管理職・役員の転職失敗談から見る注意点と成功に向けてのポイント4つ
[最終更新日]2024/08/26
現在、管理職・役員クラスへの転職を検討している人は多いでしょう。
よく言われるのが、「転職は、年齢と役職が上がるほど難易度が増す」ということです。
この場合の「難易度」とは、「転職先企業を決めること」だけではなく「その後、入社した企業でスムーズに業務遂行できること」も含めてのことです。
──管理職・役員クラスの転職で、「転職成功」とするためにはどのような点に注意して、どんなことを事前に準備しておくと良いのでしょうか。
目次
1)管理職・役員への転職での失敗談
転職はその年収・役職を上げていくほど、入社後の苦労やストレスは大きくなります。
ある集計データでは、ミドル層の転職者の約半数が「転職に失敗したと感じた」という結果も出ています。
それだけに、ミドル・ハイクラス層の転職は慎重かつ入念な準備が求められるということでしょう。
転職先の会社からすれば、あなたが任されることになる業務・役割はとても重要なポジションです。
管理職・役員クラスとして転職し、その後大きな活躍を収める人は沢山います。
ですが、その活躍が見られるのは多くの場合、入社してから早くて半年、長くて数年後です。
つまり、「転職して、最初から活躍する」というケースは極めて稀なのです。
ここで、実際に管理職・役員クラス職への転職を果たした方の失敗を3つ紹介します。
「上から期待値の高さと、部下たちの不信感のギャップ」
ベンチャーの研修会社に「取締役」として入社したヌイケマさん(男性 40歳 東京都)のエピソード
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転職した理由は、前職の代表と険悪な仲になって仕事がやりにくくなったからです。
そして、以前から付き合いのあった友人に誘われて、彼が経営する研修会社に取締役として入社することになりました。
これまでは300名規模の事業の責任者とやっていて、今度の会社は従業員10名以下の規模です。事業・組織体制ともに未開発の状態でしたので、「これまでの経験が、きっと活かせるだろう」と思っていました。
ところが、入社したら他の従業員たちは私とのコミュニケーションをとる時間を全く持ってくれず、現在の業務をキャッチアップするのに大変苦労しました。
そして、外部講師たちからは「研修業界のことを何も知らない」とレッテルを貼られ、こちらの言うことをほとんど聞いてくれませんでした。
結局、仕事に慣れてきたのは入社して2年後です。それまで、何度も「辞めよう」と思いました。──とにかく、仕事が楽しくなくて、そしてストレスがたまる一方でしたから。
管理職・役員の転職後にまずやるべきことは「プライドを捨てること」
上の「ヌイケマさん(40歳 男性)」の失敗談で注目したいのは、ご本人の「前職の経験が活かせる」そして「部下や外部の人たちが、黙って付いてきてくれる」と信じていたそぶりです。
厳しい表現でいうなれば、前職で活躍したことのプライド・驕りがやや強く、新しい職場で思い通りにならないことに対して一人でストレスを溜めてしまったということでしょう。
部下や外部の人たちも、ヌイケマさんのそうした驕りの姿勢が見えて、距離を置いた可能性も考えられます。
管理職・役員の転職後にまずやるべきことは、「プライドを捨てること」、そして新しい環境で良質な人間関係をいち早く築くことです。
それらをしないまま結果を出そうと躍起になっても、ヌイケマさんのように空回りしていまうことが多いのです。
「何を言っても、部下からはネガティブな反応で返ってくる」
Webサービスの新規事業部門に事業本部長クラスで入社した、アールさん(男性 41歳 東京都)のエピソード
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「転職したい」と思うようになった理由は、「自分自身で新たなビジネスを立ち上げたい」という気持ちが高まっていったからです。
「今自分がやっている仕事は、しょせん会社から与えられたものではないか。──私も彼らと同じように、「自分自身でビジネスを産み出して」いきたい。そして、もっと社会に貢献したい──」
その想いはずっと静かにくすぶり続け、そして私は、転職への決意を固めたのです。
