26歳で転職して後悔しないために|成功・失敗のリアル体験談と後悔しない選び方
[最終更新日]2025/09/27

現在26歳の方や、これから26歳を迎える方の中には、「転職した方がよいのかどうか」で迷っている人も少なくありません。
26歳という年齢は、一般的に社会人5年目を迎える頃です。
仕事の流れや職場環境にも慣れ、さまざまな経験を積んできたことで、今後どんなキャリアを描きたいかを考える時期にもなっています。
その一方で、いわゆる「第二新卒」と呼ばれる枠からは外れる年代であるため、「この年齢で転職活動はうまくいくのだろうか」と不安に感じる人もいるでしょう。
目次
- 1)26歳転職の判断軸は?「転職」が良いケースと「再検討」が良いケース
- 2)26歳の転職は「ポテンシャル」と「経験(=即戦力)」の両方が求められる
- 3)26歳の転職を成功するための4つのポイント
- 4)26歳の転職におすすめの転職エージェント6点
- 6)26歳の転職に関するよくある質問
- Q1. 26歳は第二新卒枠から外れると聞きますが、転職活動において不利になるのでしょうか?
- Q2. 未経験の業界や職種へ転職したいのですが、26歳でも可能でしょうか?
- Q3. これまでに複数回転職しています。26歳でさらに転職すると面接で不利になりますか?
- Q4. 人間関係が理由での退職を考えていますが、面接で正直に話してもいいのでしょうか?
- Q5. 26歳で転職すると年収ダウンのリスクはありますか?
- Q6. 転職活動を在職中に進めるか、退職してから進めるか迷っています。どちらが良いですか?
- Q7. 転職エージェントは複数利用した方が良いのでしょうか?
- Q8. 転職活動の期間はどれくらいを見込めば良いですか?スケジュール管理のコツが知りたいです。
- 【まとめ】キャリアプランを明確にし、自分だけの道を切り拓こう。
26歳の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント
サービス名 | マイナビジョブ'20s![]() | マイナビAGENT![]() | doda![]() | リクルートエージェント![]() | キャリアスタート![]() | type転職エージェント![]() |
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メリット |
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デメリット |
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得意業界/職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 営業職、管理部門、Webエンジニア、インフラエンジニア、販売・サービス | ◎全業種・職種 |
対象年代 | 20代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代 | 20代・30代 |
対象地域 | 関東・関西・中部 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
1)26歳転職の判断軸は?「転職」が良いケースと「再検討」が良いケース

前章で述べた通り、26歳は社会人としての若さと一定の経験を併せ持つため、未経験の分野に挑戦しやすい時期と言えます。
とはいえ、転職を考える際は、自分の目的や置かれている環境を冷静に見極めることが欠かせません。
ここでは、どんな場合に転職を選択すべきなのか、または一度立ち止まって考え直すべきなのかを整理してみましょう。
26歳で転職した方が良いケース |
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いったん再検討する方が良いケース |
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26歳で転職した方が良いケース
チャレンジしたい業界・職種がある

社会人として4~5年の経験を積むと、自分の適性や興味のある分野が明確になってきます。
特に、AIやデジタル技術の急速な発展により、新しい仕事やサービスが次々と生まれており、IT・デジタル人材の供給は2030年までに最大80万人不足するといった推計もあります。
26歳は若さと経験を兼ね備えた人材として認識されやすく、未経験の分野にもチャレンジしやすい年齢です。
転職活動の際は「やる気」に加え、これまでの経験やスキルを新しい分野でどう活かせるのかを具体的に示すことが大切です。
今後伸びる分野を見定め、必要なスキルや資格の勉強を進めておくと、転職活動がスムーズに進むでしょう。
ここ1年間での成長があまり感じられない

数年同じ会社に勤めているのに成長を実感できない場合、今後も同じ環境でキャリアを積むのは難しくなる可能性があります。
DXや生成AIの進展により求められるスキルが急速に変化しているなか、現職で新しい技術や知識を習得できない状態が続くと、取り残されてしまう可能性があります。
自分が目指すキャリアと今の会社が提供する成長機会が一致しているかを確認し、合わないと感じた場合は、新しい環境でリスキリングやスキルアップに取り組むことも検討してみましょう。
忙しさやストレスで体調に支障をきたしている

