40代後半でリストラを受け、薄利多忙のプログラマー職に転職。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 会社員
- 職種
- サポートエンジニア
- 従業員規模
- 5,000人程度
- 年収
- 680万円
転職後
- 職業
- 会社員
- 職種
- プログラマー(オープン系開発・テスト)
- 従業員規模
- 100人程度
- 年収
- 380万円
目次
魔法おばさんさんの転職ストーリー
1これまでの私
やりがいのある仕事である一方、忙しく残業も多くて。
転職前は、大手メーカーの半導体系子会社に勤務していました。
その業務に就く前のCADの知識をベースに、半導体製品用のツールサポートを中心に業務を担当していました。
家族構成は、夫婦共働きで子供が一人。
当時、子供はすでに中学生で「短時間勤務」等は適用外でした。
最初はやりがいのある業務と感じていましたが、次第に忙しくなり、拘束時間も長くなっていくのがややストレスに感じていました。
夫の収入だけで生活できない訳ではありませんでしたが、離れて暮らしていた実家でも経済的な問題が悪化していたため、そのサポートをすることも踏まえると、「仕事を辞める」という選択肢はありませんでした。
一方で、様々なストレスで、私は体調を崩す一歩手前でした。
- 私
-
このまま同じ業務を続けて、大丈夫だろうか…
そんな不安を感じながら、働いていました。
そんな折、会社の売り上げは悪化の一途をたどっていて。
ある日、大規模なリストラが発表されました。
2転職のきっかけ
殆ど話したことのない上司から、一方的にリストラ宣告を受けて。
ちょうどリストラの発表前に私の上司は新しく変わっていました。
ですが、全く会話をする機会はなく、関係性も希薄なものでした。
そんな新上司から、私は一方的にリストラを宣言されてしまったのです。
──悔しかったですね。
この人に私の何が分かるんだろう、と。
悔しさと上司のへの不信とで、数日間眠れない日が続きました。
(かなり強引な方法ですが)上司を無視して残る選択もありました。
ですが、同じ部署にとどまれる可能性は非常に少なく、勤務地的にもどこに飛ばされるのかわからない状態で。
リストラ条件としては、転職紹介業者のあっせんと退職金の割り増し条件がありました。
夫とも大分永いこと話し合いました。
そして、
- 夫
-
再就職の不安は大きいだろう。でも、プログラマーとしての過去の経験もあることを踏まえ、また、『色々経験することも人生』と考えたほうが建設的だろう
という夫の言葉を信じ、リストラを受け入れることに決めました。
当時、リストラ宣告を受けて退職する人は沢山いました。
あとで聞いた話ですが、人事担当の人が
- 人事担当
-
退職することを選んだ人の方が、残ることを選んだ人よりも明るい顔をしている
と言っていたそうです。
まあ、そういうものかもしれません。ですが、「明るい顔をしている」からと言ってその人が幸せかどうかは別問題でしょう。
人事の方も色々大変であったのかと思いますが、去る人達に対してつくづく配慮のない発言だと、私は思います。
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3転職活動中
「新しい勤め先は、本当に決まるのだろうか」という不安
退社後はリストラした会社が用意した転職紹介の会社を経由して求人情報等を探しつつ、履歴書の書き方等の指導を受ける日々。
自分のスキルの棚卸をする機会を持てたことは、不幸中の幸いでした。
ですが同時に、これまでの経験では転職に有利なポイントが少ないことも痛感しました。
「一般的に大企業に勤めていた人間は、自分の担当範囲でしか動けず、また、スピード感もない」と良く聞いてはいましたが、おなじくリストラされた自分より上の年代の部長クラスの人の転職活動を見て、それを実感しました。
そして、それはそのまま自分にも当てはまることでもありました。
- 私
-
果たして、新しい勤め先は本当に決まるのだろうか…
という不安は大きくありました。
また新しい分野の業務も経験したい思いもありましたが、四十代半ばという年齢からそれも難しいことも(転職エージェントの反応や書類審査の散々たる結果から)思い知らされました。
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特に、大手企業は厳しかったです。叩いても全く響かないとはこのことかと、良く思いました。
結局私は、これまで経験したプログラマーとしての募集を行っていて、かつ「書類選考は省略し、即面接する」という中小の会社数社に標準を絞り、面接に挑みました。
そしてようやく、なんとか1社から内定を得たのです。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい会社はソフトウェア開発に携わる企業でした。
そこでは、プログラマーとしての実務ではなく、プログラミングの知識を生かした品質に関する業務をすることになった。いわゆる「品質管理」部門です。
指導者とチームを組んで業務をするとのことで、最初の3ヵ月は引き継ぎを兼ねた実務を担当。
ですが、その指導者の方は諸事情でその3ヵ月後に退社することとなって。
更には配属された部署は、前職ではあまり意識しなかった「売り上げ」を最重要テーマに掲げた、炎上プロジェクトの品質管理をするところでした。
その結果、前職以上に拘束時間が長くなってしまいました。
また給与体系は残業代込みの裁量性の形(且つ規定時間以上残業してもほかの月でバランスをとるとの前提で)のため、追加の残業代はありません。
年収は激減しました。
それ以外にも入社前には聞いていなかった不利な雇用条件もあって、私は半年経たないうちに再度の転職を意識しはじめるようになりました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
やはり「大きな会社」ならではの安定性を失ってしまったのは残念だったと思っています。
ただ、残る選択をしてどうなっていたかはわからない状況だったこと、新たな経験ができたことは良かったのではないかと。
同時に、自分のスキルは常に見直して、新しい何かに結びつけられることがないか考えておくことの大切さも気づきました。
それから、「後悔したこと」も多かったです。
今回の転職時には年齢・業務履歴的にどうしても採用してくれそうな会社で選んでしまいましたが、会社の雰囲気、業績等もっと時間をかけて選ぶべきだったのかとも思います。
今や、「リストラ」は珍しい話ではないのでしょう。
若手の人手不足の一方で、四十代・五十代の人がリストラを受け、かつ職探しが難航する話を、私の業界でもよく聞きます。
この先も納得できるような仕事をし続けるために、どうしたら良いか、どんな方法があるのか、だれもが模索して行く必要があるのでしょう。
今意識していることは、先にも書きましたが「自分のスキルは常に見直して、新しい何かに結びつけられることがないか」を考えておくことです。
そして、「新しいことに興味を持つこと」、「人脈を大切にすること」。
四十代・五十代の転職では、知り合いから仕事を紹介してもらって新規の職場を獲得する人も少なくありません。
ミドル世代以降の転職では、これまで培った人脈が、一つのポイントになります。
どんな小さなことでも、新しい出会いがあったら、それを大切にし更に幅を広げるようにしていきたいですね。
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