(中略)
転職した先の、新規事業部門のスタッフは10名でした。
ですが、私のように「新規事業を立ち上げるため働いてほしい」と登用された人材は、私を含めて2名しかいませんでした。そのせいか、当初は私がいろいろなビジネスアイデアを会議で打ち出しても、既存のスタッフたちからはネガティブな理由ばかりが出てきました。
…とにかく、何を伝えても消極的というか、反対の意見が多いのです。
ようやく、スタッフ全員から前向きな意思が感じられるようになったころ、私が転職してからすでに3ヵ月もの月日が経っていました。
途中入社した役員・管理職に対して、部下が最初から全幅の信頼をするケースは稀
上記体験談のアール さん(男性 41歳 東京都)は、年収1,300万円の条件で、ITベンチャー企業の新規事業ポジションに転職しています。
年収の高さからして、役員クラスの待遇であったことがうかがわれます。
こうした役員クラスの転職後の体験において、アールさんのように「部下が前向きにならない」というケースは多いです。
それぞれの企業ではこれまでのやり方・進め方もありますから、不安や反発などが生じやすいのでしょう。
これから役員クラスの転職を目指す人は、こうした事態をあらかじめ想定しておき、「自分だったらどんなアプローチをするか」といいったシミュレーションをしておくとよいかもしれません。
辛かったのは、「誰も、話しかけてくれなかった」こと。
環境サービスの企画管理部門に入社した、風来坊さん(男性 48歳 愛知)のエピソード
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私が「転職」を意識したきっかけは、親会社とは良い関係で当社の事業も成り立っていたのですが、業績が悪化してきて、次第に当社への理不尽な要求が増えてきたからです。
具体的には、親会社の能力の無い人が56歳になると当社へ部長若しくは課長としてくるようになり、フロアは段々とそんな役職者達で溢れだしました。
そして、当社の従業員は50歳よりリストラ対象として早期退職斡旋が始まりました。また、業務契約は強制的に目標額を決められ半強制的に減額。この時私は、「この会社に居続けると不幸になる」と確信し「転職」を強く考えました。
(中略)
新しい職場で待ち受けていたのは、40過ぎた新人への「冷たい視線」と「冷たい対応」でした。
キャリア採用者は、なかなか受け入れて貰えない風土があり、最初に仕事の概要だけ伝えられ、「あとは出来て当たり前」と言わんばかりに何も教えても貰えず参りました。
一番参ったのは就職して1ヵ月が過ぎた頃、私の部所で飲み会の案内が回っていたのですが、私だけ回ってきませんでした。普通なら歓迎会も兼ねて誘うでしょ…。
ときに、既存社員から強い風当たりを受けることもある
風来坊 さん(男性 48歳 愛知)のケースでは、転職後に既存社員からモラハラとも捉えかねない冷たい態度を取られています。
「こうしたケースは稀だろう」と思われた人もいるかもしれません。
ですが、当サイトが「転職後の人間関係で苦労した経験の有無」でWebアンケートを取ったところ、「苦労した経験がある」と答えた人は80%以上となりました。
中途入社した人に対して、既存社員の人たちは「内集団バイアス」が起きやすいといいます。
内集団バイアスとは、自分が属している集団のほうに好意的な感情を持ち、集団の外にいる人たちには排他的な感情を持つ性質・傾向を指します。
内集団バイアスが過度に発生している環境は、「閉鎖的になりやすい」「新しい価値観を受け入れる柔軟性が損なわれやすい」などのリスクが起きやすく、組織としても望ましいことではありません。
役員または管理職として入社したからには、その問題にも向き合って改善していくことが求められるでしょう。
改善へのアプローチは様々です。
風来坊さんのように「あえてどんどん自分からコミュニケーション」を取る方法もあれば、「まずは結果を出す・しっかり貢献する」というやり方もあるでしょう。
逆境を受け入れる準備ができているか
これら体験談を見て、「大変そう…」「今の職場のままがよいかもしれない」と思うようでしたら、すぐに転職はしない方がよいかもしれません。
人が不安を感じるときは、大抵において「その準備がまだ不完全」だからです。
