未経験からITエンジニアに転職する際に陥りがちな失敗パターンとは?失敗回避のポイント4点
[最終更新日]2024/09/13
現在、「未経験からITエンジニアに転職したい」と考えている人は多いでしょう。
そのITエンジニアですが、近年とくに人手不足に拍車がかかっている職種の1つといわれています。
経済産業省の試算によれば、2030年にはおよそ59万人のITエンジニアが不足し、今後ますます需要が高まる分野と考えられています※。
別の視点から見ると、ITエンジニアは将来有望な職業の1つと考えることもできます。実際、未経験からITエンジニアを目指したいと考える人は決して少なくありません。
※ みずほ情報総研株式会社(経済産業省委託事業)「- IT 人材需給に関する調査 -」より
未経験からのITエンジニア転職を成功する為の取り組み4点
目次
1)未経験からのITエンジニア転職は可能?
未経験からITエンジニアに転職するとなると、「高いスキルが必要になるのでは?」「20代など若いうちでないと無理なのでは?」といったイメージを持つ人も多いはずです。
では、そもそも未経験からITエンジニアを目指し、実際に転職することは可能なのでしょうか。まずはこの点から疑問を解決しておきましょう。
IT・Web業界を取り巻く現状
IT・Web業界は慢性的に人手不足と言われ続けています。なぜ、このような状況が生じているのでしょうか。
主な理由として、次の2点があるといわれています。
1つめの理由として、ITエンジニアの「なり手」が増えていない点が挙げられます。
IT人材の供給は2019年をピークに減少へと転じており、IT人材が増加する見込みは今のところ立っていません。
経済産業省の調査によると、2030年には約43万人のITエンジニア人材が不足するといいます。
IT人材の供給動向の予測(経済産業省)
引用元:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」
2020年度より小学校でのプログラミング教育が必修化されましたが、先進諸国と比べてコンピュータサイエンスに関する教育は遅れを取っています。
ITエンジニアを養成するための素地ができていないことは、人材供給の不足と決して無関係ではないでしょう。
2つめの理由として、ITエンジニアの需要が増加していることが挙げられます。
AIやIoTといったテクノロジーの進歩は目を見張るものがあり、それに伴ってITエンジニアはますます求められるようになっています。
私たちの社会は、今後もITエンジニアを必要としていく公算が高いと考えられます。
結論:失敗パターンに陥らなければ未経験からの転職は十分に可能
ITエンジニアとひとくちに言っても、スキルレベルはさまざまです。
設計・開発・運用までを一手に引き受けるフルスタックエンジニアから、作業的な工程を担うエンジニアまで多種多様な働き方があります。
前述のとおり、IT人材不足は深刻な状況にあります。仮に未経験から勉強を始めたとしても、努力次第でITエンジニアに転職することは十分に可能です。
ただし、未経験からITエンジニアに転職する場合、「これだけは避けたい」といった失敗パターンが存在します。
失敗パターンに陥らないことが転職を実現するポイントにもなりますので、十分に気をつけておく必要があるでしょう。
2)未経験からITエンジニアへの転職で陥りがちな失敗パターン
ITエンジニアは専門性の高い職種です。そのため、未経験から転職を目指す場合に情報が不足しやすい傾向があります。
情報が不足したまま転職活動を進め、必ず押さえておくべき重要なポイントを外してしまうと転職できなかったり、転職できても仕事が長続きしなかったりすることにもなりかねないのです。
未経験からITエンジニアへ転職する際、陥りやすい失敗パターンとして次の3点が挙げられます。これらのパターンに該当しないよう、しっかりと対策を練っておく必要があります。
ITエンジニアの転職で陥りやすい失敗パターン
- 失敗パターン①「十分な情報収集ができていなかった」
- 失敗パターン②「エンジニアとしてのキャリアパスをイメージできていない」
- 失敗パターン③「転職活動をすべて独力で進めようとする」
失敗パターン①「十分な情報収集ができていなかった」
未経験からITエンジニア転職をした方の体験談①(設計士→アプリ開発プログラマー)
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機器部品メーカーでネジ部品の設計士をしていましたが、残業が多いため転職を決意。
「実家から通えること」と「パソコンを使用した仕事」を条件に転職活動をすすめていたところ、実家から近い会社から、プログラマー職で内定を出していただけました。
(プログラミングは初めてだけど、きっとなんとかなるだろう…)と転職しましたが、転職後の新しい職場で待ち受けていた状況は、酷なものでした。
上司が仕事を教えてくれない方だったので、プログラミングが初めての私にとっては、とても辛かったです。
どんな感じだったかと言うと、社内で使われているプログラミングについての本を1冊渡されて、「1週間以内に覚えておいて、わからないことは忙しそうじゃない時に聞いてくれ」と言われて、あとはほったらかしです。残業も20時間ほどと書かれていましたが、ほとんどの社員が22時ほどまで残って残業をしていました。
