未経験からインフラエンジニアに転職する方法|必要スキル・年収・おすすめエージェント
[最終更新日]2025/09/15

現在、インフラエンジニアへの転職を目指す人、特に未経験からチャレンジする人が増えています。
社会のデジタル化が進む中で、企業のIT基盤を支える技術者への需要が急速に高まっているためです。経済産業省の調査では、2030年にはIT人材が40万〜80万人不足するという予測もあり、若手や未経験者にもたくさんのチャンスが開かれています。
インフラエンジニアとは、システムを動かすための「基盤」を設計し、環境を構築し、保守するエンジニア職です。ネットワーク機器やサーバーといった裏方の仕組みを整えることで、アプリケーションが安全に動作できる環境を作り出します。
最近ではクラウドや仮想化技術の普及により、物理サーバーだけでなくクラウドサービスの設定・運用も重要な役割になってきました。
ITエンジニアの中でも、インフラエンジニアは「縁の下の力持ち」として欠かせない役割を担っています。裏方として目立たない存在ですが、多くのシステムを支える大切な仕事です。
参考文献:
・経済産業省:IT人材需給に関する調査報告書
目次
インフラエンジニアへの転職におすすめの転職エージェント
対象エンジニア層 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務経験3年以上 | 実務未経験~2年 | 実務未経験~2年 | 実務未経験~2年 | 実務未経験~2年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サービス名 | レバテックキャリア![]() |
マイナビIT AGENT![]() |
リクルートエージェント![]() |
ギークリー![]() |
社内SE転職ナビ![]() |
マイビジョン![]() |
テクノブレーン![]() |
ユニゾンキャリア![]() |
ワークポート![]() |
doda![]() |
type転職エージェント![]() |
メリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
デメリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
特に多い エンジニア職種 |
プログラマー・SE全般、PL・PM | アプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、SE・PG、PM・PL | プログラマー・Webエンジニア、社内SE、製品開発・ASP、組込み・制御エンジニア、ITコンサル | プログラマー、SE、PL・PM、その他トレンド性の高い分野(エンタメ、ディープテック、SaaSなど) | アプリケーション(Web・モバイル)、IT企画・情報システム、サーバー(設計/構築・保守/運用) | ITコンサルタント など | 機械、電気、半導体関連エンジニア、制御、組み込みエンジニア、フロント/サーバーサイドエンジニア、業務系SE | Webエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、クラウドエンジニア | SE・PG、PL・PM、インフラエンジニア、社内SE | Webエンジニア、インフラエンジニア、SE、PM、機械学習・AIエンジニア | SE・PG、PL・PM、インフラエンジニア、社内SE |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西 | 関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)・関西(大阪府) | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
公式サイト |
1)インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアはソフトウェアやWebアプリなどの土台となる「システム基盤」を担当します。
ネットワークやサーバーといった裏方の仕組みを整え、安全に動かすための環境をつくります。
最近はクラウドや仮想化が普及し、物理サーバだけでなくクラウド基盤の設計や運用も大切な仕事です。
システム基盤の領域にはネットワーク、ハードウェア、ミドルウェア、アプリケーションなどがあり、IaC(インフラをコードで管理する方法)やコンテナといった新しい技術も含まれます。
インフラエンジニアの業務範囲

