数値に追われる働き方はしたくない。そして私は、証券営業からコンサルになった|転職体験談
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 証券会社
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 1800人
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- コンサルティングファーム
- 職種
- コンサルタント(アシスタント)
- 従業員規模
- 500人
- 年収
- 500万円
目次
山田太郎さんの転職ストーリー
1これまでの私
証券会社のリテール営業。淡々とした仕事の日々。
転職前は証券会社でリテール営業と呼ばれている職業を担当しており、投資信託や株式売買の手数料を稼ぐ仕事をしていました。
証券会社のリテール営業とは
証券会社のリテール営業は、個人投資家を対象に株式や債券、投資信託などの金融商品を提案・販売する職種です。
顧客との信頼関係を築き、定期的なフォローアップを行いながら、最新の市場情報や経済動向を基に的確なアドバイスを行います。
証券会社のリテール営業の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
個人投資家への投資提案 | 個人投資家に対して、株式や投資信託、債券などの金融商品を提案します。顧客の資産運用目標やリスク許容度に応じて最適な商品を提供します。 |
ポートフォリオの見直し・管理 | 顧客の資産ポートフォリオを定期的に確認し、経済状況や顧客のライフステージに応じた見直しを行います。 |
市場情報の提供 | 最新の市場情報や経済ニュースを顧客に提供し、投資の判断材料として役立ててもらいます。 |
新規顧客の開拓 | 新規顧客を獲得し、資産運用の相談に応じます。セミナーや紹介、個別訪問などを通じて顧客ネットワークを広げます。 |
アフターフォローとリレーション構築 | 投資後も定期的に顧客と連絡を取り、ポートフォリオの見直しや追加投資の提案を行います。 |
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私自身は都内の公立高校を卒業し4年制大学を卒業した普通の学生で、高校・大学時代共に野球部へ所属していた野球少年でした。
この証券会社へ就職したのは、たまにCMで見かける会社だなと思って応募したことがきっかけです。
そうしたら、スイスイと内定を貰えて。
正直、会社にはそれほど思い入れを持ってはいませんでした。
プライベートでは、悠々自適の独身毎日を過ごしており、趣味のツーリングに給料をつぎ込むような生活をしていました。
特に、ツーリングにはかなりハマっていましたね。
今思えば、毎日の仕事にやりがいを感じることができなかったために趣味に傾倒していたのかもしれません。
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2転職のきっかけ
ツーリング中、仲間のバイクから私が見たもの。
当時の仕事を振り返ってみると兎にも角にも「数字」というものに追い立てられていたように感じます。
まず、株式投資や投資信託などを購入してもらえるお客さんを探し出すことから始めます。
新人から2年目ぐらいまでは、ひたすら新規開拓をしていました。
そうして新規開拓したお客さんを相手に、その後は株式売買や投資信託売買などを繰り返して手数料を稼いでいくという流れでした。
営業自体は苦ではありませんでしたが、いつも上司からはノルマの確認をされて、今日いくら稼ぐか、それだけに囚われる毎日でした。
そんなある日、ツーリングで気晴らしをしている時でした。
前を走るツーリング仲間のバイクのナンバープレートが「達成ノルマの数字」に見えてしまったのです。
その瞬間、自分の中からあるメッセージが聞こえてきました。
同時に、
- 私
-
「今の仕事を、もう辞めるべきだ」
──と。これ以上この仕事を続けると、一生数字に追い立てられる人生になると強く感じたのです。
ツーリングから帰って、すぐに私は転職サイトへの登録をしました。
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3転職活動中
そうだ、コンサルタントになろう。
転職するにあたって、私が利用したものは転職エージェントサービスのリクルートエージェントです。
利用した理由としては「最も有名だったから」という安易なものでしたが、担当の方は非常に親切にサポートしてくれました。
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まずはエージェントのアドバイザーさんと面談をして、自己分析を行ってもらうことに。
最初に「なぜ転職したいのか?」「どういった職業なら自分に向いてると思うか?」という、そもそもの問い掛けがありました。
ですので私は、
- 私
-
「数字に追い立てられずにやりがいを求めたい」
と、その時思っていたことを素直に伝えました。
すると、アドバイザーさんの方から、
- アドバイザー
-
「そこは漠然とした答えではなく具体的にイメージを詰めておくと失敗しませんよ、一緒に考えていきましょう」
という提案をいただき――、「なるほどな」と感心しました。
こうして今度はアドバイザーさんと一緒にキャリアプラン立てをしていくことに。
