建設会社の事務職・係長。板挟み状態と中途半端な働き方を変えたくて|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 建設業
- 職種
- 事務
- 従業員規模
- 約160名
- 年収
- 450万円
転職後
- 職業
- 建設業
- 職種
- 事務・CADオペレーター
- 従業員規模
- 約140名
- 年収
- 400万円
目次
プンさんの転職ストーリー
1これまでの私
シングルマザーの、建設会社の係長職。

転職したのは、2018年の40歳の頃。
それ以前の30代は、子育てと仕事を両立することに必死で、自分の今後の身の振り方など考えている余裕はありませんでした。
家族は、私と子ども2人の母子家庭です。
2017年に子どもが高校を卒業してだいぶ手が離れ、私自身が40代になるという節目の年を迎えました。
私は当時、建築の内装を手掛ける会社に正社員として、約10年間勤務していました。
支店の事務セクションの係長という立場で、部下の管理や業務改善も求められるポジションでした。
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大きな支店ではありませんから、よく言われるプレイングマネージャー状態で、2名の営業担当者の事務処理を担当することに加え、部下の指導や新人育成や総務補助なども業務に含まれていました。
月に一度、新宿にある本社で行われる営業会議にも参加していました。
2転職のきっかけ
板挟みの自分、そして、中途半端な働き方しかできない自分。

「転職しよう」と思った理由は、会社の方針に自分の気持ちが添えなくなったこと、そして私自身もうまく立ち回れなくなってきたこと──でした。
あるときは売上最優先、あるときは経費削減、その度に部下に対して営業方針を変更しなくてはなりませんでした。
簡単に言えば、本社から受けていた使命とは「社員の残業時間を減らしつつ、売上を上げる」ことです。
ですが、とうぜん話はそんな簡単ではありませんでしたし、競合会社も増えていくなかで私の支社では残業時間は増加傾向にありました。
本社の意向としては、とにかく「業務効率化でなんとかしろ」ということでした。
ただ、本社のいう業務効率化とは、「なにかをそぎ落とす」ことであり、その「なにか」とは、大抵業務フローでなくてはならないものであって、それを部下たちに伝えると不満げな表情をします(私自身もそれに納得していないこともあって、あまり前向きに伝えられなかったというのもありました)。
本社は本社で、私の中途半端な施策に不満があるようで、私の業務報告に対してはいつも多くの指摘がありました。
本社の意向に完全に従うこともできず、かといって現場の働きやすさ第一に改革をするような度胸もなく、──今考えると、何とも中途半端な働き方をしていたと思います。
ですが、当時はそんな風に考えることは全くできませんでした。
いつも、「なぜ私が、こんなに板挟みにならないといけないんだろう」と。
そんな不満がずっとあって、先にお話した通り子どもが高校を卒業して、そして私の年齢が40代になったタイミングも加わって、「これからは、仕事はもっと自分の好きなようにやりたい」と思って転職を決意したわけです。
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3転職活動中
「あなたのキャリアプランについて、教えてください」

本社の上長に転職することを伝えると、「そう、分かった」と冷たい反応でした。
悲しい気持ちになりましたが、かといってそこで気持ちを立ち止めるわけには行きません。
引き継ぎ業務と求人探しの日々が始まりました。
転職活動は、ネットの求人サイトまたはスーパーに置いてあったフリーペーパーを使って、職場を探しました。
一番の希望は「とにかく自宅から近いところ」だったのですが、それだとなかなか希望条件に合う求人が見つけられませんでしたので、通勤時間1時間30分以内になる大宮とそれから埼玉の職場を中心に探しました。
息子から転職のことを少し心配されていたのが、心苦しかったです。
当時の係長というポジションを苦労して得たことを知っていたので、「なぜそれを手放すのか」が理解しがたかったのでしょう。
とにかく早く次の職場を決めてしまおうと、たくさん応募しました。
40代の転職が厳しいことは承知のうえでしたので、不採用通知もなるべく気にせず、応募を重ねていきました。
あるとき建設業の事務兼CADオペレーターの募集をしている求人を見つけ、ここだったら私のこれまでの経験も活かせそうと思い応募しました。
書類選考を通過しての面接の場で、面接担当の方から、「〇〇さん(私のこと)の、これからのキャリアプランについて教えていただけますか」と訊かれて。
キャリアプランなんて正直きちんと考えてなかったんですが、そのときは不思議とスッと言葉が出てきたんですよね。
売上の牽引だけでなく、社員が働きやすい環境づくりをしていきたい、そのためのスキルアップと貢献を積み上げていきたいことを伝え、そのための具体的な取り組みについて話しました。
──その取り組みとは、私が前職でやりたかったけれど結局できなかったことでした。
面接担当の方は私の提案を気に入ったようでして、「それなら、こんな働き方はできますか」といくつが質問をいただいて。
私は可能な限り「できます」「やってみたいです」と答えました。
その3日後、その会社から内定通知を頂きました。
そしてそのときの面接担当の方は、入社後の私の上司になる方でした。
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4転職後
20年ぶりに、下の名前で呼ばれたこと。