上の図にあるネットワーク、ハードウェア・OS、ミドルウェア、アプリケーションに沿って、インフラエンジニアの業務範囲を見ていきましょう。
ネットワーク
ここでいうネットワークとは、組織の内外と情報をやり取りするためのITの仕組みを指します。
社内ネットワークではパソコンとサーバ間の通信をルーターやスイッチ、LANケーブルなどの機器でつなぎます。
ネットワークを設計する際には光ファイバーや無線通信に関する知識、クラウド環境のネットワーク構成やセキュリティ対策も求められます。
インフラエンジニアは高速で安定した通信を実現するための設計と構築を行い、トラブルが起きたときには迅速な対応が必要です。
ハードウェア・OS
ハードウェアとはコンピュータの機械や装置、部品など物理的な構成要素を指します。
近年は仮想化が進みクラウドサービスの利用が増えましたが、データセンターやオンプレミス(自社内のサーバ環境)では実機のサーバやストレージを扱う場面もあります。
仮想化された環境でもロードバランサやストレージなどの機器知識は必要で、基本的な仕組みを理解しておくことが重要です。
インフラエンジニアにとって、ハードウェアの知識は欠かせない要素のひとつです。
一方、OSは業務で頻繁に使うツールであり、WindowsやLinux、MacOSなど各種OSの特徴を理解しチューニングを行います。
快適に動作させるため、OSの設定やパフォーマンス調整を担当します。
クラウド・仮想化とIaC
クラウドとは、インターネット経由でサーバやストレージを利用する仕組みです。
AWSやAzure、Google Cloudなどを活用し、必要に応じてリソースを増減できる柔軟な環境を構築します。
仮想化技術により、一台のサーバ上で複数の仮想サーバを動かせるため、効率的な運用が可能になります。
近年はIaC(Infrastructure as Code)と呼ばれる、サーバ設定をコードで管理する方法が普及し、TerraformやAnsibleなどのツールを用いて自動化を行います。
これにより、環境構築の再現性が高まり、人的ミスの減少や作業時間の短縮につながります。
ミドルウェア
ミドルウェアはアプリケーションとOSの間に位置するソフトウェアで、処理やデータのやり取りを支えます。
- Webサーバソフトウェア
- アプリケーション間連携ソフトウェア
- データベース管理システム
ミドルウェアは多くのアプリケーションで共通して利用され、システムの性能に大きく影響します。
インフラエンジニアは適切なミドルウェアを選び、設計や構築、チューニングを行い、トラブルが起きても素早く対処できるようにします。
アプリケーション
業務ソフトウェアやWebアプリといったアプリケーションの動作もインフラに関わります。
アプリケーションの仕様がミドルウェアやOSに合わない場合、調整や設定変更が必要になるからです。
開発の要件定義や設計、テストのフェーズでアプリ開発者にアドバイスをすることもあります。
トラブルの原因がアプリケーションにある場合でも、必要な情報を提供し、早期の復旧に協力します。
インフラエンジニアの仕事内容

ここまで紹介した各領域に対して、インフラエンジニアは次のような仕事を担当します。
設計
システム基盤を設計する工程です。仕様書や設計書を作成し、予算やスケジュールを決定します。
構築
設計書に沿って環境を構築します。サーバやネットワーク機器の設定、クラウドサービスのセットアップなどを行います。
運用・監視・保守
構築後、システムが正常に動いているかを確認します。監視システムを導入してトラブルに備えます。
ヘルプデスク・トラブル対応
利用者からの問い合わせに対応し、トラブルが起きた際には状況を調査し解決に向けて動きます。
インフラエンジニアは設計から運用まで幅広い業務を行います。設計・構築中心の職場もあれば、監視業務が主な職場もあり、自分に合う働き方を見つけることが大切です。
仕事を探す際には、どの工程が担当範囲になるのかを確認しておきましょう。
参考文献:
・MASTER key Media:インフラエンジニアとは?年収を上げる方法や必要なスキルセットを解説
・Qiita Job Change:未経験エンジニアは増えすぎている?リアルな現実や転職時のポイントを解説
2)インフラエンジニアの年収目安

