「もっとチャレンジしたい」想いからベンチャー企業へ。そしてまた新たな職場へ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- ITベンチャー
- 職種
- 経営企画
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 600万円
転職後
- 職業
- 専門商社
- 職種
- 経営企画
- 従業員規模
- 300名
- 年収
- 580万円
目次
Matsukoさんの転職ストーリー
1これまでの私
「もっとチャレンジしたい」という気持ち。
今回お話しする転職は、29歳の2回目の転職のときのことです。
もともとは地方で働いていたのですが、27歳の時に転職で東京に出ました。
それが1回目の転職でした。
新卒で入社した前々職の会社は、東証一部上場企業で、私は管理部門で働いていたのですが、もっとチャレンジしたいという気持ちがずっとありました。
- 私
-
(今のまま昇進していけば給料も上がるけど、30歳になるまでにもっと自分のキャリアを広げていきたい)
と思い、都内のベンチャー企業へと転職しました。
年収は下がることになりましたが、独り身だったこともあり、失敗しても何とかなると考えていた部分もありました。
それよりも、キャリアを築けるための経験をもっと積んでいきたいという想いが強かったです。
ベンチャー企業とは
ベンチャー企業は、新しいアイデアや技術を基に、革新的な製品やサービスを開発する企業です。
特にIT、バイオテクノロジー、フィンテックなどの分野に多く見られ、迅速な意思決定や柔軟な組織体制が特徴です。
ベンチャー企業の経営企画の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
経営戦略の立案 | 企業の成長に向けた経営戦略を立案します。市場分析や競合調査を基に、短期・長期の目標を設定し、売上拡大や新規事業の開発に向けた計画を策定します。 |
予算管理・資金調達 | 事業計画に基づいて、予算を管理し、資金調達に関わる業務を行います。投資家とのやり取りや、銀行・ベンチャーキャピタルとの交渉を通じて、企業の成長を支える資金の確保に貢献します。 |
リスク管理 | 経営に伴うリスクを分析・評価し、リスク管理の方針を策定します。財務や法務のリスクも含め、全体を監視します。 |
投資家・株主対応 | 企業の経営状況や事業計画について投資家や株主に報告し、信頼関係を築きます。定期的な報告書の作成や、株主総会でのプレゼンテーションを行い、企業のビジョンを共有します。 |
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当時の私にとって、「やりがい」、「生きがい」といえば完全に仕事でした。
「今の努力が将来報われて、40代、50代では楽して高給取り…。」なんて妄想を脳内で繰り広げながら。
土日も普通に仕事をしていましたし、趣味なども特になかったので、オフで生きがいを感じることはありませんでした。
だからといって前職がブラックというわけではなく、「ベンチャー企業の忙しさ」といった感じでした。
2転職のきっかけ
念願の資金調達の実現。そして私は──。
前職で働いていたひとつのモチベーションに、「上場を経験したい」という想いがありました。
入社の段階で、その会社が上場を視野に入れていることを知っていましたし、当時の会社の状態としても現実的に目指せる目標だったと思います。
しかし、私が入社して1年半が経っても、上場の準備にさえ入ることが出来ない状況が続きました。
むしろその頃、私のチームは大きなプロジェクトのための資金繰りに四苦八苦していました。
大企業が融資を受けるのとは違って、ベンチャー企業での大規模な資金調達に携われるのは、とても大きな経験です。
数か月にわたる苦労の末、私たちのチームはようやく資金調達できました。
そのときの達成感といえば、今思い出しても胸が躍ります。
「この資金を元にプロジェクトを推し進められる」という、前途がパッと開かれた感覚。
もちろんそれでプロジェクトが成功するわけではなく、本番はこれからなのですが、なぜか私はそこで満足してしまいました。
それどころか、(ここで積める経験は十分にしたかな。)と、次のフィールドを探すようになりました。
当時、会社が掲げていた「上場する」という目標も雲行きが怪しくなっていたことも、転職の判断を後押しすることになりました。
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3転職活動中
現職の社員からは、白い目で見られることもあった。
転職活動は、前職に在籍している間から始めました。
直接の上司には、少し前から転職したいことを前から相談していたのです。上司は私の転職意思に理解を示してくれて、暖かく見守ってくださいました。
転職活動中、精神的にしんどくならなかったのは、この上司のおかげだと思っています。
ただ、自分と近しい人間以外からは、どこからか広まって「裏切り者」扱いを受けることもありました。
