転職体験談:SEからITコンサルタントに転職。本当にやりたかったことを目指して。
転職前
- 職業
- システム・インテグレーション
- 職種
- システムエンジニア
- 従業員規模
- 10,000~20,000名
- 年収
- 500~600万円
転職後
- 職業
- ITソリューション
- 職種
- ITコンサルンタント
- 従業員規模
- 1,000~1,500名
- 年収
- 600~800万円
目次
のぶたさんの転職ストーリー
1これまでの私
当時は31歳。SEとして働いていました。

転職前の私は、IT系の会社でSE(システムエンジニア)として働いていました。
SE(システムエンジニア)とは
SEの役割は、クライアントにヒアリングを行い、要求に最適な仕様のシステム開発を行うことです。開発の現場において、システム設計やプログラミングなどの業務を担当します。
引用元:「ITエンジニアの職種図鑑 SE」マイナビAGENT
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具体的な業務内容は、自社で開発したシステムをお客様企業で導入する…といった感じです。
元は同じシステムでもお客様の環境によってカスタマイズしたりする必要があって、要件定義をはじめシステム導入における上流から下流まで、幅広く関わっていました。充実してましたね。なんというか、自立感もありましたし。
仕事自体も自分でタイムマネジメントができていたため、忙しい時期は忙しいですが、そこまでストレスにならない程度の仕事でした。
あと、当時は結婚もしていなかったため、仕事以外では一人で伸び伸び自由に過ごせていた、というのもありました。
しばらくはそんな忙しくも充実して、かつ気楽な日々を送っていたのですが、30を越えたあたりからだんだん悩むようになって。
- 私
-
(・・・俺、これから何をやりがいに、生きがいにしていけば良いんだろう…)
一人だったこともあり、そんなことをよく考えるようになりました。
元気な時は、「とりあえず仕事をぶん回して、お金を稼いていけば良いジャン!」といった気持ちになるのですが、ふと疲れがたまったときに、急に鬱な気持ちになったりと――気持ちが不安定な時期でしたね。
2転職のきっかけ
「プロジェクトリーダー」は、本当に自分のやりたいこと?

このまま仕事で経験を積んでいけば、自分は先輩方と同じようにPL(プロジェクトリーダー)を任されていくのだろう──そう、思っていました。
PL(プロジェクトリーダー)とは
PLはシステム開発現場での「プロジェクト」を成功させることが任務の職種です。PM(プロジェクトマネジャー)から任されたチームにおいて、メンバーや成果物の品質、スケジュールなどを管理します。
管理する範囲は幅広く、要件定義から設計、開発、テストまで、開発業務におけるすべての工程を任されるケースも少なくありません。
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PLになれば、仕事の進め方は完全に自分の考え次第。つまり、更にやりやすい環境になります。
でも自分たちの仕事は、あくまで自社製品のシステムパッケージをお客様企業の環境に導入する──その限られた世界の繰り返しから抜け出ることはありません。
- 私
-
(このまま経験を積んでも、お金は稼げるようになるかもしれない・・・でも、これから先もずっと【やりがい】を持ち続けることができるだろうか…)
そんなことを考えるようになって──。
何度も何度も考えました。
そして、私はとうとう、次のステージで働くことを決意し、会社を辞めることに決めたのです。
3転職中
「キャリアプラン」について考え、ITコンサルタントへ。

転職活動中は、本当に転職すべきか、キャリアプランの再構築にとても苦労しました。
- 私
-
(そもそも、なぜ俺はSEになったんだっけ?)
まずそこから考えました。
転職エージェントの「リクルートエージェント」に申し込んで、キャリアコンサルタントの方にも相談しました。でも、なかなか良いアドバイスを頂くことができなくて。
それは、転職エージェントの方の問題というよりかは、その頃は「働く」ということに対して自分の中でちゃんとした判断軸がなかったんですよね。だからだと思います。
ただ時間はかかりましたが、最終的にはその問いの答えにたどり着きました。
「シンプルに考え、自分の強みとするコトで誰かに貢献したい、困っていることを解決したい、助けたい」
──これが、自分の「働くこと」のモチベーションで、自分の強みとすることは、「IT知識・スキル」でした。
そして、その二つを掛け合わせ、更に経験を積んでキャリアの幅を広げられそうな、【ITコンサルタント】を目指そう、と思ったのです。
ITコンサルタントとは
ITコンサルタントとは、一言でいえば「ITを活用して企業の課題を解決する専門家」です。
経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システム開発の提案やシステムの最適化を通じて、企業の経営を助ける職種です。プロジェクトの進捗管理や運用テストにも関わるなど、仕事内容は多岐にわたります。
引用元:「ITエンジニアの職種図鑑 ITコンサルタント」 マイナビAGENT
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4転職後
ITコンサルタントは、まさに自分がやりたい仕事だった。

リクルートエージェントさんの協力の甲斐もあって、私は、希望していた「ITコンサルティング」をビジネスとする会社に転職できました。
そこで、ガッチリはまったんですよね。──ああ、これが自分のやりたかったことだったんだって。
これまでの仕事のSEは、ほぼ要件(実施すること)が決まった状態でお客様から依頼を受けるのが殆どなんですが、ITコンサルタントの仕事は、まさに構想段階からお客様とコミュニケーションが取れるんですよね。
だから、例えばお客様の市場環境や内部環境なども踏まえての提案ができたり、お客様のニーズを考慮して、「本当にやりたいことはそれでしょうか?・・・もっと、こういうのはどうでしょうか?」といった、懐に入り込むような相談をしあえたりと、本当に仕事の幅が広がりました。
5その後、どうなったか。
今回の転職で、「自分の本当にやりたいこと」が見えた。

「転職を行って一番よかったこと」ですか?
──そうですね、「自分のキャリアを見つめ直すことができた」ということでしょうか。
それによって、「自分が何を本当にやりたいのか」を気づけましたからね。
あとは、転職後、新しい人たちとの出会いがあったのも良かったです。
転職しなければ触れなかったであろう、多様な価値観が新しい職場にはたくさんあって。それこそ日々、学びがある感じです。
◇ ◇ ◇
今後は、社会課題の解決に直結するような仕組みをITの力を使って取り組んでいきたいですね。いうなれば、「日本社会が幸せになるようなITサービス」といった感じでしょうか。
自分のためだけに仕事をしていくのは、やっぱり楽しくないんですよね。 楽しい時もあるけど、なんかふと醒める時があるというか。
やっぱり、人のためになりたいし、そういう活動を増やしていきたいです。