システム管理からのIT転職で得た気づきと成長。見えた自分の市場価値|転職体験談
転職前
- 職業
- IT関係
- 職種
- システム管理、データ処理
- 従業員規模
- 50人
- 年収
- 380万円
転職後
- 職業
- IT関係
- 職種
- システム管理、ソフトウェア開発
- 従業員規模
- 60人
- 年収
- 420万円
目次
コーイチローさんの転職ストーリー
1これまでの私
小規模システム管理会社での日々

2023年の春頃まで、私はシステム管理会社に勤務していました。
従業員数50名ほどの比較的な会社で、従業員のほとんどと親しい間柄でした。
私の担当業務はシステム管理とデータ処理。具体的には、会社が保有する重要データを必要・不要に分類し、処理しやすい形式に整理して業務環境を最適化することが主な役割でした。
仕事は非常に神経を使うものでした。データの必要性を自分で細かく判断し、確認作業を終えた後は上司の承認を得るというプロセスを繰り返すため、かなりの労力を要します。しかし、作業が完了した時に感じる達成感は格別で、仕事のやりがいは十分にありました。
私の長所は忍耐力だと思います。多くの人が途中で諦めてしまいそうな業務でも継続できる精神力を持っています。
一方で、短所は集中しすぎる傾向があることです。仕事に没頭するあまり食事の時間さえ忘れてしまうことがあります。誰かが声をかけてくれればよいのですが、あいにく一人暮らしのため、改善すべき課題と言えるかもしれません。
2転職のきっかけ
転職のきっかけは「健康」

私が転職を考え始めたのは、健康を害したことがきっかけでした。
ある朝、体が異常に重く感じられ、起き上がることすらできず、仕事を休まざるを得ませんでした。原因が分からなかったため病院で受診したところ、医師から「極度の貧血」と診断されました。
振り返ってみると、この時期は仕事がとても忙しく、食事をきちんと摂らないまま長時間働き続けることが多く、それが貧血の原因だったと考えられます。
その後、残っていた有給休暇を使って体調の回復に努めました。徐々に体調は良くなりましたが、診察の際、医師から「もっと負荷の軽いお仕事を検討してみてはいかがですか」というアドバイスを受けました。
このまま同じ会社で同様の仕事を続けていれば、再び健康を損なう可能性があると考え、転職を検討するようになりました。
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3転職活動中
IT系の転職エージェントがシステム管理経験を理解してくれた

退職後は知人のつてを頼って転職先を探しました。IT業界で働いていた経験を活かせる場所がないか知人に聞くと、いくつか求人があると教えてくれました。
紹介された会社で面接を受けたとき、現職で体調を崩したことを正直に話しました。すると「うちはもっとキツい環境ですよ」と言われ、不採用となってしまいました。
他の会社も何社か回りましたが、どこも似たような反応で採用される見込みがありませんでした。そこで、転職エージェントに相談を受けてみようと、IT業界に強いギークリーに登録しました。
転職活動期間は半年を目安に進めました。これまでIT系の会社でしか働いたことがなかったので、次も同じ業界を志望。特に、今まで経験してきたデータ処理やソフトウェア開発関連の仕事ができる場所を希望していました。
ギークリーの担当アドバイザーは、とても親身になってくれました。アドバイザーも元エンジニアだったので、私の仕事内容をよく理解してくれたんです。おかげで、私のスキルが活かせる会社をいくつか紹介してもらえました。
会社情報も給料や仕事内容など、知りたい点がわかりやすくまとめられていて、スムーズな転職活動ができたと記憶しています。
最終的に選んだのは、ソフトウェア開発がメインで社内の雰囲気も良さそうな会社でした。
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4転職後
転職先は快適だが、年末にハードワーク

転職先はソフトウェア開発企業で、学校などの公共機関で使われる学習ソフトのデータ構築が主な事業です。
私の業務は、複雑なデータを使いやすい形に整理し、バグがないかチェックしながらシステムを作っていくことです。言葉で説明すると難しそうに聞こえるかもしれませんが、それほど複雑な内容ではないので、体への負担も少ないです。
職場では適度に休憩が取れるので、リラックスした環境で快適に仕事ができています。職場の雰囲気も良く、IT系のエンジニアばかりなので、会話の内容も自分に合っていて、すぐに良い人間関係を築くことができました。 転職後、初めのうちは穏やかな環境で仕事ができていました。
しかし、この会社は年末が繁忙期で、その時期になると業務内容が急に厳しくなりました。上司から進捗を頻繁に確認されるようになり、段々とストレスを感じるようになりました。
周囲の同僚に尋ねたところ、「この時期は忙しくなるのが通例だ」との回答が返ってきました。業務量はいつもの約1.5倍で、対応に苦労する日々が続きました。
やや不安な日々が続きましたが、ある先輩社員が私の業務の一部を引き受けてくれたことが大きな助けとなりました。この方は他の後輩社員の面倒も見ており、私は彼との出会いに感謝しています。
転職初年度は精神的な負担を感じることもありましたが、周囲のサポートのおかげで仕事に対する耐性が身についたと実感しています。
5その後、どうなったか。
転職で見えた自分の市場価値と新たな目標

今回の転職で、ソフトウェア開発という仕事の魅力を実感しています。
以前の職場データ処理の業務の割合が高かったのですが、現在は日々新しい課題に取り組む機会があり、常に新鮮さを感じられる点が楽しいです。IT分野についての知識も深まり、日々成長している実感が持てています。
一方で、先にお話したとおり繁忙期はかなり忙しくなります。来年もまたこの忙しい時期がやってくるのかと思うと、少し気持ちが暗くなります。「楽な仕事」は存在しないのだと改めて思いました。
ですが、今後自分のスキルを向上させることで時間的余裕は生み出せると考えており、状況は改善できると感じています。そのためにも、ソフトウェア開発をさらに深く学んでいきたいという思いが強くなっています。
今後は同業種での転職を視野に入れながら、「働きやすい環境づくり」に注力したいと考えています。自身の転職経験から得た知見を活かし、若い世代にも働きやすい環境を広げることで業界全体の発展に貢献することが目標です。
現在は市場価値を高めるため資格取得に取り組んでおり、専門知識と多様な経験を積むことで環境を選ばず活躍できる人材を目指しています。
現職では給与面や昇給の可能性に課題を感じているため、この解決に向けても自己成長を通じた挑戦を続けていきます。
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