今回の転職活動で、「求人票に書かれている情報が真実とは限らない」、「そのために自分からもっと積極的に情報を取りに行かなくてはいけない」と学びました。
今は、再度の転職を考えているところです。
ニックネーム: みきぽ 20代/女性/アプリ開発プログラマー/年収: 350万円
「この会社は多分こんな感じ」という中途半端な情報収集は、ミスマッチ転職に繋がりやすい。
ITエンジニアの仕事内容は、イメージと実際が大きく異なっていることもめずらしくありません。
ある程度コードを書ければ通用するのでは?と思っていたところ、実務ではバグ取りやテストなど根気の要る作業が大半を占めている場合や、自らコードを書くことよりも要件定義や設計のほうが重要視されている場合があるからです。
こうした情報を事前につかんでいないと、採用選考を全くパスしない状況が続いたり、運よく採用されても現場に配属されてから自分自身が苦しんだりする可能性があります。
未経験だからこそ知っておくべき情報は非常に多くあり、情報収集の不足は深刻なミスマッチにもつながりかねないことを十分に理解しておく必要があるでしょう。
失敗パターン②「エンジニアとしてのキャリアパスをイメージできていない」
未経験からITエンジニア転職をした方の体験談②(製造業→ITコンサルタント)
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「ITエンジニアとして、将来的になにがしたいか」を明確かつ論理的に説明できないと転職自体は非常に難しいと思います。
私の場合、単にSEの働き方に興味があるというあいまいな理由で転職活動を始めましたが、面接ではさんざん落とされました。なぜそれがやりたいのかについて応募先が納得する理由を用意しないと厳しいと感じました。転職するときは、自分のこれからのキャリアプランを確認するところから行うといいと思います。
ニックネーム: 崎山 20代/男性/SE/年収: 500万円
「エンジニアになること自体がゴール」の転職活動は、企業からマイナス評価されやすい
未経験者が陥りやすい失敗として、「転職先を見つけることに必死で、その先が見えていない」といったパターンが挙げられます。
技術職のキャリアはサイクルが早く、10年・20年と同じ仕事を続けることはめったにありません。先々どのような働き方をしたいのか、エンジニアとしてどうなりたいのかをイメージしておかないと、目の前の仕事をこなすだけで精一杯になってしまいます。
先を見据えた動きを取れないと、必然的に「今なにをすべきなのか?」を見失いやすくなり、成長スピードが鈍化する可能性が高くなります。
その結果、せっかく転職できても「合わない」と判断して短期間で退職してしまったり、ITエンジニアとしてキャリアを歩み続けられなくなったりする恐れもあるのです。
失敗パターンその3「転職活動をすべて独力で進めようとする」
未経験からITエンジニア転職をした方の体験談③(事務職→プログラマー)
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派遣社員として事務職の仕事をしていましたが、これから長く働ける環境にしたいと思い、正社員のITエンジニアを目指そうと転職しました。もともとプログラミングスクールを出ていたので、基本的なスキルは持っているつもりでしたので。
転職でいちばん苦労した点は、「企業ごとに志望動機を考える」ことです。
多くの企業は、「同業他社ではなくなぜ当社なのか」ということを面接で聞いてきました。
しかし、情報が少なく1つの企業ごとに差別化することが難しかったです。書類選考は、50社に書類を送り10社ぐらい面接に進む状況でした。
面接まで進めないと、アピールが全くできないので何とかならないかなぁと思っていました。
結果、客先常駐と自社開発の両方を行っている企業に就職できましたが、転職エージェントをもっと早くから利用すれば良かったと思います。転職エージェントは、自分のスキルや人柄に合った企業を客観的に分析して紹介してくれます。
自力で求人を見つけて受けるよりも、プロの力を借りた方が確実に就職は成功すると思いました。結局、自分のことを判断して選考の採否を決めるのは「他人」です。
面接官もエージェントの担当者も他人。自分で書類や面接の出来をどう思おうと、決めるのは応募先の会社です。
つまり、他人から客観的な意見をもらうことが転職を成功させる近道だと思いました。ニックネーム: sasari 30代/男性/プログラマー/年収: 350万円
未知の業界・仕事内容への転職は、周囲のサポートがあってこそ見込みが出る
未経験者がITエンジニアへの転職を目指して活動する中で、最も陥りやすいのがこのパターンです。
できる限り自力で情報を集めようとする姿勢でのぞむことは大切ですが、未知の業界・仕事内容ですので、知り得ない・調べようがない情報は必ず出てくるでしょう。
独力のみで選考を通過しようとすることにも無理があります。応募先企業の採用担当者や面接官はIT業界の方々ですので、応募者の知識・技能のレベルをすぐに見抜いてしまいます。
「わりとよく調べているほうだと思う」などと自分の基準で判断するのではなく、応募先企業にしっかりと伝わる方法でアピールしなくてはなりません。未経験者だからこそ、独力のみで転職活動を進めるのはあまりにもリスクが高いと捉えるべきでしょう。
