「ふと自分の将来が味気なく感じて…」販売員から30歳を目前に事務職に転職|転職体験談
転職前
- 職業
- サービス業
- 職種
- 販売員
- 従業員規模
- 320人
- 年収
- 220万円
転職後
- 職業
- 運送会社
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 28人
- 年収
- 280万円
目次
幸ママさんの転職ストーリー
1これまでの私
日々課されるノルマ。それでも、接客が好きだった。
私は当時、地元の商業施設内にある化粧品店で販売員を務めていました。
お客様に商品を買っていただくことが前提の仕事ですので、当然、販売員一人ひとりにノルマが課せられており、
その達成に追われながら、日々緊張感を持って仕事をしていたように思います。
勤務はシフト制だったのですが、従業員が少なかったために、一人当たりの持ち回りが多く、不規則な生活が続くことが多かったです。
実家暮らしだったのですが、夜遅く帰ってくるため、同じ家にいながらもほとんど顔を合わせることはありませんででした。
けれど接客の仕事は好きでした。
お客様におすすめした商品を気に入って購入してくださったときなどは、やはりこの仕事をしていてよかったな、とも思いました。
化粧品店の販売員
化粧品店の販売員は、店舗での接客を通じて、スキンケアやメイクアップ商品の提案・販売を行う職種です。お客様一人ひとりのニーズに合わせたカウンセリングや商品説明を行い、満足度の高いサービスを提供することが求められます。
化粧品店の販売員の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
接客・販売 | 店舗に来店されたお客様に対して、商品の説明や使用方法の案内を行い、最適な商品を提案します。 |
カウンセリング | お客様の肌質や悩み、好みに応じてスキンケアやメイクアップ商品を提案するためのカウンセリングを行います。 |
商品陳列・在庫管理 | 商品を見やすく陳列し、売れ筋商品の補充や在庫管理を行います。新商品のディスプレイも担当します。 |
実演・サンプル提供 | 商品の効果や使用感を伝えるために、メイクやスキンケアの実演を行ったり、サンプルを配布してお試しいただきます。 |
店舗運営のサポート | 店舗の清掃やレジ対応、販促活動のサポートなど、店舗運営に関わる業務全般を行います。 |
あわせて読みたい
- 未経験から美容業界に転職するには? 「美容の仕事がしたい」と思ったときにまずやること
- 美容業界と一口にいっても、職種はさまざまで、待遇も異なります。この記事では未経験から美容業界への転職に成功するために準備しておきたいこと、転職活動の際に押さえておきたいポイントについて解説しています。...
忙しい日々を過ごしていていましたが、その反動もあってか休みの日はとても貴重に感じました。
休みが合った日に限りますが、友達とショッピングに行くことが何よりの楽しみでした。
2転職のきっかけ
今の生活のままでは、結婚も子育ても無理だろう
元々があまり多くない従業員で回していたお店でしたが、さらに数人、販売員が退職してしまったために、よりそのしわ寄せが来ている状況でした。
土日は基本、開店から閉店まで店先に立っていましたし、連休が取れないために、友人と遊ぶ時間も無くなっていきました。
そんな中で、久しぶりに再会した友人たちが続々と結婚したり子供を育てているのを見ているうちに、なんだか自分の人生がひどく味気ないものに思えてきたのです。
- 私
-
(今の生活のままじゃ、結婚も子育ても無理だろうな…)
「仕事」と「将来の家庭」を天秤にかけた時、やっぱり「家庭」への夢は捨てきれません。
そして私は、転職を決意しました。
あわせて読みたい
- ワークライフバランスを保ちたい女性が転職を成功させるための3つの方法
- この記事では女性が「ワークライフバランス」を保ちながら働く上でのポイントを紹介します。ワークライフバランスが重視される昨今においても、子育てなど家庭の事情から休職期間が長くなってしまうと、職場復帰が難しくなる現状があります。それでは女性にとってのワークライフバランスとはどういうものなのか、この記事で一緒に考えてみましょう。...
そしてひとたび決意すると、それまで目をつむっていたことがだんだんと許せなくなってきて。
勤務シフトもそうですし、商品のデメリットを隠して、半ば「押し売り」のようなスタイルで進める販売も、本当はすごく嫌だったんだな、って気づきました。
あわせて読みたい
- 販売職から転職する際のおすすめ職種は?接客・店舗販売を辞めたいと思った時の注意点とあわせて紹介
- 接客・店舗販売からの異業種転職を考えていませんか。この記事では、販売職・販売スタッフから異業種へ転職する際のおすすめ職種と、転職の際にどのような準備をしておけばいいのか、実際に転職した経験を持つ方々の体験談も交えながら解説していきます。...
3転職活動中
私にできることって何だろう?から始まって。
転職を決意した時に、あんなに好きだと思っていた接客業の仕事に「もうやりたくない」と思ってしまうまで我慢して働いていたことに気づいたのは、とてもショックでした。
ですが、接客がやりたくないとなると、次の仕事はまったくの未経験からチャレンジしなければなりません。
- 私
-
(私にできることって何だろう?)
そこから考えなければいけませんでした。
私は閉店後や開店前によくバックヤードで「在庫管理」の仕事もしていたのですが、
知らず知らず接客でもストレスを溜め込んでいたのでしょう、その在庫管理の時間が、かなりの気晴らしになっていたことを思いだしました。
私は接客業も好きですが、細々とした作業を一人でコツコツとやることも好きだったのです。
どちらかと言えば、後者の方がより私にしっくりくる働き方であるような気もしていました。
「コツコツと仕事ができるイメージといったら、事務の仕事だろう」──今思えばとても単純な発想で素手が、私は事務職を目指して転職活動を始めました。
あわせて読みたい
- 事務職への転職は難しいの?未経験から正社員を目指すポイント
- 「未経験から事務職に転職するのは難しい?」そんな不安を感じている人もいるでしょう。事務職について、企業が求めている人物を年代別に解説します。事務職の求人が豊富な転職サービスも紹介しています!...