インフラエンジニアの年収は、人によって大きく異なります。
2025年の最新データでは、平均年収は550万〜660万円の範囲にあります。
年齢や経験、扱う技術によって差が出やすく、運用だけにとどまるか、クラウドや設計まで担当するかで収入は変わります。
年齢別の年収目安
年代 | 年収目安 | 特徴 |
---|---|---|
20代 | 350万〜500万円 | 基礎を身につけつつ経験を積む時期 |
30代 | 500万〜800万円 | 設計やリーダーを任され、収入が伸びやすい |
40代 | 650万〜1,000万円以上 | マネジメントや専門特化により高収入を狙える |
職種別の年収目安
職種 | 年収目安 | 備考 |
---|---|---|
ネットワークエンジニア | 450万〜700万円 | 通信インフラの構築・運用を担う |
サーバーエンジニア | 450万〜750万円 | サーバー構築や運用に特化 |
クラウドエンジニア | 550万〜1,000万円以上 | AWSやAzureなどクラウド基盤の専門家 |
セキュリティエンジニア | 600万〜1,200万円以上 | 高度な専門知識が評価されやすい |
インフラエンジニアの高収入分野では、クラウドやセキュリティの専門知識が評価され、FinOps(クラウド費用を最適化するスキル)を学ぶことも新しいトレンドです。
未経験からでも運用・保守で基礎を学び、構築や設計、クラウド・セキュリティへとスキルを広げれば、年収1,000万円を目指すことも夢ではありません。
3)インフラエンジニアの将来性

多くのシステムにサーバやミドルウェアなどの基盤は欠かせません。
そのためインフラエンジニアの需要は今後も続くと見込まれています。
経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材不足が予測されており、未経験者の採用も増えています。
近年では、技術の中心がオンプレミスからクラウドや仮想化へと急速に移行しており、IaCや自動化など新しい技術を学ぶ姿勢が求められます。
FinOpsやSREなどビジネス視点を持つ新しい職種も登場し、クラウドの費用を最適化するスキルが注目されています。
常に最新のテクノロジーを取り入れ、自分の役割をアップデートし続けるインフラエンジニアであれば、将来性は明るいと言えるでしょう。
インフラエンジニアが注目しておきたい新しいテクノロジー
テクノロジー | 説明 |
---|---|
クラウド(AWS, Azure, GCPなど) | インフラの中心がオンプレからクラウドへ移行。設計・構築・運用まで対応できるスキルは引く手あまた |
仮想化/SDN(Software Defined Networking) | ソフトウェアでネットワークを柔軟に制御。データセンターやクラウド環境での標準技術となりつつある |
IaC(Infrastructure as Code) | TerraformやAnsibleなどを使い、コードでインフラを自動構築・管理する手法。運用効率と再現性を高める |
自動化・CI/CD | サーバ構築や運用を自動化し、継続的デリバリーを実現。SREやDevOpsの実践にも不可欠 |
SRE(Site Reliability Engineering) | Googleが提唱した運用モデル。システムの信頼性と開発スピードを両立させる役割が注目されている |
FinOps | クラウド費用の最適化を行う考え方。コストを意識した設計・運用ができる人材の需要が増加中 |
セキュリティ強化技術 | ゼロトラスト、クラウドセキュリティ、脆弱性管理など。インフラの根幹として重要性がさらに高まっている |
参考文献:
・経済産業省:IT人材需給に関する調査報告書
・Qiita Job Change:未経験エンジニアは増えすぎている?リアルな現実や転職時のポイントを解説
・リラコム:インフラエンジニアの年収は?【2025年最新】年収1,000万円を目指すキャリア戦略ロードマップ
4)インフラエンジニアのやりがい

インフラエンジニアのやりがいとして、以下の点を挙げる方は多いでしょう。
- 幅広い分野のスキルを得られる
- 最新の技術を追い続けることが可能
- 業務システムの種類に影響を受けにくく、持っているスキルを発揮できる
- 企業や社会の重要なシステムを支える満足感と達成感が得られる
インフラエンジニアが担当する領域はネットワークやサーバー、クラウド、セキュリティなど多岐にわたります。
技術は日進月歩であり、新しい知識を吸収しながらスキルを磨けることは大きな喜びです。
クラウドやIaC、コンテナなど幅広い分野に携わることで視野が広がり、キャリアの選択肢も増えます。
リモートワークが普及し、場所を問わず働けるようになったことも魅力の一つです。
インフラの基本スキルは業種を問わず共通しており、どの職場でも活かせる汎用性があります。社会の基盤を支えている実感が得られることが、インフラエンジニアのやりがいにつながります。
参考文献:
・MASTER key Media:インフラエンジニアとは?年収を上げる方法や必要なスキルセットを解説
5)インフラエンジニアの大変な点