長時間労働や連日の残業により体調に異変を感じている場合、無理を重ねて働き続けるのは危険です。
厚生労働省のガイドラインでは、時間外労働と休日労働の合計を月100時間未満、2〜6か月平均で月80時間以内と定めており、それ以上の長時間労働は健康リスクが高まるとされています。
最近ではリモートワークやAIによる作業自動化など、働き方の選択肢が広がっていますが、それでも過剰な負荷が続く場合は、早めに環境を変えることを検討するべきでしょう。
心身の健康を守ることが、長期的なキャリア形成にとって何より大切です。
いったん再検討する方が良いケース
既に複数回転職を繰り返している

26歳の時点で転職回数が2回以上ある人は注意が必要です。早期離職が増えている背景はあるものの、何度も職場を変えることで企業から「スキルが定着していない」「すぐ辞めてしまうのではないか」と懸念を抱かれやすくなります。
転職を検討する際は、自分が積み上げてきた経験やスキルをどう活かせるか、どの分野で専門性を高めたいのかを整理しましょう。
デジタル分野など成長領域で着実にキャリアを築くことができれば、企業からの評価も高まります。
「気の合わない上司がいる」などの人間関係を理由とした転職

人間関係や職場環境の不一致を理由に転職を考える人もいますが、その理由だけで行動してしまうと、同じ問題が次の職場でも起きる可能性があります。
近年はリモートワークやオンラインツールの活用により働き方が多様化しているため、部署異動やハイブリッドワークへの切り替えなど、今の職場で改善できる方法がないか検討してみましょう。
転職先でも同じような悩みを抱えないためには、問題の原因を明確にし、会社やチームと話し合うなどの対策を試みることが大切です。
他の解決策を模索したうえで、それでも状況が改善しない場合に初めて転職を選択肢として検討すると良いでしょう。
参考文献:
・厚生労働省:時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
・厚生労働省:IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業
・厚生労働省:新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)
・財務省:ファイナンス2024年4月号
2)26歳の転職は「ポテンシャル」と「経験(=即戦力)」の両方が求められる

26歳は、仕事の基礎を身に付け、職場や仕事内容に慣れてくる頃です。そのため、これまでの経験を振り返り、自分のキャリアをどう磨いていくかを考える余裕が生まれてきます。
「このまま今の会社に居続けてもいいのだろうか」「もっと将来を考えられる環境に移るべきではないか」と考えるのは自然なことです。将来の選択肢を広げるためにも、自分がどのように企業から評価されるのかを知っておきましょう。
また、26歳の転職者は、「26歳」という年齢が企業からどのように見られるのかを理解しておくことも大切です。
26歳の転職者に対して、企業はどういう見方をする?
- 若さとこれまでの経験・スキルのバランスを兼ね備えている
- 基礎的なビジネススキルに加えて、デジタルツールやAIへのリテラシーがあるか
- 即戦力として活躍できる能力と、数年後のキャリアビジョンを描けているか
26歳という年齢は、新卒から数えて5年目にあたります。
社会人としての若さを持ちつつも一定以上の業務知識やビジネススキルを備えた人材と見られるため、第二新卒(入社1〜3年目)とは異なり、やる気や情熱だけでなく、即戦力としての働きやデジタル技術への対応力も期待される時期です。
以下では、企業が特に注目する3つのポイントを順に説明します。
若さと経験・スキルのバランスを評価される
26歳前後は社会人経験が4〜5年に差し掛かり、仕事の基礎を一通り身に付けている一方で、柔軟な発想や新しい環境への適応力も備えている年齢です。
厚生労働省の調査では、新規大卒就職者の34.9%、高卒就職者の38.4%が入社後3年以内に離職しており、この時期まで同じ職場で経験を積んでいる人材は若さと経験のバランスが取れていると評価されやすいと言えます。
企業側にとっては、基本的なビジネスマナーを身に付けたうえで、自社のカルチャーにも早くなじむことができる人材として期待されます。
デジタルツールやAIリテラシーの重要性
近年、業務のデジタル化や生成AIの活用が進み、仕事で使うツールやスキルも高度化しています。
野村総合研究所が行った調査では、生成AI活用の課題として「リテラシーやスキルが不足している」と回答した企業が64.6%と最も多い結果でした。
このことから、多くの企業がAIやデジタルツールに強い人材を求めていることが分かります。26歳の転職者は、基本的なビジネススキルに加え、
データ分析ツールやチャットボットなどの新しい技術に積極的に触れ、学び続ける姿勢を示すことで、選考での評価を高められるでしょう。
即戦力としての能力とキャリアビジョンの明確さ
企業が26歳の転職者に求めるのは、入社後すぐに一定の成果を出せる即戦力としての能力です。
社会人経験を通じて培った問題解決力やコミュニケーション力を活かし、早い段階から現場で貢献できることが重要になります。
また、数年後のキャリアビジョンをしっかり描けているかどうかも重視されます。
AIやDXの普及により業務内容が変化していく中で、どの分野で専門性を深めたいのか、5年後・10年後にどのような役割を担いたいのかを明確に語れると、主体性の高い人材として評価を得やすくなります。
3)26歳の転職を成功するための4つのポイント
ここからは、26歳前後の転職活動を成功させるために意識したい4つのポイントを解説します。
AIやデジタル技術の進展により職種も働き方も多様化している今、転職市場で価値を発揮するためには、従来の経験に加え、新しいスキルや考え方を取り入れることが大切です。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
「キャリアの棚卸し」を行い、自分の強みと適性を見出しておこう