逆に、「こうした状況に向けての覚悟と準備ができる」という人は、ぜひ管理職・役員クラスとしての転職をチャレンジするとよいと思います。
仕事における苦難・苦境が大きいほど、乗り越えたときの達成感や満足度も高まります。
また、新しく環境を変えての活動は、あなたの気づきや経験値を飛躍的なスピードで積み上げ、更なるキャリアの向上にも繋げられるでしょう。
次の章では、管理職・役員クラス向けの転職での注意点、そして転職成功するためのポイントをお伝えします。
2)管理職・役員クラス転職を成功するためのポイント4点
管理職・役員の中途入社におけるリスクと対策を知っておく
さきの体験談でもお伝えした通り、管理職・役員の中途入社後には苦労がつきものです。
その苦労がどのようなものかをまとめると、以下の「リスクと対策」で整理できるでしょう。
リスク・デメリット | 対策 |
---|---|
人間関係や相性でのトラブルが起きやすい | まずは「否定せず受け入れる」こと |
早いタイミングで「結果」を求められる | 前提として、「自分が活躍できる」企業を選ぶ。入社後は、焦らず先を見据えた行動を |
責任の追及のされ方が違う | 「管理職・役員としての働き方」を学び実践する |
対策の具体的な取り組みは様々ですが、総論として受け入れ、学ぶ姿勢が第一に求められるということでしょう。
それらを飛び越えて結果を出そうとしても、うまくいかないことが多いです。
「早いタイミングで結果を求められる」というリスクもありますが、こちらは入社後の対策よりも入社前の対策と捉えた方がよいです。
すなわち、転職先の企業選びの際に「この会社だったら、自分は充分に価値発揮できる」ことをしっかり見定めることです。
自身の市場価値を客観的に把握する
管理職・役員への転職を目指す人の多くは、すでに現職である程度の経験と実績を積まれていると思います。
ですが、その経験が新しい職場で役立つかはわかりません。
実際、管理職・役員クラスの人が転職後の新たな職場で「まったく活躍できなかった」というケースは少なくありません。
たとえば、とある上場企業のマーケティング部門の部長クラスの人が、ベンチャー企業のマーケティング総括のポジションに転職するケースを思い浮かべてみてください。
規模の大きい企業のマーケティング部門では、実業務の多くがベンダー(外注)へのディレクションになることが多いです。
一方、ベンチャー企業のマーケティング部門は、「自分たちですべてやる」体制であることが多いでしょう。マーケティングへのミクロ視点での方針立てとアクションまで指示できる指導者が求められる傾向にあります。
大企業での働き方しか知らない人がベンチャーに転職した際に、まず仕事の捉え方のギャップから悩むことが多いといいます。
その理由は、そもそも「求められる知識・スキル」自体が企業によって異なるからです。
これは、何も大企業─ベンチャー間だけのことではありません。
知識・スキルには、大きく「他社でも有効活用できるもの」と「現在の会社のみでしか通用しないもの」とがありす。
両者を混同しないようにすることが大切です。
具体的な対策は、現在の自分の「市場価値」を把握しておくことです。
市場価値とは、特定の業界、企業で「この人はこれだけの活躍をしてくれる」という客観的な評価をもって導き出されるものです。
そのため、転職においてあなた自身の市場価値を確認する際は、まずは「自分自身を知る」、そして「企業の求めていることを知る」プロセスが求められます。
「自分自身を知る」際は、まずは職務経歴書を作っておくのがよいと思います。
どのみち転職活動時に必要になるものですし、自己分析だけでなく自己PRの内容を精査するうえでも有用です。
「企業の求めていることを知る」手っ取り早い方法は、ビズリーチやリクナビNEXTといった転職サイトに登録して、自身のキャリアに近い求人企業の「求められる能力(知識・スキル)」を確認することです。
そのほか、転職エージェントに相談するという手もあります。
市場価値を確認するポイントは、「客観的に評価すること」です。
転職時の企業選びの際も、自身の客観的な評価があると選定がしやすくなるはずです。
企業研究はこれまでの転職以上に入念に
同業界・異業界に関わらず、管理職・役員クラスの転職において、応募企業に対しての入念な企業研究をしておくことは必須条件です。