一方で、インフラエンジニアには以下のような大変な点もあります。
- 常に学び続けなければならない
- 深夜や休日におよぶ業務もある
- 急なトラブルで呼び出される場合がある
- 安定稼働が当たり前とされ、努力が評価されにくい
インフラは常に進化しているため、最新技術をキャッチアップする勉強が欠かせません。追いつけないと市場価値が下がりかねません。
クラウドや自動化が普及する一方で、夜間や休日にシステムの更新や障害対応が必要になることもあります。
たとえば「オンコール体制(勤務時間外に緊急対応が必要な場合に備え、待機しておく勤務体制のこと)」の職場では、突然のトラブルで呼び出されることもあり、大きなプレッシャーを伴います。
また、安定して動いていて当然と考えられがちで、日々の努力が評価されにくいと感じる場面もあります。
運用・保守だけに携わっていると、AIや自動化に置き換えられるリスクもあるため、常にスキルアップを意識しましょう。
参考文献:
・リラコム:インフラエンジニアの年収は?【2025年最新】年収1,000万円を目指すキャリア戦略ロードマップ
・MASTER key Media:インフラエンジニアとは?年収を上げる方法や必要なスキルセットを解説
6)インフラエンジニアが企業から求められることは
企業がインフラエンジニアに求めるスキルは、大きく3つに分けられます。
いずれも職務の遂行に欠かせません。それぞれのスキルについて詳しく確認していきましょう。
技術系の知識・スキル

インフラエンジニアには、ネットワークやサーバー、ハードウェア、OS、ミドルウェアなど基礎的な知識が求められます。
近年はAWS・Azure・Google Cloudといったクラウドサービスの設計・運用スキルが必須となりつつあります。
IaCツール(TerraformやAnsible)やコンテナ技術(DockerやKubernetes)を用いた自動化も重要なスキルです。
セキュリティやFinOps(クラウドコスト最適化)といった専門知識も注目されており、ビジネス感覚を持つ技術者が求められています。
プログラミングではPythonやシェルスクリプトなどを使い、自動化や業務改善を行う場面が増えています。
転職後に苦労しないためにも、何か一つの言語を習得し、自分で簡単なツールを作れるレベルを目指すと良いでしょう。
押さえておきたい専門用語
用語 | 説明 |
---|---|
クラウドサービス | AWS、Azure、Google Cloudなどのサービスを使い、インフラをインターネット上に構築・運用する技術 |
IaC(Infrastructure as Code) | TerraformやAnsibleなどのツールを使って、サーバーやネットワークの構成をコードで管理する方法 |
Docker | アプリケーションを軽量なコンテナとして実行する技術。環境構築や移行が簡単になる |
Kubernetes | Dockerなどのコンテナを効率よく管理・運用するためのオーケストレーションツール |
FinOps | クラウドのコストを最適化する考え方。コスト意識を持った設計・運用が重要 |
ゼロトラスト | 「誰も信用しない」を前提としたセキュリティモデル。社内・社外を問わずすべてのアクセスを検証する |
Python | インフラの自動化やツール開発によく使われるプログラミング言語。読みやすく初心者にも学びやすい |
シェルスクリプト | LinuxやUNIXでの操作を自動化するためのスクリプト。サーバー管理に欠かせない技術 |
コミュニケーション力・調整力