26歳の時期に転職を考えるなら、まず取り組みたいのが「キャリアの棚卸し」です。
これまで携わってきたすべての仕事やプロジェクトを振り返り、経験から得たスキルや知識を整理することで、自分がどのような場面で力を発揮できるのかが見えてきます。
キャリアの棚卸しは、以下の手順で進めてみましょう。
ステップ | キャリアの棚卸し例(26歳|アパレル販売職のケース) |
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① これまで経験した業務 | 顧客対応、商品陳列、在庫管理、レジ操作、販売促進イベントの企画・実施、売上データの分析、スタッフの教育・指導、フィッティングアドバイス、クレーム対応、店舗のレイアウト変更 |
② ①で得られた知識・スキル | コミュニケーションスキル、接客マナー、商品知識,在庫管理スキル、レジ操作スキル、イベント企画力、データ分析力、リーダーシップ、ファッションコーディネートスキル、問題解決能力 |
③ ①・②を通じ、これからも続けていきたいこと | 顧客とのコミュニケーションを強化し、販売促進イベントの企画・実施、店舗運営の効率化と改善 |
④ ①~③が活かせる仕事・働き方 | 店舗マネージャー、マーケティング部門、販売促進マネージャー、イベントプランナー、ファッションコンサルタント |
大切なポイントは、①と③です。これまでの経験を資産と捉え、自分が続けたいと思える仕事を洗い出すことで、今後目指すべき方向性が明確になります。強みとは「他人より優れていること」ではなく、困難があっても継続できることにあります。
また、日本では近年、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に対応できる人材の需要が高まっています。
厚生労働省の調査では、企業におけるDX推進を背景に、2030年までにIT・デジタル人材の供給が最大80万人不足すると推計されています。
つまり、従来の職務経験に加えて、こうしたAIやデータ分析などの新しいスキルを身に付けることも重要です。
補足:キャリアプランも描いておこう
キャリアプランとは、あなたが将来実現したい仕事や働き方に向けた行動計画のことです。将来のイメージ(キャリアビジョン)を描き、そこから逆算して必要なステップを考えることで、学ぶべきスキルや取るべき行動が明確になります。
下記の表はキャリアビジョンとキャリアプランの一例です。目標時期ごとに役職や役割を設定し、そのために必要な行動を記入してみましょう。

キャリアビジョン (仕事で実現したいこと) | キャリアプラン (そのためにやるべきこと) | |
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1年後 |
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5年後 |
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10年後 |
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キャリアビジョンとキャリアプランを整理することで、日々の仕事や学習が中長期の目標に結び付けられます。
成長分野の情報を収集しながら、必要なスキル習得に取り組んでみましょう。
周囲の人の体験談を聴き、「ロールモデル」を作る

人は生き方や働き方を決める際に、「身近な他者」の姿を参考にすることが多いものです。こうしたロールモデルを持つことは、自分に合ったキャリアの軸を見出すうえでも効果的です。
特に26歳前後は、社会人経験がまだ浅く、自分の経験だけで長い将来のキャリアを描くことは簡単ではありません。キャリアには無数の選択肢があり、先輩や同僚の実体験から学ぶことで、自分に適した働き方を発見しやすくなります。
「身近に参考になりそうな人がいない」という場合は、転職経験者の体験談を読んでみるのも有効です。
以下では、26歳で転職した方々のエピソードを紹介します。自分と同じ状況でなくても、考え方や行動のポイントが参考になることがきっとあるはずです。
26歳の転職体験談① 世間の「介護」のイメージを変えていきたくて
モブさん|広島県 26歳(クリーニング屋→介護施設)

