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これまでデザイナー一本でやってきて40歳で転職。40代デザイナーとして今思っている「これからの働き方」は。

転職前

BEFORE
職業
デザイン事務所
職種
グラフィックデザイナー
従業員規模
3名
年収
300万円

転職後

AFTER
職業
デザイン事務所
職種
グラフィックデザイナー
従業員規模
4名
年収
300万円

目次

paintboxさんの転職ストーリー

1これまでの私

グラフィックデザイナー兼ウェブデザイナーとして個人事務所に勤務

グラフィックデザイナー兼ウェブデザイナーとして個人事務所に勤務

前の職場で働いていたのは3年前。

家族は妻と二人家族です。

仕事は中小企業の販促のためのツール制作がメインで、チラシ、パンフレット、ウェブサイトなど一通りのアイテムをディレクターである社長の指示のもと制作する仕事です。

仕事はそれなりにやりがいがありました。

個人事務所でスタッフが少ないため、一人であらゆる作業をこなさねばならなくて。
でもそれがデザインだけでなく、コピーライティングやウェブ周りのプログラミングなども担当することに繋がって、スキルを磨くという点においては非の打ち所がない環境でした。

生きがい」ですか?・・・いえいえ、そんな大それたことはあまり考えたことなかったです(笑)。

収入が少ないこともありましたし、文字通り「生きる」ことで精一杯の日々を送っていましたから。

2転職のきっかけ

「転職しようと思った理由」は…、たくさんありました(苦笑)

都会の街並みイメージ

キャリアアップしたいという思いもありましたが、会社の業績が悪化したことが、転職の一番の理由でした。

また、自分のできることが増えるにしたがって、ワンマン社長の前時代的で非効率な仕事の進め方に嫌気がさしてきてしまって・・・

クライアントさんから直接意向を聞きたくても、会社の方針として打ち合わせにデザイナーは参加できなくて。

私はディレクター(=社長)経由で要件を確認しながら仕事を進めるのですが、気付いたら社外の人間と話す機会がほとんどないまま10年近くの歳月が流れていて、コミュニケーション能力も著しく低下してきていました。

あとは職場周辺の環境が劣悪でしたね・・・私にとっては。

まず、場所が「原宿・表参道」という若者ばかり集まる街にあり、外食するにも高くてたいして美味しくない店ばかりが並び、庶民的な店が周辺に全くないこと。

駅から歩く間も観光客の人波をかき分けて進むような状況で、特にイルミネーションの時期などは最悪でした。

そんなあれやこれやが積み重なって、「転職しよう」という思いが高まっていったのです。

3転職中

焦らず「なんとかなるだろう」という平常心を大切にして。

転職活動中は、焦らず「なんとかなるだろう」という平常心を大切にして。

すぐに退職はせず、勤務しながらの転職活動だったのでそれほど切羽詰った感じはなかったです。

まずは気軽に「ファインドジョブ」「リクナビ」などさまざまな転職サイトを眺めて条件が合いそうな企業が見つかるまで気長に探すつもりでいました。

幸い妻も反対することなく

つぶれる前に早く次を探しなさい

と言ってくれて。

年齢が通常転職可能と言われている35歳を大きく過ぎており、そのことだけは多少不安に感じました。

ですが、転職も3回目でしたので(まあ、なんとかなるだろう)という気持ちもありまして。

幸いなことに、転職を決めてから2ヶ月ほどで応募してみたいと思える会社が見つかり、応募したところ、一社目で無事内定できたのです。

4転職後

転職後の新しい職場で、待ち受けていた状況は──

新しい職場(デザイン会社)イメージ

新しい会社は、前職と同じデザイン会社でした。

給与こそ横ばいですが、労働環境はかなり改善されました。

たとえば、デスクが広い、照明が明るい(旧職場は節電で常に薄暗い)、PCが新しいし周辺機器もアプリケーションも整っている。仕事に必要な資料が経費で購入できる。などなど。

業績が悪いことで必要なものまで揃えられなかった前職とは雲泥の差だなと思いました。

食環境も大幅に改善され、安くて美味しいお店が探せば徒歩圏内にいくらでもあるのも良かったですね。・・・職場の食環境、かなり重要です 笑

あと、今度の会社では、仕事は全てクライアントさんと直にやりとりして進めていく形式で。通常デザイン会社って、代理店経由で仕事をすることが多く、発注元のクライアントさんとは直接コミュニケーションを取れることが殆どないんですよね。

今はクライアントから直接デザインに対する要望が聴けて、あとは気に入ったデザインを提供できたときに反応がダイレクトに返ってくるので、とてもやりがいを感じられます。

例えば、打ち合わせは同行できて、企画の提案なども自由です。ですので、肩書はデザイナーでも、ほぼディレクター職のような環境で仕事ができて、キャリアアップにも繋げられました。

難点があるとしたら、デザイン会社でありながら、デザイン系の勉強をしたことがない同僚が多いということでしょうか。
自分のデザイン力をより高いレベルに持ち上げる為の、目標となれる人がいなかったのは、ちょっと残念に感じています。

──このあたりは、いずれ自分が引っ張っていかなくてはいけないのかもしれないですね。

5その後、どうなったか。

「デザイナーとしてのスキル」を、たゆまず磨き続けていきたい。

今後のキャリアプランのイメージ

転職しての一番の学びは、そうですね…。

言ってしまえば、「転職35歳限界説」は嘘であるということですね。

ただし、それは「自分が新卒から築き上げてきたキャリアやスキルの延長線上にある職種に限る」ということ。

自分のことを「スペシャリスト」とは到底思えませんが、それでも「デザイナー」という仕事をする上で必要なスキルをこれまでのキャリアの中で身につけられたことは非常に良かったし、それを効果的にアピールすることですんなり内定することが出来たと思っています。

残念なことはおそらく最後の転職だと思うのですが、給与の面で「あまり高待遇とは言えない会社」に落ち着いてしまったことです。

転職当初は、「無理をしてブラックな職場で働いて体や精神を壊しては元も子もない」という思いと、「もっと上が狙えたのではないか」という思いがあって。──その思いは、今でも自分の中で交錯しています。

◇ ◇ ◇

──「将来目指していきたいこと」ですか?

スキルを磨き続けること」ですね。
「デザイナー」という職業は文字通り「就職」するものであって「就社」ではないと思っているので、私がこれからも意識することは、明日会社がなくなっても別の職場で平然と働けるように、デザインのスキルを磨き続けることだと思います。

特に今は、デザイン分野の中でも「斜陽産業」と言われている印刷物をメインでやっているので、生き残るためには一層の努力が必要でしょう。

ウェブや動画など、サブで受けている仕事の比率を増やしたり、それら分野の知識の習得や、人脈作りなど、やるべきことはたくさんあります。

また、もっと先の目標としては、後輩の育成にも力を入れていきたいですね。

この頃、プロの目から見て、あまりにも低レベルなデザインが世の中に増えているように感じています。

このままでは私のような40代が身につけてきたような基礎的なスキルは若手には伝承されずに、「お手軽で効率的な方法」ばかりが注目され、手間のかかる仕事は誰も出来なくなってしまんじゃないか──、そんな危機感もあって。

これまで私が身に着けたスキルを、何らかのカタチでも、誰かに伝えていきたいですね。

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