転職後の新しい仕事は、建設業の事務兼CADオペレーターです。
また、総務等の管理業務もいくつか任されました。
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仕事内容は前職でも経験しているものがいくつかありましたので、新しく覚えることもなんとかやりこなせていけそうだと思えました。
なにより、上司とは面接のときに業務内容を細かく擦り合わせできていたので、その安心感もありました。
ただ、新しい職場でのカルチャーショックは大きかったです。
社員はほとんど私より年下でしたし、ちょうど新卒社員の大量採用(といっても10名弱の規模ですが)の時期でしたので、オフィスはいつもてんやわんやでした。
教育担当はとうぜん新卒社員の面倒を見ますので、私にはマニュアルを渡されてほぼ1週間放置状態です。
そんな慌ただしい状況でしたが、社員は皆フレンドリーなんです。
皆がニックネームで呼び合う文化で、私は下の名前で呼ばれるようになりました(学生以来でしたので、最初のうちはとても気恥ずかしかったです)。
勤務時間もフレックスというか自由な感じで、たとえば具合が悪いから1時間昼寝してから仕事するなんてことも許されています。
要は、仕事をきっちりやっていれば他は特に問わない、というスタイルの職場でした。
(こんな職場で、やっていけるんだろうか)と最初こそ不安になりましたが、実際その体制に慣れてみると不思議と業務効率は上がっていくのがわかりました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。そして、これから実現したいこと。

今回の転職で気づいたことは、ありきたりですが「いろんな会社があるものだな」ということです。
同じ建設業界内での転職で、前職と現職で会社規模もほとんど変わりません。
ですが、ここまで会社の文化が違うことに驚きました。
前職では、「上司が右といえば右」「会社の方針について、一般社員は意見できない」という不文律のようなものがありました。
(…もしくは、私がそう思い込みすぎていたのかもしれません。)
今の会社では、上司が右と言っても、左の方が適切であることを一般社員が意見できます。そして、それを聞き入れてくれる上司がいます。
その環境変化は、良い意味で私の固定観念を崩してくれました。
そして今の職場だったら、本当に私がやりたい働き方が出来るかもしれない──そんな希望を感じさせてくれました。
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転職して1年が経ちました。
まだまだ覚えることはたくさんありますし、年下の先輩・上司に教えてもらいながら仕事を進めることも多いです。
面接時に上司に話した私のキャリアプランはまだまだ実現できていませんが、まずは一人前になって、採用してくれた上司の役に立てるようになりたいです。
それから、先日マネジメントのポジションにも誘われました。
ですが、前職での経験から、自分は上に立つよりも縁の下の力持ちで下支えをするほうが能力を発揮すると思っていることを伝えました。
今はとにかく、新たな資格を取ったりとスキルアップに注力していきたいと思っています。
そしていずれは、好きなところに移住をしても生活が成り立つようなスキルを身につけられたらとてもいいと考えています。
あと、この経験をいつか子どもにも伝えられたらいいな、と。
世の中にはいろんな会社があって、働き方は様々あること。
自分にとって働きにくさを感じるようなら、いちど他の職場にも目を拡げて、いろんな価値観や考え方を疑ってみること。
そうやって、これまでと違う一歩を踏み出し続けることで、世の中と、そして自分自身を広く知ることができるのだと思います。
プンさんの体験談のポイント