転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
業種 | クリーニング屋 | 介護施設 |
職種 | 接客業 | 介護士 |
従業員規模 | 20人弱 | 80~100人 |
年収 | 約200万円 | 約300万円 |
-
23歳の時、クリーニングの受付のアルバイトをしていた時の会社にそのまま入社して、社員になりました。
学生時代は遊んでばっかりで、ろくに夢も無くただただアルバイトでお金を稼いで、そのお金を遊びに使っているような学生でした。このままずっとクリーニングの受付をしてていいのかなという思いもあって、そうすると仕事が面倒くさくなり、今自分が何をしたいのかが全く分からなくなってくる──そんな状況でした。
(中略)
転職しようと思うきっかけとなったのは、祖母の夢遊病や軽いもの忘れなどを両親の話から聞いてからです。
この頃、ちょうどニュースでも介護疲れや高齢者の問題などが頻繁に放送されていて、国中で問題となっているのを自分なりに意識していた矢先のことでした。
これからずっと仕事をしていく上で、この国に必要な仕事は「介護」なんじゃないだろうか──そんな考えが私の中で高まってきていました。
これからのキャリアに、きちんと目標はあるか
将来に特別な目標もなくアルバイト先の社員になったモブさんは、祖母の介護が必要になったことをきっかけに介護職の魅力に気付き、転職を成功させました。社会人生活の意義を見つめ直すことで、自分が目指すべき職業が見えてくることがわかります。
モブさんにとっての「介護職」のように、自分が大切にしたい指針が定まっていると、転職活動でも迷いが少なくなります。
26歳の転職体験談② 自動車整備士から、未経験でフィールドサービス・エンジニアに転職
だっきーさん|東京都 26歳(自動車整備士→フィールドワーク・エンジニア)

転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
職業 | 自動車整備工場 | サービス業 |
職種 | 自動車整備士 | フィールドワーク・エンジニア |
従業員規模 | 5,000人 | 100人 |
年収 | 380万円 | 400万円 |
-
自動車整備の仕事は、初めて「自分がやりたい」と思えた仕事です。
それだけに、やりがいも感じていましたし、とても満足していました。──ですが、仕事を続けていくうちに、少しずつ、風向きが変わりはじめていきました。
私が入社した会社があまり良くなかったのかもしれません。
会社は段々と利益を追求し始めていって、お客様にいろいろな商品を売っていかなくてはならなくなりました。更には、売れない場合は自分で買ったりしないといけなくなったりと、徐々に私は整備の仕事に集中することが出来ない状態になっていきました。
一つの整備を丁寧にやっていきたくても必ず時間を決められ、満足いく段階の手前で切り上げなくてはいけないといったことが増え、お客様に喜ばれることも少なくなっていきました。
転職は自分自身の視野を広げるための活動
利益中心の方針に疑問を感じたことをきっかけに、だっきーさんは未経験の「フィールドワーク・エンジニア」へと転職しました。彼の言葉には、「転職は自分自身の視野を広げるための活動」といった前向きな姿勢が表れています。
これからの時代は、AIやDXの普及によって仕事の内容や求められるスキルが大きく変化していきます。新しい業界に挑戦するには時間的・体力的な負担もありますが、自分にとってやりがいのある仕事を見つけるためには積極的な行動も必要です。
26歳の転職体験談③ 警備会社からITエンジニアに転職
たっちー さん 宮城県 26歳(営業→ITエンジニア)

転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
職業 | 警備会社 | ITサービス |
職種 | 営業、チーフ | エンジニア |
従業員規模 | 20,000人 | 8,000人 |
年収 | 280万円 | 220万円 |
-
とにかく、誰も言うことを聞いてくれなくて。
部下の面倒と言っても、皆私よりも年上でしたから、まあしょうがないところもあったのでしょうけれど、それでもちょっと、ひどかったですね。
(中略)
──私は新人の頃に、上司から大変な仕事をいつもいつも押し付けられてきていたので。
部下に対して無茶振りのような仕事を与えるのは、とても強い抵抗感がありました。「せめて、自分の部下には同じ想いをさせないようにしよう」と、思っていました。
(中略)
部下の文句は日常茶飯事、そして上司は楽していて、自分だけが一向に休めない。
私の状態をくみ取ってくれる人なんて誰もいませんでした。
職場環境の改善が見込めない場合は、思い切って転職に踏み切ることも大切
たっちーさんは管理会社で部下のシフト作成や調整に追われる日々が続き、上司や部下からのプレッシャーに疲弊して転職を決意しました。こうした人間関係が原因の転職では、同じ問題が次の職場でも起こらないように根本原因を見極めることが大切です。
最近ではリモートワークやオンラインツールの活用により、働き方も大きく変わってきました。部署異動や働き方の調整といった社内での解決策がないか検討したうえで、それでも改善が難しい場合は、思い切って環境を変えるのも一つの手段です。
26歳の転職体験談④ ブラック証券会社に入社して、そこからまた証券会社に
A さん 京都府 26歳(営業→営業)