企業がなぜ、外部から管理職・役員クラスを取り入れようとするのか──その理由・ケースはいくつかありますが、そのなかのひとつに「外からの視点・ノウハウを獲得するため」といったものがあります。
そういった企業のニーズに適切にこたえていく為にも、管理職・役員クラス転職の際は、その企業が今何を把握していて、何を知りたい(求めている)のか、そしてその業界全体が有する課題などについて、事前に把握しておくことが大切です。
企業研究 見るべきポイント
企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイトなど |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票など |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得られれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
転職活動は「急がない」。
若手社員やミドル層の転職と比べて、管理職・役員クラスの転職は求人数が限られるため、転職活動期間は中~長期になることが多いです。
実際にどれくらいの期間になるかというと、エン・ジャパン株式会社の調査※によると、「ミドルの8割は「転職活動期間は半年程度」」という結果が出ています。
逆に言えば、それだけ多くの人が、じっくりと時間をかけて転職活動に臨んでいるということになります。
もちろん、「早く決まるのが良くない」ということではありません。ただし、焦って本来希望していないはずの求人案件に飛びついてしまうようでは、転職成功には繋げにくいでしょう。
将来振り返ったときに、「このときの転職は良い転職だった」と思えるよう、じっくりと機を見ながら、そしてベストなタイミングを見出せるための準備(業界研究や企業研究、自身のスキルの棚卸しなど)をしっかりス進めていくことをおすすめします。
「ミドル世代の転職で、失敗する人・成功する人の傾向」について(現役キャリアアドバイザー 武蔵野さん)
- 武蔵野
さん -
ミドル世代の中堅社員が転職で失敗してしまう人に多いケースが、「転職したい」と思ってから転職活動をするパターンです。逆に成功する人に多いのが、先に転職エージェントに登録し、1~2年くらいかけて情報収集するような人たちですね。「良いのがあったら動く」というスタイルです。
前者はいわば、何かしら「今の仕事を辞めたい」というような、マイナスの要素があったときに動くタイプで、マイナスをゼロにしようという意識が強い。だから、妥協してしまったり、「とりあえず内定もらえたら御の字」という転職スタイルになりやすく、失敗やミスマッチ転職を起こしがちです。
後者は「良いところが見つかったら転職しよう」という、プラスの要素で動くタイプですので、自分に合ってるものしか応募しないこともあり、成功&年収アップしやすい傾向にあります。
4) 管理職・役員クラス向けの転職サイト・エージェント
ここからは、管理職・役員クラスの転職におすすめの転職サイト・転職エージェントを紹介します。
先に触れたように、管理職・役員クラスの転職は「じっくり型」の転職活動が望ましいです。
管理職・役員クラスの向けの求人はそもそも数が多くなく、急いで転職しようとするとミスマッチが起きやすいからです。
「そうはいっても、急いで転職する必要がある」「1ヵ月以内に転職先を決めたい」という人は、リクルートエージェント、dodaといった常時求人の豊富な大手転職エージェントにまず登録しておくとよいかもしれません。
ただ、こうした大手サービスは利用者の回転が速く、ときに応募などを急かされることもありますのでご注意ください。
以下に紹介するのは、管理職・役員クラス向けの好条件の求人が多いとされる、またじっくり型の転職活動におすすめの転職サイト・エージェントです。
自分に合いそうと思えるものから、登録を検討してみてください。
doda X
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年収800万円以上の企業からのスカウトが多く届く転職サイト。ヘッドハンターからのサポートも受けられます!
