仕事に忙殺されて、彼女とも別れ、そして転職した先では人間関係が最悪で。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 食品流通
- 職種
- 販売・営業
- 従業員規模
- 2500~3000人
- 年収
- 500~600万
転職後
- 職業
- 製造業
- 職種
- 電子機器製造
- 従業員規模
- 200~300人
- 年収
- 300~350万
目次
マサさんの転職ストーリー
1これまでの私
ひとりで業務を抱え込んでしまうような、不器用な性格でした。
転職をしたのは、私が33歳の春の頃です。
それまでは、ずっと同じ会社で働いていました。
22歳で入社して、1年で課長補佐に任命されて、30歳からは役職は課長となり、食品販売部門で勤務しました。
「販売」と一言でいっても、その業務範囲は幅広くありました。
直接お客様を接客したり、営業に出たりとそれらを統括しながら、また自分自身も現場に出たりしていました。
任される仕事は、全て自分で受けるようにしてました。
なんというか、人の手を煩わせるのが苦手だったんですよね。
どちらかというと「何でも一人で全て片付けよう」として、結果業務を抱え込んでしまうような、不器用な性格でした。…まあ、今もそうですが。
よほど困らない限り自分でやろうとしてしまっていました。
家族構成は、両親と姉が一人います。
ですが、社会に出てからはずっと一人身で相談する事もなく一人で暮らしています。
仕事をする事に意義のようなものは見出していたつもりでしたが、そこにやりがいがあったかというと、無かったですね。
ただ、自分の納得できる仕事ができること、そして手に入れたい物を獲得する事に努力していくこと、つまりはしっかり仕事をして賃金を得る中で「妥協しないこと」を信条に日々取り組んでいました。
2転職のきっかけ
「将来のイメージが持てない」と彼女に言われて。
転職を思い立ったのは、労働時間が異常に長かったことが大きな理由です。
平均16時間ほどの拘束時間で、かつ残業代は2時間までしか出ませんでした。
無償の休日出勤も度々ありました。
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自分の抱え込む仕事量にも問題はあったかもしれないですが、部下たちが同じように仕事をしていたかというと、そんなことはなくて。
部下たちは、任された仕事を適当にこなしながら就業時間になれば仕事を残したまま即退社する、そんな環境でした。
- 部下
-
「結婚してますし、家庭がありますんで…」
彼らはそう言って、そして山積み状態の仕事の責任を持つのは自分でした。
辛かったですね。
どんなに自身のスキルを熟練していっても、一向に仕事は楽になりませんでした。
そんな折、結婚を前提として付き合っていた彼女とも別れることになって。
- 彼女
-
「将来のイメージが持てない」
彼女はそう言いました。
たしかに、そうだなと私も思いました。
そして、その「将来のイメージ」を創れなかったのは、仕事に忙殺されて、ろくに彼女との時間を取れなかった私のせいでした。
- 私
-
(俺は、いったい何の為に仕事をしていたのだろう)
そんな風に思うようになりました。そして、私は転職を真剣に考えはじめました。
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3転職活動中
友人に助けられての、転職活動。
転職活動は、営業のアポイントの間を見つけてはハローワークに通いながら行いました。
正直、どんな仕事がしたいのかも分からなかったので、職を選定すること自体が苦労でした。
今までやってきた仕事には嫌悪感がありました。
だから、「自分のできる事」をやるよりも「新しい世界に飛び込みたい」という願望が強かったのですが、とはいえ「じゃあ何がやりたいか」と考えても、その答えが思い付かない。その辺りが一番の悩みどころでした。
そんな状況下で、助けてくれたのは一人の友人でした。
彼は他県で働いていて、
- 友人
-
「知り合いの企業で、新しい事業所が発足するのでそこの部署担当を探して募集をかけているよ」
と教えてくれて。結果、そこが転職先に決定しました。
運が良かったですね。タイミングもそうですが、何より、友人が助けてくれたことが一番の幸運でした。
その友人は、私の知らないところで色んな人脈から仕事先を探してくれていたのです。
本当に、嬉しかったですし、ありがたかったです。
4転職後
転職先の新しい職場で、待ち受けていた環境は。
知らない土地で知らないことをすることで、なんだか「新しく人生をやり直す」──そんな新鮮さに、私の心が癒されていきました。
仕事内容は一人で一つの製品を作り上げていく業務で、その中で予期せぬ不具合や改善点を自分なりに検討し打開していく作業でした。
自分のような「やれることは一人でやりとげよう」とする性格の人間にはピッタリな仕事でした。
給料面では前職には及ばないものの、仕事の楽しさも感じらえて。
- 私
-
(これが、自分にとっての天職なのかもしれない)
──とさえ思えていました。
ですが、良いことばかりではありませんでした。
職場が少し田舎町にあったためか、他府県から来た人間はあまり歓迎されないような、そんな内向的な雰囲気があって。
既存の従業員さん達からすれば、私は「突然やって来たよそ者の上司」です。
それは私だけでなく、新規参入した人間の多くが何かしら後ろ指を指されるような状況がありました。
特に同期入社の女性社員は色々とあらぬ噂を会社中に流して、例えば
- 女性社員
-
「あの人(私のことです)、借金をして地元から逃げてきたらしいよ」
というような噂がまことしやかに語られていていたり。
一時期、そのことで精神的に参ってしまい、そのまま会社に行けなくなってしまった時期もありました。
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「いじめで人を追いやる」ということを、身をもって体験されたのはこれが人生で初めてでした。正直、とても不快で気分が悪かったです。
それを知りながら放置している上層部にも、不信感を感じるようになりました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って思うこと。そして、これから目指したいこと。
今回の転職で、「転職活動を始める前に、キチンと自分の進む方向性を筋道立てて考えておくこと」が大切だと思い知りました。
私の場合、転職活動中も焦る気持ちばかりで具体的なビジョンなど皆無でしたから。
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また職を変更して気付いたことで、「自分が知っている会社や世界が全てではない」ということです。
新しい会社では人間関係で大変苦労して、まるで異次元に放りこまれたような感覚でしたが、同時に、とても勉強になりました。
どういうところで勉強になったのかというと、「見識の狭さ」に気付かされた、ということです。
これまで私が過ごしてきた環境が、世間一般的なのだろうと思っていましたが、全然そんなことはない。
きっと、会社の数だけ、様々な環境・風土があるのでしょう。
◇ ◇ ◇
結局、私は転職後の職場環境に馴染めず、辞めてしまいました。
今はまた別の会社で働いています。
その職場では、人間関係も悪くなく、まあまあうまくやれています。
そして、最近は「ゆくゆくは、自分の個人経営の会社を興したい」と考えるようになりました。
その際には、当時の私と同じように職場環境で酷く悩んでいる人や、不器用で上手く仕事ができない人、年齢や時間が問題で働きたくても働けない人達、──そんな社会で弾かれてしまいそうな人を集めて、仕事ができればと考えています。
具体的な内容というのはまだまだ練り込めてはいませんが、ジャンルに囚われず、そして小さくても社会貢献できるような、そんな会社を創って行きたいです。
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