インフラエンジニアは以下の理由から、コミュニケーション力が欠かせません。
- プロジェクトを組み、チームで行う業務が多い
- 他職種や顧客との連携、報告の場面がある
- 監視など交替制勤務では申し送りが必須
適切なタイミングで簡潔に報告し、相手の意図を正しく理解する力が求められます。
クラウドのコストやセキュリティ対策など、経営層とのコミュニケーションが増えている点も特徴です。
リモート環境で働く機会も多いため、チャットやオンライン会議で円滑に連携する姿勢が大切です。
論理的思考と問題解決力

インフラエンジニアが扱うシステムは多岐にわたります。設計段階からスムーズに運用できるよう配慮し、トラブルが起きた際には短時間で復旧することが重要です。
そのため、問題箇所を特定する仮説を立て、複数のタスクを効率よく優先順位付けしながら進める判断力が求められます。
ログやメトリクスを用いて根本原因を見つけ出すとともに、再発防止策や改善提案を行う力も必要です。
常に考えながら行動し、問題を解決していく姿勢が、インフラエンジニアの重要な素養です。
参考文献:
・リラコム:インフラエンジニアの年収は?【2025年最新】年収1,000万円を目指すキャリア戦略ロードマップ
・Qiita Job Change:未経験エンジニアは増えすぎている?リアルな現実や転職時のポイントを解説
・MASTER key Media:インフラエンジニアとは?年収を上げる方法や必要なスキルセットを解説
7)インフラエンジニアへの転職を目指す人が、取り組むべきポイント3つ
インフラエンジニアへの転職を目指す際は、次に挙げる3つのポイントに取り組むことをおすすめします。
インフラエンジニアへの「適性」を知っておく

「好きこそ物の上手なれ」ということわざのとおり、インフラエンジニアで成功するには適性が重要です。
- 新しい技術に興味を持ち続ける
- 論理的に考えることが好き
- 創意工夫や改善を楽しめる
- あきらめずに粘り強く取り組む
- 常に自己研鑽を怠らず学び続ける
- 変化やプレッシャーに柔軟に対応できる
- 細かな変化に気づき、丁寧に対応できる
- チームと適切にコミュニケーションが取れる
すべてを満たす必要はありませんが、多く当てはまるほど、インフラエンジニアとしての適性が高いと考えられます。
知識・スキルに不安がある場合は資格取得や実践学習を

知識や経験に不安がある場合や、IT未経験から挑戦する場合は、資格取得やハンズオン学習で基礎を固めましょう。
インフラエンジニアに関連する資格は多種多様です。代表的なものを以下に挙げます。
ジャンル | 代表的な資格の例 | 資格の概要 |
---|---|---|
システム全般 | 基本情報技術者 | IT全般の基礎知識を問う国家資格 |
ネットワーク | ネットワークスペシャリスト | ネットワーク設計や運用の知識を問う国家資格 |
CCNA | Cisco製品を中心としたネットワーク技術の資格 | |
OS | LPI認定資格 | Linux技術者向けの国際認定資格 |
LinuC技術者認定資格 | Linuxシステム管理者向けの資格 | |
Microsoft 認定資格 | Microsoft製品に関するスキルを証明する資格 | |
ミドルウェア | データベーススペシャリスト | データベース技術の専門知識を問う国家資格 |
Microsoft 認定資格 | Microsoft製品に関するスキルを証明する資格 | |
Oracle Master | Oracleデータベース技術に関する資格 | |
クラウド | AWS認定 | AWSに関する技術を証明する資格 |
Microsoft 認定資格 | Microsoft Azureに関するスキルを証明する資格 | |
Google Cloud 認定資格 | Google Cloudに関する技術を証明する資格 |
資格は学習の指針になり、スキルの証明として転職時に役立ちます。
基本情報技術者試験はすべてのITエンジニアの基礎力を示す資格としておすすめです。
ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストは難易度が高いですが、取得できれば強力なアピールになります。
LPIやLinuC、Oracle Masterなどには複数レベルがあるため、初級から段階的に取得していきましょう。
クラウド資格に加え、FinOpsやコンテナ関連の資格にも注目が集まっており、実践的なハンズオンを通してポートフォリオを作成することも大切です。
未経験から目指す際の「おすすめ企業」の見極めポイントを知る

