を高めることで、新たな発見があります。その発見はきっと、「より良いもの」を作り上げるうえできっと役立つかけがえのない部品です。

そうやって、常にエンジニアの想いを失わずに、働いていきたいです。

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