まあ、無理もありません。
資金調達が実現して、チームのプロジェクトはようやくスタート地点に立てるのですから。更に、出資者の期待に沿える結果を出す責任も生まれます。
それらに携わることなく、自分の目指すキャリアに向けて他の会社に転職しようとする私を、面白く思わない人は何人かいたことでしょう。
転職活動は、転職エージェントのサービスを利用しました。前回の転職でも、エージェントを使っていましたので。
活動して間もなく、次の職場が決まりました。
現職よりも一回り規模の大きい、従業員300名ほどの会社の経営企画のポジションでした。
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4転職後
新しい職場は、「できる人が損をする」。
- 私
-
「なんてぬるい会社なんだ」
それが、新しい職場で最初に感じたことでした。
前職では実質週休1日、終電なんて別に珍しくもないという働き方が普通でした。
それが、今の職場ではのんびり仕事をしていても「早い」と驚かれることがよくありましたし、定時になるとオフィスから急に人が減っていきます。
前職では遅ければ朝まで帰れないという経験があって、必死に作業効率を上げるように頑張りました。
ですが、今の職場では早ければ早いだけ仕事が振られ、実質的に「できる人が損をする」という感じでした。
仕事が早いことで評価されることはありませんし、逆に遅くても上司に気に入られていれば昇級する人もいて、これにはとてもゲンナリしました。
ただ、業績は比較的安定していますし、土日もしっかり休めます。それはまあ悪くありません。
そんな職場環境でしたので、以前のようながむしゃらに頑張ろうという気持ちは、自然と萎えていってしまいました。
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5その後、どうなったか。
ベンチャーで働くことと、安定企業で働くことの違い
今回の転職を経て思ったこと。
それは、「頑張りが給料に返ってこない職場もある」ということです。
特に、安定した企業では多いのではないでしょうか。
前職では、働き方は完全にブラックでしたが、夢がありました。
出来るようになれば仕事が増え、給料も上がっていたので。
今の職場では「上司に気に入られる」ことで昇給します。それ以外の方法が果たしてあるのかわかりません。
私は、上司に取り入ったりそういうことがあまり好きではなく得意でもないので、この職場で昇級していくことはなかなか叶わないでしょう。
そこで、空いた時間で副業を頑張っています。
前職ではとても副業などをする時間はなかったので、これもまた新鮮で充実した時間だなと思えています。
副業の面白いところは、「自分で稼ぐ」実感を持てるところでしょう。こういうのも大切な経験だと思っています。
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今後に関しては、もう30代半ばに差し掛かっていることもあり、「また転職してキャリアアップしていこう」という気持ちは大分薄れてきました。
サラリーマンである恩恵を最大限享受しつつ、副業で満足感とプラスアルファのお金を得ようと考えています。
具体的にやっているのは、クラウドソーシング、それからブログ運営と投資運用です。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、インターネットを通じて、不特定多数の個人や企業に対して業務を委託する仕組みのことです。
従来の企業内や限定された人材に頼るのではなく、オンラインプラットフォームを利用して、世界中のフリーランスや専門家に仕事を依頼できます。
クラウドソーシングで多く扱われる仕事・職種
職種 | 説明 |
---|---|
ライティング・編集 | 記事作成、ブログ投稿、コピーライティング、SEOコンテンツの作成など、文章に関連する業務が多く扱われています。 |
デザイン | ロゴデザイン、バナー制作、ウェブデザイン、印刷物のデザインなど、ビジュアルに関連する仕事です。 |
プログラミング・開発 | ウェブサイトやアプリケーションの開発、システム構築、プログラムのバグ修正など、IT関連の技術職も頻繁にクラウドソーシングを通じて依頼されます。 |
翻訳・通訳 | 多言語対応が必要なビジネスでは、ドキュメントやウェブサイトの翻訳、メール対応の通訳などの依頼があります。 |
マーケティング・SNS運用 | デジタルマーケティング戦略の立案や、SNSアカウントの運用、広告キャンペーンの管理など、企業のマーケティング活動をサポートする職種です。 |
本業の方は業績も安定していますので、新しいチャレンジは副業の方でいっぱいしていきたいと考えています。
そのようにして得た副収入を使いながら、プライベートでもより充実した人生を送っていければ──、今は将来のライフプランで、そんなことを考えています。
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