3)未経験からのITエンジニア転職を成功するポイント4つ
未経験からのITエンジニア転職でよくある失敗パターンに陥らないようにするには、ポイントを押さえて準備を進めることが非常に重要です。
次に挙げる4点は、いずれも未経験者がITエンジニアを目指す際に欠かせないポイントです。
準備として欠けているものがあると失敗パターンに陥りやすくなりますので、全ての対策を漏れなく講じておくことをおすすめします。ぜひ転職活動をスタートさせる前のチェックリストとして活用してください。
未経験からのITエンジニア転職を成功するための取り組み4点
スクールや書籍・学習ツールを活用しよう
ITエンジニアを目指すにあたって、基礎的なプログラミングの知識は必須です。
コードを書くのが実務ではメインの仕事でない場合でも、プログラミングが全く分からない状態でエンジニアになることは難しいでしょう。
プログラミングの基礎を学ぶには、プログラミングスクールに通う方法や書籍・オンライン学習サービスを活用する方法があります。
とくに初心者はプログラミング学習の初期段階で挫折しやすいポイントがいくつもあるため、基礎をひととおり学ぶところまでは教えてくれる・質問できる人についてもらったほうが安心です。
未経験からITエンジニア転職をした方からのアドバイス①(接客業→ITエンジニア)
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ITスクールで勉学をしていましたが、今までは接客業でしたのでITとは無縁で、かなり勉学に労力を要したと同時に費用もかかり、転職までにかなりの時間を要しました。
転職の為の準備は早くした方がいいと思います。また、今回はプログラミングスキルのみを学びましたが、「ITパスポート」や「情報セキュリティマネジメント」などの資格を取得すべきだったと反省しています。
ニックネーム: カツ 20代/男性/派遣エンジニア/年収: 250万円
未経験からITエンジニアを目指す人におすすめのITエンジニアスクール7選
エンジニアスクール | 主な特徴 |
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キャリスタカレッジ |
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ネットビジョンアカデミー |
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ウズウズカレッジ |
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Aidemy Premium |
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iOSアカデミア |
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DMM WEBCAMP |
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コードキャンプ |
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テックアカデミー |
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書籍・学習サイトも有効活用を
プログラミングはじめITの基礎スキルを培う際は、書籍・学習サイトもどんどん活用すべきです。
どの書籍・学習サイトを利用するかは学ぶ対象(言語)によっても変わりますが、まずは「どの領域においても共通して必要となる知識」を優先して学習するとよいでしょう。
たとえば、「アルゴリズム」(問題を解決するための手法・計算方法のこと)については、早めに概念を理解しておくことをおおすすめします。
以下にITエンジニアの基礎知識を得るうえでおすすめの書籍・学習サイトを紹介します。参考にしてください。
プログラミング初心者におすすめの書籍
アルゴリズムビジュアル大事典(マイナビ出版)
代表的なアルゴリズムを図解で説明している。幾何学系アルゴリズムの説明もある。
Pythonで学ぶアルゴリズムの教科書(インプレス)
Pythonの基礎的なコードも学べる
問題解決のための「アルゴリズム×数学」が基礎からしっかり身につく本(技術評論社)
アルゴリズムの理解に必要な数学も学べる。
サイト名 | コメント |
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VISUALGO |
アルゴリズムの動作をパソコン上で体感できる |
paizaラーニング アルゴリズム入門編 |
有料のチャプターも多いが、「巡回セールスマン問題」など、一部のチャプターは無料で受講できる |
企業研究は入念に行う
エンジニア未経験者や初心者を募集対象としている企業の多くは、何らかの意図があって未経験者にも門戸を開いています。
求人情報を隈なく熟読するのはもちろんのこと、企業HPや開発している商品をリサーチし、どのようなスキル・経験を求めているのか読み解く必要があるでしょう。