doda Xは、「キャリアに戦略を。」をキーワードにハイクラス人材に向けた支援をするヘッドハンティング型の転職サービスです。
doda Xに登録すると、ヘッドハンターがあなたの経歴と希望に合わせて厳選スカウト求人を提案してくれます。
紹介される求人の多くは、年収800万円以上の企業経営戦略や事業戦略に直結する重要なポジションのものが殆ど。
今よりさらに活躍できるフィールドで働きたいという人にマッチしやすいサービスでしょう。
doda Xに在籍するヘッドハンターは約6,300名(2024年8月時点)。レジュメ(職歴書)の効果的な見せ方や面接対策などの転職サポートもしっかりサポートしてくれます。
doda Xの活用メリットと管理職・役員への転職のおすすめポイント
doda Xはヘッドハンターのサポートを受ける「ヘッドハンティングサービス」と、自分で求人を探して応募する「求人紹介サービス」の両方を利用できます。
ヘッドハンターからの提案をメインとする「じっくり、待ちのスタイル」で転職活動をしたい人はヘッドハンティングサービスを、積極的に求人を検索して企業にアプローチしたい人は求人紹介サービスを利用すると良いでしょう。
doda Xは幅広い職種の求人を扱っていますが、特に多いのがIT・通信、インターネット・広告・メディア、メーカー(機械・電気)です。
これらの業種でより責任あるポジションにチャレンジしたい人におすすめです。
doda Xの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京・埼玉・神奈川・愛知・静岡・大阪・京都・兵庫・広島 |
公開求人数 | 約5.9万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 事業企画・経営企画|営業|IT・Webエンジニア|経理・財務・人事・法務|マーケティング・販促・商品開発|技術職(機械・電気)|コンサルタント|金融系専門職|医療専門職|技術職(化学・食品系)|技術・専門職(建設・不動産系)|クリエイター・クリエイティブ職|サービス系(店舗管理・運営管理)|技術職(組み込みソフトウェア)|SCM・物流・購買系など |
dodaXでは登録後に職種別の経歴書のサンプルも入手できます。doda専属のキャリアカウンセラーのサポートを合わせて利用すれば、書類作成の準備は万全でしょう!
JACリクルートメント
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ミドルクラス・ハイクラスの転職 満足度で6年連続No.1!(オリコン満足度調査2019-24年)利用者からは「相談の手厚さ」と「適切なマッチング」への評価が高いです。
JACリクルートメントは「年収600万円以上」のミドル・ハイクラス向け転職エージェントです。一定以上の経験や実績のある人材を求める企業の紹介に優れており、ミドル層以上の転職活動におすすめです。
JACリクルートメントでは求人紹介だけでなく、キャリア面談やキャリアの棚卸し、キャリアプラン相談といった総合的なキャリアコンサルティングを行ってくれます。
在籍コンサルタントは人材業界の中でもベテラン勢が多く、これまでの豊富な転職支援実績をもとにキャリアコンサルティングを実施してもらえます。
JACリクルートメントの活用メリットと管理職・役員への転職のおすすめポイント
JACリクルートメントを活用するメリットとしてまず挙げられるのが「ハイクラス向け求人の充実度」です。
とくに年収600万円以上など好条件の求人を多数保有しており、管理職・役員層への転職を目指す人と企業とのマッチングも得意としているのです。
JACリクルートメントは両面型サポートのため、コンサルタントが企業の採用担当者が直接コンタクトを取り、企業の情報や就業条件についてヒアリングを実施しています。
つまり、転職者に伝えられる企業情報はコンサルタント自身が収集した一次情報なのです。
このため、さきにお伝えした「入念な企業研究」についても担当エージェントから有益な情報を得やすいでしょう。
JACリクルートメントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約1.3万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | サービス|商社|流通|消費財|マスコミ|建設・不動産|金融|IT・通信|WEB|EMC|コンサルティング・シンクタンク・事務所|メディカル・バイオ|医療・介護・福祉など |
サポートの充実がウリのJACリクルートメントですが、求人数は少なめです。登録の際は希望条件をやや広めに&他の転職サービスにも登録しておくのがおすすめです。
リクルートダイレクトスカウト
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また、ヘッドハンターは幅広い業種・職種で活躍している人が多く、希望する分野の支援実績のあるヘッドハンターに出会いたい人、管理職・役員としての働き方を実現したい人におすすめのサービスです。
リクルートダイレクトスカウトの活用メリットと管理職・役員への転職のおすすめポイント
リクルートダイレクトスカウトでは「転職者が相談したいヘッドハンターを選ぶ」ことができます。
自分が希望する業種・職種に関する知識が豊富か、優れた転職支援実績があるか、といった点を見極めるために、ヘッドハンターのプロフィールを閲覧できます。
また、ヘッドハンターは複数名を同時に指名することも可能です。
役職が上がるほど、転職時に同じ目線でサポートをしてくれるアドバイザーの存在は基調になります。
「他の転職エージェントに登録したけれど、担当が業界や業務内容をあまり理解していなかった」といった人は、リクルートダイレクトスカウトで実績豊富なヘッドハンターを探してみるとよいでしょう。
リクルートダイレクトスカウトの特徴
特徴 |
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サポート対象地域 | 全国 |
特に多い職種 | 経営ボード|経営企画・事業企画|管理|人事|マーケティング|広告|マスコミ・メディア・出版|クリエイティブ|営業|サービス|コンサルタント|ITコンサルタント|専門職(公認会計士、司法書士など、その他)|IT技術職|Webサービス・制作など |
公開求人数 | 約34万件(2024年8月現在) |
良質なスカウトをゲットする際は、登録時に記入するレジュメを充実させることが重要です。「アピールできる経歴が思いつかない」という人は事前に事前にキャリアの棚卸しをしておきましょう。
ビズリーチ
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転職後の平均年収840万円!企業からのスカウトが非常に多い転職サイトです。
ビズリーチは主にハイキャリア人材を対象とした転職サービスです。
一般的にハイキャリア転職サービスは求人数が少なくなりがちですが、ビズリーチは近年求人数が増えており、首都圏はもちろんのこと地方での転職においても非常に豊富な求人を確認できます。
「ハイクラス転職サービスにはどんな求人があるのだろう?」「自分の場合、どのような企業からスカウトが届くのか?」といったことを知っておくだけでも、今後のキャリアプランを考える上で十分参考になるはずです。
現在の年収が500万円以上で、ゆくゆく転職を検討する可能性のある人であれば、登録する価値が十分にあるサービスといえるでしょう。
ビズリーチの活用メリットと管理職・役員への転職へのおすすめポイント
ビズリーチの登録者に届くスカウトには、企業からの直接スカウトとヘッドハンターによるスカウトの2種類があります。
紹介される求人は経営管理(管理職・役員)やプロジェクト管理、専門職といった事業の上流工程を支える重要なポジションのものが多いです。
カバーしている業種も幅広いため各業界の最前線で活躍するポジションへの転職が期待できます。
紹介される会社は大企業だけでなく、中小の優良企業の求人も扱っています。
また、独自に「BizReach創業者ファンド」を創設するなど、スタートアップ企業の支援も積極的に行っていることから、スタートアップ企業やベンチャー企業への転職支援にも強いのが特徴です。
ビズリーチの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約13万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 経営(経営者・CxO・事業推進など)|管理(経理・財務・税務・IRなど)|マーケティング|営業|コンサルタント|専門職(公認会計士・税理士・弁護士など)|IT技術職(SE・その他ITエンジニア)|ゲーム|電気・電子|半導体|機械|化学|金融|研究・臨床開発・治験|建築・土木など |
ビズリーチで企業からのスカウトを多く得るためには、レジュメ(職歴書)の品質を上げること!どのような自己PRが企業からの目にとまりやすいかをじっくり考えて、取り組んでみましょう。
まとめ)管理職・役員クラスの転職の際は、まずは自身の意気込みから!
何度も申し上げていますが管理職・役員クラスの転職は、転職するときよりも「転職した後」の方が苦労は大きくなるものです。
その苦労を少しでも減らし、新しいフィールドでいち早く活躍していけるためにも、活動に向けての準備とその覚悟をしっかり持って、臨まれることをおすすめします。
また、記事の公判では管理職・役員クラス向けの転職サービスとして6つのサービスを紹介しました。
どのサービスも相応の評判・実績を有していますので、いくつか複数のサービスを登録しつつ、その後ご自身とマッチするサービスに絞っていかれると、より有意義な転職活動に繋げられやすくなるでしょう。