46歳システムエンジニアの私はフリーランスから契約社員に転向した|私の転職体験談
転職前
- 職業
- フリーランス
- 職種
- システムエンジニア
- 従業員規模
- 1名
- 年収
- 650万円
転職後
- 職業
- システム開発会社
- 職種
- システムエンジニア兼PL
- 従業員規模
- 約100名
- 年収
- 760万円
目次
うちまささんの転職ストーリー
1これまでの私
20年間の長きにわたり、フリーランスのSEとして活動。
26歳のときに「フリーランスになろう」と思い、それから20年間の長きにわたってフリーランスのSEとして活動をしてきました。
様々な現場で請負の契約をして、ひとつのプロジェクトを2~3年のスパンで繰り返します。プログラミング担当から要件定義、仕様作成、そして開発チームのディレクションまで、下流から上流まで幅広く携わっていました。
私個人がどんな人かというと、周囲とはうまく合わせるタイプだと思います。開発業務はチームで進めますので、チームメンバーとの連携がスムーズになるための調整も率先しておこないました。
家族構成は、妻と猫の3人暮らしです。
休日はなるべく仕事モードから切り替えて、妻たちとの時間を大切にしていました。
仕事のやりがいは、システムが完成してリリースされた時に、お客様から感謝の言葉をいただくことです。
「人から感謝される」ことって、歳をとる毎にそのありがたみを実感できるようになります。そのために毎日頑張っているといっても、過言ではありませんでした。
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2転職のきっかけ
「よかったら、契約社員になりませんか?」
45歳を過ぎたあたりから、このままフリーランスで働き続けることへの不安も感じるようになりました。
そもそも、「俺は生涯フリーランスで働き続ける」という意気込みでこの道を選んだわけですが、段々と体力・気力もなくなってくるわけで、正社員としての安定した働き方に対して若い頃には感じなかった憧れのようなものも芽生えていました。
その当時、某ECサイトの案件を2年ほど担当していたのですが職場のリーダーさんからこんなことを言われたんです。
- チームリーダー
-
〇〇さんがよければ、契約社員になりませんか?
その後も何度かお誘いを受けて、その度に(契約社員の方が、安定して働けるかもしれないな…)と心が揺らぐ自分がいて笑。
の社員からも「どうですか」と言われて、そこまで必要と感じていただいたことにも悪い気はしませんでした。
そして、「頑張りしだいでは正社員になることも可能」という話を聞いて、そしてその話を妻に話したときに
-
いい話じゃない!受けるべきだよ!
と後押しをされたこともあって、私は契約社員のお誘いを受けることにしました。
参考:フリーランスエンジニアと契約社員エンジニアの違い
特徴 | フリーランスエンジニア | 契約社員エンジニア |
---|---|---|
雇用形態 | 自己雇用 | 企業による雇用 |
収入の安定性 | 不安定(プロジェクト依存) | 比較的安定(固定給) |
仕事の選択 | 自由にプロジェクトを選べる | 会社が割り当てる仕事に従う |
勤務時間・場所 | 自由(自宅や希望の場所で作業可) | 指定された勤務時間・場所に従う |
福利厚生 | 自身で管理 | 企業から提供される福利厚生がある |
キャリアの自由度 | 高い | 限られる |
リスク管理 | 個人の責任 | 企業がリスクを一部負担 |
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3転職活動中
フリーランスから契約社員へ。
フリーランスとして就業していたシステム開発会社からのお誘いでしたので、まっさらな状態からの転職活動と比べるとだいぶん楽だったと思います。
ただ、「開発部長との面接は受けて欲しい」ということで、志望動機や入社後にやりたい業務などの希望条件を整理して、面接に臨みました。
開発部長の方とはこれまでほとんどお会いしてなかったため若干緊張もしたのですが、1時間の面接を終えたときに、こう言われました。
- 開発部長
-
では、改めて今後ともよろしくお願いします
つまり、採用とのことでした。
あとで聞いた話でしたが、初めにお誘いいただいたチームリーダーの方が開発部長に私のことをアピールしてくれていたのです。
本当に感謝しかありませんでしたし、はじめに社員のお誘いをいただいた際に返事を引き延ばすことなく、もっと早く承諾すればよかったなと反省しました。
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4転職後
チームリーダーから「面談をしたい」と言われて。
契約社員として入社してからは、フリーランスで参画していたチームとは別のところに配属されました。
業務内容は、ECサイトの運営です。設計やチームリーダーの補佐(ディレクション)が私の主な役割でした。
それと、業務で扱うシステムは以前から大きく変わったため、はじめの半年間はわからないことだらけです。
入社前は「すぐに即戦力になるぞ」と意気込んでいたのですが、甘い目論見だったとつくづく感じました。
あるとき、その部署のチームリーダーから「面談をしたい」と言われて、(これはもしかしたら戦力外通告を言い渡されるのでは…)とドキドキしたのですが、そこで言われたのは「次のリーダーになれるよう、頑張ってほしい」とのことでした。
チームリーダーの方は退職が決まっていて、その後釜に私を推してくれたのです。
──これはもう、頑張るしかないと笑。もちろんこれまでも頑張っていましたが、それ以上に業務のキャッチアップに勤しみました。
職場に馴染むまでの期間は、業務を習得するのに半年、人間関係や環境に適応するのにも半年。その間はまあ大変でしたが、慣れてからは大分気持ちが楽になりました。
そして、チームメンバー(皆さん私より10歳以上年下でした)の人たちもまた私に対して心を許してくれるようになったのか、ちょっとした雑談の数も多くなりました。
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5その後、どうなったか。
フリーランスでは味わえない、会社勤務の醍醐味
今回のキャリアチェンジで、思ったことがいくつかあります。
まず、私はこれまで「協調性」や「チームワーク」について自信を持っていたのですが、他の社員の方々と比べてやや劣っていたこと。
これはきっと、フリーランスで働いていた期間が長かったからだと思います。
どう行動すれば協調性やチームワークを発揮するのかはなんとなく分かるんですが、そのための行動が他の社員の方々と比べて遅かったり少なかったりするんです。
イメージでいうなれば、私の場合は「いったん考えて行動する」のですが、他の方々は「無意識に(考えるインターバル時間なしに)行動できている」。
これまでチーム業務に携わった経験量の違いとも言えるかもしれません。
とにかく、私自身もチーム業務にどんどん慣れていくしかないのでしょう。
それから、「チームの知識」は「個の知識」を圧倒することへの気づきです。
一人で考えていてわからないことも、チームで話し合うと大抵は解決します。無論、参加メンバーの時間を消費しますのでなんでもかんでも話し合うわけにいきませんが、「チーム」という概念を改めて捉え直す機会にもなりました。
◇ ◇ ◇
転職して1年後、晴れて正社員への昇格が決定されました。
チームメンバーの管理をやっていくなかで、上長から「マネジメント力もだいぶん付いてきている」と評価をいただけるようになったのが大きな理由でした。
今後は、新規事業にも取り組んでいきたいと考えています。
これまで私は、既存の事業・プロジェクトの運営をやってきましたが、自ら考えた企画を立ち上げて事業化した経験はありません。それを、近い将来実現したいと思っています。
あとは、後進の指導にも力を入れていきたいですね。
若い社員の人がいちはやく独り立ちでできる環境も作っていきたいと思います。
若い人が育てばチームのパフォーマンスは高まりますし、全員の仕事の負担も減ります。
そして、減った負担分を使って新しい取り組みができるようになる。
会社はそういう風に大きくしていくものでしょうし、これこそがフリーランスでは味わえない、会社勤務の醍醐味だろうと、思っています。
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