父の介護を機に転職。パチンコ店からホテルサービススタッフへ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- パチンコ店主任
- 職種
- サービス
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- ホテル従業員
- 職種
- サービス
- 従業員規模
- 約30人
- 年収
- 300万円
目次
木下さんの転職ストーリー
1これまでの私
パチンコが好きで就職し、主任にまでなって。
私が転職をしたのは、今から3年前です。
当時は大手のパチンコ店で主任を務めていました。
主任と言っても他の社員と業務内容は同じで、新規店舗立ち上げに際しての出張が多いのが、まあ主任の役割だったでしょうか。
学生時代にパチンコにハマって、自分の好きなものを仕事にできたらいいな、と思っていたので、仕事自体はとてもやりがいがありました。
パチンコが趣味と言うとあまり良い印象を持たれないかもしれませんが、結構奥深いものです。
30歳の時に結婚をしていて、子供は居ませんが、夫婦二人で仲よく暮らしています。
趣味はやっぱりパチンコで、けれど店員として働くようになってからは、半分は仕事に活かすための視察のような意味合いが強かったです。
そんな感じで、私の生活の中心は仕事でした。
2転職のきっかけ
父の介護を考え、転職を決意。
転職のきっかけは父の介護でした。
当時父は70代後半、母も70代前半でした。
なので、「介護にはまだ早い」という感覚はあまり無かったですね。
世間的にも晩婚化が進んできていますから、このような家庭は珍しくないんじゃないでしょうか。
父が倒れたのは約一年前。
しばらくは母が面倒を見ていたのですが、老老介護で疲れが溜まってしまったのです。
(このままでは、父よりも母の方が寿命を縮めてしまうかもしれない)という危機感もありました。
一方で、私が介護を引き受けるとなると、今のパチンコ店の業務を続けること難しいことは分かっていました。
悩んだ結果、私は退職することにしました。
介護と両立できる仕事を新たに見つけるためにです。
あわせて読みたい
- 家族の介護を理由に退職はしない方が良い?介護と仕事を両立するには
- 誰にでも起こりうる介護と仕事の両立。人生で初めて介護という現実にぶつかり不安を抱えている方に、働きながら介護をするために必要なことや考え方、日頃から備えておくべきことなどをご紹介しています。...
3転職活動中
40代の希望条件多めの転職活動。──当然、なかなか決まらない。
転職にあたっての希望条件は、介護のために、あまり不規則でない業務形態の会社であることでした。
主にハローワークに通って活動していました。
でも、その時の私の心境としては、
- 私
-
(しばらく転職活動をしてみて、良さそうな求人が無ければ、今の職場に復帰しよう)
そんな心持ちで、どちらかというと転職活動には積極的ではありませんでした。
数ヵ月が過ぎ、未だ転職先は決まらずでしたが、そのときはさして焦りは無かったのです。
それからまた数ヵ月経って、父の介護はヘルパーさんにお任せすることで、大分周囲の負担は軽減しました。ですが、当の私の方は未だに転職活動を続けていました。
「事務職」で希望を出していたのですが、全然条件が合いません。
次第に焦りを感じ始めていました。
私は40代でしたから、その状況から未経験での事務職転職は、ほとんど不可能に近かったのかもしれません。
それから方針を変えて、前職と同じサービス業で求人を探しました。
(ここだったら、未経験でもうまくやれそうだ)と思って応募して、そして内定をもらえたのは(ホテルサービススタッフ)の仕事でした。
実家から近かったですし、「仕方なく」、そんな心持ちでの転職でした。
あわせて読みたい
- ホテルサービススタッフってどんな仕事?未経験からホテルサービス業に転職するには
- 未経験でホテルサービススタッフへの転職を考えている方に向けて、ホテルサービススタッフとはどのような仕事をするのか、未経験からホテル業界へ転職する場合に必要な知識やポイントをご紹介します。 ...
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
あまり乗り気ではない状態で就職した、ホテルサービススタッフでしたが、職場に恵まれたのか、今ではとてもやりがいを感じています。
面接の際に家庭の状況を正直にお話ししたのですが、理解を示してくれました。
父の具合が悪かったり、デイケアの送り迎えをしなければならない時も、休みを取らせてもらえたりシフト調整を行っていただいています。
とても印象に残る、出来事がありました。
父が体調が悪く入院していたのですが、父から「家に帰りたいから迎えに来てくれ」と連絡が来ました。
急遽、病院まで父を迎えに行くことになったのです。
しかし職場の状況も、季節性の風邪で休んでいる人が多く、私が抜けるとかなり業務に支障が出てしまいそうでした。
悩んでいたところ、同僚の一人が事情を聞きつけ、上司に掛け合ってくれたのです。
そして上司も、本当は忙しい状況だったに違いありませんが、快く私を送り出してくれました。
後から思い返しても、その同僚・上司には感謝が絶えません。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
言葉にするのは気恥ずかしいですが、今回の転職で改めて、両親の大切さに気付けました。
そして、ともに働く人たちによって、仕事の質も変わってくるということも学びました。
反対に後悔しているのが、転職活動を始めたばかりの頃の、私自身の「何とかなるでしょ」という日和見な気持ちです。
もっと早くやる気を出して、父の介護をして、母を楽にしてあげればよかったと思います。
当時のことを思い返すと、転職をして今までの地位を失う不安と、財政状態を気にしていたのだと思います。
転職をして、やはり給与は下がりましたので、自分の将来なども考えると不安は残ります。
◇ ◇ ◇
今後は副業も始めてみようと考えています。
給与UPを目指してもう一度転職するにはリスクが大きいので、副業で稼ぎながら生活基盤を整えていこうというわけです。
今の職場にも、不満は一切無いですし。
介護と言っても、常に付きっきりというわけでもないので、用事がある時にすぐに駆け付けられるような、たとえば自宅でできるデスクワークなどが理想です。
今はネットでできる副業も増えていますし、どんどん挑戦していきたいです。
あわせて読みたい
- 「フリーランス・副業にチャレンジしたい!」という人に初めに知ってほしい事まとめ
- フリーランス・副業にチャレンジしたい方に向けて、どのようにスタートしたらよいのか、はじめに知ってほしいことについて説明しています。...
40代からの正社員転職におすすめの転職エージェント[PR]
リクルートエージェント
-
公開求人数 約37万件(2024年2月時点) 対応職種・業種 全職種・業種 特徴 - 国内最大手の転職エージェント
- スピーディーなサポートと高い企業交渉力
- 役立つ転職支援ツールが豊富
公式サイト https://www.r-agent.com/
国内の転職エージェントでNo.1の求人数を誇るリクルートエージェントは、40代のミドル世代への転職支援実績も豊富です。
他の転職エージェントにあるような「希望条件に合う求人がない」と断られるケースは殆どないでしょう。
あなたのこれまでの経歴を過去の事例に照らし合わせながら、正社員向け求人を数多く提案してくるはずです。
より確実なサポートを受けたい人は、初回面談前までに「キャリアの棚卸し」と「キャリアプラン立て」を行い、担当アドバイザーに希望条件をしっかり伝えられるように準備しておきましょう。
また、リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の転職活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられます。