プロダクトマネージャーとして、「もっとチャレンジしていける環境」を目指して|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 監査法人勤務
- 職種
- プロダクトマネジャー(社内SE)
- 従業員規模
- 約5,000名
- 年収
- 非公開
転職後
- 職業
- 生命保険会社勤務
- 職種
- プロダクトマネジャー(社内SE)
- 従業員規模
- 約8,000名
- 年収
- 非公開
目次
セバスチャンさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事は楽しかった。でも同時に、「閉塞感」もあった。

転職前の30代の半ばまで、従業員5,000人規模の監査法人の、プロジェクトマネジャーをやってました。
いわば、社内SEですね。社内で新しいシステムの仕組みの開発の依頼を受けたり、提案を行ったりしていました。
プロダクトマネージャー
プロダクトマネージャーは、製品やサービスの企画から開発、リリース、運用に至るまでの全体を統括する役割を担います。顧客のニーズや市場の動向を把握し、プロダクトの成功を目指します。
プロダクトマネージャーの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
市場調査 | 顧客のニーズや市場の動向、競合製品を調査し、プロダクトの方向性を検討します。 |
企画立案 | 市場調査の結果を基に、製品やサービスのコンセプトや仕様、ターゲットユーザーを明確にします。 |
開発管理 | エンジニアやデザイナーと連携し、スケジュール管理や進捗確認を行いながら開発を推進します。 |
リリース計画 | プロダクトのリリース時期や方法を計画し、マーケティングチームと連携して効果的な発表を行います。 |
運用・改善 | リリース後のプロダクトを監視し、ユーザーのフィードバックやデータ分析を基に改善を行います。 |
家族構成は、奥さんと子供二人、そして私の四人家族です。
仕事は、──楽しかったですね。
何というか、「やりたいことができる」というイメージですね。
とにかく、意思決定が速くて。
「良いね」と言ってもらったときのスピード感は早い。そういう面白さはありました。
けれど、反面「将来的な発展性が見えない」ということに、ずっとフラストレーションを感じていました。
年収も頭打ちでしたし、あと、そこまで自由度も感じられなくて。
会計士がフロント、私たち社内のプロマネやエンジニアはそのバックアップというか、なんというか「使い走り」感もあって。
そういった閉塞感もありました。
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2転職のきっかけ
決まっているルールの上を歩むのではなく、ガンガン行きたい。

転職しようと思ったきっかけは、非常にシンプルに言うと「面白くなくなった」からですね。
段々と、「先が見えている」感が強まっていって。
──年収や、やること、そしてスキルアップまでも。
安定感はありました。
でも、「ガンガン行こう」と思っても、それができない。
そもそも私は、プロマネとしてガンガン行こうと思って、当時の職場に転職していたのです。
企画を創って、新しいシステム創って、効率化して──そのサイクルを、もっともっと活性化していきたかった。
ですが会社のスタンスとしては、「ルール決まってればもういいじゃない」という感じで。
転職しようと思っていることを奥さんに伝えると、
- 奥さん
-
「好きにしていいんじゃない。共働きだし」
と言ってくれたのも、ありがたかったです。もちろん、今後のキャリアプランであったり、将来設計の説明は求められましたが。
そんなこんなで、私の転職活動が始まりました。
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3転職中
「転職される皆さん、皆同じようなこと言うんですよね」