未経験者の転職でとくに起こりがちなケースとして、思い描いていた仕事内容と実務にギャップを感じることは少なくありません。
プログラミングスキルを求めているよりは、顧客との折衝や現場を取りまとめる手腕に期待を寄せているケースもあります。
自分が「できること」と、企業が「求めていること」がマッチしているのか、しっかりと見極めた上で応募することによって、選考通過率を高めるだけでなく、就業開始後も実務へとスムーズに入れるはずです。
未経験からITエンジニア転職をした方からのアドバイス②(小売業→インフラエンジニア)
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コロナ禍で、あらゆる仕事が不況の煽りを受ける中IT業界だけは変わらない強さと将来性を持っていたので転職しようと決めました。
マイナビ転職を利用し転職活動をしました。非公開求人や未経験歓迎の求人も多く助かりました。独学はプログラミング言語Cという本を使い行いました。アマゾンでもよく売れているようです。
やはり未経験だったので、ITスキル以外でどのように自分をアピールするかをひたすら考えました。あとは、実際の勤務形態について知るために直接求人を出している会社に訪問したこともあります。求人企業については、求人票の内容と実際の業務が異なる場合もあるので、しっかり下調べをしておくといいと思います。
ニックネーム: マーチス 20代/男性/SE/年収: 600万円
企業研究 見るべきポイント
企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
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事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイトなど |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票など |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得られれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
ITエンジニアとしてのキャリアプランを描いておこう
ITエンジニアへのキャリアチェンジ転職の際は、事前に「キャリアプラン」を描いておくことが大切です。
「これからITエンジニアを目指す状況なので、キャリアプランを立てようがない」と思った方もいるかもしれません。
ですが、キャリアプランを立てられない理由があるとしたらそれは状況のせいではなく、あなたの知識や認識が不足しているためであることが多いです。
また、キャリアプランを立てていくことで、やるべきことが明確になる」ケースも少なくありません。
IT業界をより詳しく知るためにも、キャリアプラン立てはぜひやっておきましょう。
キャリアプランの立て方
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを立てます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、ITエンジニアとして働いていくうえで「これから先、どんな知識・スキルを身につけたらより自身が望む働き方が出来そうか」というように、これから先の未来にあるポジティブ要素を見出していくことです。
また、ITエンジニアの主なキャリアプランとしては、以下の3つのパターンが挙げられます。
- ① スペシャリスト
- ② プロジェクトマネージャー(PM)
- ③ 管理職
① スペシャリスト
システムの設計を担うアーキテクトやAIスペシャリストのように、特定の分野における技術面の専門家。エンジニアとして技術を極める道であり、ベンチャーやスタートアップのCTOに就任する人もいる。
5年後にスペシャリストを目指すキャリアプランの例(Web開発のテックリード)
期間 | 実現すること | そのためにやるべきこと |
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1年後 | Web開発における基礎知識を固める |
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3年後 | 中規模プロジェクトで技術リーダーとしての経験を積む |
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5年後 | Web開発のテックリーダーとして認知される |
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② プロジェクトマネージャー
個々のプログラムではなく、プロジェクト全体を俯瞰し統括するポジション。複数のエンジニアや委託先など多くの人をまとめ上げ、予算管理や進行管理を担えるだけの技量が求められる。
5年後にプロジェクトマネジャーを目指すキャリアプランの例
期間 | 実現すること | そのためにやるべきこと |
---|---|---|
1年後 | 基礎的なプロジェクト管理スキルの習得 |
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3年後 | 中規模プロジェクトの管理経験を積む |