転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
職業 | 証券会社 | 証券会社 |
職種 | 営業 | 営業 |
従業員規模 | 非公開 | 非公開 |
年収 | 非公開 | 非公開 |
-
私は、証券会社にまた就職したかったので、親や親せきに「証券会社をまた再就職先として探している」というと、
「もう証券会社は絶対にやめなさい。また同じような目に合うよ。もし、絶対に証券会社が良いというなら必ずブラックな会社じゃないか十分に下調べをしてから面接を受けなさい」といったアドバイスをもらいました。
「仕事内容が合わないのか」「職場環境が合わないのか」見極めは重要!
Aさんは上司のパワハラが横行する会社に嫌気が差して転職を決意しましたが、仕事内容自体にはやりがいを感じていたため、同じ証券会社へ再チャレンジしました。この例から学べるのは、「自分に合わないのは仕事内容なのか職場環境なのか」を整理することが、転職先を選ぶ際の重要な判断材料になるという点です。
仕事内容が合わない場合は異業種への転職を検討し、人間関係が原因の場合は社内異動や他企業への同業種転職を視野に入れるなど、目的に合った対策が必要です。
26歳の転職体験談⑤ 月の残業時間150時間越えの職場からの脱出
りーくさん 東京都 26歳(映像制作→法人営業)

転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
職業 | 広告映像制作 | IT・コンピューター |
職種 | プロダクションマネージャー | 法人営業 |
従業員規模 | 600人程度 | 500人規模 |
年収 | 440万 | 375万円 |
-
仕事自体は「テレアポ」や「飛び込み営業」といったやや古典的な営業手法なものが多く、「いきなり何だ君は」と、とても冷たい反応をしてくるお客様がほとんどで。未経験の馴れない業務だったこともあって、かなりキツかったです。
(中略)
そして、私はこの会社には正社員ではなく、契約社員として採用されました。
正社員になるまでは、あと2~3年はかかる見込みです。
転職にあたっての条件で、最優先事項は何か
りーくさんは広告制作会社で月150時間を超える残業に悩んでいました。
厚生労働省が示す「時間外労働の上限規制」では、時間外労働と休日労働の合計は月100時間未満、2〜6か月平均80時間以内と定められており、長時間労働は健康に悪影響を与えるリスクがあります。
労働時間や収入、待遇など、転職で改善したい条件は人それぞれです。りーくさんは残業時間の短縮を最優先に考え、条件を広げて契約社員という働き方を選択したことで、プライベートと仕事のバランスを取り戻しました。
転職活動では、自分が何を最優先したいのかを整理しておくと、迷いなく選択ができます。
企業研究・業界研究は入念に

企業研究・業界研究は転職成功に欠かせないステップです。企業が求める人材像を正確に把握することで、「自分がPRできる強み」「今後伸ばしていくべきこと」が明確になり、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
近年はDXの推進に伴い、どの業界でもデジタルスキルへの期待が高まっています。各企業のDXの進み具合や、どのような人材を求めているかを調べることで、将来性の高い企業を見極めやすくなります。
企業研究をする際に、優先して確認したいポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分の知識領域にあるか、今後も興味を持ち続けられるかを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスに関わる際、どこまでの知識が必要かを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社と比較して、どこに特色や強みがあるかを見極める | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自分との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイトなど |
求められる知識・スキル | 現在の自分のスキルと照らし合わせ、過不足を確認する | 企業HP、求人票など |
こうしたリサーチを重ねることで、「この企業で働いてみたい」「この会社の文化なら馴染めそうだ」といった手応えを得られれば、入社後のギャップを減らすことができます。
転職エージェントのサービスを活用しよう