未経験からインフラエンジニアを目指す際には、どの企業が自分に合っているかを見極めることが重要です。
特に以下のポイントをチェックしておくと良いでしょう。
チェックポイント | 説明 |
---|---|
取り扱うシステムの種類 |
インフラエンジニアが携わるシステムは、大きく「汎用系」「オープン系」「Web系・クラウド系」の3つに分類されます。
未経験から挑戦しやすいのは汎用系とWeb系ですが、どの分野でキャリアを積みたいかを考えて選びましょう。 |
受託開発か、自社サービスか |
受託・請負型か自社サービス型かを確認します。 未経験の場合は業務範囲が明確な受託・請負の方がハードルが低い傾向があります。 自社サービスはやりがいが大きい反面、幅広い知識と深い理解が必要になることが多いです。 |
元請け案件が多いか |
受託開発企業の場合、一次請け案件の比率によって経験できる業務や待遇が変わることがあります。 下請けが多いと作業範囲が限られがちなので、可能であれば元請け案件が多い企業を選びましょう。 |
研修や資格取得支援 |
未経験者向けの研修制度が整っているか、資格取得や書籍購入をサポートしてくれるかを確認しましょう。 深夜残業手当やリモートワーク環境の有無など、働きやすさにつながる制度も大切です。 |
転職エージェントを活用する

