PMからITコンサルへの転職。私の「本当にやりたいこと」とは|転職体験談
転職前
- 職業
- ITサービス(自社開発)
- 職種
- プロジェクトマネジャー(PM)
- 従業員規模
- 約2,000名
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- システム開発
- 職種
- ITコンサルタント
- 従業員規模
- 約1,500名
- 年収
- 550万円
目次
ののかさんの転職ストーリー
1これまでの私
もの作りが好きだった私。選んだ仕事はプロジェクトマネジャー
子どもの頃から「もの作り」が好きな性分で、大学で情報系の学部だったこともあり、ITサービスの事業会社に入社しました。
実際にプログラミングをするよりも企画を作ってく方が得意で、上司もそんな私を買ってくれて27歳の頃からPM(プロジェクトマネジャー)のポジションに就きました。
PM(プロジェクトマネジャー)とは
PM(プロジェクトマネジャー)は、プロジェクト全体の進行を管理・監督し、目標達成に向けてプロジェクトチームを率いる役割を担います。
プロジェクトの計画策定、リソース管理、進捗管理、リスク管理などを行います。
PMの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
プロジェクト計画の策定 | プロジェクトの目標、スコープ(範囲)、スケジュール、予算、必要なリソースを計画します。 |
進捗管理 | プロジェクトが計画通り進行しているかをモニタリングし、スケジュールやリソースの調整を行います。 |
リスク管理 | プロジェクトの進行中に発生する可能性のあるリスクを予測し、事前に対策を講じます。問題発生時には、速やかに対応しプロジェクトへの影響を最小限に抑えます。 |
チームマネジメント | プロジェクトチームのメンバーを管理し、適切な役割分担や指示を行います。 |
クライアント対応 | クライアントとの連絡窓口となり、プロジェクトの進捗や成果物の確認、要求事項の調整などを行います。 |
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PMといっても、私が担当するプロジェクトはチームメンバー6人程の小規模なものです。
かつ、社内プロジェクトですので予算はある程度決まっていて、いわゆる開発会社のPMと比べたら、だいぶこじんまりとしたものでした。
ですが、それでも仕事は楽しかった。
いいサービスが出来上がれば、そのサービスを使う人は喜んでくれます。それから、ITサービスはリリース後の効果測定がしやすく、うまくいったときの達成感と、そしてチームメンバーと喜びを分かち合えるのが、何よりものやりがいでした。
私は仕事とプライベートを完全に分けるタイプでしたが、職場内の人間関係も比較的良好でした。
ときにプロジェクトが難航してストレスが溜まることもありましたが、メンバーと協力し合い、たまに上司にも助けてもらいながら、やりくりしていました。
2転職のきっかけ
きっと、もっと楽しく働ける場所が、きっとある!
PMになって3年目になろうとしたあたりから、「なんとなく、刺激がない」と感じるようになってしまったんですね。
上長からはよい評価もいただいていましたが、任されるプロジェクトはいつも3ヵ月前後の小規模なものばかりでしたので、成長している感覚を持てなくなってしまったのです。
PMといえば、100名以上の体制で大規模システムを手掛ける人もいます。
また、今の会社では収益シミュレーションや予算取りまですることはなく、「PMとは名ばかりで、チームリーダーとそれほど差はないのでは」とも思うようになりました。
それから、もっと自分の同年代の人たちの多い職場で、切磋琢磨したいという想い、できたら、年収ももっと上げたいという想い、色んなサービスを作っていきたいという想い、そんないろんな思いが重なって、「それなら、もう転職するしかないんじゃないか」と思ったんです。
そう思ったら、もう一直線でした。
具体的に、何をしたいかなんて、何もありません笑。
「きっと、もっと楽しく働ける場所が、私にはある!」と、完全に青い鳥状態でした。
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3転職活動中
「具体的にこの仕事がしたい」が見つからないままの転職活動
転職を決意してから、すぐにリクルートエージェントに登録しました。
結論からいうと、2ヵ月ほどで次の職場は決まったんですね。
ですので、「なかなか選考が通らない」「書類審査で落とされる」などの苦労はあまり感じませんでした。
それよりも辛かったのが、担当エージェントとのコミュニケーションでした。
私は「具体的にこの仕事をしたい」というのがありませんでしたから、担当さんは当然色々聞いてくるのですが、「そんなの訊いてどうするの?」みたいな質問もされて、その後に紹介される求人はあまり興味をもてなくて、そんなやり取りを何回か繰り返して。
まあ、志望動機をあいまいなまま転職活動を始めた私がよくなかったんでしょうけれど、途中で何もかも面倒になってしまうこともありました。
それから、担当エージェントから「書類通過率は大体20%です。だから、1回の面接機会を創出するために、5社ほど応募しましょう」って言われたんですね。
それで、「なるほど、そういう考え方で進めるんだな」と思ってなんとか応募する会社を絞り出して5社分の応募書類を作って、担当エージェント経由で応募してもらって。──そうしたら、5社とも書類通過したんです。
