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管理部門長から業績不振でリストラを受け、現場エンジニアでリスタート|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
商社
職種
管理職兼社内SE
従業員規模
20名
年収
550万円

転職後

AFTER
職業
システム開発
職種
システムエンジニア
従業員規模
300名
年収
500万円

目次

あつしさんの転職ストーリー

1これまでの私

5年前の40歳の頃、私は管理部門長だった。

イメージ画像:社内SEのデスク

私は今から5年前ちょうど40歳の時に転職し、現在の会社に正社員として入社しました。

今からお話ししますのは、その転職の頃のことです。

転職前の会社では、管理部門長とし、部の運営及び統括をする管理職のポジションと、社内SEとしての役割を兼務していました。

参考:ベンチャー企業の管理部門長の主な仕事内容

仕事内容 説明
財務管理 会社の財務状況を監視し、予算作成、資金調達、コスト管理を行います。収支バランスを保ち、健全な財務基盤を維持します。
人事管理 採用活動、従業員のトレーニング、評価、労務管理を行います。適切な人材配置とチームビルディングを推進します。
法務・コンプライアンス 会社の法務関連業務を管理し、契約書の確認やコンプライアンスの遵守を監督します。法律問題のリスク管理を行います。
総務管理 会社全体の運営をサポートするために、オフィスの管理、備品調達、設備の維持管理を行います。社内規定の整備や運用も担当します。
経営戦略のサポート 経営陣と連携し、企業戦略の策定や実行をサポートします。データ分析や市場調査を行い、経営判断の基礎資料を提供します。
リスク管理 事業運営上のリスクを特定し、適切な対応策を講じます。リスク評価と対策の計画を策定し、リスクの最小化を図ります。

規模の小さい会社でありましたので、やれることは何でもやりました。

管理部門の仕事だけでなく、例えばクライアントへの折衝、仕事の受注、スケジュール管理、売上管理など──、それこそ、ありとあらゆることです。

とても忙しかったし、大変でしたね。
でも、この時期があって、私は社会人としての経験を大きく積み上げることが出来たのだろうと思っています。

家庭は、妻と子供二人の四人家族で暮らしていました。

妻は専業主婦でしたので、私は「自分が一家をきちんと養っていけるように頑張らないと」と、よく思っていました。

2転職のきっかけ

退職する前の1年間は、常に(これからどうなるんだろう)の不安がありました。

イメージ画像:「会社都合の退職」の勧告を受けた

私が転職しようと思ったきっかけ、理由は、一言で言うと「会社都合の退職」の勧告を受けたからです。

理由は、会社の業績不振で、部の存続を続けることが難しくなったからでした。

社員5人からスタートした小さなベンチャー会社に参加し、一時は社員、契約社員、アルバイト含め100名超を超えました。

──ですが、それまで右肩上がりの売上が2008年をピークに減少に転じました。
もちろん、そこからさまざまな対策を講じましたが、業績は持ち直されるどころか、その失速ペースは加速されていってしまったたのです。

私は管理職という立場上もあって、退職することは約一年前には確定していました。

その一年間は、辛かったですね。「退職」というゴールが決まっているなかでの仕事。
でも、先のことは何も決まっていません。

常に、(これから自分の人生はどうなるんだろう)という不安のなかで仕事をしていました。

3転職中

転職活動の前に、「自分自身と向き合う時間」を。

イメージ画像:40代転職活動中の男性

転職活動は在職中に行いたかったのですが、できませんでした。

とにかく忙しかったこともあり、そして退職するのは私だけではなく、部全体です。

退職する部下の今後についての相談を受けたり、転職活動の進め方を指導したりと、自分のことまでやる余裕はほぼありませんでした。

結局、私は転職活動を、退職してから更に1ヵ月経った後に始めました。

何しろ退職したときは完全燃焼状態で、身も心も疲れ果てていましたので。

無論、家族もおりますのであまり悠長なことは言ってられなかったのですが、妻はあえて何も言わず、私に余計なプレッシャーをかけることなく気を遣ってくれました。

1ヵ月間何をしていたのかというと、「自分自身としっかり向き合う」時間を持ちました。

──というと、なんとなく聞こえは良いかもしれませんね。
ですが傍目から見たら、「平日の昼間から喫茶店や公園のベンチでぼうっとした表情で長居している、うだつのあがらなそうな中年男性」でしたから笑。