インフラエンジニアへの転職には、専門的なアドバイスをもらえる転職エージェントの活用が有効です。
IT業界に明るく、未経験者の支援実績があるエージェントを選びましょう。担当者がエンジニア経験者の場合は、スキルやキャリアの適切な評価を受けられます。
未経験者を採用している企業は全体の4割以上で、検討中も含めると7割以上にのぼることがわかっています。
求人倍率も高く、IT・通信系エンジニアの求人倍率は7.10倍で全体平均の2.46倍を大きく上回ります。
エージェントは面接対策や企業情報の提供だけでなく、未経験者向けの研修やポートフォリオ作成についてもアドバイスしてくれることがあります。
複数のエージェントを併用し、それぞれの強みを活かして転職活動を進めていくことが成功への近道です。
参考文献:
・Qiita Job Change:未経験エンジニアは増えすぎている?リアルな現実や転職時のポイントを解説
・リラコム:インフラエンジニアの年収は?【2025年最新】年収1,000万円を目指すキャリア戦略ロードマップ
8)インフラエンジニアへの転職に、おすすめの転職エージェント
ここからは、インフラエンジニアとして活躍できる職場への転職を検討している方向けに、おすすめの転職エージェントを紹介します。
紹介するサービスはどれもインフラエンジニアへの転職支援実績のあるエージェントです。
エージェントによってサポートの傾向や担当となるアドバイザーのタイプも変わりますので、まずは自分に合うエージェントを見つけていくうえで2~3登録し、「ここがフィットする」というエージェントに利用を絞っていくとよいでしょう。
マイナビIT AGENT
マイナビ社が運営する、ITエンジニア転職に特化した転職エージェント。好条件求人の紹介、書類作成・面接準備へのサポートの手厚さに強みがあります。
マイナビIT AGENTは人材紹介会社の大手マイナビが運営する「IT/Webエンジニア専用」の転職支援をするエージェントです。
サポート対応地域は全国。オンラインでの面談も受け付けています。
マイナビIT AGENTの大きな特徴は、エンジニア向け求人数の豊富さ、そしてシステム会社から事業会社まで幅広い業界の求人に対応している点が挙げられます。
インフラエンジニアにおいても、事業系サービスから社内SEまで幅広く求人を紹介してもらえるでしょう。
また、マイナビの転職サービスは「サポートの丁寧さ」にも定評があり、職歴書の作成や面接対策に不安を感じている人におすすめです。
マイナビIT AGENTを利用した人の転職後定着率は97.5%(※公式サイトより)。
転職者一人ひとりにマッチする求人紹介とサポートが期待できます。
マイナビIT AGENTの特徴
特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
レバテックキャリア
レバテックキャリアの担当エージェントは全員エンジニア経験者。「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上の高い実績を誇ります。
レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。
保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスです。
また、かつエンジニアの専門知識を持つ担当エージェントからサポートを受けられます。
とくに書類添削サポートおよび企業への交渉力に強みがあり、「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上と、非常に高い実績を誇っています(※公式サイトより)。
「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの方は、レバテックキャリアがおすすめです。
レバテックキャリアの特徴
特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
リクルートエージェント
インフラエンジニア求人数は国内No.1!豊富な転職ノウハウと支援ツールで、「スピーディな転職」を実現できます。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
これまで培ったノウハウをもとに開発された「サービス体制」と「支援ツール」が非常に高品質であることが、リクルートエージェントの強みです。
たとえば、リクルートエージェントでは志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
インフラエンジニアの転職では、その職場の開発環境から必要なスキルや働き方まで、ネットで公開されていないような企業情報が必要となることが多いです。その際に、レポート情報は大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにインフラエンジニアの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
ギークリー(Geekly)
ギークリーはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント。各職種別に専門コンサルタントが在籍しており、目指す領域の最新トレンドをキャッチしながらの転職活動が実現できます。
ギークリー(Geekly)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。
BtoC向けサービスのインフラエンジニアを目指す人におすすめです。
ギークリーのキャリアコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。
また、サポートの際は細分化された職種別に担当が付きますので、目指す領域のトレンドや転職事例を知りつつの活動ができるでしょう。
そうしたサポート体制もあって、ギークリーを利用した転職者の年収アップ率は81%といいます(※2024年8月 公式サイトより)。
かつては「35歳転職限界説」もありましたが、ギークリーの転職成功者のうち、およそ4割近くは36歳以降のミドル世代であり(※公式サイトより)、幅広い年代で偏りなく実績を積んでいる点もギークリーの大きなメリットです。
ギークリー(Geekly)の特徴
特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京 |
ワークポート
キャリアチェンジの支援に強い転職エージェント。未経験可のインフラエンジニア求人も豊富です。
ワークポートはリクルートエージェント・dodaに次ぐ豊富な求人を抱える転職エージェントです。
とくにIT・Web系職種に関する求人が多く、またキャリア相談はじめ対面での面談を強化しています。
インフラエンジニア向けの求人は約7,500件(2024年8月時点)、未経験可の求人も多く見つけられます。
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、他の転職エージェントではインフラエンジニア向けの求人紹介が少なかったという方にも、特におすすめのサービスです。
ワークポートの特徴
特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
とくに多い職種 | SE・PG、PL・PM、インフラエンジニア、社内SE |
まとめ|未経験からでも、インフラエンジニアは目指せる
インフラエンジニアは、これからも長く求められ続ける仕事です。
ネットワークやサーバーの知識に加えて、クラウド・セキュリティ・自動化といった新しいスキルを身につけていくことで、 未経験からでも着実にキャリアを築くことができます。
もちろん、はじめの一歩には不安もあるかもしれません。
ですが、興味を持って学び続ける姿勢があれば、それだけで十分な「素質」です。
資格を取る・ポートフォリオを作る・エージェントに相談するなど、小さな行動を積み重ねることで、未来の可能性はどんどん広がっていきます。
本記事で紹介したポイントを参考に、自分に合った道を少しずつ探してみてください。
あなたの一歩が、理想のキャリアのはじまりになることを願っています。