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5年後 | 大規模プロジェクトのプロジェクトマネジャーとして認知される |
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③ 管理職
プロジェクトマネージャーがプロジェクト単位でのマネジメントに携わるのに対して、管理職は組織内での人員配置や人事考課に向けた査定を担う。①②よりもゼネラリストとしての能力が求められる傾向がある。
これらのキャリアプランのうち、自分がゆくゆくどの道に進みたいのかをイメージしておくことが大切です。
5年後に管理職を目指すキャリアプランの例
期間 | 実現すること | そのためにやるべきこと |
---|---|---|
1年後 | 基礎的な管理職スキルの習得 |
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3年後 | 中規模チームの管理経験を積む |
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5年後 | 管理職として組織全体を管理する |
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ITエンジニアの転職支援に強い転職エージェントを活用する
未経験者にとって最も不足しがちなのは「情報」です。業界内でスタンダードとされる考え方やスキルに対する報酬の相場感がつかめていないと、いくら業界研究や企業研究を行っても肝心な情報が抜け落ちてしまうことになりかねません。
たしかな情報にもとづいて転職活動を進めるには、ITエンジニアの転職支援に強い転職エージェントを活用するのが近道です。
転職エージェントは応募者と企業との間に立ち、スキルレベルに合った案件の紹介や企業との条件交渉を代行してくれるほか、面接対策など選考を有利に進めるためのコツも教えてくれます。
求人情報からは読み取れない現場の情報を提供してくれることもありますので、未経験者こそ転職エージェントを活用することをおすすめします。
未経験からITエンジニア転職をした方からのアドバイス③(保険アドバイザー→ITエンジニア)
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IT系の仕事に就てスキルを身につけ、長く働きたいなぁと考えていたのでエンジニアへ転職を希望しました。IT系は未経験でも募集しているところが多々ある印象でした。
転職エージェント(リクルートエージェント)に登録して、アドバイザーの方と相談しながらIT系エンジニアとして転職は可能かどうか、トータルで判断して、アドバイスをもらい、転職成功できました。
未経験ですと何かと分からないことも多いと思いますから、エージェントの存在は貴重だと思います。ニックネーム: やまちゃん 40代/女性/派遣エンジニア/年収: 240万円
4)未経験からITエンジニアへの転職におすすめ転職エージェント
ユニゾンキャリア
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IT業界、Web業界について詳しく教えてもらいながら転職活動をしたい人におすすめの、「寄り添い型」転職エージェントです。
ユニゾンキャリアは、主にIT・Webエンジニアを目指す人向けの転職エージェントです。
未経験者向けの支援も積極的におこなっており、転職活動に不安を感じている人や経歴に自信がない人にもおすすめです。
同サービスの特徴でとくに押さえておきたいのが、「書類作成・面接対策をじっくり支援」してくれること。一人あたり最低5回以上の面談機会を設けつつ、転職者の活動を力強く支援します。
ユニゾンキャリアを利用した人たちの評判・口コミからは、「未経験に対して優しく、かつ的確なアドバイス」、「キャリア相談が手厚かった」「自信を持って面接に臨めた」といった意見・感想が多く見られます。
ユニゾンキャリアの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)・関西(大阪府) |
プログラマー・Webエンジニアの公開求人数 | 約1.0万件(2024年9月現在) |
リクルートエージェント
ITエンジニア求人数は国内No.1!豊富な転職ノウハウと支援ツールで、「スピーディな転職」を実現できます。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
ITエンジニアの転職支援にも強く、2024年7月時点のITエンジニア向け公開求人数は約9.2万件と、他のエージェントから群を抜いての豊富さです。
これまで培ったノウハウをもとに開発された「サービス体制」と「支援ツール」が非常に高品質であることが、リクルートエージェントの強みです。
たとえば、リクルートエージェントでは志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