キャリアの棚卸しや企業研究は自力でもある程度進められますが、専門家の視点を取り入れることで、より効率的に転職活動を進めることができます。
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーが希望条件に合った求人を紹介してくれるほか、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などのサポートも受けられます。
特に、デジタル人材の需要が高まっている現在は、AIやDXに詳しいアドバイザーがいるエージェントを活用するのもおすすめです。
政府のデジタル人材育成施策やリスキリング補助金などについて情報を持っている担当者であれば、学習やスキル習得のアドバイスももらえるでしょう。
転職エージェントは原則無料で利用でき、複数のサービスに登録して比較するのも有効です。「自分のキャリアに何が不足しているのか」「どんな求人があるのか」を知る手段として、上手に活用しましょう。
参考文献:
・厚生労働省:IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業
・経済産業省:Society 5.0 時代のデジタル人材育成に関する検討会 報告書
・厚生労働省:時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
・厚生労働省:新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)
4)26歳の転職におすすめの転職エージェント6点
この章では、26歳の転職活動に役立つ転職エージェントサービスを6つご紹介します。
その他にも、国内には数多くの転職エージェントサービスが存在します。
転職エージェントサービスは1社のみを利用するよりも、複数社登録しておくことで、各サービスのメリットを受け取り、より効率的に転職活動を進めることができます。
早いタイミングで2~3つのサービスに登録しておき、求人の種類やキャリアアドバイザーとの相性を見極め、自身に適したサービスを選んで活用しましょう。
参考:転職エージェントを利用する際のポイント

また、自分に合ったキャリアアドバイザーを見分けるポイントとして、以下の3つを意識しておくとよいでしょう。
特に2点目の「なぜその求人がおすすめなのか」明確な理由をもって説明できるアドバイザーは「転職者ファースト」でサポートを行ってくれていることが窺えます。

転職エージェントの利用で自分に合ったアドバイザーを見分けるポイント3つ
- キャリア相談に、親身に乗ってくれるか
- 求人を紹介する際に、「なぜおすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
- 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
マイナビAGENT
-
書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。特に「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビAGENTは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビAGENT公式サイト
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。
マイナビAGENTの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 非公開 |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
サイト業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビAGENTの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
doda(デューダ)
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都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は 約25万件(2025年10月現在) 、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくり求人チェックしたい」という人は、転職サイトのサービスを利用するとよいでしょう。
その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときに、エージェントサービスに切り替えることもできます。
そのほか、dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
希望する業種・職種が明確にある人はこれまでの経歴とあわせて希望条件をPRしておくことで、よりよいスカウトを受けやすくなるでしょう。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約25万件(2025年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
リクルートエージェント
-
国内No.1の求人数の豊富さ!担当者からの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人に特におすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
とくに活用したい支援ツールは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」です。
前述のとおり、転職活動において「企業研究」はとても大切です。その際に、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約63万件(2025年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
キャリアスタート
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20代の「一人ひとりのキャリアプランと働き方」を提供する転職エージェント。学歴・職歴問わず、充実の支援を受けられます!
キャリアスタートは、主に新卒・既卒・第二新卒といった20代への転職支援をする転職エージェントです。
サービス開始からこれまで数万人の求職者の転職支援を行っており、とくに企業とのマッチング分析、面接トレーニングのサポートに強みがあります。
同サービスを利用した求職者の内定率は86%、また入社後の定着率は92%と、サポート品質の高さが数値によく表れています(※2025年2月 公式サイトより)。
サービス登録後は、担当キャリアアドバイザーとのキャリア相談の機会があり、そこで一人ひとりの志向や特性に合わせて、適切なキャリアの方向性のアドバイスが行われます。
20代で自分が目指せる業種・職種がどこか知りたい人は、キャリアスタートのサービスメリットを感じやすいはずです。
キャリアスタートの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京、大阪 |
求人数 | 非公開 |
とくに多い職種 | 営業職|管理部門|Webエンジニア|インフラエンジニア|販売・サービス など |
スキル・経験よりも「転職意欲の高さ」を重視する転職エージェントです。転職への想いを言語化しておくと、あなたの求めるサポートが実現しやすくなります。
マイナビジョブ20’s
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第二新卒・フリーターへの転職支援に特化したサービス。求人の7割が「未経験OK」なので、ジョブチェンジしたい人にぴったりです!
マイナビジョブ20’sは若手社会人に特化した転職サービスです。
今回が初めての転職という人や、社会人としての経験が浅い第二新卒・既卒の人におすすめのサービスです。
実際、マイナビジョブ20’sで紹介される求人の約70%は、「未経験OK」の求人です。
未経験でも意欲を重視して採用する企業を紹介してもらえますので、社会経験を問わず転職先を見つけやすいのが特徴です。
マイナビジョブ20’sの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 東京・神奈川・札幌・大阪・愛知 |
公開求人数 | 約6,400件(2025年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業|事務・管理・企画・経営|販売・フード・アミューズメント|美容・ブライダル・ホテル・交通|WEB・インターネット・ゲーム|クリエイティブ|ITエンジニア|電気・電子・機械・半導体|医薬・食品・化学・素材|建築・土木|コンサルタント・金融・不動産専門職・士業など |
転職の方向性が定まっていない人は、登録後に無料で利用できる「Web適性診断」を試してみましょう。診断内容を踏まえ、担当エージェントに相談できます。
type転職エージェント
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東京・神奈川・千葉・埼玉をメインに、20代~30代の若手社会人を対象に転職支援をするエージェント。マッチング度の高い求人紹介が評判です。
type転職エージェントは株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職支援サービスです。同社の創業は1993年と、人材事業としては老舗の部類に入る企業として知られています。
また、ひとりひとりの経歴と志向に合わせてのサポート・アドバイスが得意という評価が多く、とくにIT業界への転職支援を強みとしています。
同サービスでは、面接対策をした場合としなかった場合とでは、対策をした方がおよそ12%通過率が高くなるというデータが出ています(※公式サイトより)。
東京・神奈川・千葉・埼玉で、転職によって年収アップを図りたい人、「自分のこれからのキャリアについて相談したい」という人は、type転職エージェントのサービスがフィットしやすいでしょう。
type転職エージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉 |
公開求人数 | 約1.2万件(2025年10月現在) |
とくに多い職種 | システムエンジニア(IT・通信・ソフトウェア)|営業|Webエンジニア・クリエイター(Web・インターネット・ゲーム)|専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)|技術職(電気・電子・機械・自動車・半導体)など |
type転職エージェントはIT・Web関連の求人紹介に強みがあります。一方で、他の業種はやや少なめです。紹介求人が少ないと感じる場合はdoda・リクルートエージェントにも併せて登録しておくと安心でしょう。
目指す業種・職種が定まっている人は「特化型」エージェントの非公開求人もチェックしよう
目指す業界・職種などの分野が明確にある20代の人は「特化型」の転職エージェントがおすすめです。