それからは面接が過密スケジュールで設定されて、現職で働きながら活動でしたのでとにかく忙しくて大変でした。
結果、その5社のうち2社から内定をもらいました。
そのうちの一社がITコンサルタントの職種で募集していて、クライアントからの要望に合わせてシステムやサービスを作っていく仕事と聞いていたので、「ここがきっと、私が求めていた働き方ができる職場だ」と思い、内定を受諾しました。
ITコンサルタントとは
ITコンサルタントは、企業や組織に対して、IT技術を活用した業務改善や課題解決の提案を行う専門職です。
クライアントのニーズに応じて、システム導入の支援やIT戦略の策定、運用改善など、ビジネスと技術の橋渡し役を担います。
ITコンサルタントの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
IT戦略の策定 | クライアントのビジネス目標に基づき、最適なIT戦略を策定します。経営課題に対応するため、ITシステムの導入や改善に向けたロードマップを提案します。 |
システム導入支援 | クライアントが新しいITシステムを導入する際の要件定義や設計、ベンダー選定、導入後の運用サポートなどを行います。 |
業務プロセスの改善 | ITシステムを活用して、クライアントの業務プロセスを効率化し、コスト削減や生産性向上を目指します。現状の業務フローを分析し、改善点を提案します。 |
リスク管理とセキュリティ対策 | ITシステムの導入や運用に伴うリスクを評価し、適切な管理策を提案します。 |
ITトレンドの提案 | クライアントに対し、最新のIT技術や業界のトレンドを紹介し、競争力を高めるための技術導入や改善案を提案します。 |
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4転職後
はじめてのITコンサルタントの仕事
29歳の誕生日を迎えた月に、私は新しい職場でITコンサルタントとして働き始めることとなりました。
仕事内容は、主にクライアントの要望を整理して要件定義し、社内のエンジニアと協力して開発を進めます。
ただし、現場の開発業務に関与することはあまりなく、クライアントと向き合う時間が前職と比べてかなり長くなりました。
営業的な働きかけをしなくてはならないときもあり、ときにクライアントからネガティブな反応や評価をされたりしたときは結構ストレスが溜まりました。
あとは、クライアントとも社内メンバーとも、ほとんどオンラインのビデオチャットでのやり取りに変わったのも新鮮でした。社内の開発メンバーで何人か非常に優秀な人がいて、(失望されないようにしないと)と、毎回緊張しながらオンライン会議をしていました。
会社にはスキルの高い人が多く、刺激もたくさん受けました。
ロールモデルとして目指したいと思える先輩にも出会いました。
前職の私は井の中の蛙だったと、こうして成長の場を得られたことは転職して成功だったと、転職して1年が経ってそう思っていた矢先、私は部署移動となりました。
新しいポジションは、バックスタッフ業務がメインの仕事でした。
これまでのようなクライアントとの調整や開発メンバーとのやり取りがほとんどなくなってしまったのです。
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5その後、どうなったか。
私が本当にやりたい仕事とは、なにか。
ITコンサルタントへと転職して、学べたことはたくさんありました。
成長もできたし、前職では見えなかった景色が見えて視野が広がったと感じています。
それだけに、今回の部署移動は残念でした。
現在は部署内に「尊敬できる」と思える先輩もおらず、このさきどうやって成長していけばいいか分からず不安を感じています。
それとあわせて、「私が本当にやりたい仕事とは、いったい何だったのだろう」というのが分からなくなってしまいました。
部署異動は珍しいことではありませんし、私自身がITコンサルタントとしてもっと価値発揮できていれば、異動せずに留まれたかもしれません。
ですが、「元の部署に戻してもらうように頑張ってみるか」というと、「うーーん」と悩む自分がいます。
どういうことかというと、私は「仕事を任される」のが好きだったんですね。そして、「自分から『これをやりたい』という仕事を勝ち取りに行く」というのはあまりモチベーションを持てない。
ある意味、とても受け身な性質だったんです。
◇ ◇ ◇
「本当に自分がやりたいことは何か」「本気で取り組めるものは何か」
最近は、いつもこれらを考えています。
それが定まらなければ、きっと私は頑張れないような気がするんです。そして、今の職場でどう振舞っていいかもわからない。
今の業務から新しいものを見つけ出すのは難しいので、副業を始めてみようかとも考えています。
副業を通して、本当に自分がやりたいことや視野を広げられるようなきっかけを見つけられるんじゃないかと、考えたんです。
副業を始めようと思ったのは、転職してそれほど年収も上がらなかったので、少しでも収入をアップできたらという想いもあります。
ぼんやりとあるのが、「これまで出会ってきた人に役立ってもらえるようなサービスを、作りたい」ということ。
その具体的なイメージはまだありません。でも、新たな行動をおこしつづけることで、少しずつみえてくるんじゃないかと思っています。
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