今までやってきた営業と共通項がある職種、数字ではなくサポート系の職種などという風に相談していく中で、
- 私
-
「コンサルタントという職種ならば自分のイメージ通りなのではないか」
という結論に辿り着いたのです。さっそくアドバイザーさんにそのことを伝え、求人を探してもらうことにしました。
コンサルタントは企業に対して経営課題や業務課題を明確にして、適切なソリューションを提供する仕事です。
とうぜん、求められる業務品質は高く、未経験の人にとっては非常に狭き門。
アドバイザーさんからも、「業界未経験者を受け付けている求人は少なめですし、競争倍率も高いですからね。覚悟して、取り組んでください」と言われました。
アドバイザーさんから提案された求人で、応募可能なものはすべて受けました。
そして、ことごとく落ちました。
運よく面接まで進んでも、そこでまた落とされました。
とにかく、たくさん勉強をしました。
会社経営、財務諸表の見方、組織論、それからコンサル業界独特の面接対策──。
それから4ヵ月経って、ようやく一社、組織コンサルに関わる求人募集をしていた会社から内定をもらいました。
組織コンサルタントとは
組織コンサルタントは、企業や組織の課題を解決し、業績向上や効率的な運営をサポートする専門職です。
主に、組織構造の見直しや人材配置の最適化、業務プロセスの改善、人材育成プログラムの提案など、企業が抱える内部の課題に対して具体的な解決策を提供します。
組織コンサルタントの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
組織構造の見直し | 企業の組織構造を分析し、効率的な組織運営ができるように再編を提案します。部門間の役割分担や責任範囲の整理を行い、組織全体の流れを改善します。 |
人材配置の最適化 | 企業内の人材配置や業務内容を見直し、社員のスキルや強みを最大限に活かす配置を提案します。適材適所の人材活用を目指します。 |
業務プロセスの改善 | 業務の流れやプロセスを詳細に分析し、無駄や重複を排除した効率的な業務運営を提案します。生産性向上やコスト削減を目指した改善案を提供します。 |
人材育成プログラムの提案 | 組織の成長に必要な人材を育成するため、トレーニングプログラムやリーダーシップ開発などの施策を提案し、社員のスキル向上を支援します。 |
企業文化の改革支援 | 企業文化の改善や価値観の再定義を行い、社員が働きやすい環境作りやコミュニケーションの向上を支援します。 |
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
無事にコンサルタントに転職することが出来ましたが、私は完全な未経験者ということで、はじめは見習い扱いでした。
カルチャーショックの連続でした。
特に戸惑ったのは職場環境が違いすぎたことです。
以前の会社は体育会系の会社で毎日朝になると朝礼という名の報告があり、数字が達成できていない人間は詰められたりしているのが普通でした。
しかし転職してきた会社にはそのような文化が無かったのです。
近くにいた同僚に聞いてみると「朝礼なんて今時あるんですか」と驚かれ――、逆にこちらも驚いてしまいました。
また仕事に関しても違いがありました。
前の職場では目標はすべて「数字」で、そのために取る行動もわかりやすかったのですが、今度の職場は明確なゴールがあるわけではなく、常に「自分の頭で考える」ことを意識しなければなりません。
しかも、成果は長い期間を経なければ見えてきません。
最初のうちは、いつも「これで良いのかな」と漠然とした不安を抱きながら仕事をしていました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今回の転職で気付けたのは、自分には知らない世界が大いにあるということです。
転職中に色々な企業に触れてみることが出来たのは、非常に良い経験であったと思います。
前の証券会社のままだったら、どれだけ役職が上がろうとも仕事内容に大きな変化はなかったでしょう。
そして、ある程度将来が予測できたので非常に詰まらない人生になっていたかもしれません。
転職活動を行った時に様々な企業に応募してみましたが、それぞれ色々な企業文化や理念が存在しており、数字だけがこの世の全てではないのだなと思いました。
ただ、「年収的にはもう少しアップしてほしかったな」という想いも少しあります。
しかし年収よりもやりがいを重視した結果、今は充実した毎日を送っているのも事実です。
仕事において「年収や数字よりもやりがい」という働き方の軸を持てるようになったことも、今回の転職のおかげだと思っています。
今はまだまだコンサルタントとして半人前の段階です。
今後は少しでもスキルアップして多くの企業に貢献したいと考えています。
また、この職業を通じて多くの企業と接する機会が増えたことにより、価値観やモノの考え方も大きく変わりました。
そして、いかに人に役立つことをするかが重要だと再認識することができました。
将来的にコンサルタントとしてある程度の実績を残すことが出来たら、独立起業してみるのはどうだろうと考えるようになっています。
転職をしたことによって、自分の人生のフットワークも軽くなったように感じています。
今は、何事においても「行動しなければ損だ」という考えに変化してきています。
望ましい将来に向けて、今はスキルアップに励みたいと思っています。
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