特化型の転職エージェントは、特定の分野に精通したエージェントがサポートと求人紹介をしてくれます。
「この分野における業界や市場について、詳しく知りたい」という人や、「これまで培った知識・スキルを活かせる働き方について相談したい」人で、目指す分野に特化したエージェントがある場合は、いちど試してみることをおすすめします。
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビIT AGENT![]() | レバテックキャリア![]() | ワークポート![]() | doda X![]() | JACリクルートメント![]() | リクルートダイレクトスカウト![]() | ビズリーチ![]() | ジャスネットキャリア![]() | マスメディアン![]() | クリーデンス![]() | MS Agent![]() | エンワールド![]() | ロバート・ウォルターズ![]() | メイテックネクスト![]() | レバウェル介護![]() | かいご畑![]() |
メリット |
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得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
おすすめの人 |
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公式サイト |
6)26歳の転職に関するよくある質問
- Q1. 26歳は第二新卒枠から外れると聞きますが、転職活動において不利になるのでしょうか?
- Q2. 未経験の業界や職種へ転職したいのですが、26歳でも可能でしょうか?
- Q3. これまでに複数回転職しています。26歳でさらに転職すると面接で不利になりますか?
- Q4. 人間関係が理由での退職を考えていますが、面接で正直に話してもいいのでしょうか?
- Q5. 26歳で転職すると年収ダウンのリスクはありますか?
- Q6. 転職活動を在職中に進めるか、退職してから進めるか迷っています。どちらが良いですか?
- Q7. 転職エージェントは複数利用した方が良いのでしょうか?
- Q8. 転職活動の期間はどれくらいを見込めば良いですか?スケジュール管理のコツが知りたいです。
Q1. 26歳は第二新卒枠から外れると聞きますが、転職活動において不利になるのでしょうか?
第二新卒枠は入社後3年以内の求職者を指すことが多く、26歳はこの枠から外れるケースが一般的です。
ただし、厚生労働省が公表したデータによると新卒就職者の34.9%(大学卒)・38.4%(高校卒)が3年以内に離職しており、26歳まで同じ会社で働き続けている人は「若さと経験を併せ持つ人材」として評価されます。
実務経験に加え、生成AIやデジタルツールへの理解を深める姿勢を示せば、企業から十分な関心を得られるでしょう。
Q2. 未経験の業界や職種へ転職したいのですが、26歳でも可能でしょうか?
26歳は新しい分野へ挑戦するのに適した時期です。経済産業省の資料では、DX推進に必要なデジタル人材は不足しており、リスキリングによる職種転換への期待が高まっていると指摘されています。
生成AIの普及により未経験でも学びながら活躍できるチャンスが広がっているため、これまでの経験や強みをどう応用できるかを示しつつ、必要なスキルを積極的に習得していきましょう。
Q3. これまでに複数回転職しています。26歳でさらに転職すると面接で不利になりますか?
転職回数が多い場合、採用側は理由や背景を知りたがります。面接では、それぞれの転職で得たスキルや成果を整理し、「なぜその経験が今後のキャリアに役立つのか」を説明できれば、成長意欲が高い人材として評価されます。
逆に目的のない転職や短期間での離職を繰り返していると、忍耐力を不安視されることもあるので、志望理由と長期的なキャリアビジョンを明確に伝えましょう。