在職中から転職活動を始めました。
転職はこれで二回目でしたので、始めた当初の不安感は少なかったのですが、いざ始めてみてすぐに、その違いを大きく実感しました。
まず、転職エージェントから紹介される求人数が少ないんです。
私が一回目の転職をしたのは20代の頃で、そのときは100社以上の求人を紹介されました。
内定もいくつか取れて、あんまり苦労した覚えはなかったです。
ですが、2回目の転職はせいぜい15~20社くらいしか求人が紹介されませんでした。
しかもその中には、名前も聞いたことの無いような会社も多くて。私が選りすぐりしすぎるところもあったのですが、(ああ、これはなかなか決まらなそうだな)と思いました。
実際、転職活動を始めて、内定を取るまで1年以上かかりました。
転職の面談がどうだったかというと、最初の頃は良く落とされました。
とある企業の最終面談で、私が転職したい理由を述べると、
- 面接官
-
「…〇〇さん(私の名前です)の転職理由だったら、(たとえうちの会社に入っても)数年したらきっとまた辞めますよね」
- 私
-
「いえ、そんなつもりはありません」
- 面接官
-
「まあ、皆さん口ではそう言いますけどねぇ」
──他の企業の面談でも、似たようなことを何度か言われました。
(このままじゃいつまで経っても決まらない)と思って、転職対策をしっかりするようにしました。
転職系の書籍も沢山読んだし、転職エージェントの方に協力してもらって、面接シミュレーションはたくさんやりました。
今思い返して、「やってよかった」と思いますね。
結局、それ以前の私が面談で話した転職理由って、「つまらないから、飽きた」ということを綺麗に伝えてただけだったんです。
もっと、相手が私のこれからの活躍を期待したくなるようなことを伝えていかないとだし、そもそも私自身も自分にもっとこれから先を期待できるだけのイメージやビジョンが必要で。
それを一生懸命探求していきながら、面談で出していけるようにしていきました。
──とある外資系保険会社の一次面談の際、現場のマネジャークラスの人が面接官に出てきました。そして、私は「これからこう働いていきたい」ということを懸命に伝えたら、それがその人の求めていたポジションにドンピシャだったみたいで。
- 面接官
-
「あなたじゃないと、務まらない!」
とまで言ってくれました。──嬉しかったですね。
そして、無事内定を迎え、1年数ヵ月かかった私の転職活動は無事、幕を引きました。
転職エージェントは、JACリクルートメントとdodaを活用しました。
JACリクルートメントの方は、とても丁寧に接してくれましたね。私の「こういうところでないと転職したくない」というわがままにも辛抱強く付き合って、提案もしてくれました。
dodaの転職エージェントの方は、若い女の子で。「とりあえず決めちゃいましょう」的な、ちょっと軽いノリで。それもそれで悪くはなかったんですが、「じっくり決めたい」という私の方針からすると、少しお互いの相性が悪いかな、と。
まあ、結局は担当者さんに依るんだと思います。
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4転職後
転職後の新しい環境で、待ち受けていた状況は。

転職後の新しい環境がどうだったかというと、かなり伸び伸びできました。
また、ありがたいことに、その後の評価も高く持っていただきましたし。
なぜ、新しい職場ですぐに評価を出せていたのかというと、当初、私と同じようにプロマネで働いている人たちは何人かいたのですが、皆が「これはちょっと難しい」「出来なそう」といって手を出していない案件を私がどんどん巻き取っていったんです。
それで、提案書を作って、提出して。
意識したことは、何かしらポジティブな要素を盛り込むこと。そして、技術的な裏付けはしっかりしておくこと。
そうするうちに、色んな人から感謝されるようになって。
その人たちからすると、普段「出来ない」「難しい」と言われ続けていたことが、「もしかしたら出来るかもしれない」という気持ちになれるわけですよね。きっと、そういう関わり合いが、私に対する印象や評価にも、良い方向に繋がったのでしょう。
人間関係も良好でした。
週に何度か、職場の同僚と朝早く会社に来て、早朝マラソンをやったり。
転職して、働き方も、周囲との関わり合いも、大きく良くして行けたと思っています。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って今思うことと、これから考えていきたいことは。

転職を振り返って、今思うことは──、そうですね…「チャレンジしてよかった」ということですね。
周囲に転職しようか悩んでいる人がいたら、「自分が今の職に不安を感じているようなら、チャレンジしてみたら」って言いますね。そこで得られたことは沢山ありますから。
例えば、きっかけは転職時の面接対策であったとしても、「自己分析」をしっかりやろうとすれば、それは自分をより深く知ることにも繋がりますしね。
あと、内定が決まってからは、ファイナンシャルプランナーの資格を取る為の勉強をしました。
転職先は保険業界でコミュニケーションを取る人はほとんどファイナンシャルプランナーでしたので、知ってないと話にならないと言われて。
もう、社会人になって、改めて勉強したという感じでした。ひたすらすら勉強しました。平日は仕事帰りに大学の図書館に籠って勉強して、休日も子供の面倒見た後に勉強して。
今では、その学びが業務でとても活かされてます。やれてよかったです。
そういうひとつひとつのチャレンジは、とても大変ではありましたが、自分の社会人としての幅を広げてくれたと思っています。
今意識していることは、「最低限の手数で、きちんと評価・成果を上げる」ということです。
これまで努力した分、プライベートもしっかり充実していきたいなと思っていまして。
最近本をよく読むのですが、そのなかで「孫氏の兵法」に関する書籍を読んでいて、「戦略」という言葉の意味が記載されてたんですね。「戦略」というと、「どうやって攻略していくか」といった、「戦うための方針」として解釈されることが多いと思うんですが、本当の意味は、「どうやって戦わずに済ませるか(略せるか)」なんだそうです。
戦うことが避けられない局面もあるでしょうが、それ自体を避けて済ませることも「戦略」だということですよね。
これからの生き方も、そんなところを意識していけると良いな、と思っています。
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