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キャリア15年目の私が、なぜ雑務に回されたか。なぜ周りから腫れ物のように扱われたのか。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
会計事務所
職種
事務職
従業員規模
20人
年収
400万円

転職後

AFTER
職業
不動産会社
職種
事務職
従業員規模
50人
年収
350万円

目次

さっちんさんの転職ストーリー

1これまでの私

会計事務所の事務員。毎日の残業の日々は、結婚してガラリと変わった。

イメージ図:会計事務所の事務員として働く女性

転職は、今から約2年ほど前です。

当時は会計事務所で事務員として働いていました
主な業務は、顧問先の経理処理業務を確認して、きちんとした決算書を作成する手助けをすることでした。

それから、お客様の事業計画書の作成と計画書の進捗状況、どのようにしたら会社の業績がよくなるかの検討なども担当していました。

週5日の週休2日で、朝8時半から17時半までが通常勤務でした。

入社当初は今のように働き方改革も活発ではなく、残業は当たり前、会社に残って仕事をするというのが美徳とされる時代でした。

効率よく仕事をするというより、いかに長い時間会社にいて働いているかが評価される時代でした。
定時後は税務の勉強、雑務処理をするため、毎日21時ごろまで残って仕事をしていました。

もちろん、そんな働き方は結婚してからは難しいでしょう。
入社して10年目、私は結婚をして、残業のない仕事に回されました。

それは、ほとんど雑務(資料整理など)をこなすだけの内勤勤務でした。

2転職のきっかけ

キャリア15年目。なのに「雑用係」。

イメージ図:書類整理の仕事

私はその時、キャリア15年目の、ある程度「ベテラン」と呼ばれる人間でした。

しかし先述したように、結婚を機に家事もこなしながらとなった時に、メインの業務からは外されてしまい、仕事に以前のようなやりがいを求めるのが難しくなってきていました。

それまで私が働いていたポジションには、私よりもはるかにキャリアも年齢も若い社員が配属され、そのことも私を悲しくさせました。

社歴もあり、それなりに皆気を遣って接してくれてはいたのですが、言ってしまえば当時の私はフォローという名の雑用係といった状態で。

今まで大変なこともたくさんあった中で、誰よりも頑張ったつもりでした。だから、

(自分が思っていたほど、周りに必要とされていなかったんだ)

──という、やや卑屈な気持ちになってしまったんだと思います。

第三者から見れば、「そんな風に思わなければいいのに」と思うでしょう。
でも、ダメなんです。そう思ってしまったら、もう止め止めなくそう思い続けてしまう。

そして私は、「もう、転職をしよう」と決めたのです。

3転職活動中

「これまでのキャリアを、無駄にしたくない」。

イメージ図:博多の街並み

転職活動はエージェントを利用しました。

登録したサービスはビズリーチリクルートエージェントです。

「あなたはそれなりにキャリアもあるし、転職は苦労しないだろう」と双方のエージェントの方は言ってくれたので、安心して臨んだのですが、結果は事前の書類選考で何十社と落とされ続ける日々。

書類審査が通ったのは2社だけでした。

他にもハローワークに通ったり、indeedで求人を検索したりなどもしていたのですが、希望である事務職の仕事は、私が想像していたよりはるかに求人件数が少なかったです。

きっと、これまでの経歴をいったん白紙にして仕事を選べば、もっと違っていたでしょう。
ですが、私はこれまでの経理のキャリアを無駄にはしたくなかった。前職のように雑用として扱われるのが嫌だったんです。

転職エージェントの担当さんはそんな私の頑固さに気付いてか、若干距離を取るような対応をしはじめました。おそらく、私の転職活動は長期化する(もしくは決まらない)と睨んだのでしょう。

実際、その通りでした。転職活動期間は非常に長期化しました。

そうして条件を変えずに粘り強く活動を続けて4ヵ月が経って、ようやく私は妥協せず希望する会社に内定をいただきました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:不動産営業の女性

新しく入社した会社は不動産会社の経理事務の職場です。

会社側は私の「会計事務所で15年働いていた」というキャリアに期待したのか、業務に関する説明はほとんど受けないまま仕事に就くことになりました。

あるとき、私が業務のことで先輩社員に質問をしたときに

社員

「え…、会計事務所で働いてたんですよね?」

と、訝しげに聞かれたこともありました。(たぶん、意地悪な気持ちもあったのだと思います。)

会社が変われば、そこでの仕事のやり方も当然変わってきます。
実際は、いろんなことを教えていただかないとわからないことばかりでした。

だから、恥ずかしがらず知らないことは「知らない」とはっきり言うこと。それを心がけました。

そうして2ヵ月ほど経ったあたりから、はじめは感じていた他の社員との壁も徐々に感じなくなっていきました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:コーヒーブレイク

転職をして気づいたこと、それは自分の中の「驕り」です。

前職場では理不尽に扱われ、自分の実力を過少評価されていると感じていました。
でも、新しい職場では「聞かなければほとんど何も分からない私」がいました。結局、私は過去の経歴に胡坐をかいていたのです。新しく学ぼう・成長しようという意識がいつのまにか失われていたことに、ようやく気付きました。

今だから分かります。なぜ、前職の社員たちが私を腫れ物のように扱っていたのかが。

皆がわからない業務を覚えて学びにしていこうとしているなか、私は(そんなことも知らないのか。なぜ私に頼ろうとしないのか)という目で眺めていた。
誰だって、そんな人に仕事を頼みたいとは思えないでしょう。

独身時代、転職前の職場でバリバリ働いていたころの私は、わからないことがあった場合は理解するまで税務の書籍を読んだり、先輩方に質問をして意見交換をしたり、お客様にとって一番よい方法は何かを常に考えていました。

転職した今、その時と同じような働き方をしている私がいます。


キャリアが長かろうが、これからも学ぶべきことはたくさんあるのだろうなと、今回の転職活動で実感しました。

これからは、資格取得に向けて勉強したいと思っています。

今は不動産の仕事をしているので「宅地建物取引士」という国家資格を目指しています。

土地や建物の売買、賃貸物件の斡旋などをするため、知識がないことでお客様に迷惑をかけてしまうこともあり得ます。
そのようなことがないように知識を蓄え、適切なアドバイスができるようになりたいと考えています。

前の職場では役職がないまま退職しましたが、きちんと働いて評価を受けて、役職をもらえるまでになりたいとも考えています。

「誰かに必要とされている」という実感こそが、私が仕事に求めるやりがいです。
これからも誰かの役に立てるように、日々取り組んでいきます。

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