Q4. 人間関係が理由での退職を考えていますが、面接で正直に話してもいいのでしょうか?
「上司と合わない」「同僚との人間関係が悪い」といった退職理由をそのまま伝えると、ネガティブな印象を与えかねません。面接では人間関係を批判するのではなく、「こうした環境で働きたい」「チームワークを重視する職場を求めている」といったポジティブな意欲に置き換えて話しましょう。
また、現在の会社で部署異動や働き方の調整が可能かを検討したうえで転職を選択したことを伝えると、慎重に判断している印象を与えられます。
Q5. 26歳で転職すると年収ダウンのリスクはありますか?
マイナビの転職動向調査では、転職後に年収が上がった人の割合が39.1%、下がった人の割合が20.5%と報告されています。
未経験職種へ挑戦する場合などは一時的に年収が下がる可能性もありますが、新しいスキルを身につけてキャリアアップにつなげれば、中長期的に年収を向上させることができます。
給与面だけでなく、成長機会や働きやすさなども含めて総合的に判断すると良いでしょう。
Q6. 転職活動を在職中に進めるか、退職してから進めるか迷っています。どちらが良いですか?
一般的には在職中に転職活動を進める方がリスクが少ないとされています。退職してしまうと収入が途絶え、焦りから十分な比較検討ができなくなることがあります。
ただし、現職が多忙で活動時間が確保できない場合は、長期的なキャリアのために一度退職して集中する方法もあります。各自の経済状況や健康状態を踏まえ、無理のないスケジュールを組みましょう。
Q7. 転職エージェントは複数利用した方が良いのでしょうか?
転職エージェントは保有求人やサポート内容がそれぞれ異なるため、2〜3社ほど併用するのがおすすめです。
特に生成AIやDXに関する求人は専門エージェントが取り扱っている場合もあるので、自分の希望する業界やスキルに合ったサービスを選びましょう。複数の担当者からアドバイスを受けることで、視野が広がりミスマッチも避けやすくなります。
Q8. 転職活動の期間はどれくらいを見込めば良いですか?スケジュール管理のコツが知りたいです。
マイナビの調査では、転職を考え始めてから応募するまでの期間が「2カ月未満」という回答が6割超、応募してから内定通知までの期間は「2週間〜2カ月未満」が5割弱とされています。
全体では転職意識を持ってから内定まで「2カ月未満」が約4割と、比較的短期間で決まるケースも増えています。
しかし、自己分析や企業研究、面接準備などの時間を考えると、3〜6カ月程度を目安に計画するのが安心です。早めに行動を始め、タスクを週単位で細分化して進めると、忙しい中でも効率よく進められます。
参考文献:
・厚生労働省:新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)
・野村総合研究所:生成AI活用において企業が直面する課題と求められる対応
・株式会社マイナビ:転職動向調査2024年版(2023年実績)
・経済産業省:生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方
【まとめ】キャリアプランを明確にし、自分だけの道を切り拓こう。

ここまでの内容を振り返ってみましょう。
26歳の転職を成功させるポイント
- 「キャリアの棚卸し」を行い、自分の強みと適性を見出しておこう
- 企業研究・業界研究は入念に
- 周囲の人の体験談を聴き、「ロールモデル」を作る
- 転職エージェントのサービスを活用しよう
26歳という年齢は、若さと経験のバランスが取れた人材として市場から期待される時期です。一方で、AIやDXが急速に進む現代では、キャリアの棚卸しや企業研究を怠ると転職でミスマッチが起きやすくなります。
生成AIや新しいデジタル技術にアンテナを張りながら、キャリアビジョンを明確に描き、リスキリングや実務経験を積み重ねることが、長期的に自分らしい働き方を実現するカギとなるでしょう。