でも、この時間がとても大切だったと思います。
少しずつ心の奥から「また再開しよう」というエネルギーが沸いて、それがゆっくりと溜まっていき、今後のキャリアプランを考える時間やインターネットで求人情報を見る時間が少しずつ増えていって。

一ヵ月後、私は転職サイトdodaに登録しました。

そして、私はdoda経由でいくつかこれはと思う企業の求人に応募し、そのうちの一社から、内定をいただきました。

4転職後

転職後は、現場エンジニア職に戻って。

イメージ画像:40代エンジニア

転職先はシステム開発会社で、私は「SE(システムエンジニア)」としての役割を担うことになりました。

参考:システム開発会社のSEの仕事内容

仕事内容 説明
要件定義 クライアントと協力して、システムの要件や仕様を明確にします。クライアントのニーズを把握し、実現可能なシステム要件を定義します。
システム設計 要件定義に基づいて、システムの詳細設計を行います。システムの構造、データベース設計、インターフェース設計などを行います。
プログラミング 設計書に基づいてコードを書き、システムを実装します。必要に応じてプログラムの修正や改良を行います。
テスト 作成したシステムが正しく動作するかを確認するために、単体テスト、結合テスト、システムテストを実施します。不具合を検出し、修正します。
導入・展開 開発したシステムをクライアントの環境に導入し、システムの運用開始をサポートします。導入後のトレーニングや初期サポートも行います。
保守・運用サポート システムの安定運用を維持するために、定期的なメンテナンスやトラブルシューティングを行います。システムの改善提案や機能追加も担当します。

新しい会社は、私のような正社員の人と、フリーランスで登録している人、契約社員の人など、様々な契約形態で働く技術者がいました。

私を含め技術者は各開発案件要員として振り分けられ、作業現場や顧客先にて常駐勤務することが殆どでした。

私は以前20代の頃、システム開発会社に勤めた経験があり、新しい会社の勤務内容については特に違和感なく入ることが出来ました。

ですが、個人的にとても気にしていたのは、以前技術者としてのポジションで働いていたのはもう10年近く昔のことです。
10年のブランクがあるなか、果たしてスキル的にどこまで通用するか──といった不安が、強くありました。

結果はどうだったかというと、案の定とても苦労しました。

(以前はもっとスムーズにやれたのに…)ということもありましたし、(昔はこんな技術はなかった)ということも多くありました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うことは。そして、これから目指していきたいこと。

イメージ画像:これからのキャリプランイメージ

今回の転職を振り返って思うことは、沢山あります。

それまで転職以前の会社では、20代から約15年勤め、しかも会社の立ち上げ時から関わり、会社自体を会社のルールさえも、自分達で作ってきました。

これはこれで今考えると、大変貴重な体験で、振り返ると私の財産でもあります。

しかし、長年ひとつの会社(世界)にいたことにより、外の世界、つまりは「視野」が非常に狭くなっていたのも、また事実です。

実は、私は以前の会社を辞めるのが、怖かったのです。
外に出てどれだけやれるかとの不安がありました。

ですが、いざ転職してみて、実感できたことは「環境が変われば、自分も変われる」ということです。
チャレンジして、良かったと思います。

◇ ◇ ◇

現在も私は顧客先に常駐し、技術者として仕事をしています。

多くの方と関わって仕事をしています。

技術者として、年齢的に体力的にどこまでやれるかはわかりませんが、やれるとこまでやってみようと思います。

これからも技術者として、新しい技術を学び一生勉強して、まだやれることを増やしていきたいと考えています。

そしてもう一つ、今回の転職で気づけた大きなことは、「私は『現場』と、そして『モノづくり』が大好きだ」ということです。

私の設計し、開発した業務アプリケーションが、お客様先の環境で使われていくことに、強い喜びを感じています。

今後、具体的にやっていきたいことは、沢山のAndroidアプリケーションを企画、開発しリリースしていくことです。

多くの方に利用され、そして日常で必要とされるアプリケーションを作っていきたいですね。

──今のこの仕事の経験も、きっとその将来に役に立っていけるだろうと、そう思っています。

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