ハローワークやいくつかの転職サイトに登録し、気になる求人には片っ端から応募してました。
ですが、やはり事務職は人気も高いこと、また当然PCスキルが求められることもあって、「いまの全くの未経験の状態からでは採用はされないだろう」ということが分かりました。
そこで私は、ハローワークが行っている職業訓練校に通うことから始めました。
このサービスは基本的に受講は無料ですし、非常に多くの知識を習得できたので、とても助かりました。
職業訓練校とは
主にハローワークで実施される職業訓練校とは、就職や転職を目指す人を対象に、特定の職業に必要な技能や知識を習得できる訓練を提供する教育機関です。
公共職業訓練や求職者支援訓練として行われる場合が多く、未経験からでも実践的なスキルを学べる場として活用されています。
職業訓練校で受講できる主な対象職種
職種 | 説明 |
---|---|
事務職 | パソコンスキル(Word、Excel、PowerPointなど)や、ビジネスマナー、経理・総務の基本知識を学ぶコースがあります。 |
ITエンジニア | プログラミングやネットワーク、Webデザイン、システム開発など、IT関連スキルを習得するコースです。 |
製造・技術職 | 溶接や機械加工、電気工事など、製造業や技術職で必要な実践的なスキルを学ぶコースがあります。 |
介護・福祉職 | 介護の基本技術や福祉に関する知識を習得し、介護職員初任者研修の資格取得を目指すコースがあります。 |
販売・サービス職 | 接客マナーや販売スキル、営業活動の基礎知識など、販売・サービス業に必要なスキルを学ぶコースです。 |
あわせて読みたい
- ハローワーク職業訓練のおすすめコースは?受講までの流れを紹介
- この記事では、ハローワークの職業訓練とはどのようなものか、おすすめコースや受講までの流れについて解説します。職業訓練に興味のある人、転職するにあたってスキルアップを図りたい人は、今後の参考にしてみてください。 ...
無事にPCスキルを習得できた後、ハローワークの相談員からいくつかの求人を紹介してもらいました。
そして、その中の一つの会社から、内定をもらえたのです。
4転職後
新しい職場は、運送業の事務職。
私が入社した会社は、運送業を営む従業員30名弱の中小企業でした。
業界も職種も初めてづくしで緊張も多かったですが、上司や同僚たちは皆温かい人柄で、丁寧に仕事を教えてくれました。
また、来客対応や電話応対では、前職の接客経験を活かすこともでき、
- 上司
-
「〇〇さんの対応は丁寧で素晴らしいよ」
などと褒めていただけて、「あ、今までの頑張りも無駄じゃなかったんだな」と、報われた気持ちがしました。
しばらく働いて業務も慣れてくると、徐々に仕事を一人で任せてもらえるようにもなってきて、とても嬉しかったです。
そして何より大きな変化は、今の職場で夫に出会ったことです。
数年前に出産も経験しましたが、会社全体でバックアップしてくれ、育児と仕事の両立ができるよう支えていただいております。
本当に、素敵な会社に入社できたと思っています。
あわせて読みたい
- 【女性の転職】女性が長く働きやすい職場を見つける4つのチェックポイント
- 「女性が女性が長く働きやすい職場って、どうやって探すと良いんだろう」と悩んでいませんか。この記事では、女性が働きやすい職場を見つけるためのチェックポイントについて説明しています。...
5その後、どうなったか。
将来、どんな人生を歩んでいたいか
販売職と事務職では、共通する要素は何も無いと思っていましたが、
実際に入社してから、来客応対や電話応対など、様々な点で役立っていることを知りました。
もし今同じように、まったく別の業界へ転職したいと思っている方、それでも不安がある方には、
必ずこれまでの経験が役に立つ日が来ます!ということだけは伝えておきたいです。
また、「将来、自分がどんな人生を歩んでいたいか」きちんと考える時間は大切だということも学びました。
その理想の未来に近づくために「今何をすればいいのか」がはっきりするからです。
それが成功への近道になります。
◇ ◇ ◇
現在は一通りの業務もそつなくこなせるまでになり、新人指導の仕事も一任されています。
かつては自分も新人だったのに、やはり新人への接し方には苦労します。
どうやったら相手がきちんと理解してくれ、やる気になってくれるのか、日々模索しています。
また、この業務を通して、自分の些細な一言が、相手に威圧的な印象を与えてしまうことや自信を失わせてしまうことにも気づきました。
立場が変わっても、毎日が勉強の連続です。
今後はより部下の思いを理解し、また頼られる上司を目指して頑張っていこうと思っています。
参考:事務職への転職におすすめの転職エージェント[PR]
リクルートエージェント
-
事務職の公開求人数 約2.0万件(2024年12月時点) 特徴 - 国内最大手の転職エージェント
- スピーディーなサポートと高い企業交渉力
- 役立つ転職支援ツールが豊富
公式サイト https://www.r-agent.com/
国内の転職エージェントでNo.1の求人数を誇るリクルートエージェントは、事務職への転職支援実績も豊富です。
常時1万件以上の事務職求人を抱えているため、複数の候補から応募する求人を選べるでしょう。
また、担当アドバイザーは積極的に企業への交渉を働きかけてくれます。
より確実なサポートを受けたい人は、初回面談前までに「キャリアの棚卸し」を行い、担当アドバイザーにご自身の強みや適性をしっかり伝えられるように準備しておきましょう。