ITエンジニアの転職では、その職場の開発環境から必要なスキルや働き方まで、ネットで公開されていないような企業情報が必要となることも多いでしょう。その際に、レポート情報は大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにITエンジニアの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
ITエンジニアの公開求人数 | 約9.2万件(2024年7月現在) |
とくに多いエンジニア職種 | プログラマー・Webエンジニア、社内SE、製品開発・ASP、組込み・制御エンジニア、ITコンサル |
dodaエンジニアIT
dodaのITエンジニア転職に特化した転職エージェント。幅広いエンジニア職種と地方求人の豊富さに強みがあります。
dodaエンジニアITは国内大手人材会社「doda」の、ITエンジニアに特化した転職エージェントサービスです。
ITエンジニア系のエージェントは都市部に特化したところが多い中、dodaエンジニアITは都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
まずは自分でじっくり求人チェックしたい方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用することもできます。
dodaエンジニアITでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため実績のあるエンジニアは企業から熱意あるスカウトメールが届くことが多いでしょう。
dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されますので、スカウト・オファーを沢山ほしい方は、レジュメ内容を充実させましょう。
dodaエンジニアITの特徴
dodaエンジニアITの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
ITエンジニアの公開求人数 | 約5.7万件(2024年7月現在) |
マイナビジョブ20’s
第二新卒・フリーターへの転職支援に特化したサービス。求人の7割が「未経験OK」なので、プログラマーへのジョブチェンジにもおすすめです!
マイナビジョブ20’sは若手社会人に特化した転職エージェントです。
今回が初めての転職になる人や、社会人としての経験が浅い第二新卒・既卒の人におすすめのサービスです。
社会人経験の浅い人や未経験者向けの求人が充実しており、「経験が浅い」「社会人経験が短い」ことを理由に転職支援を断られることはありません。
また、マイナビジョブ20’sはTechCareerというITエンジニア専門のサポートチームがあり、ここでは「エンジニアとしてできることがない」「スキルがない」と不安を感じている方でも、入社後のポテンシャルを見込んで 採用する求人を紹介してもらえます。
未経験でも意欲を重視して採用する企業を紹介してもらえますので、社会経験を問わず転職先を見つけやすいのが特徴です。
マイナビジョブ20’sの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 東京・神奈川・札幌・大阪・愛知 |
ITエンジニアの公開求人数 | 約1,000件(2024年7月現在) |
とくに多い職種 | Webアプリケーションエンジニア|フロントエンジニア|社内SE|サーバーサイドエンジニア|データベースエンジニア|機械設定技術者|プログラマー・SEなど |
Geekly(ギークリー)
ギークリーはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント。各職種別に専門コンサルタントが在籍しており、目指す領域の最新トレンドをキャッチしながらの転職活動が実現できます。
Geekly(ギークリー)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。
ギークリーのキャリアコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。
また、サポートの際は細分化された職種別に担当が付きますので、目指す領域のトレンドや転職事例を知りつつの活動ができるでしょう。
そうしたサポート体制もあって、ギークリーを利用した転職者の年収アップ率は81%といいます(※2024年7月 公式サイトより)。
Geekly(ギークリー)の特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京 |
公開求人数 | 約2.2万件(2024年7月現在) |
とくに多いエンジニア職種 | プログラマー、SE、PL・PM、その他トレンド性の高い分野(エンタメ、ディープテック、SaaSなど) |
まとめ)ITエンジニア未経験者はポイントを押さえて転職失敗を回避しよう
ITエンジニア未経験者がエンジニアに転職する場合、業界全般の知識と技術的な知識の双方が求められるため、転職成功へのハードルが高いイメージを持たれがちです。
もちろん経験者と比べて転職の難易度が高い面があるのは否めませんが、未経験からITエンジニアに転職するのは決して不可能ではありません。
未経験者だからこそ、失敗しないためのポイントをしっかりと押さえて転職活動を進めることが重要です。今回解説してきたポイントを着実に押さえて、ぜひITエンジニアへの転職成功につなげてください。